グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

原油安止まらず、人民銀行の努力も効果なし 上海c300-18%年初来

2016年01月16日 | 筆者のひとりごと
人民銀行の努力、各種手当も功なく上海総合指数C300は今週だけで9%のマイナス、年初来の10営業日で18.0% 下降まさに崩壊です、しかも下げ止まる気配はありません、中東からの投資金等が原油市場の低迷の為サウジ国などは赤字の財政状態であり中国から還流し始めています、外貨準備も3.3兆ドルまで下降しています:

指数     週初め   週末      変化    年初来

DJIA    16346.45 15988.08 -368.37 -2.2% -8.2%

NASD 4643.63 4488.22 -155.21 -3.3% -10.4%

S&P500 1922.03 1880.29 -41.74 -2.2% -8.0%

R2000 1046.39 1007.74 -38.65 -3.7% -11.3%

中国の株式市場の暴落に近い下降は止まる気配がありません、上海C300総合指数は今週だけで9%のマイナス年初来10営業日で18%マイナスとどこまで下げるのか下値めどが付きません、その状況に加えて経済活動の活性と連動相関関係にある原油価格の更なる下降です2003年以来である$29.45まで下げました、イランの原油の輸出量が国際原子力機構のコメントは来週火曜日に発表される予定です《18日の米国はマーチンルーターキング休日です》、内容次第ではエネルギー市場の大幅な変動が予測されます、欧州市場の主要株式市場であるドイツDAXの-248.93が-2.54%であり注目されました。FTSEとCACも似たような数値です、その前に終了しているアジア地区では上海C300の3,118.73 -102.84 -3.19%が強く影響しています:米国の経済指数の中では12月の小売販売が前月比-0.1%はGDP算出の基礎数値のマイナスは市場は重要と観測しています、11月の起業在庫も-0.2%
等米国景気の回復の低さが認識されています、株価指数的には機関投資家が重視するS&P500が一時昨年の8月の安値抜けをしたことも下げ幅を拡大する要因です、引けにかけて多少揺り戻しました、また月曜日が休日でもありポジション調整も入り底値からは多少持ち直しました、S&P500全業種10セクターはマイナスですが特にIT情報関連の下げが幅一番です:株価のナスダツクも急反落です、2014年10月27日以来の安値です、半導体関連に大きな影響を与えるインテルの急落であり、市場のリード役のアマゾン、フエースブツク等もあわせて急落しています、株価の変動率を示す《恐怖指数》VIXは」節目の20を抜けて27、一時は30まで上昇しています、ダウ銘柄はすべて全滅様態です、過去1年間の数値は-7.69%であり過去1ヶ月では-8.77%と悲惨です: 商品市場では原油関連、天然ガス、鉱工業に関連する銅等ハマイナス、貴金属である金は唯一堅調でした:世界の株式市場で比較的堅調に推移し9年ぶりに政策金利の引き上げに踏みきつたFRBのイエレン議長も最近2週間の株式市場の動向に関しては中国の崩壊は予測の範囲であり心配しないでしょうが原油価格の30ドル割れは多くの大手金融機関の関連企業に対する貸付損失が顕著になり始め株価に大きく反応していることは予想外なのかもしれません、中国は今後も人工的な相場形成はあり得ますが米国内的には原油市場の底値からの反転が最重要事項になりそうです: 大証先物 225の3月は16.690円 -460円、6月物は16560円-480円で終了しています、225のサポートラインである16,500円割は避けられないのでしょうか、政府の緊急対策が必要かもしれません:日本円の116円台への突入は先行きすぐに115円水準を予測させます筆者の予測は115.35-40銭までと見ています、ユーロの対ドル1.09水準まで反転上昇してきています: 来週月曜日は米国市場のみ休日です、またすぐに中国が春節正月に入ります、2月7-13日 7連休です、それまで修正は終了するのでしょうか: 4日間の香港での金融関連の旧友との会談では中国人を無視している感がありました、中国人の来香港の人々の多くは北京語《マンダリン》であり広東語の香港人とは会話が成り立ちません:金融の世界はすべて英語で用が足ります、香港人の多くはもう英語はできません、1997年の英国からの返還以後9教育機関のみ公的に英語教育があるのみです、 ホテル、公的交通機関等では英語通用する人を適当に配置していますが。。。。。。。。