医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

スパイシーあり

2016-08-17 05:42:30 | 薬局
基本に戻ろう。

8月も気が付くとお盆も過ぎ後半に向かっている。
4月から始まった調剤報酬改定は上手に乗り切れているだろうか。
処方せん1枚当たりの技術料は増えたのか、減ったのか。
それぞれ増えた理由は、減った理由は分析できているだろうか。
もし減ったのであるなら、それを取り戻す努力には何が必要なのか。
これから先の調剤報酬改定に期待は持てない。
今、出来ていないものはより難しくなる。

ひとつの目標を達成するためには計画をし、それを実行に移し、その出来具合を評価し直し、何が出来ていて、何が出来ていないかを確認する。
そこから改善点を見つけ出し、再度計画を練り直す。
これを俗にPDCA [Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)] サイクルを回すと言う。
既にご存知かと思う。
ただ知っているから出来ているとは限らない。

先ず計画を立てるには目標が必要になる。
この目標は「何のために」が大切である。
例えば「かかりつけ薬剤師指導料」の患者の同意をもらうとする。
この場合、なぜ「かかりつけ薬剤師指導料」を算定する必要があるのかから始まる。
この説明が出来ずに社内でうやむやになっていることが多い。
話せば長くなるが、地域包括ケアに欠かせないのが“かかりつけ薬局”であり、それを支えるのが“かかりつけ薬剤師”である。
今までも、これからも同じ様に患者と接して行くのに患者負担だけが高くなると薬剤師は言うが、私はそうは思わない。
今までは患者が薬剤師の存在を「薬を渡す人」と認識していた。
ところが“かかりつけ薬剤師”になると「薬のことが相談できる人」に変わりつつある。
これは大きな変化の兆しだ。
ちょっと長くなるので、詳しくは私のセミナーで確認し、質問して欲しい。

さて、計画であるが「かかりつけ薬剤師指導料」の同意を、先ず10人以上にトライしてみよう。
みたいな計画を考えてみる。
それを1ヶ月間、それぞれの薬剤師が挑戦してみる。
もちろん”かかりつけ薬剤師”の要件を満たさない薬剤師もいると思う。
でも、自分ではなく先輩につなげることは可能じゃないだろうか。
いつかは自分も”かかりつけ薬剤師”になるんだから。

この1ヶ月が終了したころに大切になるのが評価である。
先にも書いたが何がうまくいった要因なのか、何が難しいのかをお互いの経験をぶつけ合うことが大事になる。
上手くいった事例はより上手くいかせるための方法を考える。
難しい部分はやり方を変えてみる。
そして何よりも大切なのは”患者の声”じゃないだろうか。
患者が怒ってしまったのか、不満を漏らしているのか、負担が増えたので嫌だとか、それとも喜んでくれているのか。
この場合、喜んでいることを仲間で共有したい。
そして、なぜ喜んでくれているのかを実感したい。

そんな評価があって、より良くするための改善が生まれてくる。
この改善に基づき次に向けた新たな計画が出来上がる。

日々のルーチンな業務にちょっとした香辛料としてPDCAを振りかけてみてはいかがだろうか。





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