スペイン総選挙と雇用問題と

スペインが20日に総選挙という事であるが、
スペイン旅行その46 雑
新聞を見るとスペインの雇用状況について特集を組んでいる。スウェーデンとの比較なども書いてある。記事本体は読めないが、グラフのところだけを抜き出して翻訳してみた。中々深刻な様である。一部紹介したい。2011年第二四半期の統計から、と書いてある。
総失業率
スペイン21%、スウェーデン7.5%、EU平均9.5%
全失業者中の長期失業者の割合
スペイン41%、スウェーデン17%、EU平均43%
25歳以下の失業率
スペイン46%、スウェーデン27%、EU平均21%
こうしてみるとスペインも中々大変である。5人に1人が失業し、25歳以下に限るとほぼ2人に1人しか仕事にありつけない、という事になる。これでは軽犯罪に手を染める人が出てきてしまうのも止むを得ないのかも知れない。
ちなみにスウェーデンは優等生の様だが、唯一、25歳以下の失業率は平均をはるかに上回っている。スウェーデン人に聞いて見ると、スウェーデン人にもこれは周知の事実の様である。高福祉国家というイメージは日本で先行しているが、必ずしも内部の人間全てに優しい訳ではないのだ。以下のページはスウェーデンの特別支援学校で働かれている方のブログであるが、自分が見聞きした範囲でも実情はこれに近い。その辺のスウェーデン礼讃の本などよりも遥かに真実に迫っている記事だと思う。
「スウェーデンの教育って？」