東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

整数問題(15)[灘中]

2018-01-26 11:43:17 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2018年灘中入試に出題された整数問題を取り上げます。

問題は、
「4個の整数 a、b、c、d があり、b は a より 1 大きく、c は b より 1 大きく、d は c より 1 大きいです。
a×b+b×c+c×d+d×a を計算すると、2400になるとき、a は [  ]です。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

与えられた式を変形して、
a×b+b×c+c×d+d×a=a×(b+d)+c×(b+d)
              =(a+c)×(b+d)           (1)
とします。

また、与えられた条件から
b=a+1
c=b+1=a+2
d=c+1=a+3
なので、これらを(1)に代入すると、
(a+c)×(b+d)=(a+a+2)×(a+1+a+3)
           =(2a+2)×(2a+4)
           =4×(a+1)×(a+2)            (2)
になります。

ここで、(2)は2400なので、
4×(a+1)×(a+2)=2400
(a+1)×(a+2)=600                      (3)
が成り立ちます。

(3)は、連続する2つの整数の積が600になるということなので、これを満たす整数の組合せを調べていくと、
(1,600)、(2,300)、(3、200)、(4、150)、(5,120)、(6,100)、(8,75)、(10,60)、(12,50)、(15,40)、(20,30)、(24,25)
で、これから、
a+1=24
です。

したがって、a=23 で、これが答えです。


簡単な問題です。