あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

シリア情勢解説

2013年09月05日 22時41分27秒 | 国際
 おお。俺如きが「解説」とか、なんと偉そうな!

 この関連ニュース…。基礎知識ないと、しんどい。正直意味わからんだろ。
 いや、まあだいたい普通にわかる部分はわかると思うのよ?シリアが毒ガスのサリンを使ったかもしれんとか、アメリカは、再度の民間人大量殺害を阻止する為に軍事介入しようとしているとか。
 そうじゃない。そんな通り一遍の事じゃなくってだな。
 世界がどういうパワーバランスで、世界の首脳がなぜ、こんな発言をしているのか?という意味を考える上で、大雑把にでも相関図が必要なのである。

 そんなわけで。俺の独断と偏見により、相関図を作ってみた。



 間違ってたら指摘して欲しい。修正する。俺も別に中東専門家じゃないからなぁ。

 この図で、重要な点としては。日本が西側唯一の反米中東国に対するパイプを持っている点(鳩山元総理がパイプを必死で切断しようとしてたけど、今もちゃんと繋がってるのか?)と、シリアと北朝鮮が伝統的な友好国である点、イランが上海協力機構のオブザーバー国である事だ。

【拙】(参考)鳩山外交おもしろいなぁ
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/5b34561dc8b7da672d5d91e390bfe234

 事の発端はシリアでの民間人大量殺害。「世界の警察」たるメンツを賭して、アメリカは軍事介入しなければならないわけだが、この構造では明確に中露が反発し、国連で話は絶対に纏まらない。
 友好国のアメリカが軍事介入に消極的になると、アメリカの庇護を受けているイスラエルは標的になる可能性があるので必死でアメリカの軍事介入を支持する。

 ま、こんな背景があるわけだ。
 この背景から、例えば。こんな記事があったとする。

【産経】「安保理経ない攻撃は違法」潘事務総長、米を牽制
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130904/erp13090409270003-n1.htm

 米英仏中露の安保理で一致できる構図ではないのは明白なのにこんな対応を求めるという事は、潘基文は中韓寄りである事がよくわかる。

 だから。中国も同じ事を言う。

【朝日】中国、シリア攻撃に否定的な考え 米の単独行動を牽制
http://www.asahi.com/international/update/0903/TKY201309020528.html

「国際社会のいかなる行動も、(国連の化学兵器使用に関する)調査結果に基づくべきだ」と指摘。性急な武力行使がシリア問題をさらに複雑にするとの見方を示した。

 極めて正論なんだが。国連ならばアメリカの言い分が通らないのを知っているわけだ。つまり、韓国は…違うな。潘基文国連事務総長は明確に中露寄りと言える。
 で、こんな状況だと本当に潘基文の立場が危ういので…。

【ブロゴス】無能、無力な国連の潘基文事務総長は、朴槿恵大統領に「韓国軍シリア派遣」を宣言させれば面目が立つ
http://blogos.com/article/69442/

 こんな記事が出てくるのである。ちなみにブロガーは…アホの板垣英憲である。眉唾じゃなければいいなぁこの話。

 アメリカは、最早この状況では武力介入以外の選択肢はない。

 そして、軍事介入は大統領の専権事項である為、国連安保理が不要ならば即介入でも問題ないにも関わらず、議会の承認を求めた事は、イスラエルや日本に対する強い不信感を与える事になる事も、この図で判るのだ。

【HP】オバマ大統領がシリアへの軍事介入について議会承認を求める意味とは
http://www.huffingtonpost.jp/2013/09/01/obama_syria_n_3851268.html

 現在、水面下でかつてない程に進んでいると言われる日朝交渉。日本は今後3年にわたる安倍長期政権となる為、北朝鮮側も本気の話し合いが行われ、目標は年内に一部拉致被害者の帰還…というところまで、話が進んでいたのだそうだ。

関西テレビ スーパーニュースアンカーのまとめ 2013/09/04 #アンカー #anchor
http://togetter.com/li/558972

 これが、アメリカの躊躇により、頓挫する可能性がある。
 つまり北朝鮮は焦って交渉せず、様子見にシフトするわけだ。「シリアがあれなら、ウチ(北朝鮮)も、もうちょっとアメリカをつつけるんじゃね?オバマの間だったら」

 斯様に。この話を理解する為には、相関図が不可欠なのだ。シリア関連のニュースをわかりやすく理解する為にご利用いただければと思う。

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3 コメント

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Unknown (a. n. other)
2013-09-06 01:16:06
宗教対立のアングルが抜けていますね。
イスラム教スンニ派がシリアの70%、他のイスラム各派が20%、残りの10%が東方教会系(=ギリシャ正教、ロシア正教)のキリスト教。ロシアとの仲の良さは、この少数派キリスト教徒庇護の意味もあります。

しかし、アサド大統領は、少数派のアラウィー派のイスラム教徒で、最大宗派のスンニ派を支配している訳で、ここに歪みがあります。バーレーンは、国王家がスンニ派で、シーア派多数を支配。で、やや不安定ですがサウジの協力で、平定しています。サウジ国王家もスンニ派。カタールもスンニ派が大勢... 皆さん、シリアの体制交代を期待しています。

ヒスボラのスポンサーのイランはシーア派。反スンニ派+反米という事で、アサド政権とは良好な関係...
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Unknown (Unknown)
2013-09-09 19:16:50
相関図の中心はエジプトにすべきです。
より厳密には『スエズ運河』ですが。
シリア情勢は枝葉に過ぎません。
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Unknown (あきよし@管理人)
2013-09-09 22:31:07
今回、あくまでシリアのニュースである程度簡単に状況を把握できるというコンセプトで図解しました。
なので、宗教対立や中東問題全般を扱うつもりはありませんでした。
なのでスルーさせてもらってます。ご了承ください。
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