都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
青山ユニマット美術館、及びカザルスホールが閉鎖
残念なニュースが飛び込んできました。東京の二つの新旧の文化施設、青山ユニマット美術館とカザルスホールが、それぞれ今年度、また来年度末に閉鎖されるそうです。
青山ユニマット美術館閉館のお知らせ(青山ユニマット美術館)
まさに前代未聞、オープン僅か3年での閉館です。上記プレスには、館の発起人である額賀雅敏氏が逝去されたためとの記載がありました。氏とユニマットとの詳細な関係は不明ですが、同館は前身の箱根芦ノ湖美術館を5年で閉め、この青山の地へ移ったという前歴もあります。昨今の経済情勢を鑑みても過度な期待は禁物ですが、シャガールなどのコレクションは定評があるだけに、今後も何とか定期的な一般公開の機会を作っていただきたいところです。
*現在開催中の展示「ミレーとバルビゾン派」をもって閉館。ちらしには4/14までとありますが、3/31をもって終了します。
日本大学カザルスホールの使用停止について(日本大学)
こちらは日本大学が同ホールを購入したというニュースがあって以来、いずれはこうした結末を迎えると予想された方も多かったのではないでしょうか。そもそも同大学は2002年、駿河台地区に点在する各キャンパスを再整備するために、ホールを含んだお茶の水スクエアの用地を取得しました。再開発計画の詳細は未定ですが、当然ながら下記ニュースソースにもあるように、建物自体を取り壊す可能性も十分に考えられます。磯崎新設計の駿河台のシンボルのまた一つ消えてしまいそうです。
*補足:カザルスホール、来年3月に幕 室内楽の殿堂(朝日新聞)/「室内楽の殿堂」カザルスホール、10年3月に閉館へ(読売新聞)
ユニマットへは一度、シャガールやワイエスを見るために行きましたが、実はカザルスの中へ入ったことがありません。何とか閉館までにご自慢のパイプオルガンを聴きに行きたいです。
青山ユニマット美術館閉館のお知らせ(青山ユニマット美術館)
まさに前代未聞、オープン僅か3年での閉館です。上記プレスには、館の発起人である額賀雅敏氏が逝去されたためとの記載がありました。氏とユニマットとの詳細な関係は不明ですが、同館は前身の箱根芦ノ湖美術館を5年で閉め、この青山の地へ移ったという前歴もあります。昨今の経済情勢を鑑みても過度な期待は禁物ですが、シャガールなどのコレクションは定評があるだけに、今後も何とか定期的な一般公開の機会を作っていただきたいところです。
*現在開催中の展示「ミレーとバルビゾン派」をもって閉館。ちらしには4/14までとありますが、3/31をもって終了します。
日本大学カザルスホールの使用停止について(日本大学)
こちらは日本大学が同ホールを購入したというニュースがあって以来、いずれはこうした結末を迎えると予想された方も多かったのではないでしょうか。そもそも同大学は2002年、駿河台地区に点在する各キャンパスを再整備するために、ホールを含んだお茶の水スクエアの用地を取得しました。再開発計画の詳細は未定ですが、当然ながら下記ニュースソースにもあるように、建物自体を取り壊す可能性も十分に考えられます。磯崎新設計の駿河台のシンボルのまた一つ消えてしまいそうです。
*補足:カザルスホール、来年3月に幕 室内楽の殿堂(朝日新聞)/「室内楽の殿堂」カザルスホール、10年3月に閉館へ(読売新聞)
ユニマットへは一度、シャガールやワイエスを見るために行きましたが、実はカザルスの中へ入ったことがありません。何とか閉館までにご自慢のパイプオルガンを聴きに行きたいです。
コメント ( 11 ) | Trackback ( 0 )
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そもそも日大が買い取った時、「カザルスホール」の前に「日本大学」と冠した時点で、私は「ドン引き」でした。カザルスの名の前に自分の大学の名前を置こうと思う神経が理解できません。
ヤマハによるベーゼンドルファー買収では、ヤマハはカネは出すが技術的には一切口を出さないとのこと。これこそ究極のメセナだと思います(同時にビジネスとしても成り立っているところがまたすばらしい!)。カザルスホールもどこかが買い取ってくれればいいのですが、自分が買ったものは煮ようと焼こうと自分の勝手…という発想なのでしょうか。
名画を棺おけに入れて一緒に燃やせとか言って世界中からバッシングを受けた、どこかの経営者と同じですね。
そういえば、2月7日・8日に、カザルスホールで小学生のトッププレーヤーがピアノの演奏会を行うそうですよ。丸1日聴いて1000円なので、8日に少しだけ聴いてみようかと思っています。ヤマハの方の話だと、彼ら「凄い!」らしいです。
カザルスの件は仰るように残念ですね。
活かし方次第では日大のシンボルともなりそうですが、
大学経営上、そうした判断はとられなかったようです。
(おそらく正面の明治大のように高層ビル化するのではないでしょうか。)
ヤマハはうまくやりましたね。ブランド価値を高めることに成功しました。
>2月7日・8日に、カザルスホールで小学生のトッププレーヤーがピアノの演奏会
そのようなイベントがありましたか!
カザルスではランチタイムコンサートという企画もまだ継続しているそうなので、
まずはそれに参加してみようと思います。
(それにしてもあの有名なオルガンはどこへ行くのでしょうか?)
カザルスホールのことは最近耳にして、僕もホールに足を踏み入れたことがなかったのでとても残念に思っていました。
そこに青山ユニマットまでとは!
>館の発起人である額賀雅敏氏が逝去されたため
こんな説明にはがっかりです。ここのグループには以前からあまりいい企業イメージがなかったのですが・・・。
めっちゃめちゃ響くホールだそうですね。
私も一度も足を踏み入れた事がないので、
一度オルガンを聴いてみたいです。
それにしても日本大学無粋ですね
ちょっとショックですね。
ユニマット美術館は青山に越してからまだそんなに経ってないので残念です。
カルザスまで無くなるとは、日大出身者としても心痛みますね。
最近はあまりいってませんでしたが、とても残念におもいます。
ので、閉館して残念に思っていました。
青山に移ってきてホッとしたのですが、なんと3年で
閉館するとは。
まぁ、いついっても、ガラガラですから、収益は
上げられないでしょうと思っていました。
バブルの時はメセナとか何とかいいながら、文化事業
スポーツ事業に乗り出した企業が多いのですが、
このご時世では・・・
それでは行政がといっても、そんな余力はとっくに
無い。
収蔵品の行方が心配です。
芸術を愛し守るって企業にとって無駄なんでしょうか…
残念過ぎます…
こんばんは。
>こんな説明にはがっかりです。ここのグループには以前からあまりいい企業イメージがなかった
同感です。
発起人の方がいくら美術館の創立に尽力なさったとは言え、少なくとも企業の冠をつけた施設であるわけですから、こういう時こそ全体で支えようと維持するべきですよね。率直なところ、私もユニマットの今回の姿勢は大いに疑問があります。創立者の意思を継いでという気概はないのでしょうか。
@グリシーヌさん
こんばんは。
>藤井先生がメシアンの幼子を全曲弾かれた
昔はそれは著名な方のコンサートがたくさん開催されていたそうですね。
主婦の友社破綻以来、かなり不遇な地位にあるホールでしたが、
その結末がこんなにあっけないものとは思いませんでした。
思い入れのある演奏者の方も寂しいでしょうね。
@あおひーさん
こんばんは。
>ショック
ユニマットの件は本当に目を疑いました。
三年で閉館はちょっと酷いですよね。
>心痛みますね。
何とかうまい活用法があれば良かったのですが…。残念です…。
@Baroqueさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
>石造りで、100年後は、さぞかし すばらしく ♪みえる♪
あの外観は趣がありますよね。正面の明大も普通の高層ビルになってしまいましたが、おそらくはここもそのような感じになるのではないかと思います。
音響はいかがでしたでしょうか。
何とか完全閉鎖までには一度中へ入りたいです。
@一村雨さん
こんばんは。
>バブルの時はメセナとか何とかいいながら、文化事業
スポーツ事業に乗り出した企業が多い
箱根から青山へ移ってまだ三年でしたから本当に驚きましたね。
今の経済情勢云々についてはプレス発表には出ていませんが、
おそらくはそうした面もかなりあるのではないでしょうか。
真っ先に削られてしまうのは事実ですので…。
>収蔵品の行方が心配
ユニマットのオーナー氏が何とか維持する形をとるしかないのかもしれませんね。
愛着はきっとおありだとは思うのですが…。
@ruruさん
こんばんは。
>無駄なんでしょうか
残念ですよね。青山の地に美術館を出してイメージ効果も悪くはなかったはずですが…。
ユニマットは渋谷の事故の件もありましたし、色々と厳しいのかもしれません。
ともかく閉館までにもう一度行ってきます。
カザルスホールの終焉、皆様のお声を聞いて
いたら、涙が出そうになりました。あと一年
また行けたらと思っています。
カザルスの「鳥の歌」の音で開くコンサート、
特に思い出すのは、内田光子さんのピアノ、
御喜美江さんのアコーディオン、
懐かしい想い出に浸っています。
カザルスホールは本当に残念な限りです。
私も何とか閉鎖までには一度演奏会を聞きたいなと思います。
>内田光子さん
このホールをこよなく愛されていたそうですね。
演奏もさぞかし素晴らしかったのではないでしょうか。
ご本人もきっと落胆されておられるでしょうね…。