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世界を敵にして、たった一人に愛されるか。たった一人を失って、世界に愛されるか。

2008-11-13 01:24:00 | 日記
すみません、『ルミネthe漫才バトル』のレポの続き、あるいはヨシモト∞『シュール5スペシャル』のレポを期待されていた方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は一昨日の11日に見に行った劇団四季のミュージカル『Wicked(ウィキッド)』について書かせてください。あ、ちなみに『シュール5スペシャル』は仕事が忙しくて見に行けませんでした・・・。(T_T)

それでは Wicked の話を。私がこの作品を知ったのは確か去年の春ごろ。いつも利用している千代田線の新御茶ノ水駅に、緑色の肌に黒い帽子・黒い服を着た女性に、白い帽子・白い服を着た女性が耳打ちをしているポスターが何枚も張られているのを見て、強烈な印象を受けたことを覚えています。でもその時はミュージカルにはほとんど興味がなく、後でこの作品を見に行くことになろうとは夢にも思っていませんでした。

そして確か今年の夏、渋谷でヨシモト∞を見たその帰り、半蔵門線の車内モニターでこの作品の宣伝を見たのです。映し出されていたのは美しい金髪と輝く笑顔を持った女性と、緑色の肌にちょっと暗い表情の女性。なぜかそれだけで「これ、見てみたい!」と思いました。そして、後日まったく別のライブのチケットをぴあで購入した時、たまたま Wicked のフライヤーをもらったのです。そこに書かれていたのは

世界を敵にして、たった一人に愛されるか。たった一人を失って、世界に愛されるか。

という言葉。私はそのフライヤーをそのまま同僚のOさんのところに持って行き、この作品を一緒に見ようと誘ったのでした。

そして、チケット購入から数ヶ月。本当に楽しみにしていた Wicked をやっと一昨日見ることができました。ミュージカルということである程度仕方ないのかもしれませんが、エルファバ(緑色の肌の女性)とグリンダ(金髪の女性)の心の葛藤の描かれ方がちょっと浅いかな、と思った以外は大満足の作品でした。素晴らしい音楽、美しい衣装、豪華な舞台装置、そしてたとえ端役でも一人一人がみな輝いている出演者・・・。

その中でも最も印象的だったのがエルファバを演じた樋口麻美さん。エルファバはなんとなく暗いイメージだったのですが、樋口さんの演じるエルファバは元気でハキハキした感じ。自分が抱えているコンプレックスを周囲に悟られまいとする、強気で健気なところがよかったです。そして本当に感動したのは樋口さんの歌。落ち着きがあって伸びの良い声、自信に充ち溢れた表情。日本人の女性で「この人は歌うために生まれてきたんだな」と私が思ったことがあるのは美空ひばりさんと越路吹雪さんだけでしたが、これに樋口さんが加わりました。

というわけで、すっかり Wicked、というか樋口麻美さんのファンになってしまった私。もう2, 3回は公演を見に行きたいと思っています。あっ、あと今回の日記のタイトルにもした「世界を敵にして、たった一人に愛されるか。たった一人を失って、世界に愛されるか。」ですが、みなさんはどちらを選びますか? もちろん私はエルファバの生き方、つまり「世界を敵にして、たった一人に愛される」の方です!

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