こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
今回は、2018年灘中入試に出題された約数の問題を取り上げます。
問題は、
「3を8個かけてできる数 3×3×3×3×3×3×3×3、すなわち6561の約数のうち、4で割ると1余るものは、1を含めて全部で[ ① ]個あります。
また、30を8個かけてできる数 30×30×30×30×30×30×30×30 の約数のうち、4で割ると1余るものは、1を含めて全部で[ ② ]個あります。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
3×3×3×3×3×3×3×3 の約数は、
1
3
3×3
3×3×3
3×3×3×3
3×3×3×3×3
3×3×3×3×3×3
3×3×3×3×3×3×3
3×3×3×3×3×3×3×3
の9個です。
これらを4で割った余りは、一つ上にある数を4で割った余りに3をかけて、それを4で割った余りになります。
例えば、3×3×3×3 の4で割った余りは、
・その一つ上の数 : 3×3×3=27
・4で割った余り : 27÷4=6・・・3
・余りに3をかける : 3×3=9
・4で割った余り : 9÷4=2・・・1
というように計算できます。
これを利用して、3×3×3×3×3×3×3×3 の9個の約数を4で割った余りを計算していくと、
1 → 1
3 → 3
3×3 → 1
3×3×3 → 3
3×3×3×3 → 1
3×3×3×3×3 → 3
3×3×3×3×3×3 → 1
3×3×3×3×3×3×3 → 3
3×3×3×3×3×3×3×3 → 1
になり、これらの個数は5個です。
したがって、①は 5 で、これが答えです。
続いて、30×30×30×30×30×30×30×30 の約数です。
この数の約数は、先ほどの 1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に、2と5をそれぞれ0個から8個かけた数になります。
このなかで、2を2個以上かけた数は4の倍数になるので、4で割って1余る約数は、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個から8個かけた数と、それらを2倍した数を調べればOKです。
まず、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個かけた約数を調べましょう。
これらの数を4で割った余りは、前の結果から、順に、
1、3、1、3、1、3、1、3、1
で、4で割った余りが1となる約数の個数は5個です。
続いて、5を1個かけた数を4で割った余りは、順に、
1、3、1、3、1、3、1、3、1
で、4で割った余りが1となる約数の個数は5個です。
以下同様に、5を2個から8個かけた数を4で割った余りは、いずれも
1、3、1、3、1、3、1、3、1
になり、5のそれぞれの個数に対して、4で割った余りが1となる約数の個数は5個になります。
したがって、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個から8個かけた約数のなかで、4で割って1余るものは、5×9=45個です。
次に、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個から8個かけて2倍した約数を調べましょう。
1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 を2倍した数を4で割った余りは、
2、2、2、2、2、2、2、2、2
で、4で割った余りが1となる約数はありません。
5を1個かけた数を4で割った余りは、順に、
2、2、2、2、2、2、2、2、2
で、4で割った余りが1となる約数はありません。
以下同様に、5を2個から8個かけた数を4で割った余りは、いずれも
2、2、2、2、2、2、2、2、2
で、5のすべての個数に対して、4で割った余りが1となる約数はありません。
したがって、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個から8個かけて2倍した約数のなかで、4で割って1余るものは、0個です。
以上から、②は 45 で、これが答えです。
①を利用すれば②は簡単です。
今回は、2018年灘中入試に出題された約数の問題を取り上げます。
問題は、
「3を8個かけてできる数 3×3×3×3×3×3×3×3、すなわち6561の約数のうち、4で割ると1余るものは、1を含めて全部で[ ① ]個あります。
また、30を8個かけてできる数 30×30×30×30×30×30×30×30 の約数のうち、4で割ると1余るものは、1を含めて全部で[ ② ]個あります。」
です。
早速、取り掛かりましょう。
3×3×3×3×3×3×3×3 の約数は、
1
3
3×3
3×3×3
3×3×3×3
3×3×3×3×3
3×3×3×3×3×3
3×3×3×3×3×3×3
3×3×3×3×3×3×3×3
の9個です。
これらを4で割った余りは、一つ上にある数を4で割った余りに3をかけて、それを4で割った余りになります。
例えば、3×3×3×3 の4で割った余りは、
・その一つ上の数 : 3×3×3=27
・4で割った余り : 27÷4=6・・・3
・余りに3をかける : 3×3=9
・4で割った余り : 9÷4=2・・・1
というように計算できます。
これを利用して、3×3×3×3×3×3×3×3 の9個の約数を4で割った余りを計算していくと、
1 → 1
3 → 3
3×3 → 1
3×3×3 → 3
3×3×3×3 → 1
3×3×3×3×3 → 3
3×3×3×3×3×3 → 1
3×3×3×3×3×3×3 → 3
3×3×3×3×3×3×3×3 → 1
になり、これらの個数は5個です。
したがって、①は 5 で、これが答えです。
続いて、30×30×30×30×30×30×30×30 の約数です。
この数の約数は、先ほどの 1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に、2と5をそれぞれ0個から8個かけた数になります。
このなかで、2を2個以上かけた数は4の倍数になるので、4で割って1余る約数は、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個から8個かけた数と、それらを2倍した数を調べればOKです。
まず、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個かけた約数を調べましょう。
これらの数を4で割った余りは、前の結果から、順に、
1、3、1、3、1、3、1、3、1
で、4で割った余りが1となる約数の個数は5個です。
続いて、5を1個かけた数を4で割った余りは、順に、
1、3、1、3、1、3、1、3、1
で、4で割った余りが1となる約数の個数は5個です。
以下同様に、5を2個から8個かけた数を4で割った余りは、いずれも
1、3、1、3、1、3、1、3、1
になり、5のそれぞれの個数に対して、4で割った余りが1となる約数の個数は5個になります。
したがって、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個から8個かけた約数のなかで、4で割って1余るものは、5×9=45個です。
次に、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個から8個かけて2倍した約数を調べましょう。
1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 を2倍した数を4で割った余りは、
2、2、2、2、2、2、2、2、2
で、4で割った余りが1となる約数はありません。
5を1個かけた数を4で割った余りは、順に、
2、2、2、2、2、2、2、2、2
で、4で割った余りが1となる約数はありません。
以下同様に、5を2個から8個かけた数を4で割った余りは、いずれも
2、2、2、2、2、2、2、2、2
で、5のすべての個数に対して、4で割った余りが1となる約数はありません。
したがって、1、3、3×3、・・・、3×3×3×3×3×3×3×3 に5を0個から8個かけて2倍した約数のなかで、4で割って1余るものは、0個です。
以上から、②は 45 で、これが答えです。
①を利用すれば②は簡単です。