龍の声

龍の声は、天の声

「新しい結集軸とは」H29.5.18 三輪佳孝

2017-05-22 06:25:41 | 日本

【1】新しい結集軸とは、

戦後の自民党と社会党、いわゆる55年体制下では保守系諸団体と労働組合を軸とする革新系諸団体の二大支持勢力は、凄まじく大きな集合体であり、その狭間の中間勢力は小さかった。
しかしその後、自社さ政権が誕生し、社会党が崩壊、さらには民主党政権、そして自公政権へと時代が変遷する中で成熟社会を迎え、国民の動きは今までとは真逆の変化をしていった。すなわち、保革の支持勢力は弱まり、無党派層を含めて中間層の占める割合が圧倒的に大きくなっていったのである。そして今日、応仁の乱ともいわれる転換期の中で、最早、イデオロギーの時代は終焉を迎えつつある。
これからの時代は右翼でも左翼でもない、「まともな日本人」 その結集軸こそが時代の要請であり、新しい政党政治を生み出し世の中をリードしていくとになると思われる。
その第一歩は、時代にそぐわない国家の基本法である憲法の改正実施にある。但し、イデオロギーによる改憲とか護憲とかではなく、「自立ある国創り」を一体どうすすめていくのか?そこからすべてが始まっていることを銘記したい。



【2】迫りくる時代の変化


〔1〕人口激減化時代

65歳以上の高齢者は、全人口1億2500万人の内、3384万人(平成26年度調べ)26.7%である。この先30年間で約4、000万人が減り、日本の全人口は8、000万人位となる公算が強い。たった30年間で三分の一も激減するのである。
それに伴い、年金だけでも800兆円以上の積立不足である。今後20年間で積立金は無くなる。若者が払っている社会保険料も戻ってきそうにない。莫大な不良債権になるのは目に見えている。
果たして急激な人口減が国家社会に及ぼす影響と対策は出来ているのか?


〔2〕化石燃料の限界 

従来の世界のエネルギーの主力は、石油、ガス、石炭等という化石燃料であった。その結果、環境汚染問題、CO2温暖化問題等々が地球規模で起っている。さらに、3-11東日本大震災での核施設放射能汚染問題の脅威も現実化している。
また日本全体におけるエネルギー消費額は年間25兆円以上、国家予算約100兆円の25%を占めている。実際にはその半分50%が本予算の為、エネルギー消費額は実に国家予算の50%を占めている。
今こそ、国家の命運を握るエネルギー問題の対策を真剣に考えなくてなならない。
その意味では、これらの諸問題を解決すべく安全で安価な代替エネルギーの開発が脚光を浴びてきた。すなわち、波動エネルギー、磁力エネルギー、重力エネルギー、太陽エネルギー等々のフリーエネルギーの分野である。


〔3〕AI人工知能の台頭      

AI人工知能によってなくなる職業について、2013年にオックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授が発表し、世界を驚愕させた。
今後日本は、10~20年以内に全ビジネスの47%がロボット化し、AI人工知能に替わるという。各業界の就業者の在り方が抜本的に変化する世界が出現してくるのである。
果たしてそれらが及ぼす影響と対策は出来ているのか?


〔4〕その他の変化

健康・統合医療・有機農業・安全な食材・バイオ醗酵技術・学校教育・社会教育・震災等災害対策、等々の大きな変化が、この10~20年の間に訪れることが予測される。



【3】自立ある国創りへの提言


〔1〕国家経営への対処

先ず、国家予算約100兆円の内、実質予算は約50兆円で後は借金となっている。現在の国家赤字は約1、000兆円。その金利は毎年200億円。18年後には何と2,000兆円にもなるという。今後これらの問題に実行可能な具体的解決策を出してくる政党こそが、新しい結集軸として、中間層の圧倒的支持を得ることができ、今までとは異なる新しい形の政権政党になっていくだろう。

①国家財政再建対策
財政再建の要諦は、無駄を省き国・地方共に議員の数を大幅削減すること。次に、強固で小さな政府・行政・地方自治づくりの断行である。
そのためには、従来の利権構造や慣習体質を改め、政治と行政の核心を改革改善することである。
例えば、国会議員の数を三分の一減らす。それに習い地方議員数も三分の一減らす。これは立法府である議員の決断しだいで如何様にでもなるはずである。その上で、国家公務員や地方公務員、外郭団体も三分の一減らして無駄な仕事や経費を省く必要がある。しかし議員と違い、その方法は元杉並区長山田宏氏が行った戦略「人員削減の10年間スパン」でおこなう。入職者数を毎年計画的に減らしていく。退職者は自動的に減っていくから問題はおこらない。人員を減らすことは水膨れになった体をシャープで筋肉質に変える。小さく強固な組織となる。

②現在の世代の特徴を分析
70代以上  心身共に現役で働ける人が多数存在している。
60代後半  団塊の世代、暇を持て余す退職者世代、年金右翼・左翼世代
50代以上  高学歴・大手会社就職時代、イデオロギー主義世代、ピラミッド組織
40代     ピラミッド型組織の崩壊、ワンピース・AKB48世代、みんなの世代
30代     ネット世代、特殊能力者が多い
20代     3Dネット世代
これらの中より次世代リーダーを選択すれば、上にも下にも通じる40代が適任と言える。
これから迎える大変化の時代に即応できる誠の人物を発掘したいものである。


〔2〕自主防衛

①軍事の特性
戦国時代の鉄砲の出現は、刀や槍などの武器とはまったく性質を異にする画期的なものであった。そしてその武器に対する適応性が新しい時代を切り拓いた。またその鉄砲は、刀鍛冶という洗練された技術力を持った日本人ならでこそ作ることができたのである。
同様に、黒船に乗った白人は世界中にいたが、黒船を見た途端に自分達で黒船を造ったのは日本人だけであった。
明治の時代の日露戦争も、弱小国家日本ではあったが、海戦においては下瀬火薬という新砲弾を開発し、陸戦においては最新兵器の機関銃を持ってして大国ロシアを破った。
その後の日本の勢いは止まるところを知らず、数百年間にも及ぶアジア、アフリカ諸国の白人支配から、ついに植民地の解放という世紀の奇跡を成し遂げ、新しい時代の扉を切り拓いた。

②自主的核抑止力構築プラン
いつの時代も「自分の国は自分で護る!」当たり前のことである。
今日、世界の軍事バランスが大きく変化している中で、特に核兵器を持つ米・中・露。そして北朝鮮を見るに、果たして日本人の軍事の特性は如何にあるべきか。
かって日本の自主防衛を提唱された伊藤貫さんの論文を記す。

江戸末期、幕府海軍奉行並の勝海舟は、欧米列強対策として海軍の充実を説いた。すなわち「六つの艦隊、その数二百七十隻、乗組員六万千二百五名。他に運送艦、海防艦、測量艦が七十五隻。さすれば世界の海の覇者の大ブリティン帝国と肩を並べることができる。軍艦は金を出せば買えるが、それを動かす乗組員がいない。軍艦を整え、乗組員を訓練するには時間がかかる。しかしこれをいち早く実現しなければとても列強には太刀打出来ない。」と途方もない大法螺を吹いた。明治新政府は、この大法螺に基づいて軍備の充実を図っていったために、わが国は独立を保持することができたのである。
今日における伊藤氏の自主的核抑止力構築プランは、「小規模で安価な必要最小限の核抑止力もことである。核弾頭付き巡航ミサイル二百~三百基とそれを搭載する小型駆逐艦と小型潜水艦(約三十隻)を建設し海上と海中に配備する。運用予算は、GDPの一.二%程度。(現在の日本の軍事予算が、GDPの一%程度)この額は世界の平均的軍事支出の半分以下の水準であり、決して軍事大国化とは言われない。今から核兵器戦略システムの構築にかかっても十年以上の時間を要するため、直ちに対策を練るべきである。」と説いている。

日本は原子力発電所を多数もつ国であると同時に、いつでも核兵器の製造が可能な世界でトップレベルの技術力を持っている国である。
「自主的核抑止力構築プラン」このことを十分に踏まえて、今後の方向性を出して行かなければならない。


〔3〕東南アジア連合の創出

①富は海洋にあり!
今後のわが国の進むべき道は、シーパワー(海洋国家)諸国と連携し「東南アジア連合」の構築にある。
それは我が国が世界第6位、451万平方キロに及ぶ200海里排他的経済水域(EEZ)を持っていることである。この広大な海洋を開発することで、我が国は一挙に資源・エネルギー大国となりうる。 海底に眠る日本周辺のメタンハイドレートの埋蔵量は、天然ガス消費量の約100年分に相当すると言われている。

②新天下三分の計
かって世界最強の警察であった米国は今やその勢力が弱まり、逆に中国が軍事大国として東南アジアを侵食せんとしている。東南アジアの軍事バランスが大きく変化する中で、米国と中国との狭間に立つ日本の軍事経済のバランスを如何にとっていくのか?
その答えは、諸葛孔明の『三国志』天下三分の計(魏・呉・蜀とのバランス均衡)にある。すなわち東南アジア版「新天下三分の計」の実行である。米国・中国・日本を基軸とした東南アジア連合、この3つの固まりによる軍事経済のバランスの均衡を図ることである。

③日本を基軸とした東南アジア連合
これからの大きな時代の変化を見据え、今、日本がやりつつあるフリーエネルギー・健康・統合医療・有機農業・安全な食材・バイオ醗酵技術・学校教育・社会教育・震災等災害対策、等々を、東南アジア諸国の皆さんに「現実に目で見せること」である。
東南アジア諸国は、今や軍事経済等々、凄まじい発展を遂げている。これらの人々とさらに信頼を深めるには、日本の精神文化や新しい開発技術等々の物理的なものを具体的に目で見せ連携をとることから始まる。もちろん民間レベルにおけるSNSネットの東南アジアネットワークの構築は最大の威力を発揮するだろう。



【4】むすびに

新しい結集軸とは、「まともな日本人の結集」にある。
では、まともな日本人とは一体何か?

わが国の歴史、伝統、文化に基づいた普通の当たり前の日本人のことである。
皇室の徳を尊び、先祖先師に感謝し、父母に孝行し、兄弟仲良くし、夫婦は仲睦まじく、友達とは互いに信じあい、社会のために尽くし、もし危急事態が生じたら即座に対処していく。そしてこのような精神を持って人類の平和を希求していく。
それがまともな日本人の姿であり、まともな日本を生み出していくことになる。

振返れば、今までが戦後呪縛に洗脳されてきた異常な時代であったと気付く。

                                                     <完>





















「生長の家と私・・・海外ビジネスを通して③」

2017-05-22 06:23:43 | 日本

平成9年にヤオハンジャパンが倒産しました。一言で言いますと倒産の原因は「財務の失敗」ですね。お金があるとどうしてもお店を豪華に作っちゃうんですよね。だから投資の回収に時間がかかってしまった。そして急激に大きくなると、人材が充分育ってないですね。だから急に大きくなるといろんなひずみが生じると思うんですけど、それを上手くコントロールしなければならなかったのですね。ま、これは今だから言えるんですけどね、自分がコンサルタントになって後から分析しますと、そういうことが思い当たったと言うことです。で、負債額が1858億円、ただラッキーなことにジャスコさん(現在イオン)が引き受けてくれてスポンサーになってくれて、そのお陰で完全に再建しまして、「マックスバリュー東海」という社名は変わりましたけど、昔のままの店舗でまた再上場してやっています。だから昔ヤオハンで働いていた人達、辞めなかった人達はまたそこで採用されて働いていますから、またお客様にとってもいつも行くお店が無くならなかったから、そういう意味では非常に良かったと思っています。

海外で私もいろいろ勉強させていただいたんですが、海外に出るときに一番大事なことは事前準備をしっかりするということですね。そのために入念に調査をする。徹底的に調査をすると間違いが少ないですね。それから目的をハッキリさせること。何のために海外に行くのか。目的がいい加減だとやっぱり上手くいきません。目的をしっかりすると、そこで初めて「智慧」が出てくるんですよ。人間の心ってそういうものなのですね、やっぱり目的がハッキリしていないと智慧も出てこないんですね。そして将来性の展望と事業計画をしっかり立てること。これは当たり前ですね。そして大事なことは「異文化コミュニケーション」。国が違うと文化が違いますから、習慣も違います。もう現地に行ったら現地の習慣を理解してそれに上手く当てはめていかなければいけない。日本式を押しつけるよりも、現地のやり方・システムを早く身につけて現地化が大事です。そのためにコミュニケーションというのは非常に大事ですね。

まあ「異文化コミュニケーション」って外国に対して使っていますけど、日本国内でもあるんですよね。特に最近の若い人達と年配の幹部の人達とでは考え方が違いますよね。それも「異文化コミュニケーション」だと思うんですよ。だから決して海外だけのことではないですよね。

で、やっぱりこの「異文化コミュニケーション」を上手くやるためには、相手を理解するということですよね。相手の立場になって考える、そうして行動を起こすと、まず間違いは無いですよね。日本式を押しつけても反発を買うだけですから、まずは向こうの言うことをよく聞いてあげて、向こうの人達がどうやったら喜んで働いてくれるか、ということですよね。やっぱりそこに「調和」が無ければビジネスというのは上手くいきませんね。そういうことでコミュニケーションというのは非常に大事ですね。そして現地の協力者・人脈を作ることです。現地に協力者がいれば、会社ってなかなかつぶれないですよ。つぶれそうになったら皆協力してくれますよ。「ヤオハンつぶしたら大変だ!」と言って皆協力してくれますからね。協力者を沢山作ること。

そしてやっぱり海外に行ったら「日本人の素晴らしさ」「日本企業としての素晴らしさ」・・・これをこれから海外に出ようとする企業には是非お願い致します。本当に日本人は、その勤勉さ、時間を守る、モノを作っても非常に正確に作りますね。こういうのは外国では真似のできないことがいっぱいあります。やはり日本人がそういうことを教えていかなければいけない。そしてもう一つは日本人の「和の心」ですよね。皆さんと協力し合ってやっていく。東日本大震災が起きたときの、困ったときにみんなで助け合う姿、ああいうのは外国では考えられないことですよね。日本人というのはすごい民族なんだと。そういう日本の良いところをこれから海外に出て行く所には是非やってほしいな・・・と、いつもそういう話をさせていただいています。

コンサルタントをやっている視点からして、今言ったことが大事であると思っています。そして責任者がしっかりしていないと絶対に上手くいきません。責任者が「絶対成功するんだ!」という「信念」をもって、やっぱり「信念」があると「智慧」も出てくるんですよ。そして人も付いていきますよね。それがリーダーシップですよね。そして先程も言いましたが「現地化」。現地に行ってそこの国のお役に立つということですよね。お役に立つようなビジネスをやっていればみんな応援してくれますよね。そうやって進出先の信頼関係を作っていくということですね。

そして人を育てていかなければいけませんね。人材育成・能力開発が大事となります。人を育てる上で大事なことは「ほめて育てる」ということですね。怒っても人は育ちません。やっぱりほめられたときに一番喜んで働くようになりますよね。良いところをほめて良いところをほめて、そうやって人は育つんですね。人間はもともと無限の可能性をもっているのですから、ほめることによってそれがどんどん出てくるんですね。

そして海外に行けば日本以上にスピードが求められます。速いですね。変化が激しいですから。特に今の世界では色んなことが起こっていますから、何か起きたらすぐに手を打たなければなりません。ところが日本は割とそのへんはのんびりしているところがあるかなと思いますが、特に海外に行ったらスピードと柔軟性が必要です。世の中の変化に応じて柔軟に対応することも大事ですね。

後は「リスク管理」。どんなに調査をしても計画通りいかないケースもあります。そういう場合は撤退を予め視野に入れた「撤退リスク」も計画の段階で入れておいた方が良いですね。これはあまり日本人はやらないんですけど、海外ではごく当たり前にやっていて、そういうことで損失を最小限に止めているのですね。

まあ自分の経験から色々話させていただきましたけれども、体験を通じて大切にしていることは以下の3つです。

1.感謝の心
当たり前のことですが、自分が生かされていること、ご先祖様にも感謝する。そして全ての人・事・物に感謝する。で、自分が感謝をすると同時に今度は人に喜びを与える。喜びを与えるためには相手の立場にたって考えること。そうすることによって良い「智慧」が出てくるんですね。ですから「感謝の心」っていうのは私は一番大事だと思います。

2.明るい心
明るい心を持っていると、明るいところに人は集まってくるんですよ。「明るい心」になるためには、何事も楽しんで取り組む、ということですよね。そして物事を前向きに素直に考える。あんまり取り越し苦労しないことですね。そしてユーモアや冗句で笑うことが良いですね。

ブラジルの方は非常に陽気で、ユーモアが好きなんですね。でも先程も言いました通りブラジルって色んな国の人が移民として来て文化が異なるんだけれども、ユーモアや冗句によって心が一つになるんですね。そしてブラジル人って失敗しても、その失敗した本人が次の日には笑い話にしてるんですね。これは見習いたいと思います。

3.強い信念
人間には無限の可能性があるんだ、という強い信念を持っていれば、恐いものはないですね。私も海外ではいっぱい失敗をしました。でも失敗をしても「これで必ず良くなるんだ!」と思えるんですよね。だから絶対に悪い方には考えないですね。与えられた結果・出た結果を受け入れる。どんな結果が出ても「これが今の自分にとって一番良いことだからこうなったんだ」と受け入れるんですね。そうしますと必ず良いことが出てきます。

これからも出来るだけ自分が関わる皆さまのために、一所懸命やっていこうと思います。本日はどうもありがとうございました。