極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

富貴桜と狼煙台

2009年02月24日 | 近江歴史回廊

突風は 焦りに似たり歌を吹き 思わず縋る富貴桜



                にいがたのろしPJ シンボルデザイン 

滋賀県下の城址遺跡を狼煙リレー構想を書いたのでネット上で調
べてみたら、新潟、長野で既に実施済みということが分かった(
書く前に調べろっていわれそうだ)。新潟県では震災復興祈願で
行われていた。新潟県民の心意気に敬服(『
にいがた狼煙プロジ
ェクト
』)。

 

狼煙は、情報を伝達する手段である。夜間など煙が見えない場合
は火そのものも使われる。烽火、狼火、狼燧ともいう。欠点は、
天候に影響され基本的に煙の有無だけなので伝えられる情報量が
少ないなどである。古くから敵の攻撃を知らせることなど戦絡み
の合図用に使われた。狼煙を上げる狼煙台は、中国の万里の長城
などに遺構が残っている。言葉の由来は煙が多くでる狼の糞を燃
料にしたとされる。石川県の能登半島突端には狼煙という町があ
り、海上交通用に狼煙が上げられたことに由来するといわれる。

 信玄の狼煙台ネットワーク

モンゴルのチンギス・ハーンの帝国で狼煙の連携による情報通信
が行われていた。その伝達速度は時速 140kmに及んだという。煙
の元としては、羊の糞や地上に染み出した石油(ネフトザグと呼
ばれる)などが使われ、モンゴルの遊牧民の視力は、はるか彼方
のものを見ることができ狼煙を使った通信手段の実現の上で有利
だったとされる。


万里の長城(明代)

琵琶湖の小高い山には砦や城跡が多い。春を告げる季節に淡海を
核に狼煙台からのカラフルな狼煙リレーはロケーションやビジュ
アルで格好だろうと考えたことだ(期間は1週間として、天候の
良い日に実行する。この期間を『戦国浪漫春絵巻』週間として)。
ところで、県下の砦、城址の遺跡を調べてみたところ、37ヵ所
程度あるなかで、25ヵ所が良いだろうと思っている(膳所、勝
楽寺、西宿、鯰江、北津田、佐生、小森、茎岡、田中江、小田、
古城山、夕日ヶ丘を除く、)。さらに、三上山や沖の島、竹生島
及び西近江の神社仏閣も入れてバランスを取るのも良いと思う。



本木雅弘さん おめでとうオスカー受賞


石榑峠道路の写真 

八風街道進化論


観音寺城は過去数回登っている。滋賀県蒲生郡安土町にあった山
城である。支城に和田山城、佐生城、箕作城等があり国の史跡に
指定されている。近江源氏の佐々木氏、後に近江国守護六角氏の
居城で、小脇館、金剛寺城を経て六角氏の本拠となる。標高 433
メートル、南北に伸びる繖(きぬがさ)山の山上に築かれる。南
腹の斜面に曲輪を展開、家臣や国人領主の屋敷を配した。総石垣
で、安土城以前の中世城郭においては特異な点とされる。天文年
間には城下町・石寺も置かれ、楽市が行われていた。周辺は琵琶
湖や大中の湖、美濃から京都へ至る東山道、長光寺集落から伊勢
へ抜ける八風街道があり、それらを管制できる要衝に位置する。
因みに、
観音寺城は日本百名城のひとつであるが、安土-能登川
の起伏に富む一帯は独特の不可思議な‘物語’或いは‘神話’を
醸し出すかのような空気を持ったところである。

 



こころよく陽は回りきてサイネリア 精いっぱいに花盛り上げる  鳥海昭子


観音寺の舞台は、戦国の幕開けの応仁の乱であり、元は畠山家の
跡目相続をめぐる極々内輪の争いだったものが、室町幕府の将軍
足利義政が優柔不断で処理を誤ったため、周辺の大名を巻き込み
急速に拡大したといわれる(
NHKの『その時歴史は動いた』)。
これは2つのことを考えさせる。その1つは、「天下は破れば破
れよ。世間は滅びば滅びよ。人はともあれ我が身さえ富貴ならば」
(軍記「応仁記」)。2つめは「預言なき民は滅ぶ」(旧約聖書
「箴言」29-18)で
ある。この2つは今日の『米国産金融危機』
『戦後最大の経済危機』への裁き方が焦眉に問われるリーダーシ
ップの有り様で、舵取りを間違えれば一気に世界中が混沌の海に
放り出されてしまうものである。


photo



月日が経つのもはやく予定通りに行かぬ焦りと縋りを求めること
を拒絶をしつつも、心の奥底にはその誘惑に負けそうな怠惰さの
蠢きに‘きみ’にすがろうとする自分がいる。この間、エルサレ
ム賞を受賞した村上春樹の小説『風の歌を聴け』を思い返し、風
とはリアルな現実の移ろいであり、風が去った址にしか気づくこ
とのない儚さを思い浮かべている。

キク科の「シネラリア」。花言葉は「望みある悩み」「快活、常
に輝かしく」、学名:Senecio cruentus 和名:フウキギク(富貴菊)、
フキザクラ(富貴桜)。シネラリア (Cineraria) とは、キク科の
植物の一種で原産地は北アフリカ、カナリヤ諸島。開花期は冬か
ら早春。多くの品種があり、花色も白、青、桃色など多様である。
園芸店などではサイネリアと表示していることが多い。  
                            

清水焼皿富貴桜ふうきざくら 清水焼 皿 富貴桜

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2 コメント

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디비 (디비)
2021-03-18 11:47:47
キク科の「シネラリア」。花言葉は「望みある悩み」「快活、常
に輝かしく」、学名:Senecio cruentus 和名:フウキギク(富貴菊)、
フキザクラ(富貴桜)。シネラリア (Cineraria) とは、キク科の
植物の一種で原産地は北アフリカ、カナリヤ諸島。開花期は冬か
ら早春。多くの品種があり、花色も白、青、桃色など多様である。
園芸店などではサイネリアと表示していることが多い。 디비
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db (db)
2021-03-18 11:55:10
キク科の「シネラリア」。花言葉は「望みある悩み」「快活、常
に輝かしく」、学名:Senecio cruentus 和名:フウキギク(富貴菊)、
フキザクラ(富貴桜)。シネラリア (Cineraria) とは、キク科の
植物の一種で原産地は北アフリカ、カナリヤ諸島。開花期は冬か
ら早春。多くの品種があり、花色も白、青、桃色など多様である。
園芸店などではサイネリアと表示していることが多い。 db
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