極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

石楠花とジャスミンティータイム

2009年06月11日 | 創作料理



生け垣にエッジブレード慣れぬ手に 石楠花は吾みて肯きぬ



 Jasminum polyanthum

山口百恵 - あんたのバラード 『プレイバック パートⅡ』

写真家加納典明の「山口百恵は観音菩薩」の台詞をかすかに
?覚えているが、それ程伝説化した山口百恵。その彼女の唄
でマイナーな曲だが鮮明に残る曲があった。

山口百恵 - 寒椿 『幻へ ようこそ』

作詞・阿木燿子/作曲・宇崎竜童/編曲・萩田光雄
『ドラマチック』(1978.9.1)

Image:Sampaguita.gif 

只今 ジャスミン ティータイム

薄い陶のカップに紅の海が
広がります
広がります

レモン添えて あなたをほろ苦い時へ
御招待
御招待

軽いジョーク
笑い転げる私

だけど 本当は
笑顔の下で
私が何を思っているのか
おわかりになりますか

幻へ ようこそ

只今 レコード モーツァルト

ピアノの音 妖しいファンタジア
踊りましょう
踊りましょう

瞳閉じて あなたに燃えている心
預けます
預けます

揺れるステップ
頬を埋める私

だけど 本当は
涙の下で
私が何を思っているのか
おわかりになりますか

幻へ ようこそ


 photo
 



 黄梅

『モーツァルト』と『ジャスミン ティータイム』が鍵語だ
が、ここではジャスミン・ティーが主役。天才モーツァルト
を無理矢理絡ませれば、辻井伸行が作曲の手法を会得すれば
彼は、現在のモーツァルトになると少ない曲数だが聴いてみ
て即座に思った程、天才的な抑揚(共振力)、大仰に言えば、
魂を揺さぶるものを持っている。



  

ジャスミン。幾度となく短歌の題々とするくらいに身近な草
木。中国の山西省咸陽市で4年間仕事をしていた関係で、花
茶を三食口にしていた。それがジャスミン茶であり、飲み方
が変わっていて、急須にいれ茶葉を扱いて飲むのでなく、茶
葉に湯を注ぎ蓋をし、茶葉を沈積させた後、蓋を幾分か湯飲
みより上蓋を水平に摺り外し飲み口を作り、そこに唇を当て
口に注み込むようにして飲むといものだ。これって、笑っち
ゃうだろうにね。

中華人民共和国の位置  陝西省の位置  陝西省中の咸陽市の位置 

花茶(はなちゃ、ファーチャー、拼音: huāchá )は 中国茶
の一種で、茶葉に花の香りを加えたものをいう。緑茶や青茶
などに分類される六大茶類とは別種に分類されることが多い。
最近では花茶を含めた七大茶として中国茶を分類することも
ある。花茶には三つの種類が存在する。(1)ジャスミン茶
のように花弁の香りを茶葉に移したもの。茶葉には香りを吸
着させるという特性があり、それを利用した製法である。



香片(シャンピェン)ともいう。(2)ハーブティのように
花弁そのものを煎じて飲むもので、こちらは漢方薬として発
達したもの。(3)乾燥させた花弁を茶葉に混ぜて飲むとい
う、ふたつの中間的なもので、ジャスミン茶でもこのタイプ
は多い。また、花を茶葉でしばって包み込んだりして、茶葉
の形状の変化や花の出現する様子を楽しめるものもある(工
芸茶と呼ぶ)。



花茶の起源は宋代の福建省に遡れるとする説もあるが、新鮮
な花弁の香りを茶葉に吸着させる手法がとられるようになっ
たのは元の時代からとか。明代の茶の解説書である『茶譜』
には「花弁と茶葉の割合は1対3するべき」の記述が見られ
この頃に完成したとされる。基本的には緑茶を用い、安価な
ものは花弁と茶葉を直接混ぜる。



高価なものは薄紙を緑茶と花弁の間にはさみ、積層させて上
品に香りを移すという手法が用いられる。この手法では比較
的ゆっくりと、かつ深くに香りが浸透するため、工程を複数
回繰り返えし製造期間が数ヶ月を費やす、高級なジャスミン
茶の中には鞠状に丸めた真珠花茶と呼ばれる。



ここまでくると、ハーブ・ティーのブレンド版であることが
分かるが、反面奥行きの深さを象徴している。そう、「幻へ、
ようこそ」と山口百恵が誘うように。ところが、ところがで
ある。練乳やミルクと砂糖をたっぷり入れて飲むのマイ・ス
タイルなのだ。折角の色合いの深みをぶち壊すようでナンセ
ンスなのだが。勿論、ストレート・スタイルも好きだ。

 image カロライナジャスミン Gelsemium sempervirens

自家製のジャスミン茶をできれば開発したいと思っている
が、できることなら十王の名水をベースにオリジナル・ジ
ャスミン茶(花茶)をこの町の名産にできれば良いなと夢
想している。それではジャスミン・ティーをご堪能あれ。

Aladdin  ブーメランストレート -- 西城秀樹 Blüte von Brunfelsia latifolia Brunfelsia latifolia


ファイル:Rhododendron brachycarpum 01.jpg

石楠花(石南花)は、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の低
木の総称。主として北半球の亜寒帯から熱帯山地までのきわ
めて広い範囲に分布し、南限は赤道を越えて南半球のニュー
ギニア・オーストラリアに達する。特にヒマラヤには非常に
多くの種類が分布する。野生状態でも変種が数多く、また園
芸植物としても数多くの品種がある。そのため、種類数は定
義によって大きく異なるが、派手で大きなく、花の色は白あ
るいは赤系統が多いが、黄色の場合もある。



シャクナゲは葉にロードトキシンなどのケイレン毒を含む有
毒植物である。摂取すると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起
こすことがある。日本にも数多くの種類のシャクナゲが自生
しているが、その多くは変種であり、種のレベルでは4種また
は次の6種に集約される。山に生える「シャクナゲ」。花言
葉は「威厳」「危険」。

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