グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

BREXITが現実に: 英国民は正しい選択をしたのだろうか?

2016年07月03日 | 国際・政治

2016年7月3日  歴史的なデキゴト激動の6月23日

BREXITが現実となり英国国民の将来を熟慮しない感情が理性を超えた投票の展開は大きな禍根を残すものと展望されます:
リーマンショツクよりも深刻な地政学的にも経済、外交的にも大きな衝撃をもたらすBREXITが現実のものとなりました、英国民の多くは離脱することの先行きに対する十分な理解もなく国民投票した翌日からの世界的な反応と自国内からの再投票の要望がインターネツト上で300万人を上回るような事態を示現してしまいました、23日(24日JST)の金融市場の反応は直前までのマスコミの情報が残留派が優位との分析を信じ株式市場等はむしろ上昇志向が強く、23日市場オープン時からは投票の内容が暫時公開されるにつれ売りが先行し離脱確実と報道される前後には米国の株式市場はダウベース$600を超す下げとなりました、24日に入るとアジア市場は全面的なパニツク展開となり225は一時は14500円の最悪水準も視野に入る展開となりました、日本円は99.99銭の円高を一時ですがつけていました(終了時には102円の水準に落ち着きましたが):
この先どのような展開になるのか2-3年の長期にわたるカオス、不透明な歳月が移行するでしょう: 
7月1日金曜日までの米国市場の展開は4日月曜日が独立記念日のため市場は休日となるため3連休中の展開が不透明の中理解に苦しむ高値引けとなりました: 離脱確定のイムパクトが過剰な反応なのかそれに対する冷静な観測なのか苦しい展開です:英国国内PITコインは異常な高値でした、投票まえは先週のブログにもコメントしましたがむしろ離脱の観測があることに対する警戒心を反映したポートフォリオです:金価格などは5連騰となり5年ぶりの高値$1338.90/onzで終了しています:
10年債は1.381%と史上最低の水準、  金融市場は日本含め事態に対応する金融緩和等の対策を英国中央銀行並びにECBに期待することも株価上昇の先読みかもしれません: 今後の米国市場の焦点は経済指標次第で政策金利の動向が左右されることもあり冷静な観測が必要となります:  日本円のこの先は大きくは105.35銭から95.35銭のレンジ、小幅では100円を挟み2.50銭の+―とみています:多少市場が落ち着くまでは新たなポートフォリオの構成は見送るかもしれません: 今のところは順調なので: 

筆者は最近では多数決に対して大きな疑問を持ち始めています、英国の先行きの運命を決める国民投票が僅差で離脱が決まりました、PARADOX(ギリシャ語)です: 多数決は3分の2がすくなくとも受け入れることができる水準だと思います、憲法の改正等は3分の2のひょうけつでしょう、もし憲法改正が国民投票になる場合あなたはどうしますか? 欧州離脱は法的拘束がないとのことですが果たして再投票は可能なのでしょうか? 次期首相の有力候補であるメイ内相は再投票はあり得ないと述べています、しかし離脱派のウソの公約(投票後ウソを認める)等を含め政治家のウソの公約は免罪符なのでしょうか?日本の政治家も多くがウソの公約だらけです、米国の大統領候補も同様です。民主主義そのものがターニングポイントに来ているような気がする今日昨日です。  杉山拝

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