「理解できない」の不満は次の改定へとつながる。
敷地内薬局に関して、各方面から問題視され批判が出ている。
何ら違法性があるわけではない。
厚生労働省が認めた薬局の形態である。
もしダメなら厚生労働省に批判の矛先を向けるべきだ。
調剤報酬上の制限を厳しくするならもっとメリハリが必要だと思う。
院内調剤の外部委託だとするなら院内調剤報酬と同じにしたらいい。
まさに“あと出しジャンケン”みたいなことをしたら訴訟にだってなりかねない。
敷地内薬局と言われる薬局は、法的手段で反撃すべきじゃないだろうか。
そこに働く薬剤師のためにも。
敷地内薬局は今さら引っ込みがつかない。
すでに水面下で着々と公募と言いながら裏工作は出来ている。
”あと出しジャンケン”と言えば、今回の診療報酬改定で、突如出てきた「急性期充実加算」の存在は大きい。
要件はともかくとして、1日の加算として7日以内の期間 460点、8日以上11日以内の期間 250点、12日以上14日以内の期間 180点とビッグな報酬が新設となる。
これは入院患者ごとの報酬なので、有るか無いかで経営上も大きく影響する。
その要件になぜかしら「特定の保険薬局との間で不動産賃貸借取引がない(いわゆる「敷地内薬局」を設置していない)」が組み込まれている。
しかも「急性期一般1病棟を持つ医療機関である」ことが前提となる。
公的も民間も含めてかなり高機能な病院となる。
ここに大学病院等の「特定機能病院」が入っていない。
これに対してなぜ敷地内薬局があると算定不可なのか根拠が見えない。
なぜ特定機能病院が除外されるのかも不思議だ。
気持ちはよくわかる。
この理不尽な要件は次の診療報酬改定に持ち込まれると思われる。
一部の病院が「理解できない」と言い出している。
当たり前だと言えば当たり前だ。
大学病院等に敷地内薬局を公募してしまった後悔がふつふつと湧いてくる。
これからどうなるのかは何とも言えない。
どちらにしても敷地内薬局の今後は見通せない。
以前のブログにも書いたが「敷地内薬局が命取りになる日が来るかもしれない」が現実味を帯びてくる。
昨日から札幌に帰っている。
待ちに待った”行者ニンニク“のしょうゆ漬けで朝ごはんが食べられる。
匂いなど気にせずに済むのが連休中だ。
その他にも季節的に山菜が豊富になる。
茹でておひたしでいただくのが味わいがあっていい。
皆さんには悪いけどGWが始まった。
そして、さすがに朝は寒い。