東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

connection のはなし

2020-05-19 10:01:46 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中3の英語教科書に、
Because of this, the hospital staff came to respect Sawyer’s special connection to Winter.
(このため、病院の職員はウインターとのソーヤーの特別な関係を尊重するようになった)
という文があります。

この connectionウィズダム英和辞典 で引いてみると、その 見出し語⦅英⦆connexion が併記されていて、 そのため、イギリスでは connexion とつづられることも少なくないと思う方もいるかもしれません。

ところが、 オックスフォード現代英英辞典 を見ると、
connection (also British English, old-fashioned connexion 
(connection⦅また古いイギリス英語で connexion とつづる⦆
とあったり、現代英語語法辞典 にも、
connectionconnexion とつづるのは 英国語法 で、米国においては前者しか使わないとされてきたが、後者のつづりは英国においてもすでに廃れつつあり、 Longman Lexicon of Contemporary English ではすでに禁止されている
と記されていたりと、現在では connexion とつづるのは稀なようです。

実際に、 Google Books Ngram Viewer(British English) による connectionconnexion使用割合 は、2005年で、
connectionconnexion = 22 : 1 (American English は33:1)
connection が大いに優勢です。

ちなみに語尾の -xion は、 ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY によると、
ending favored in British English for certain words that in U.S. typically end in -ction, such as connexion, complexion, inflexion, as being more true to the Latin rules.
(connexion(関係)、complexion(肌の色つや)、inflexion(屈折) のような通常アメリカ英語ではーctionで終わる言葉に対して、ラテン語の規則により忠実であるためイギリス英語で好まれる語尾)
ということです。(手元にある辞書に connectioninflection はありますが、 complection は見つかりませんでした)


頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

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