東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

数列の問題(2)

2021-01-01 09:50:30 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

さて今回は、2003年AIMEの数列の問題です。

問題は、
「2つの等差数列で。それぞれの第1項目同士の積が1440,第2項目同士の積が1716、第3項目同士の積が1848のとき、第8項目の値を求めよ。」
です。

2つの等差数列の初項をa、b、公差をc、dとすると、
     ab     =1440   (1)
 (a+c)(b+d) =1716   (2)
(a+2c)(b+2d)=1848   (3)
が成り立ちます。

ここで(2)と(1)から
 ab+ad+bc+cd
=1440+ad+bc+cd
=1716
→ ad+bc+cd=276       (4)
で、(3)と(1)から
 ab+2ad+2bc+4cd
=1440+2ad+2bc+4cd
=1848
→ ad+bc+2cd=204      (5)
です。

すると、(5)-(4)と(5)-(4)×2から、それぞれ、
cd=-72              (6)

ad+bc=348           (7)
になります。

今、数列の第8項目は、
(a+7c)(b+7d)=ab+7(ad+bc)+49cd
で、これに(1)(6)(7)を代入すると、
(第8項目)=1440+7×348-49×72
      =1440+2436-3528
      =348
になり、これが答えです。


簡単な問題です。