J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化等「岡山からJリーグ百年構想を」。情報リスペクトブログ。

Jリーグの話題141

2017-07-15 01:12:03 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 数年前からいわゆる「秋春制(正確には夏春制)」への移行構想について、何度となく取りざたされています。口にしてるのはもっぱら、日本協会の田嶋
会長のようですが、そう簡単に結論が出る話ではないと思います。6月から7月にかけてJリーグの各委員会で、田嶋会長が参加してJリーグ側を説得していたようです。まずは、一連の流れをマスコミ報道をもとに抜粋して紹介したいと思います。
    

【J実行委:シーズン移行見送りへ メリット少ないと判断:朝日新聞デジタル】
 Jリーグは6月20日に開催された実行委員会で、シーズンを現行の春秋制から夏~翌春に移す「秋春制」を採用しない方針を決定。日本協会の田嶋会長からシーズン移行の提案を受けて検討してきたが、降雪地にあるクラブの競技場や練習場の整備、また観戦環境の確保などを含め、リーグにとってメリットが少ないと判断。
朝日新聞デジタル該当記事:http://www.asahi.com/articles/ASK6N5R5HK6NUTQP018.html?ref=tw_asahi

【将来構想委員会:Jリーグクラブの大半が開幕時期の夏移行に反対:日刊スポーツ】
 日本サッカー協会とJリーグの将来構想委員会が10日に開催され、関係者の話では開幕時期を夏にずらすシーズン移行についてJリーグクラブの大半が反対していることが報告。Jリーグの村井チェアマンから、各クラブの総意を報告。
 これまでも降雪地で冬季の試合開催が困難であることなどを理由で、Jリーグ側は慎重な姿勢を提示。開幕時期を欧州の主要リーグに合わせることを唱えてきた日本協会の田嶋会長は11日の実行委員会にそれぞれ出席し、移行のメリットなどを説明する予定。
日刊スポーツ該当記事:https://www.nikkansports.com/soccer/news/1853351.html

【実行委:田嶋会長が秋春制移行のメリット説明へ:スポニチ】
 日本協会の田嶋会長が、11日のJリーグ実行委員会に出席し、シーズン移行のメリットを説明する予定。現行の春秋制から秋春制への移行は将来構想委員会で議論を継続。
①'19年から実施
②'22年から実施
③当面は見送り
 これらの3案から年内に結論を出す方針。10日の将来構想委員会に出席した日本協会の岡田副会長は「最初はネガティブだったが、ポジティブな雰囲気も出てきている」と説明。降雪地での冬季の試合開催が困難であることなどを理由にJクラブ側には慎重意見が多いだけに、協会トップの“直談判”が実るか注目。
スポニチ該当記事:http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/07/11/kiji/20170710s00002000328000c.html

【実行委:田嶋会長、「夏春制」に移したい意向をJクラブに明かす…年内に方向性出す方針:スポーツ報知】
 J1、J2、J3実行委員会が11日に開催され、日本協会の田嶋会長が出席。各リーグごとに行われた会議で田嶋会長は約30分ずつ、Jリーグを現行の春開幕から欧州主要リーグと同じ夏に開幕し、春に終了する「夏春制」に移す意向を表明。自身が留学していたドイツなどを例に挙げ、移行の重要性を力説。ただ、降雪地域のクラブからは反対意見もあり「シーズン移行で入場者数が減った場合などの補填(ほてん)は」などの質問もあり、議論を重ね年内に方向性を出す方針。
スポーツ報知該当記事:http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170712-OHT1T50015.html

【実行委:秋春制移行へ田嶋会長力説も状況に“変化なし”:スポニチ】
 J1、J2、J3の実行委員会で田嶋会長が現行の春秋制から秋春制へシーズン移行するメリットを力説。欧州リーグと合わせることによる日本代表の強化などを挙げたが、あるJ3クラブの委員は「J3には日本代表選手がいないので、皆、ぽかーんとしていた」とコメント。降雪地での冬季の試合開催が困難であることなどを理由に、Jクラブ側に慎重な意見が多い状況に変化は無し。
スポニチ該当記事:http://m.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/07/12/kiji/20170711s00002000303000c.html

 という結果で、田嶋会長の説得行脚はあえなく撃沈のようです。まあ、6月のJリーグ実行委員会で「秋春制」を採用しない方針を決定しており、機関決定している時点で、すでに骨抜きになっています。いくら日本協会がJクラブ側にプレッシャーをかけようとしても、Jリーグ自体が反対ではどうしようもないでしょう。これが例えばJリーグが日本協会に追随し、一緒になってJクラブ側を説得していたら、ややこしくなっていたでしょうが。仮にリーグがクラブを強行に説得にかかるという事になっていれば、まさに2ステージ制騒動の再現でしたが、さすが村井チェアマン。クラブ側と同じ目線で立ち回りしていたようですね。
 '13年の記事を読んでみると、この頃から秋春制の'16年から移行論があったようですが、Jリーグでは断念し、海外の情勢をにらみながら、期限を定めずに議論の継続が決定されていました。つまり、それから4年間ずっと継続審議が続いていた事になります。これからも継続審議が延々と続くのでしょうか。J3の「ぽかーん」うんぬんを読んでも、日本代表強化という大義名分に対して、国内クラブとしてどう思うかでしょうが、足元のクラブ経営を犠牲にしてまで賛同しようというところはなかなか無いのではと。
 当ブログでは、この秋春制については、次の2点で大いに疑問を感じています。1つ目は、この記事にあるように世界のサッカー界すべてが秋春制ではなく、北ヨーロッパや極東に位置する国、ブラジルやアメリカではむしろ春秋制が主流であり、世界のグローバルスタンダードではない点。2つ目は、ヨーロッパに今までの秋春制から春秋制の変更する動き、可能性が存在している点。もう何年か経ったら、春秋制がグローバルスタンダードになる可能性が残っています。コラムでも、Jクラブに対して秋春制をするよりも、外国に秋春制を説く方がいいのではないかというものが出ているし。個人的には田嶋会長の公約という個人的要素を強く感じるし、田嶋会長がどこまでJリーグ、Jクラブでの経験があって物を言っているのか疑問に思うという声も、どこかのマスコミ報道で見かけました。2ステージ制騒動の二の舞にならないようお願いしますね。
秋春制関連③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170216
  〃    ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140713
  〃    ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
Jリーグ組織問題関連 (全般):48 / 47 / 46 / 45 / 44 / 43 / 42 / 41 / 40 / 39 / 38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / 20 /

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 次に向けて頑張りましょう156 | トップ | カリスマの存在222 »

コメントを投稿