日本一秘境村の居酒屋は大盛況っ！！

　宿は原則として３食付き。今までの青ヶ島は、夕食にどーんとボリュームたっぷり出されると、居酒屋へは行けず断念。今回は超満腹ではなく、腹八分。ちょうどよい量だし、炭水化物を除く「おつまみ」と一杯程度なら・・・と日本一秘境村の居酒屋ってどんな雰囲気なんだろうとこの目で確かめたく、行ってみました。百聞は一見に如かず。
　ドアを開けて、中の様子を見たら、「秘境」の言葉に相応しくなく、大盛況ですっ！！港やヘリポート番人のＨさん、ワンちゃんのＱを溺愛するＭさんとＡさん兄弟、郵便局の若い女性とＴさん、そして・・・今は事情があって休館中だけど、前回泊まったところの旦那様も・・・。男ばっかりで、もちろん紫煙をくゆらせています。職場のタバコは絶対に許せないけど、まあ、ここは許容範囲かな。空いている席に座ると、となりのお兄さんに「カメラマンですか？」と聞かれました、どうやら仕事で来ていると勘違いされたらしい。奥の座席はほとんど顔見知りだけど、となりのお兄さんは初対面です。「カメラマンじゃないです、観光に来ました」年齢が若いせいか、筆談に慣れているようでした。話を聞くと、工事関係者で単身赴任中。はるばる北海道からいらっしゃっているとか・・・。

　メニューはご覧のとおり。
　日本一秘境なので、もっと高いかと思ったら、内地とあまり変わらない。
　
「青ヶ島６回目か・・・この中で知ってる人がいる？」と聞かれ、ほとんど名前を言い当てると、相当なマニアだと思われてしまったらしい。だって、雑誌やテレビに出ている人ばかりやん。
　今度は現役村長さん登場！目がくりくりしています。「この人誰なのかわかる？」「えっと、村長のきくちとしみつさん」「ほおー！！」三菱重工業下関造船所で青ヶ島村長さんが「あおがしま丸」と命名式があったと記事を読んだこともありますし、名前くらいは知っています。友人に「今住んでいる市長の名前は？」と聞かれ、「さ○○さん（姓名のみ）」「フルネームは？」「知らない」「自分の住んでいるところは知らないで、青ヶ島だけ知っているのはおかしい」そりゃ、仕方がないですわ！

　餃子が欲しいととなりのお兄さんに頼むと、「マスターっ！！餃子いっこー！」
　マスターさんが出てきて、「波」の身振り、そしてバッテン。欠航続きで餃子の材料を仕入れなかったという意味だ。
　マスターさんもかなり気さくな方で、コミュニケーション能力も高い。「仕方がないね、卵焼きはある？」「ありますっ！！」
　「青ヶ島のニワトリが産んだ卵なんですかね？」とお兄さんに聞くと、「さあ、マスターじゃないとわかんないけど・・・」

　２人のお兄さんがキープしておいた、八丈島の「なさけじま」銘柄のお酒を遠慮なく飲め、飲め！と勧められてしまう。
　青ヶ島は島外の見知らぬ人でもすぐ打ち解けて仲良くなってしまう。

　今度は「やきそば」を勧められました。普通の焼きそばじゃなく、塩味がしっかりしていて、すごく美味しい。隠し味にひんぎゃの塩かも知れない。
　しばらくすると、宿の女将さん、ハルナさん登場！！お兄さんの後ろ、茶色のＴシャツを着ている方です。本名は「Ｋ」さんだけど、ずっと昔からお互い顔見知り、貫禄があって、ハリセンボンのハルナさんに似ているような印象ですし・・・。といっても、ホンモノに比べると言葉づかいはすごく丁寧な方です。

　カラオケ。思う存分歌って、ストレス解消っ！！
　閉店時刻は、ほとんど日付が変わる０時台が多いけど、あまりにも盛り上がりすぎると、深夜２，３時になるときもあるらしい。

　日本一秘境村は寂しくない。そこで暮らしている人たちが集まれば、賑やか！！
　内地の居酒屋とは全く違う、フレンドリーなところでした。６回目の青ヶ島で大発見！！です。