医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

心から脳へ

2013-05-25 06:34:35 | 薬局
知っていましたか?

今日から脳卒中週間だそうだ。
何だかおドロしい週間が始まった。
日本人の死因の第4位の脳卒中であるが、その75.4%が脳梗塞らしい。
因みに、昨年あたりから不動の第3位だったのが、超高齢社会で肺炎に譲っている。
85歳以上の高齢者に肺炎死亡者が急増だ。
で、これは心臓に出来た血栓が脳に飛んで、脳の細かい血管に詰まることが原因である。
この他の脳出血やくも膜下出血に比べて極めてリスクが高いと言える。
その脳梗塞の前兆と言えるのが心房細動なんだそうだ。
心房細動とは心臓がバクバクして、脈拍が異常に速くなる病気である。
これはかなりの恐怖だ。
心房細動と診断されると生活習慣の改善はもちろん、血液が心臓内で固まらないように抗凝固薬が投与される。
企業のレセプトなどのデータ分析によると、年間3万3,000人が服用を独自の判断で中止している事が判明している。
誰が中止していいって言ったんだ。
って、言いたくなる。

健康日本21推進フォーラムでは心房細動患者を対象に調査を実施した。
抗凝固薬を中止した患者93人と継続している患者100人を対象にインターネットでのインタビューである。
因みに、服用している薬剤の73.1%はワーファリンだそうだ。
服用中止した人を対象にした調査では、「規則的に飲むのが難しい」「1日の服用頻度が多い」など服用の煩わしさを理由にあげる人が多い。
また、83.9%の人が「起こるかもしれないが、そんなに高い確率ではなない」「起こるとしても遠い将来のこと」と脳梗塞発症のリスクを軽視している傾向が伺えた。
要介護の原因で脳卒中の後遺症が24.1%と1位であることを確り伝える必要を感じる。

また、どの様な薬であれば服用し続けるのかを聞くと、「1日1回で済む」(中止者:50.5,継続者:68.0)、「出血の危険性がない」(中止者:50.5,継続者:56.0)、「胃腸障害がない」(中止者:37.6,継続者:41.0)となっている。
やはり薬は副作用が気になるようだ。
この他にも納豆や緑黄色野菜などの食事制限は中止者が26.9%、継続者が46.0%となっている。
意外に、食事制限は服薬中止の要因として薄い。

今日からの脳卒中週間に向けて、少し意識した服薬指導に努めて欲しい。
継続させるのも薬剤師の技だ。


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コメント (2)
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