遅滞なく

先ほどまで空一面の鰯雲が広がっていました。
自然教育園の散策は、季節の変化を感じる良い機会です。
暑い中なので時間を短くして観察しますが、今週は普段は見られない変化もありました。

乾燥です。
池の水位は下がり干上がって池底に大きくひびが入っている部分があり、水質水温も異常なのでしょうか。
多くの亀は陸に上がっています。水までの距離が長い。

蝶やトンボはいくらか見られましたが、初夏から観察していたアリは、姿を全く見付けられませんでした。
公園の入り口から立ち入り禁止の柵の向こうまで延々と続いていた行列に毎週毎週感嘆していたのに。
砂利道の下も砂になっています。どこかで水分が集まってくれているとよいのだけれど

草の原はハギやキクの仲間などが花をつけ、もう秋の景色でした。
教室に帰ってから図鑑とにらめっこのＴくんは
「こんなに暑いのに夏の七草じゃないの？！」という顔をして索引を繰っていましたが。

自然は、時の遅滞もなく…そして生き物たちは凌いでいます。