20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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「首を、チョンと切るぞ」

2008年02月09日 | Weblog
 お昼頃にはちらちらと雪もよいでしたが、かろうじてとどまっているようです。
 このところ、週末になると雪になるので心配しています。
 来週の土曜日には出版記念パーティがあるのです。
 
 先日、ひとりでお昼ご飯を食べながら「笑っていいとも」を見ていたら、「てるてる坊主」の3番を出演者全員で歌っていました。
 
 3番の歌詞を、みなさんはご存じでしょうか?
 ただのかわいらしい童謡だと思っていた「てるてる坊主」でしたが、なんと3番には、グリム童話のような「闇」が潜んでいたのです。

 てるてる坊主 てる坊主
 あした天気に しておくれ
 それでも曇って 泣いてたら
 そなたの首を チョンと切るぞ

 そなたの首を、チョンと切るぞ、ですよ。
 童謡のくせにダークですよね。
 
 お話がちょっと逸れますが、日本画家のKさんが、いつだったか、みんなでお酒を飲みながら童謡を口ずさんでいたら
「「月の砂漠」って歌は、心中の歌だね」
と、つぶやいた時もびっくり仰天しましたが。
 
 童謡の表面的なかわいさに騙されてはいけません。ふわふわの甘いお菓子の底には苦いスパイスが隠されているのですから。
 でもそれって、子ども時代からちゃんと「人生、そんな甘いものじゃないのよ」と先人たちが教えてくれていたということなのでしょうか?

 とにもかくにも問題は来週の土曜日です。てるてる坊主さん、首をチョンと切られないように心していてください。

 
 そうそう、本日発売の雑誌『PRESIDENT 』に、以前私がインタビューされた様子が出て来ます。「うっとりとした表情で」なんていう記述で。
 もし本屋さんで思い出したら、立ち読みしてみて下さい。
コメント
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