20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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井上陽水

2009年08月27日 | Weblog
 夜になると下の公園から、虫の合唱が聴こえてきます。
 ついこの間までは夜中に、あんなに蝉が鳴いていたと言うのに。
 
 こうして秋風がたなびいてくると、ひとりの夜がひどく長く感じられます。
 だったらもっと、がむしゃらに仕事をすればいいものを、そのがむしゃらさがなくて困ったものです。
 そこでここ数日は、NHK教育TVで連続でやっている井上陽水の「LIFE」なんていう番組を見ています。
 今夜がラストです。
 
 見ていて思うのは、たくさんの人たちとのつながりの中で、陽水は陽水の世界を作り上げていったのだということです。
 じつに友人の多い人です。
 人に愛されるキャラクターです。
 ジャズピアノの山下洋輔にしても、作家の吉行淳之介にしても、同じく伊集院静、リリー・フランキー。そのほか多くの、そしてたくさんの若い歌手たち。
 カッコいい人たちに彼は囲まれています。
 そして陽水。不思議な人です。
 繊細なくせに、マイペース。そのしなやかさが、彼の歌にリリシズムを漂よわせ、衆人を惹きつけるのでしょう。
 
 そのあたりを、文藝評論家の竹田青嗣が『陽水の快楽』(ちくま文庫刊)で見事に、彼の「歌詞」を分析・評論しています。
 私もずいぶん、影響された本です。 
 
 それからもうひとつ。
 ふわっとした声で「SEXY」や「八月の濡れた砂」を歌う、あの石川セリが奥さんだって言うことも、私の中で彼の得点ポイントをあげているところです。
コメント (2)
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