マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

友の決断・・・『高齢者住宅』 そして 『花婿が奪い取られる時が来る。そのとき、彼らは断食することになる。』

2021-02-19 10:00:00 | 日々のこと。 世界のこと。
2月19日。金曜日。曇り。

季節は流れていく。
時代も流れていく。

   今を盛りに・・・       『咲き誇る百合の花』
  
                          若さの満喫? 美しい!

            人も老いていく。
      共に働き、共に笑い、共に学んだ、教会の友人夫婦が、
子を育て、孫を迎えた自宅を離れて、『高齢者住宅』に移る決断をなさいました。


     人は皆、それぞれの年齢にふさわしい心構えと知恵を持ち、
      それぞれの年齢にふさわしい難しい選択を迫られる。


        庭で花を育て、料理で家族を喜ばせた友に、
         それらに終わりを迎える時が来た。
      すべてが過ぎ去るのではなく、すべての形が変わる、
      新たな季節と新たな時代へと、 新たな開始である。

御夫婦が、堅実に沈着に積み重ねた年月が、今なお一層際だって、思い出されます。
   先輩の友の落ち着きと温かさが、別れを悲しむ私を慰めてくれます。

  私にもいつか訪れる『その時』を、友のように静かに受け入れたいものです。
        それまでは、花を育て、家を愛しながら、
 別れと新たな開始のために、今を感謝のうちに過ごしながら、準備をしていこう。


そして。

今日は2月19日。灰の式後の金曜日。

『今日の入祭唱』

   『主よ、 耳を傾け、 憐れんでください。
   主よ、 わたしの助けとなってください。』

       詩編 30章11節


『今日の福音 イエスの御言葉』

   『そのとき、  ヨハネの弟子たちがイエスのところに来て、
 
       「わたしたちとファリサイ派の人々はよく断食しているのに、
           なぜ、あなたの弟子たちは断食しないのですか」
 
                             と言った。

イエスは言われた。
   「花婿が一緒にいる間、婚礼の客は悲しむことができるだろうか。
     しかし、
        花婿が奪い取られる時が来る。
     そのとき、彼らは断食することになる。」』

         マタイ福音書 9章14-15節


    イエスの到来は、旧約時代の考え方を完成させる、『神の国の到来』 でした。

 イエスはおっしゃったのです。
  『わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、 と思ってはならない。
      廃止するためではなく完成するためである。』 
マタイ福音書 5ー17

       『新しい考え』をもたらしたイエス様の考え方は
     律法を大事にするユダヤ教徒との間で、考えの相違が起こり、
       キリスト者の共同体とユダヤ教の人々との間で、
        対立や衝突が生じるようになったのです。


  すべての信仰者は、
  『断食』の実行により 、『主・救い主の来臨』、の時まで、  
       主の恵みに心を完全に開いた生活が保持できるように努めるのです。


イエスの時代。

  ユダヤ人は、
    イエスの到来を、『救い主の到来』、と認めることができず、
       『主・救い主の到来』を願って、 断食を続けていました。

    一方。

  イエスは、ご自身が『神の子・救い主』であるので、
          ご自身を『花婿』にたとえられて、
      『花婿が一緒にいる間、婚礼の客は悲しむことができるだろうか。』
          ・・・と、イエスが生きている間は、『断食』は不用であると説いたのです。 
               
     しかし。
      『花婿・イエスが取り上げられる十字架上の死の後には、
        キリスト者は、『イエスの再臨』を願って、断食を始める。』
                      とおっしゃったのです。


        『真の断食』とは、信仰に基づく断食であり、
        ”愛する方”、 ”花婿” =救い主 を奪われた者が、
         花婿を捜し求めながら行うものなのです。

私たちも、
四旬節の間、
救い主・イエスキリストの姿を探し求めながら、
回心し、善行に励みたいものですね。
    
     神は言われました。
  『わたしの選ぶ断食とは、悪による束縛を断ち、軛の結び目をほどいて
    虐げられた人を解放し、軛をことごとく折ること。』

       イザヤ書 58章6節参照


『今日の祈願』

  『神よ、 四旬節の典礼に生きるわたしたちの供えものを受け入れてください。
   あなたの民が御心にかなう者となり、 節制に励むことができますように。』



皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
新しい開始に年齢は関係ないですよね。毎日が新しい開始でありますように。
皆様の明日からの週末が素晴しい開始の日々でありますように。