こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
今回は、2011年桜蔭中入試問題で出題された五角数の問題を取り上げます。
問題は、
「次の[ ]にあてはまる数を答えなさい。
ある数のご石が下の図のような正方形の形に並べられるときに、その数を四角数といいます。はじめの4つの四角数は、1、4、9、16です。

10番目の四角数は[ア]です。
[イ]番目の四角数は576です。
また、ある数のご石を下の図のような正五角形の形に並べられるときに、その数を五角数といいます。はじめの4つの五角数は、1、5、12、22です。

10番目の五角数は[ウ]です。
[エ]番目の五角数は425です。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
前半の四角数は簡単ですね。
n番目の四角数は n×n ですから、10番目の四角数は 10×10=100 です。
また、576=24×24 から、576は24番目の四角数です。
次に五角数です。
下図のように五角数を分解すると、n番目の五角数は、n-1番目の五角数(●の個数)に●の個数と1個の●を加えた数になります。
ここで図のように、●をグループ分けすると、1つのグループにある●の個数は、正五角形の1辺上に並ぶ碁石の個数より1個少なく、それが3グループあります。

▲図.五角数を分解しました
したがって、n番目の五角数は、
(n番目の五角数)=(n-1番目の五角数)+(n-1)×3+1 (★)
です。
(★)を使って、順番に計算していくと、
(5番目の五角数) =(4番目の五角数)+(5-1)×3+1 =22+12+1 =35
(6番目の五角数) =(5番目の五角数)+(6-1)×3+1 =35+15+1 =51
(7番目の五角数) =(6番目の五角数)+(7-1)×3+1 =51+18+1 =70
(8番目の五角数) =(7番目の五角数)+(8-1)×3+1 =70+21+1 =92
(9番目の五角数) =(8番目の五角数)+(9-1)×3+1 =92+24+1 =117
(10番目の五角数)=(9番目の五角数)+(10-1)×3+1=117+27+1=145
になり、10番目の五角数は145です。
10番目の五角数145に31を加えると11番目の五角数176を求めることができ、さらに、34、37、40・・・を順番に加えていくと、
(12番目の五角数)=176+34=210
(13番目の五角数)=210+37=247
(14番目の五角数)=247+40=287
(15番目の五角数)=287+43=330
(16番目の五角数)=330+46=376
(17番目の五角数)=376+49=425
なので、425は17番目の五角数です。
以上をまとめると、 ア=100、イ=24、ウ=145、エ=17 で、これが答えです。
階差数列を利用して、n番目の五角数の一般項を求めると、
(n番目の五角数)=n(3n-1)/2
になります。これを使って計算してもOKです。
今回は、2011年桜蔭中入試問題で出題された五角数の問題を取り上げます。
問題は、
「次の[ ]にあてはまる数を答えなさい。
ある数のご石が下の図のような正方形の形に並べられるときに、その数を四角数といいます。はじめの4つの四角数は、1、4、9、16です。

10番目の四角数は[ア]です。
[イ]番目の四角数は576です。
また、ある数のご石を下の図のような正五角形の形に並べられるときに、その数を五角数といいます。はじめの4つの五角数は、1、5、12、22です。

10番目の五角数は[ウ]です。
[エ]番目の五角数は425です。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
前半の四角数は簡単ですね。
n番目の四角数は n×n ですから、10番目の四角数は 10×10=100 です。
また、576=24×24 から、576は24番目の四角数です。
次に五角数です。
下図のように五角数を分解すると、n番目の五角数は、n-1番目の五角数(●の個数)に●の個数と1個の●を加えた数になります。
ここで図のように、●をグループ分けすると、1つのグループにある●の個数は、正五角形の1辺上に並ぶ碁石の個数より1個少なく、それが3グループあります。

▲図.五角数を分解しました
したがって、n番目の五角数は、
(n番目の五角数)=(n-1番目の五角数)+(n-1)×3+1 (★)
です。
(★)を使って、順番に計算していくと、
(5番目の五角数) =(4番目の五角数)+(5-1)×3+1 =22+12+1 =35
(6番目の五角数) =(5番目の五角数)+(6-1)×3+1 =35+15+1 =51
(7番目の五角数) =(6番目の五角数)+(7-1)×3+1 =51+18+1 =70
(8番目の五角数) =(7番目の五角数)+(8-1)×3+1 =70+21+1 =92
(9番目の五角数) =(8番目の五角数)+(9-1)×3+1 =92+24+1 =117
(10番目の五角数)=(9番目の五角数)+(10-1)×3+1=117+27+1=145
になり、10番目の五角数は145です。
10番目の五角数145に31を加えると11番目の五角数176を求めることができ、さらに、34、37、40・・・を順番に加えていくと、
(12番目の五角数)=176+34=210
(13番目の五角数)=210+37=247
(14番目の五角数)=247+40=287
(15番目の五角数)=287+43=330
(16番目の五角数)=330+46=376
(17番目の五角数)=376+49=425
なので、425は17番目の五角数です。
以上をまとめると、 ア=100、イ=24、ウ=145、エ=17 で、これが答えです。
階差数列を利用して、n番目の五角数の一般項を求めると、
(n番目の五角数)=n(3n-1)/2
になります。これを使って計算してもOKです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます