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2014年に観た映画+目標の達成度(19)

2014-05-10 21:43:27 | 映画!
1月1日の日記で、2014年の5番目の目標を「劇場で映画を観る時は1,000円以下で観る&観る回数を100回以下にする」と発表した私。5/4から5/10までの映画料金は以下のとおりです(左端の番号は今年1年用の通し番号、作品名の次は◎、○、△、×の4段階評価)。

42 5/4 アメイジング・スパイダーマン2 ○ (ユナイテッド・シネマ CLUB-SPICE ポイントで1,000円)
43 5/7 レイルウェイ 運命の旅路 ◎に近い○ (映画サービスデーで1,100円)

合計 2作品(2回) 2,100円

今週も2本。ユナイテッド・シネマの CLUB-SPICE 2ポイントで1,000円のシステムは4/1以降も料金が変わっていなかったのですが、角川有楽町シネマの水曜サービスデーは1,100円に値上がりしていたので、1回あたりの料金は1,050円! 残念ながらアウト!

今週お勧めする映画は『レイルウェイ 運命の旅路』。第二次大戦中に日本軍の捕虜となり、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道を敷設する過酷な労働を経験した英国人エリック・ローマクスの自伝を映画化したもの。この鉄道の英語名称は Thai-Burma Railway なのですが、敷設時の過酷な労働のために大量の死者を出したことから「死の鉄道 (Death Railway)」とも呼ばれているそうです。主人公ローマクスを演じたのはコリン・ファース、彼のトラウマの原因となった憲兵役は真田広之さんでした。拷問のシーンは残酷で、目を背けたくなるほどでしたが、第二次大戦中の日本軍が海外でどんなことをしたのか、日本人なら知っておくべきだと思います。過去は決して帳消しにはできないのですから。原作が発表されたのは1995年ですが、この時代に映画化されたことに因縁のようなものを感じました。ぜひ劇場でご覧ください。

*各作品の簡単なレビューはこちらでどうぞ。

あと、2014年の私の他の目標である「目標1. 週に最低2回はジムに行く」「目標2. 体脂肪率は極力22%以下をキープする」「目標3. 上の血圧(収縮期血圧)110mmHg以下、下の血圧(拡張期血圧)70mmHg以下をキープする」「目標4. 家事をきちんとやる&エコを心がける」の達成度もこの場を借りてご報告させていただきます。

目標1. 週に最低2回はジムに行く
今週はジムで
5/4 HIPHOP 60分
5/7 ヨガ 45分
5/9 筋トレ&ストレッチ 45分
5/9 ファイティングスリム 60分
を実践しましたので、目標クリア!

目標2. 体脂肪率は極力22%以下をキープする
体脂肪率はそれほど激しい変動はなく25%台から26%台。ダイエットはかなり停滞してしまっています。

目標3. 上の血圧(収縮期血圧)110mmHg以下、下の血圧(拡張期血圧)70mmHg以下をキープする
起床後と夜に測定した数値の平均値が、上114、下が79。上は大幅アップ、下もかなりアップ。当然目標値からも離れてしまいました。食事を変えたわけではないのに、どうしてこうなったのかわかりません。

目標4. 家事をきちんとやる&エコを心がける
今週も極力自炊しました。掃除はもきっちりやりました。今後は掃除だけでなく、モノを減らす努力もしていこうと思います。

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私は海外移住すべきなのか考えてみる (1)

2014-05-08 08:59:30 | 日記
突然ですが、みなさんは幸せですか? 今は幸せでも将来に不安はありませんか? 私は不安だらけです。経済的な不安もありますが、一番の不安は自由が制限されるかもしれないという点です。かなり曖昧な書き方ですが、2012年12月のある日、「日本は終わった」と思った出来事がありました。そんな風に感じた人はそれほど多くないかもしれません。でも、その日から私は漠然と海外に移住することを考えるようになりました。それから1年半近く経った2014年4月、複数の出来事をきっかけに「海外移住についてもっと真剣に考えよう」と思うようになりました。

というわけで、これから不定期で「私はどんな国に住みたいのか」「どの国が私の理想に近いのか」「海外移住すべきなのか」などについて、あくまでも私の目線で書いていきたいと思います。とりあえず現時点では「この国はビザが取りにくい」だとか「その国の言葉が話せない」だとか「そもそも年齢が高すぎて海外移住はムリ」などという問題はおいておきます。

手始めに「私はどんな国に住みたいのか? 」について考えてみました。「今の」私の感覚で優先順位をつけてみると以下のようになりました。

1. 思想・良心の自由が保障されている国

2. 人権が尊重されている国

3. 平和で治安の良い国

4. 社会保障制度が充実している国

5. 原発がない国

6. 武器を輸出していない国

7. 公共の交通機関が発達している国

8. いろいろな意味で差別の(少)ない国

9. 食べ物がおいしくて、衛生的・健康的に生活できる国

10. 気候が良い国

1と2の内容が若干かぶっているのはおいておいて、1から4まではほとんどの方に同意いただけるような気がします。もし5年前に「どんな国に住みたいのか」を考えていたら、「5. 原発がない国」「6. 武器を輸出していない国」なんてきっと考えもしなかったでしょうが、今はこれらの問題を無視することができません。

「7. 公共の交通機関が発達している国」を不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は私、普通運転免許は持っていながらも「一生自動車は運転しない」と心に決めており、決して大げさな話ではなく、車がないと不便極まりない社会では暮らしていくことができません。つまり、外国だけでなく日本の農村部などでも生活できないことを意味します。

8から10も抽象的に思えるかもしれませんが、日々の生活を送る上では非常に重要だと思います。

はたして上記の項目を満たす国はあるのかどうか? 次回からじっくり見ていきたいと思います。

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やるぜ、ダイエット! (6)

2014-05-06 20:34:13 | 日記
3/31の日記「やるぜ、ダイエット! (1)」で宣言したとおり、4月1日からダイエットを始めた私。週に一度の経過報告をさせていただきます。

1. お菓子を食べない
前回はウエハースを4回も食べてしまい、ダメダメだったわけですが、今回もウエハース1回、ゴールデンウィーク中にアイスクリームを3回も食べてしまい、完全にアウト。本当に意志の弱い人間です。

2. 有酸素運動で脂肪燃焼
金曜日の「ファイティングスリム」も、日曜日の「Hiphop」もこなしはしたのですが、休日のウォーキングをさぼってしまい、こちらもダメダメでした。

3. 朝食はバナナ
ほぼ毎日食べたのですが、1日だけ朝ごはんがシュークリーム2個になった日が。はぁー。

4. 炭水化物を摂り過ぎない
今回も炭水化物がわりに大豆と豆腐を極力摂取しましたが、晩御飯に菓子パンを2個も食べた日があり、他の日の努力が水の泡。

5. フルーツを食べる
前回もイチゴが食べられない日がありましたが、今回も前回同様に夕食後のフルーツがない日が。そろそろキウイに移行しなければ。

6. 晩御飯を早い時間に食べる
これも諸般の事情により守れなかった日が2日も。あきませんわ。

というわけで全体的にダメダメだった1週間だったわけですが、それがもちろん数字にも表れ、先週と比べると体重は0.2kgアップ(4月1日からだと2kgダウン)、体脂肪率は先週とまったく同じ(4月1日からだと2%ダウン)。ゴールデンウィークも終わることですし、これから心を入れ替えます!

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過越祭(ペサハ)を疑似体験してみた (5)

2014-05-05 06:35:25 | ヘブライ語
早速ですが、「過越祭(ペサハ)を疑似体験してみた (4)」の続きを。

再び順序の歌を歌うと、いよいよお待ちかね、シュルハン オレフ(שֻׁלְחָן עוֹרֵךְ 食事)です。この時点で、式が始まってから軽く1時間は経過していますが、ユダヤ人が行うセデルはもっと時間がかかっているはずです。最初に出て来たのはレバーペースト。これは写真を撮り忘れてしまいました。次の料理が出てくる前に、テーブルにあったベイツァ(固ゆでの卵)もいただきました。これは神殿があった頃の祭にささげられた犠牲の象徴だそうです。あと、テーブルに最初からセットされていたゼロア(脚の骨)は神の強い手、そして過越の羊を象徴しているとのこと。本来は子羊の前脚のローストが用いられるようですが、今回は鶏の脚でした。これは食べていません。

続いて続いて出されたのはサバを蒸した料理。見た目も味も日本料理っぽかったです。写真は一人前ではなく二人分の分量です。ちなみにイスラエルでは鯉をすりみにして煮込んだ料理が過越の定番魚料理だそうです。



お次はマッツァーボールスープ。その名前のとおりマッツァーの粉をお団子状にしたマッツァーボールが入ったスープ。マッツァーボールは固そうに見えるかもしれませんが、ふわっとしていてはんぺんのような食感。スープ自体もとてもおいしかったです。



もうすでにお腹いっぱいでしたが、次に運ばれてきたのがメインディッシュのケバブとシュニッツェル。ケバブは羊肉、シュニッツェルは子牛ではなくチキンでした。



デザートはパンナコッタのようなものにブルーベリーソースがかけられていました。ふー、お腹いっぱい!



参加者の食事がほぼ終わった頃、再び順序の歌を歌い、ツァフン(צָפוּן 隠したもの)に。ここでは隠しておいたマッツァー(アフィコマン)を取り出して食べます。もし子供がうまく見つけられたら、何でも好きなものを買ってもらえるのだそうです。

また順序の歌を歌って、今度は祝福(בָּרֵךְ バレフ)。ここでは詩篇126篇の都もうでの歌をヘブライ語で歌いました。続いて先生が第3の杯のための言葉をヘブライ語で唱え、全員でワインを口にしました。

セデルもいよいよ終盤。順序の歌の後はハレル(הַלֵּל 賛美)。ここでは全員で詩篇115篇と118篇を日本語で読みました。さらに先生が第4の杯のための言葉をヘブライ語で唱え、全員でワインを飲みました。

順序の歌もついにこれで最後。ニルツァ(נִרְצָה 嘉納)です。先生がヘブライ語で締めの言葉を唱えます。日本語では以下のとおり。

過越し祭の式次第を、慣例に従って、すべての定めと掟にしたがって終了いたしました。我らがこの式を行うことが許されたように、次回も実施できますように。天に住み給う清き御方よ、これを行う会衆を無数に起こし給え、速やかに末裔を導き、喜びの声をもって贖われた者たちがシオンへ帰ることができますように。

最後は全員で「来年こそはエルサレムで!」を意味するヘブライ語、

לְשָׁנָה הַבָּאָה בִּירוּשָלָיִם הַבְּנוּיָה

を唱え、「アーメン」で締め括り。これで終わりと思いきや、最後に大仕事がありました。それはペサハ数え歌をヘブライ語で歌うこと。先生が「この歌、体力要りますよ」とおっしゃるのでちょっとびびる私。1番から13番まであるのですが、2番を歌う時は1番の分も一緒に歌い、3番を歌う時は1番・2番の分も一緒に歌うので、13番になるともう大変です。最後まで何とか歌いきると、本当に体力を消耗した感じ。いやー、疲れましたー。

というわけでこれでセデルはすべて終了。私がエルサレムでペサハを迎えるのはムリな気がしますが、できればまた来年もどこかでセデルに参加できればと思います。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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2014年に観た映画+目標の達成度(18)

2014-05-03 21:46:55 | 映画!
1月1日の日記で、2014年の5番目の目標を「劇場で映画を観る時は1,000円以下で観る&観る回数を100回以下にする」と発表した私。4/27から5/3までの映画料金は以下のとおりです(左端の番号は今年1年用の通し番号、作品名の次は◎、○、△、×の4段階評価)。

40 4/29 WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~ ◎に近い○ (試写会で0円)
41 5/1 8月の家族たち ○ (映画サービスデーで1,100円)

合計 2作品(2回) 1,100円

今週も2本。1本は試写会で観られたため、1回あたりの料金は550円! ひさしぶりにセーフ!

今週お勧めする映画は5月10日公開の『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』。『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』の矢口史靖監督の作品です。大学受験に失敗し、ひょんなことから都会を離れ、林業に従事することになった主人公の悪戦苦闘を描いた物語。でこぼこ道、トラックの荷台、台所の蛇口、マムシ、野苺など田舎あるある満載。家の中も見事に再現されていました。木の匂いが薫ってくるような映像、木の上からしか見られない絶景。林業という仕事の奥深さに胸が熱くなりました。昔話のようなファンタジーや、伝統的な祭りなど見どころたっぷり。ぜひ劇場でご覧ください。エンドロールの後にも映像があるので、お見逃しなく!

*各作品の簡単なレビューはこちらでどうぞ。

あと、2014年の私の他の目標である「目標1. 週に最低2回はジムに行く」「目標2. 体脂肪率は極力22%以下をキープする」「目標3. 上の血圧(収縮期血圧)110mmHg以下、下の血圧(拡張期血圧)70mmHg以下をキープする」「目標4. 家事をきちんとやる&エコを心がける」の達成度もこの場を借りてご報告させていただきます。

目標1. 週に最低2回はジムに行く
今週はジムで
4/27 ロックダンス 60分
4/30 ヨガ 45分
5/2 筋トレ&ストレッチ 45分
5/2 ファイティングスリム 60分
を実践しましたので、目標クリア!

目標2. 体脂肪率は極力22%以下をキープする
体脂肪率は先週と同様24%台から26%台を乱高下。体重が減ると体脂肪率が上がってしまうので、両方とも下がるように頑張ります。

目標3. 上の血圧(収縮期血圧)110mmHg以下、下の血圧(拡張期血圧)70mmHg以下をキープする
起床後と夜に測定した数値の平均値が、上106、下が73。上は少しだけアップ、下は少しだけダウン。上は目標値内、下も目標まであとわずか。

目標4. 家事をきちんとやる&エコを心がける
今週も極力自炊しました。冬物の衣類を片付け、こたつも撤去し、掃除はもきっちりやりました。こたつがなくなり、暖房費は実質上ゼロ。うちにはエアコンも扇風機もありませんが、このまま夏を迎えます。まさにここからがエコライフです。

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過越祭(ペサハ)を疑似体験してみた (4)

2014-05-02 08:58:44 | ヘブライ語
早速ですが、「過越祭(ペサハ)を疑似体験してみた (3)」の続きを。

マギッドが終わると、再び順序の歌を歌い、次のラハツ(רַחצה 洗い)に。ここでは先生がヘブライ語で祝福を唱えて終わりました。

続いて順序の歌の後はモツィ マッツァー(מוֹצִיא מַצָּה パンの取り出し)。主人は3枚のマッツァーを祝福して、一番上のマッツァーと2枚目を裂きます。ヤハツの箇所でマッツァーのことをさらっと「種なしパン」と書きましたが、酵母が入っていない(つまり、ほとんどふくらまない)パンで、以下の写真のように平たく、無数の穴が空いており、また焦げ目がついています。わかりやすく言えば、大きな(20cm四方ぐらい?)クラッカーのようです。



ちなみにマッツァーは18分間焼くと決められているそうで、現代のユダヤ人は市販のものを買うことが多いようです。また、過越の期間はマッツァーを食べ続けなければならない(他の種類のパンは食べられない)ので、この時期イスラエルではマクドナルドのバンズも、ピザ屋さんのピザクラストも、ケーキ屋さんのスポンジケーキもすべてマッツァーになるそうです。さらにこの期間は家の中からも一切酵母を排除しなければならないため、家を大掃除し、鍋や台所用具類はすべて煮沸という徹底ぶり。でも旧約聖書にも「種を入れないパンを七日間、食べなければならない。あなたの領土のどこにおいても、あなたのところにパン種があってはならない。(出エジプト 13:7)」と書かれているので仕方ありません。ペサハが「除酵祭」とも呼ばれることも納得です。

話が飛びますが、新約聖書では過越の食事の箇所で、

「また、彼らが食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福して後、これを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取って食べなさい。これはわたしのからだです。(マタイ 26:26)」

と書かれています。このパンはまさにマッツァーのはずなのですが、「裂き」という動詞が使われているのはどうかなぁと思いました。だって、これ普通の食パンみたいに裂けないですもん。「割る」という言葉が適切だと思いました。ちなみに英語だと

While they were eating, Jesus took bread, and when he had given thanks, he broke it and gave it to his disciples, saying, “Take and eat; this is my body.”(Matthew 26:26 (New International Version))

で、動詞は broke が使われています。こちらの方がぴったりだと思いませんか?

妙に熱く語ってしまいましたが、セデルではモツィ マッツァーはあっと言う間に終わり、また順序の歌を歌って次のマロール(מָרוֹר 苦菜)に。ここでは苦菜(エジプトでの奴隷時代の苦難を象徴するもの。今回はわさびが使用されていました)をハロセット(エジプトの泥のレンガを象徴するもの。リンゴにレーズンやナッツを加えて煮たもので、シナモンで味付けされていてとてもおいしいのです!)に浸し、祝福を唱え、口に入れます。

順序の歌を歌い、続いてはコレフ(כּוֹרֵךְ 間に挟む)。ここでは一番下のマッツァーに苦菜を挟んで、ある言葉を唱え、食します。

ふー。とりあえず今回はこの辺で。続きはまた後ほど。

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過越祭(ペサハ)を疑似体験してみた (3)

2014-05-01 07:35:54 | ヘブライ語
早速ですが、「過越祭(ペサハ)を疑似体験してみた (2)」の続きを。

また歌を歌って、セデルの中で一番長いマギッド(מגִּיד 物語)に。ここで主人はお皿とマッツァーを持ち上げ、「これぞ苦しみのパン」を唱えます。これももちろん先生が唱えたのですが、「これぞ苦しみのパン」はヘブライ語ではなく、アラム語なのだそうです。

ここで通常は年少者が、「なぜ今夜はマッツァーだけ食べるのか、なぜ苦菜を食べるのか、塩水につけるのか、なぜ寄りかかって食べるのか」という4つの質問をするのですが、今回は参加者全員でヘブライ語で唱えました。すると先生がその問いに対してヘブライ語で出エジプトの話をします。

その後、参加者がこう歌います。

בָּרוּךְ הַמָּקום, בָּרוּךְ הוּא, בָּרוּךְ שֶׁנָּתַן תּורָה לְעַמּו יִשְׂרָאֵל, בָּרוּךְ הוּא

(日本語訳) 主は賛むべきかな。その御方は賛むべきかな。トーラーをその民イスラエルに与え給うた御方は賛むべきかな。

今度はトーラーを与えられた4人の息子たちの物語になります。まずは先生が読み、次に参加者の中のヘブライ語学習者が一人ずつあらかじめ指定されていた箇所を読みます。一人は「賢い子」、一人は「悪しき子」、一人は「単純な子」、一人は「問うことを知らない子」という設定です。ちなみに私は「単純な子」の箇所を読みました。

そして、ついにユダヤ民族の歴史の始まりから出エジプトまでが語られます。私たちに理解しやすくするためか、この箇所は先生がヘブライ語ではなく日本語で読んでくださいました。全文を載せたいのはやまやまなのですが、ここでは割愛させていただきます。日本語でお読みになりたい方はこちらを購入されてはいかがでしょうか? あるいは聖書の「出エジプト記」をお読みいただければ当事の状況はかなり理解できると思います。

途中で「十の災害」が語られます。ここでは出エジプト記の中の十の災害を言いながら、ワインの入ったグラスに指かフォークの先を入れ、それについたワインをお皿の上に垂らしていきます。十の災害は以下のとおりです。

1. 血 ダム דָּם
2. 蛙 ツファルデア צְפֵרְדֵּעַ
3. ぶよ キニーム כִּנִים
4. あぶ アローヴ עָרוב
5. 疫病 デヴェル דֶּבֶר
6. 腫れもの シェヒン שְׁחִין
7. 雹 バラッド בָּרד
8. イナゴ アルベー אַרְבֶּה
9. 闇 ホシェフ חשֶׁךְ
10. 初子の死 マカット ベホロット מַכַּת בְּכורות

この後、ダイェーヌー(דַּיֵּנוּ 十分という意味)という歌を歌うことになっていますが、今回は省略されました。続いてペサハの3つのシンボル、ペサハ(過越しの犠牲)、マッツァー(種なしパン)、マロール(苦菜)について語られますが、最初のペサハの箇所は参加者全員で日本語で唱えました。次のマッツァーの箇所は先生が最初はヘブライ語、次に日本語で読みました。マロールの箇所は日本語でのみ先生が朗読。その後の箇所はとても印象的だったので、日本語文を紹介させていただきます。

すべての世代において、人は自分自身をあたかもエジプトから脱出したかの如くみなさなければならない。聖書にこう書かれている、「その日、あなたは息子に説明して、『これは、私がエジプトから出て来たとき、主が私にしてくださったことのためなのだ』(出エ 13:8)と言いなさい」。聖なる賛むべき御方は我らの先祖を贖われたばかりか、彼らと共に我らをも贖い給うたのである。それは聖書にこう書かれている、「私たちをそこから連れ出された。それは私たちの先祖たちに誓われた地に、私たちを入らせて、その地を私たちに与えるためであった。(申命記 6:23)

ここでマッツァーに覆いをして、グラスにワインを注ぎます。そして先生が以下のように唱えました。

それ故に我らは、我らの祖先と我らにこれらすべての奇跡をなし給いし御方に感謝し、賛美し、賛め、たたえ、高め、崇め、祝福し、称賛し、声を上げなければならない。主は我らを奴隷状態から自由へ、つぶやきから歓喜へ、嘆きから祝いへ、暗闇から大いなる光へ、圧迫から贖いへと導きいれ給うた。されば我ら主の前に「新しき歌」ハレルヤを言わん。

この後、ハレルヤ讃歌ということで、詩篇113篇と114篇を参加者全員で読みます。が、そんなことより上の文の「感謝し、賛美し、賛め、たたえ、高め、崇め、祝福し、称賛し、声を上げ」ってすごくないですか? 動詞が9個も使われています。神様に対する言葉では言い尽くせない感謝の気持ちが表れていると思いました。

マギッドもいよいよ終盤。先生が「贖いの賛美」をヘブライ語で唱え、そして最後の部分(実はカデシュの冒頭の部分と同じ)を全員で読みました。

בָּרוּךְ אַתָּה ה', אֱלהֵינוּ מֶלֶךְ הָעולָם בּורֵא פְּרִי הַגָפֶן
שׁותִים אֶת הַכּוס בְּהַסָבַּת שְׂמאל

ぶどうの実を作り給う世界の王なる我らの神、主よ、あなたは賛むべきかな。

ふー、これでマギッドは終わりです。続きはまた後日ということで。

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