グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

11月第1週立ち上がりは年初来の上昇率を大幅に改善、しかし

2015年11月08日 | 筆者のひとりごと
金曜日のFRBが重視する雇用関連の経済指数の内容が今週のハイライトです、S&P500は金曜日にはー0.73%の下降でしたがダウ並びにナスダツクはポジテブにて終了しました、S&P500のネガテブの要因は雇用関連の数値が予測を大幅に上回り政策金利の引き上げの12月にも行われるのを観測させたからです、市場の金利引き上げ観測の数値が木曜日の58.1%から69.8%に急上昇したのを見たからです、雇用関連の数値は市場予測の非農業者雇用の数値が市場予測の18.1Kから271Kと増加、一時間当たりの給料が0.2%の予測から0.4%と増加したのも要因です
指数発表と同時に投資家はドルに注目同指数は4月の水準である99.13 +1.12と急騰、債券市場では10年債券が売り込まれイールドは2.33%と7月以来の高い水準に揚げています、株式市場の反応は一時的にはネガテブな展開となりましたが金融関連とテクノロジー関連が+1.1%と+0.4%と上昇ネガテブなセクターは6部門で終了しています、ここの所快調な金融関連セクターは週間で2.5%上昇しているのは12月に発表される可能性の高い金利の引き上げにたいする期待感かららです、売り込まれたのは通常消費部門ー1.1%、テレコムー0.7%、公共関連ー3.6%、エネルギーのー0.4%等が目につきます、この先の参考になりそうです:金曜日の取引量は平均よりも大幅に多い975M(NYSE)でした: ここで注意しなければならないのは11月の感謝祭からクリスマスまでのセールスフォースの臨時雇用の増加は加味しなければなりません、米国の雇用数値には臨時雇用の数値も加算されるのです、来年の2-3月にはほぼ解雇されるのが事実なのです: 一時間当たりの賃金の上昇は重要な指数です、考慮に値します: 金曜日の金融市場の動向は12月の政策金利の引き上げをかみしはじめた数値と観測できます:

週間動向を下記します

株指数    週初め       週末       変化         年初来

DJIA 17663.54 17910.33 +246.79 +1.4% +0.5%
NASD  5063.75  5147.12  +93.37 +1.8% +8.7%
SP500 2079.36  2099.20  +19.84 +1.0% +2.0%
R2000 1161.86  1199.76  +37.89 +3.3% -0.4%

主要株価指数の年初来の数値がすべてポジテブにて終了したのは大変望ましいことでありこの展開を年末まで維持できることを願望せざるを得ません:

為替市場: ユーロがついに1.0742と大幅に下降しています、日本円も123円の水準まで円安です、スイスフランは1.0057、中国元は6.3511とドル金利引き上げ観測によるドルシフトが始まるのでしょうか: 

債券市場:無論売り込まれています、6か月 0.25、2年 0.87、5年 1.71、10年 2.30、30年 3.07といずれも木曜日の水準より大幅にイールドは上昇し、価格は低下しました

商品先物:CRB商品指数は191.55と200には届きません、WTI原油価格 44.29、ドバイ原油 47.42と低調ですが天然ガスは2.37と買いが入りました、金現物 1089.80ドル、先物 12月は1087.70といずれも16-17ドルと値を下げました、ドル金上昇の観測増が主たる売りの要因です、金投資の魅力は価格の上昇のみですが、ドル投資は金利が魅力なのです: 穀物市場はいずれも軟調な展開です:

東京市場の月曜日の展開は19400円の水準で始まると予測します、その後は無論上海次第かもしれませんが: