こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
今回は、2012年桜蔭中入試問題で出題された整数問題を取り上げます。
問題は、
「次の[ ]にあてはまる数を答えなさい。
4けたの整数のうち、28の倍数は[ア]個あります。また、28で割ると小数第1位でちょうど割り切れる4けたの整数のうち、最も小さい数は[イ]です。4けたの整数のうち、28で割ると小数第1位でちょうど割り切れる数は[ウ]個あります。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
アは簡単です。
1から9999までの整数で28の倍数の個数は、
9999÷28=357・・・3
から、357個です。
また、1から999までの整数で28の倍数の個数は、
999÷28=35・・・19
から、35個です。
したがって、1000から9999までの整数で28の倍数の個数は、
357-35=322(個)
で、これがアの答えです。
続いてイです。
4けたの整数をAとすると、
A/28=A/(2×2×7) (★)
が小数第1位までの小数になるということです。
ここで、Aが7の倍数でなければ、★は無限小数になり、小数第1位までの小数になりません。したがって、Aは7の倍数です。
さらに、7の倍数のAが4(=2×2)の倍数であれば、★は整数になり、一方、4の倍数でなければ、★は**.25または**.75といった小数第2位までの小数になります。したがって、Aは2の倍数になります。
以上から、Aは14(=2×7)の倍数で、かつ、28(=2×2×7)の倍数でない4けたの整数です。
そこで、4けたの整数で14の倍数であるものを小さい順に計算すると、
1000÷14=71・・・6
から、
14×72=1008
14×73=1022
14×74=1036
・
・
・
です。
さらに、4けたの整数で28の倍数であるものを小さい順に計算すると、
1000÷28=35・・・20
から、
28×36=1008
28×37=1036
28×38=1064
・
・
・
です。
以上から、14の倍数であり、かつ、28の倍数でない4けたの整数の最小のものは、1022 でこれが答えです。
最後にウです。
1から9999までの整数で14の倍数の個数は、
9999÷14=714・・・4
から、714個です。
また、1から999までの整数で14の倍数の個数は、
999÷14=71・・・6
から、71個です。
したがって、1000から9999までの整数で14の倍数の個数は、
714-71=643 (個)
になります。
一方、アで勘定したように、1000から9999までの整数で28の倍数の個数は322個なので、1000から9999までの整数で14の倍数で、かつ、28の倍数でないものの個数は、
643-322=321(個)
で、これがウの答えです。
以上をまとめると、ア=322、イ=1022、ウ=321 が答えです。
小数第1位で割り切れるという条件が風変わりで面白い問題です。
今回は、2012年桜蔭中入試問題で出題された整数問題を取り上げます。
問題は、
「次の[ ]にあてはまる数を答えなさい。
4けたの整数のうち、28の倍数は[ア]個あります。また、28で割ると小数第1位でちょうど割り切れる4けたの整数のうち、最も小さい数は[イ]です。4けたの整数のうち、28で割ると小数第1位でちょうど割り切れる数は[ウ]個あります。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
アは簡単です。
1から9999までの整数で28の倍数の個数は、
9999÷28=357・・・3
から、357個です。
また、1から999までの整数で28の倍数の個数は、
999÷28=35・・・19
から、35個です。
したがって、1000から9999までの整数で28の倍数の個数は、
357-35=322(個)
で、これがアの答えです。
続いてイです。
4けたの整数をAとすると、
A/28=A/(2×2×7) (★)
が小数第1位までの小数になるということです。
ここで、Aが7の倍数でなければ、★は無限小数になり、小数第1位までの小数になりません。したがって、Aは7の倍数です。
さらに、7の倍数のAが4(=2×2)の倍数であれば、★は整数になり、一方、4の倍数でなければ、★は**.25または**.75といった小数第2位までの小数になります。したがって、Aは2の倍数になります。
以上から、Aは14(=2×7)の倍数で、かつ、28(=2×2×7)の倍数でない4けたの整数です。
そこで、4けたの整数で14の倍数であるものを小さい順に計算すると、
1000÷14=71・・・6
から、
14×72=1008
14×73=1022
14×74=1036
・
・
・
です。
さらに、4けたの整数で28の倍数であるものを小さい順に計算すると、
1000÷28=35・・・20
から、
28×36=1008
28×37=1036
28×38=1064
・
・
・
です。
以上から、14の倍数であり、かつ、28の倍数でない4けたの整数の最小のものは、1022 でこれが答えです。
最後にウです。
1から9999までの整数で14の倍数の個数は、
9999÷14=714・・・4
から、714個です。
また、1から999までの整数で14の倍数の個数は、
999÷14=71・・・6
から、71個です。
したがって、1000から9999までの整数で14の倍数の個数は、
714-71=643 (個)
になります。
一方、アで勘定したように、1000から9999までの整数で28の倍数の個数は322個なので、1000から9999までの整数で14の倍数で、かつ、28の倍数でないものの個数は、
643-322=321(個)
で、これがウの答えです。
以上をまとめると、ア=322、イ=1022、ウ=321 が答えです。
小数第1位で割り切れるという条件が風変わりで面白い問題です。
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