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うさぎの胸腺腫 (5)

2015-06-17 12:50:22 | うさぎ!
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、チョコは6月15日に永眠しました。これから私が書くことは、動物が好きな方、あるいは可愛がっていたペットを失ったことがある方には辛すぎる内容かもしれませんので、あらかじめご了承ください。

というわけで、「うさぎの胸腺腫 (4)」の続きを。

そして、その日から本当の意味での病気との闘いが始まりました。まずは病院からもらったレシピ(!?)を見ながら流動食作り。ペレットを砕いて、すりこぎ棒ですりつぶしてできた粉をさらに茶こしでふるいにかける作業。チョコは小さい頃から日本全薬工業の「コンフィデンス」というラビットフードを食べてきたのですが、これが意外に固く、なかなかすりつぶせません。粉状になったものを茶こしでふるいにかけると、下に落ちるのはほんのわずか。上記の作業を何度も繰り返し、集めた粉を少量のジュースでふやかします。ジュースが多すぎるとゆるくて注射器から流れ出てしまうので、さらに粉を追加。ほどよい硬さにできたら、それを注射器のシリンダーにつめてできあがり。台所で試してみたら、ピストンを押す力加減がわからなくて、注射器から中身が勢いよく飛び出し、シンクの上の壁を直撃・・・。

薬もそれまでのようにキャロットジュースに混ぜて小さなカップに入れて飲ませるのではなく、スポイトを使って飲ませる形にしました。これが結構大変で、私の場合、バスタオルを2つ折にしたものでうさぎの体を上から素早く包み、その場に座り込んで「うさぎのバスタオル包み」を膝の上に載せ、さらにそれを裏表ひっくり返してチョコを仰向けにさせ、それから薬入りのキャロットジュースを彼女の口の中に注入していました。当然チョコはジタバタ暴れるので、「ごめんよ、ごめんよ」と誤りながら必死で固定していました。

薬を飲み終えると今度は口に注射器を入れ、流動食を押し込みます。これもチョコには本当に苦痛だったようで、心が痛みました。流動食をすべて流し込むと、再び彼女をひっくり返してうつぶせにし、「よく頑張ったぞ!」と褒めながらタオルから解放してあげました。そんなこんなで悪戦苦闘しながらしばらく薬と流動食を与えていましたが、これは1週間くらいしか続かなかったと思います。なぜならチョコ自ら再び薬入りのジュースを飲み、ペレットを食べるようになってくれたからです。

その後は一進一退という感じでした。特に食欲は、ある時とない時の差が激しく、たっぷりエサ入れにいれておいたペレットがある日は完全になくなり、ある日はほとんどなくなっていない、そんな感じでした。牧草は食べる量が以前よりかなり落ちた気がします。野菜も、パセリや春菊、小松菜などをあげていましたが、これも食べる時と食べない時の差がかなりありました。それでも、バナナとデーツは食付きが良かったので、ほぼ毎朝・毎晩あげていました。

ケージのドアはいつも開けっ放しでしたが、自らケージから出ることはまったくなくなりました。トイレを使うこともなくなり、ケージに敷いてある「すのこ」の上で用を足すようになりました。

一番大きな変化は背中やお腹の毛がごっそり抜け始めたことです。毛がただ抜けるというより、皮膚がひび割れ、その皮膚が毛と一緒に剥がれるという、痛々しい形でした。ただ、その時点では痛がったり痒そうな様子はありませんでした。私は薬の副作用ではないかと思ったのですが、先生は「違うと思う」とのこと。下の写真は抜け始めの頃ですが、目尻の毛はかなり抜けてしまっています。



ケージから一切出てこなくなっただけでなく、体を伸ばしきって寝そべることも、猫のように前足を折ってうずくまることもなくなりました。つまり、ほぼずっと前足を伸ばしてお行儀よく座っている状態です。恐らく足を伸ばす・折るがうまくできなくなったのだと思いますが、つまりリラックスした姿勢ができなくなったわけで、これも本当に心が痛みました。

とりあえず、今回はこの辺で。続きは後日書かせていただきます。

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