グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

火曜日からの中国 元安誘導 3連続日 世界株市場に大きなな影響

2015年08月16日 | 筆者のひとりごと
今回の中国中央銀行による3日連続の元安誘導は自国の輸出産業に対する支援策ですが、見方によれば元《中国経済)の占める世界的な位置を顕示するためのデモンストレーションとも観測されます: 他国の通貨、株市場等に与えるイムパクトを考慮せずに自国の市場を援護するような政策は《為替操作国)以外の何もでもありません:天津における大爆発に対する報道管制、習政権はもはや世界スールを考慮しない集団といえます。 2%に前回引き上げた時に今回の3連続の1.8%平均の元売りドル買いの後、1ドル6.11元で推移していた元の対ドルレートは6.45ぐらいまでげっやすになりました: 市場では一時10%のデバリエーションの噂が出始め中央銀行は(市場介入は完了)と公式に発表し事態を」収束しています:前回の株式市場に対する政府介入、為替市場に対する今回の介入は世界の中国金融市場に対する信頼、信任を100%喪失させたといえます: 一連の政府の行動は中国経済の下降を強烈に印象ずけ相関的に原油市場はさらに値を下げました、原油のみなら全ての天然資源の需要に対する懸念を呼び起こしています: 中国市場の動向は確かに世界市場に与える影響は大ですがここまで人工的に操作されると先行き世界の金融市場はどこまで信用するか疑念が起きるはずです:

その間欧州、特にユーロ圏に関してはギリシャ問題に大きな進展がありユーロの対ドルレートは1.11の水準まで回復しています: 日本円は一時125円の水準まで円安が進行していましたが124円前半で週末を迎えています: 中国元は対ドルレート6.3905で終了しています: 債券市場は2年債イールド0.71%、10年債 2.20%と依然として1.50%に近いスプレツドです、先行き予測される10年債のイールドは2.75%まで目標に政策金利の引き上げが開始されれば上昇すると観測しています、筆者はその時点で円安はピークとなる観測します:その後は反転円高になるような気もします: いわゆる巻き戻しです:

エネルギー市場ではクルード原油がWTI$42.74まで売り込まれています: CRB商品指数は198.49と200を割り込んでいます: ブレンドクルードオイルは49.19ドル: 天然ガス 2.80: 金価格は1112.70ドル《12月先物)、銀は15.22ドル(9月先物): 銅は235.15ドル 9月もの: 穀物先物市場ではコーン、小麦等買いが入り堅調に推移しています

週間の動向を見てみましょう:

指標     週初め        週末            変化        年初来

DJIA  17373.38  17477.40  104.02  +0.6%   -1.9%

NASD   5043.54   5048.23    4.69  +0.1%   +6.6%

SP500  2077.57   2091.54   13.97  +0.7%   +1.6%

R2000  1206.90   1212.69    5.79  +0.5%   +0.7%

ダウ(DJIA)が依然として年初来ネガテブなのが印象的です: 欧州市場終了後金曜日のS&P500が200日移動線 2075より上値で終了したことは明るい材料かもしれません:

コメントを投稿