医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

おとなしい大人

2016-08-12 06:03:28 | 薬局
12日の金曜日がやってきた。

「基準調剤加算」の算定要件に「平日は1日8時間以上、土曜日又は日曜日のいずれかの曜日には一定時間以上開局し、かつ、週45時間以上開局していること」がある。
そうなると今日はどうなるのか?

既に、ご存じのように8月12日は平日になる。
また、明日の13日(土曜日)と14日(日曜日)のいずれかは一定時間以上の開局が必要になる。
確かに、それが要件である。
でも、そこまでやる必要があるのだろうか。

ある地域で厚生局に確認したそうだ。
その答えはお役所仕事のように「その通り」だったそうだ。
逆に「14日の平日に閉局するのであれば『基準調剤加算』を返上してもらいます」と言われたそうだ。
この事をその薬局だけの収めておけばいいものを、これは大変と薬剤師会を通じて連絡してしまった。
さらに周辺の県薬にまで広まったという茶番劇があった。
結果として、「知らなかった」で通ってしまった事が、否応なしに開けざる得ない状況を自ら作った格好になった。
いわゆる”墓穴を掘る“である。

そんな訳で本日は“お疲れ様”である。
さらに明日または明後日も一定時間以上のお勤め“ご苦労様”である。
小さな薬局では薬剤師が1人しかいない事が多い。
この薬剤師のお休みはどうなるのか。
週40時間の勤務体制は誰が守ってくれるのか。

しかし、国は何のために国民の休日を増やしているのだろうか。
医療機関にはそんな縛りなどない。
こんな理不尽な仕組みは日本薬剤師会が厚生局に交渉すべきだったのではないだろうか。
何のための職能組織なのか。
あ、あ、そうか!
薬局の組織ではなく日本薬剤師会はあくまでも薬剤師の職能としての団体だから薬局がどうなろうと関係ないってことだ。
妙な納得。

支払基金によると、5月の調剤レセプトの請求件数が前年同期比で5.7%増の2,855万
件だったそうだ。
請求点数は5.6%増の287億2,149万点になる。
ところが査定件数は380.5%増の3.7万件あり、査定点数も148.6%増の152.2万点だったそうだ。
これは異常事態だ!
その主因は「基準調剤加算」にあり、要件の「医療に係る地域活動の取組への参画」が認められずの結果だそうだ。
これは薬局に非があったのか。
始めにきちんと「地域活動」について明確な判断基準を出していない国のミスじゃないだろうか。
こんな査定を鵜呑みに受けてはいけない。
損賠賠償くらい請求できないものだろうか。

おとなしすぎるぞ!
薬剤師は。






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コメント (12)
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