今日の会社の昼休み、たまたま目に止まった、産経のオピニオンサイトの特集が、なんだか日本を不要にディスっているように見えたので、ちょっと読んでみようと思った。
【ironna】日本人にiPhoneがつくれない理由
http://ironna.jp/theme/511
このエントリには、「日本人にiPhoneが作れない理由」というキーワードに沿って集められた記事が掲載されている。
どれもこれもそこそこ面白い記事だった。でも…。
どれをとっても、何を読んでも、どこにも「iPhoneが何故日本で作れないのか」が書いてないのである。
このエントリのコメントの方がよほど納得のできそうな主張が掲載されている。
尤も、このironnaというサイトは、そーゆーコメントを「意見」として、みんなに読んで貰う事が趣旨と言えるかもしれないので、むしろコメントがメインコンテンツなのかもしれないが。
でも、なんだかなぁと思うのである。ケイパビリティとかポジショニングとか、やたら横文字を駆使したインテリな回答であったり、設問が悪いとか文句を言ってる人とか。もっと端的に語れないのかと思う。
と、言うわけで俺が一つ、語ってみたくなったのである。
iPhoneを、日本が技術的に作ろうと思えば、アイデアさえあれば作れただろう。
よーするにこの設問、「日本人にiPhoneが作れない理由を語ってほしい」と問題提起した人は、「日本には世界最高水準に達する技術力はあるが、アイデアがない」と言わせたいのである。
そして、その発想力で、日本はアメリカに劣っていると言いたいのだ。
さらに言えば、上記エントリはこーゆー記事も紹介している。
【ポスト】精密で誠実な日本人と新発想できる米国人は最強の組み合わせ
http://ironna.jp/article/2926
日米は協力できるという事も、産経系列は推し進めていきたい主張なのである。
日本にとって、この「技術はあるが創造性がない」というやつは、長年言われ続けてきた事だ。今更感満載だが。俺は日本人の創造性は決して侮れないと思う。だってシリコンバレーの開発者は、日本のアニメの攻殻機動隊とかを、入社時の社員に参考に視聴させたりしてるんだぜ?
▲アニメ「攻殻機動隊」のワンシーン
ご存知の通り、日本と言えば世界最大で最高水準のサブカル市場を持っている。ゲームについては最近元気がないけれど、漫画やアニメについては、他の追随を許さない。
本当に世界的に受け入れられる漫画を描こうと思ったら、日本にきてアシでもやって修行したり、日本市場でデビューして、受け入れられる必要すら、あるのではなかろうか。
日本にやってきて、日本で成功しなければ、一流にはなれない。
日本には、良質な漫画やアニメの市場が、消費者がいるという事なのだ。
故に、日本では実験的なこともやれるし、様々なジャンルもある。同じ事がアメリカでできるか?と言われれば、アメリカにそんな環境はないし、できないだろう。
それは、アメリカのシリコンバレーでできる事が日本ではできないのと同じである。
よーするに環境が必要なのだ。日本人に才能はあっても、それを活かせる環境がない。才能あるアメリカ人の漫画家がいても、アメリカでは恐らく一流にはなれないのではないかと思う。よーするにそれと同じだ。
俺はいつも主張しているが、他人の土俵で戦う必要はないと思うのだ。
日本人は、日本人の得意な分野で戦えばいいだけの話だろう。シリコンバレーでしかできない事なら、シリコンバレーへ行けばいい。
自分の漫画の才能を信じているなら、アメリカ人だって日本にきて修行をすればいいのだ。
よーするにね、「なぜiPhoneを作れないか」という設問で、凡夫たる我が民族を嘆くのではなく、それが無理なら他の長所を伸ばせといいたいのである。韓国を見ろよ。日本の追随しかしないから、あれだけ劣等感を抱くことになる。それが建設的かね。
それに、ならシリコンバレーでしかイノベーションは生まれないのかと言えば、それは早計であろう。任天堂は、最新ハードのWiiUではコケてしまったものの、Wiiはまさにゲーム業界面でみればイノベーションであった。そんなに昔の話ではないぞ?
俺は、確かに環境において、日本にはシリコンバレーほどのIT系ハイテクの集積地はないと思うけど、日本でiPhoneほどにウケる商品がもう、今後は生まれないとは思わないよ。
シリコンバレーはなくとも、超絶ヒットしたWiiは、日本でたった10年前に産まれたものなんだぜ?ちなみに、初代iPhoneが産まれたのは9年前である。
アップルはこの9年間で、iPhone以上に変わったものを、何か生み出せたのかね?
人気ブログランキングへ ※応援よろしくお願いします!
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上)
【ironna】日本人にiPhoneがつくれない理由
http://ironna.jp/theme/511
このエントリには、「日本人にiPhoneが作れない理由」というキーワードに沿って集められた記事が掲載されている。
どれもこれもそこそこ面白い記事だった。でも…。
どれをとっても、何を読んでも、どこにも「iPhoneが何故日本で作れないのか」が書いてないのである。
このエントリのコメントの方がよほど納得のできそうな主張が掲載されている。
尤も、このironnaというサイトは、そーゆーコメントを「意見」として、みんなに読んで貰う事が趣旨と言えるかもしれないので、むしろコメントがメインコンテンツなのかもしれないが。
でも、なんだかなぁと思うのである。ケイパビリティとかポジショニングとか、やたら横文字を駆使したインテリな回答であったり、設問が悪いとか文句を言ってる人とか。もっと端的に語れないのかと思う。
と、言うわけで俺が一つ、語ってみたくなったのである。
iPhoneを、日本が技術的に作ろうと思えば、アイデアさえあれば作れただろう。
よーするにこの設問、「日本人にiPhoneが作れない理由を語ってほしい」と問題提起した人は、「日本には世界最高水準に達する技術力はあるが、アイデアがない」と言わせたいのである。
そして、その発想力で、日本はアメリカに劣っていると言いたいのだ。
さらに言えば、上記エントリはこーゆー記事も紹介している。
【ポスト】精密で誠実な日本人と新発想できる米国人は最強の組み合わせ
http://ironna.jp/article/2926
日米は協力できるという事も、産経系列は推し進めていきたい主張なのである。
日本にとって、この「技術はあるが創造性がない」というやつは、長年言われ続けてきた事だ。今更感満載だが。俺は日本人の創造性は決して侮れないと思う。だってシリコンバレーの開発者は、日本のアニメの攻殻機動隊とかを、入社時の社員に参考に視聴させたりしてるんだぜ?
▲アニメ「攻殻機動隊」のワンシーン
ご存知の通り、日本と言えば世界最大で最高水準のサブカル市場を持っている。ゲームについては最近元気がないけれど、漫画やアニメについては、他の追随を許さない。
本当に世界的に受け入れられる漫画を描こうと思ったら、日本にきてアシでもやって修行したり、日本市場でデビューして、受け入れられる必要すら、あるのではなかろうか。
日本にやってきて、日本で成功しなければ、一流にはなれない。
日本には、良質な漫画やアニメの市場が、消費者がいるという事なのだ。
故に、日本では実験的なこともやれるし、様々なジャンルもある。同じ事がアメリカでできるか?と言われれば、アメリカにそんな環境はないし、できないだろう。
それは、アメリカのシリコンバレーでできる事が日本ではできないのと同じである。
よーするに環境が必要なのだ。日本人に才能はあっても、それを活かせる環境がない。才能あるアメリカ人の漫画家がいても、アメリカでは恐らく一流にはなれないのではないかと思う。よーするにそれと同じだ。
俺はいつも主張しているが、他人の土俵で戦う必要はないと思うのだ。
日本人は、日本人の得意な分野で戦えばいいだけの話だろう。シリコンバレーでしかできない事なら、シリコンバレーへ行けばいい。
自分の漫画の才能を信じているなら、アメリカ人だって日本にきて修行をすればいいのだ。
よーするにね、「なぜiPhoneを作れないか」という設問で、凡夫たる我が民族を嘆くのではなく、それが無理なら他の長所を伸ばせといいたいのである。韓国を見ろよ。日本の追随しかしないから、あれだけ劣等感を抱くことになる。それが建設的かね。
それに、ならシリコンバレーでしかイノベーションは生まれないのかと言えば、それは早計であろう。任天堂は、最新ハードのWiiUではコケてしまったものの、Wiiはまさにゲーム業界面でみればイノベーションであった。そんなに昔の話ではないぞ?
俺は、確かに環境において、日本にはシリコンバレーほどのIT系ハイテクの集積地はないと思うけど、日本でiPhoneほどにウケる商品がもう、今後は生まれないとは思わないよ。
シリコンバレーはなくとも、超絶ヒットしたWiiは、日本でたった10年前に産まれたものなんだぜ?ちなみに、初代iPhoneが産まれたのは9年前である。
アップルはこの9年間で、iPhone以上に変わったものを、何か生み出せたのかね?
人気ブログランキングへ ※応援よろしくお願いします!
スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上)
金融に関しては英国、ないしイスラエルが大本といってよしでしょう。
日本も米帝のしがらみがなくなればそれなりに軍事関連産業にも政府のテコ入れがみられるかもしれませんが。
政府主導の手法自体は護送船団方式とか傾斜生産方式が時代にマッチしてたとはいえ日本にそれなりにあった手法なのかもしれません。ただ、現在は官僚のセクショナリズムが目立つようなので微妙な気がしますが。
ソフトコンテンツ事業に関する新しいビジネスモデルはそれなりに先取りしてると言えるでしょうし、サブカル発信のものも捨てたものではないと思いますし、良い材料はそれなりにありますね。
日本は同一化圧力の強い社会だと言われていて、確かにそうなんだけど、意外と異形のもの、異能のものに対する寛容性は高いんですよね。
江戸時代なんか、身分制が厳しく「分をわきまえた」生き方が強制されてた、ということになってるけど
いまのおたくやコスプレイヤー、サブカル者みたいな変な奴はいっぱいいて、周囲はそれを結構容認してた。
じゃ、日本の企業文化がなぜ硬直的なのかっていうと、明治以降、「武士の文化こそが正当」として官だけじゃなく民間企業や学校教育まで敷衍されたことが一因じゃないかと思ってますが、120年間それでうまくやってきたんですよね。
アメリカ的発想が素晴らしい、日本もそうあるべきだというのは、日本にアメリカ社会になれというのと同じで、日本社会のよさ、美しさは消えてしまうと思う。