保健福祉の現場から

感じるままに

新型インフルワクチンに関して気になる点

2009年08月24日 | Weblog
ワクチン確保に関する記事が出ている。

「「新型」ワクチン、不足分は予備費で輸入…官房長官」(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090823-OYT1T00674.htm)。

政府は国内産でまかないきれない1500万~2000万人分を輸入する方向とされるが、以前のネット記事が気にならないではない。

「新型インフルワクチン量、当初予定を下回る」(http://news24.jp/articles/2009/08/18/10141938.html)。<以下引用>
<アメリカの保健当局は17日、秋までに供給できるとしていた新型インフルエンザのワクチンの量が大幅に下回ることになるとの見通しを示した。保健当局は当初、10月15日までに国内用に1億2000万回分のワクチンを用意できるとしていた。しかし、実際にこの日までに供給できる量は4500万回分となる見通し。理由については、季節性インフルエンザのワクチンも並行して作っており、生産が遅れているためだとしている。保健当局は10月15日以降、毎週2000万回分のワクチンを確保し、最終的には1億9500万回分を用意できるとしている。>

「全世界、新型インフルエンザワクチン確保に総力戦」(http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=119333&servcode=A00§code=A00)。

「WHO医務官、新型インフルワクチン輸入を批判」(http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090716-OYT1T01123.htm)。<以下引用>
<世界保健機関(WHO)の進藤奈邦子医務官は16日、都内で開かれたシンポジウム終了後、記者会見し、新型インフルエンザワクチンの輸入に前向きな姿勢を示している日本の対応について、「国内で製造能力があるのに、国際的に、貴重なワクチンを買ってしまうのは残念だ」と批判した。WHOの新型インフルエンザ対策を進める進藤氏は「ワクチン製造能力を持った国が製造できない国を助けるのが重要」と訴え、「治療薬も大量に備蓄する日本の輸入方針は、国際社会から驚きをもって受けとめられる」と述べた。ワクチンを優先的に接種する候補については、治療を担う医療関係者や重症化が懸念される若年層、妊婦を具体例として挙げた。>

「ワクチン接種に関する賠償責任」(http://www.kimuramoriyo.com/moriyotsubuyaki-medicine/immunity_from_tort_liability.html)。

「1976年の豚インフル:集団予防接種で副作用による死者多発」(http://wiredvision.jp/news/200904/2009043022.html)。

新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会(http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/08/dl/info0818-01.pdf)では、全世界的な観点や副反応についてはどのような取りまとめがなされるであろうか。注目は確保本数と優先順位だけではない。既に様々な観点から議論されている(http://www.cabrain.net/news/article/newsId/23834.html)が、通常インフルワクチンとの関連や公費適用等も気になる点かもしれない。
ところで、沖縄で再び重症患者3名の発生が発表されている。

「【新型インフル】47歳男性が意識不明 沖縄で重症患者3人」(http://sankei.jp.msn.com/life/body/090824/bdy0908242112006-n1.htm)。
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在宅医療シンポジウム

2009年08月24日 | Weblog
昨日、保険医協会主催の在宅医療シンポジウムに行ってきた。会場は満員である。開業医、看護師、ヘルパー等の方々は当然として、多くの公的病院長が出席されていたことに少々驚いた。とにかく、医療ニーズの高い方が在宅にいくケースが増えており、開業医のグループ化、多職種のチーム化、病院のバックアップ化の必要性が増しているようである。これまでも多くの開業医の先生方が献身的に在宅医療を実践されてきたことが報告されていたが、今後はシステムとして推進される必要性を改めて感じたところである。さて、シンポジウムでは、昔小生が少々関わった、在宅ターミナルケア・栄養管理システムの取り組みも紹介されていた。今では当該地域の多くの開業医の先生方が参画され、県庁サイドも積極的にバックアップしている。しかし、当初は内外に批判する声がいろいろあったことは事実である。これは何も在宅医療システムに限ったことではないが、最初から、雑音がなく、順調に進む医療システムはないといえる。むしろ、各方面との調和のもとで、いろいろな悩みや困難を乗り越えて発展していくものであり、その方がチームメンバー間の信頼関係を築くことができるのかもしれない。取り組んでみて、みえてくるものも少なくない。昨日のシンポジウムの内容はまさにそうであった。そして、これからは、医療福祉スタッフだけではなく、地域住民に対する啓発が重要であることを感じたところである。ところで、シンポジウムでは、在宅医療システムの中核は訪問看護師であることが強調されていたが、やはり納得である。
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