医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

いいふりこき

2011-03-04 06:29:20 | 薬局
妙な分析があったもんだ。

全国一の分業率を誇る秋田県であるが、後発品使用が少ないのが特徴である。
厚労省の10年4月~8月の調剤医療費動向によると、後発品の数量ベースで全国平均が22.1%となっている。
ところが秋田県は最低の17.5%だ。
分業率は80%を越えているにもかかわらず。

これにリスファックスが分析している。
一つには医療機関から発行される処方せんが「後発品への変更がすべて不可」となっている割合が多いとこを挙げている。
中央社会保険医療協議会の調査によると、全国ベースで後発品への変更可能な処方せん「変更可」は全体の3分の2を占めるらしい。
ところが秋田県では「変更不可」が49.4%で「変更可」の処方せんは40.9%だった。
全体が3分の2という事は66%強が「変更可」であるのに対し、秋田県では25%以上の大差を持って少ないことになる。
確かに、秋田の知り合いと話していると「変更不可」の処方せんが多いと言っていた。

また、本当かどうかちょっとと思うが、厚労省保険局幹部のコメントとして「県内の後発品供給体制が他県に比べてやや弱いかもしれない」とある。
これは無いと思う。
卸を見くびってはいけない。

この他に秋田県の高齢化率の高さ要因かと、それは関係ないと思うけど。
確かに1位(島根県28.2%)、2位(秋田県28.0%)を争うレベルであることは事実である。(平成19年10月調査)
自己負担率の低い高齢者は、後発品への切り替え動機が弱いらしい。
でもしかし、高齢者になればなるほど安いほうにインセンティブが働くような気もする。

面白いのは協会けんぽが実施している後発品に切り替えた時の「差額通知」の結果も、全国平均が26.2%であるのに秋田県では19.5%と全国最低とか。

なかなか芯が通った人柄と言うか、頑固なというか。
リスファックスの締めくくりは「いいふりこき」(見栄っ張り)の県民性があるのではと結んでいる。

かつて所得と後発品の関係もあったと思う。
所得の1番低い沖縄県での後発品普及は35.5%と大きい。
因みに、秋田県は下から12番目である。
やっぱり「いいふりこき」か。
我が北海道は同じく下から10番目であった。(2007年調査)
北海道もかなり「いいふりこき」の様な気がするが。
でも、私は、そんな秋田が好きだぁ。

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