あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

橋下徹ゲームオーバー

2015年01月11日 07時46分34秒 | 政治(安倍政権)
 初めて、橋下徹が政界に進出して、大阪府知事になった時。俺はそれなりに橋下徹に輝かしい未来を感じていた。


▲府知事の頃の橋下氏。まだ七三分けにする前。輝いてたよね

 別に、彼の政治思想に共感したとか、そんなんではない。
 ご存知の通り、俺は彼の経済政策の思想に根深い不信感を感じている。

 彼は徹底的なコストカッターである。

 国政はともかくとして、理不尽な支出が多い大阪にとって、彼はホワイトナイトだった。生活保護の見直しや、公務員給与改革は、大阪の景気を冷やすものだが、正直そんなもん、知ったこっちゃないのである。
 大阪は、一部の既得権益層の優雅な生活が、大多数の犠牲の上に成り立つ地域なので、それを是正できる可能性があった橋下は熱烈に歓迎された。

 恐ろしかったのは、大阪で10年、じっくりと地盤を固め、その間に公務員給与が適正なものに調整され、不正な生活保護受給者が減少。実績の蓄積が盤石のものとなってから、国政進出されるという予想であった。

 10年後、デフレが終了し、インフレ基調がしっかりしてて、バブル気味になってきた頃、橋下が満を持して国政に出れば、恐らく総理の目すらあったかもしれない。

 ところが。彼は生き急いでしまう。

 大阪都構想を掲げ、大阪府政が道半ばで大阪市長に変心し、自分の手飼の者を国政に送り込み、どっちかと言えば国政に注力してしまった。


▲最近の橋下氏

 結果的に見て、そんな中、維新の党は前回の衆院選は善戦したと思う。それでも、彼はかなり、馬脚を表してしまったと思うのだ。

 大阪府知事の頃の輝きは、今の彼にはないと思う。
 彼は、既に間違ってしまった。取り返しがつく事はおそらくない。

 今の国政の状況は、彼を必要としていないのである。国政面では、彼の力はインフレ時、歳出削減で威力を発揮する。デフレ下では逆効果な政策ばかりが、彼の得意な政策なのだ。
 まあそれでも。「既得権益層の歳出に切り込む」という彼のスタイルは、そこそこ国政でもウケはいいと思うのだけどな。実際俺は、前回衆院選の次世代の党の政策である、「生活保護は日本国民に限定する」ってのを評価してたしな。

 彼…橋下は、ツイッターもやってて、こんなのを見ると、「彼がそのまま、大阪府政に注力し続けてたら、どうなっただろうなぁ」とか思わざるをえない。

朝高生「朝鮮学校も無償化して」 橋下「金日成の肖像を降ろしたらね」 朝高生「それは出来ません」
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1824542.html

 彼の言っている事は正論である。読めばわかるが一分の隙もない。

 あの突っ込みどころ満載の昨今の橋下は、どこへ言ったのだろうか。

 つくづく思うわ。橋下は間違っちゃったよ。まだ若いんだし、下積みと思って府政に注力しておけばよかったのに。

 まあ、むしろ実績積んだ上で超期待されて国政に進出するよりゃマシだったのかな。それとも、その頃はデフレが終わってて、今と違って自民党の脅威と認識される橋下としての国政デビューとなったのか…。

 それはもう、誰にもわからない事だけど。
 初期の選択肢の誤りって怖いよなぁ。アドベンチャーゲームだとゲームオーバーだけど、普通に人生続くもんなぁ。

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