A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

【ご案内】In Studies vol.5「バーチャルアトリエ訪問」

2016-12-13 19:34:16 | お知らせ
今年最後のIn Studiesは美術作家・山本雄教さんをファシリテーターに、「バーチャルアトリエ訪問」します。アーティストでない方も「アトリエ」=作業場所、職場と拡大解釈していただき、ぜひお気軽にご参加ください。



In Studies vol.5「バーチャルアトリエ訪問」
ファシリテーター:山本雄教
■日時:2016年12月19日(月)19:00~
■場所:共同スタジオ ink 2F
京都市中京区猪熊通り三条上ル姉猪熊町325番地2
http://studio-ink.tumblr.com/
■参加費:無料・要予約(約8名程度)
■予約・お問合せ
メッセージをお送りいただくか、下記のアドレスまでご連絡ください。
yayamamamomototo@gmail.com(山本)

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常々、色々な方のアトリエ、作業場所にお邪魔してみたいなと思っています。しかし出不精で自分のアトリエにばかりこもっている僕は、なかなかそんな機会がありません。そこで今回は、ゼミにかこつけて皆さんの仕事場、作業場、アトリエについてお話しを聞かせてもらい、仮想のアトリエ訪問をさせていただきたいと思います。
参加者の方にお聞きしたい内容は以下の通りです。
①ご自身のアトリエの写真を見せて下さい。何枚でも歓迎です。また過去に使用していた場所のものもありましたらぜひ。
②現在の場所を選んだ理由や経緯があれば教えて下さい。
③お気に入りの道具など、仕事をするうえで欠かせないものや、こだわりなどあれば教えて下さい。
④その他アトリエについての色々なお話しをお教え下さい。自分以外のアトリエの話しでもかまいません。
いわゆる美術作家のアトリエだけではなく、様々な仕事をされている方の仕事場についてお話しをお聞きできれば幸いです。
ぜひ一緒に色々なアトリエを訪問しましょう!
山本雄教

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仕事が生まれる場所
平田剛志

 作品は「アトリエ」から生まれる。映画が映画館で作られていないように、レストランの料理が厨房で作られて、テーブルに運ばれるように、美術作品もまた「アトリエ」で制作された後に美術館やギャラリーに展示される。「アトリエ(atelier)」とは、美術家、工芸家、建築家の工房、作業場、仕事場、スタジオ(studio)を指すが、広義には、書斎や事務所を含むだろう。ならば、「アトリエ」は芸術家の特殊な場ではなく、「職場」だと言える。
 仕事は「職場」から生まれる。多くの人が仕事をしに「職場」に出勤し、一定時間勤務する。その労働の場で私たちはどのように過ごしているだろうか。オフィスや店舗、工場など、職場の環境に居心地よさを感じているだろうか。作業や仕事のため、どんな道具や工夫を用いているだろうか。自宅よりも多くの時間を過ごすこともある「職場空間」で、ストレスやハラスメントを感じずに過ごしているだろうか。あるいは、ノマドワークとして、快適な場があるだろうか。これはアーティストであれ、非アーティストであれ、「アトリエ」と「職場」に共通する問題である。
 つまり、「アトリエ」を考えることは、「働き方」を考えることである。師走の一日、「バーチャルアトリエ訪問」を通じて、これまでとこれからの「働き方」をいま一度考えてみたい。