スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
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解散総選挙@スウェーデン

2014-12-04 15:08:14 | 時事問題
日本はいよいよ衆議院選挙戦がスタートした。駅前でも立候補者が声をからして叫んでいる。街を歩けば立候補者のポスターがあちこちに貼られ、時折選挙カーを見かけるようになった。投票日が12月14日であるから、随分日程は慌ただしい。
衆議院選挙
さてさて、我らがスウェーデンはとくればわずか3カ月前に総選挙を終えたばかり、しかも議会は一院制である。となると当分、もう選挙は無い筈。。。と思っていたら、何とスウェーデンもまた、選挙戦に突入してしまったのである。摩訶不思議。これの詳細に関しては既に日本語でもニュース速報がネットに出ているし(「スウェーデン 予算案」で検索をかけられたし)、何よりも名ブログ「スウェーデンの今」を参照されたい。The localも記事を出している。
http://www.thelocal.se/20141203/crisis-in-sweden-as-coalition-budget-fails
予算案の採決→予想外の展開に・・・(スウェーデンの今)
再度の総選挙の理由は、簡単に言えば「政府与党側が提出した予算案が議会で否決されてしまったから」の様である。以下のウィキペディアを参照頂きたい。国会議員の総数は349、この中で政府与党側の社会民主党が議席113、緑の党が25なのである。対して野党側は穏健党が84、中央党22、自由党19などなど。そしてこれまでも再三にわたって物議を醸してきた移民排斥を訴える極右政党、スウェーデン民主党が議席49を持っているのである。そしてスウェーデン民主党はその主張の過激さもあって、与党側とも野党側とも距離を置いていた。こうなれば与党側野党側どっちも議席で過半数を持っていないので、「キャスティングボード」を握るのは当然スウェーデン民主党となる。今回政府の予算案を審議するにあたり、スウェーデン民主党が野党側の予算案支持に回ったため、与党側案が否決となってしまったのである。
Wikipedia「Riksdag(スウェーデンの国会)」
こうなるともう、今後の政権運営自体が困難を極める事は容易に予想できる。かくて社会民主党側が「民意を問う」として来年3月に総選挙に打って出る事を決めた次第。ただこの選挙が本当に社会民主党側に有利に働くのかどうか。
非常に困るシナリオはこの選挙でますますスウェーデン民主党が議席数を伸ばして、どの党が政権を取っても政権運営が困難になってしまうというもの。このまま行くとそうなる可能性が最も高い様にも思うのだが、一体どうなのでしょう?
スウェーデン総選挙2014結果
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