医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

明るい市場

2010-10-23 06:25:30 | 薬局
商店街が待っている。

来週は商店街の個別指導に行ってくる。
この業務で市場の動向を考えることが出来た。
一つには日本の人口が減り続ける現実である。
最近の小売業が不振なのはこれに起因することが多い。
物余りの現代で生活必需品の売れ行きが悪いのは当たり前である。
電化製品の冷蔵庫や洗濯器などの白物家電はそう簡単に壊れない。
売れなくて当たり前だ。
その減り続ける人口の中で唯一増えているのが75歳以上の高齢者だ。
これには驚く。
2010年の75歳以上の人口が2025年になると約1.5倍となる。
これは大きな市場であるが、高齢者が大量に消費するとは思えない。
キリンとサントリーの合併が持ち上がった時にも書いたが、高齢者がアルコール飲料をがぶ飲みする姿は想像できない。
まして大食い選手権に出るような消費も考えづらい。
どちらかと言うと、選りすぐれた物を少量で消費する。
ちょっと、ちょっとである。
但し、薬の消費はちょっと異なるような気がする。
もつ一つ面白い調査がある。
高齢者が優先的にお金を使いたいものの調査がある。
1位は「健康維持や医療介護のために支出」で42.3%もある。
そろそろ出番が出てきた。
2位は「旅行」(31.7%)である。
3位は「子供や孫のための支出」(29.0%)、4位が「住宅の新築・増改築・修繕」(18.3%)とある。
ここから考えられることは、薬局やドラッグストアの市場は明るいとなる。
さらに、エッセンスを引き出すと「健康」「旅行」「住宅改修」などが浮かんでくる。
このキーワードから薬局は半径500mの市場を固めることだと常に主張している。
例えば薬局主催の「旅行会」などのイベント企画はいかがであろうか。
また、医療・介護の視点からは「住宅改修」への提案などの生活支援も重要になることが分かる。

で、商店街も同様である。
市場にあった姿に自分を変えることが大切になる。
これから増える高齢者の満足度を再度見直してみる。
えっ、何のことは無い自分のニーズが高齢者ニーズって!
確かに、そろそろ健康も旅行も、そして段差も気になる年頃になった。



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