極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

太陽と山羊のプロジェクト

2014年12月26日 | 開発企画

 

 

● 太陽と山羊のプロジェクト

昨夜の続き(「牛乳豆腐に夢見る」)。ソフトバンクグループで自然エネルギー事業などを行うソフ
トエナジー株式会社と三井物産株式会社が設立した「鳥取米子ソーラーパーク株式会社」と鳥取県米
子市で建設業などを行う株式会社大協組は、「ソフトバンク鳥取米子ソーラーパーク」で、「とっと

り自然環境館」および駐車場周辺の約9百平方メートルを対象にヤギ2頭を配置し、現場植生への除
草効果、除草品質および地域住
民への癒し効果や環境への理解促進効果などの調査結果を公表。それ
によると、採食活動には嗜好性が見られ、クローバーやヨモギなど、葉の柔らかい草を好んで食べた
一方で、ススキの葉のような萱や丈の高い草、セイタカアワダチソウなど太い茎は避ける傾向が見ら
れる。また、歩行によって踏み倒された草も枯れることから、これらも除草効果として認められたと
いうことだが、併せて集客と環境教育に貢献したという(下写真をクリック)。
 


ところで、ヤギは家畜として古くから飼育され、用途により乳用種、毛用種、肉用種、乳肉兼用種な
どに分化し、その品種は数百種類に及ぶ。ヤギは粗食によく耐え、険しい地形も苦としない強靭な性
質から、山岳部や乾燥地帯で生活する人々にとって貴重な家畜となっている。ユーラシア内陸部の遊
牧民にとっては、ヒツジ、ウシ、ウマ、ラクダとともに5種の家畜(五畜)のひとつであり、特にヒツ
ジと比べると乾燥に強いため、西アジアの乾燥地帯では重要な家畜であり、その毛がテントの布地な
どに使わ
れる。ヤギの乳質はウシに近く、乳量はヒツジよりも多い。明治以降、日本でも数多くのヤ
ギが飼われ、「貧農の乳牛」とも呼ばれたが、高度経済成長期を境として減少傾向にあるが、近年で
はヤギの愛らしさ、粗放的飼育に耐えうる点等が再評価されつつあり、これを受けて、ヤギ愛好者・
生産者・研究者が一堂に会する「全国山羊サミット」が年に1回、日本国内で毎年開催場所を変えて
開催されていて、年々盛況になっているという。

ヤギと人類の共生歴史は古く、新石器時代の紀元前7千年ごろの西アジアの遺跡からヤギ遺骨が出土、
家畜利用が始まったのはその頃だとえられている。従って、ヤギの家畜化はイヌに次いで古いと考え
られるが、野生種と家畜種の区別が難しく、起源は不確定である。また、初めて搾乳が行われた動物
がヤギだとされ、チーズやバターなどの乳製品も、ヤギの乳から発明され、乳用のほか、肉用として
も利用され、皮や毛も利用される。群れを作って移動するヤギは、遊牧民の生活にも都合が良く、肉
や毛皮、乳を得ることを目的として、家畜化された結果、分布域を広げていったと考えられる。一方、
農耕文明においては飼育されていたものの遊牧民ほどは重宝しなくなった。ヤギは農耕そのものには
役に立たず、ヒツジの方が肉や毛皮が良質であり、また、新たに家畜化されたウシの方が乳が多く農
作業に適していたためだが、現在でも多くの品種のヤギが飼育され、宗教上ウシやブタを利用しない
文化ても、重要な家畜とされている。

また、山羊は草食の反芻動物なので繊維質飼料が不可欠で、粗飼料を基礎飼料として与え、穀物(と
うもろこし、大麦、ふすま)、粕類、根菜類などを補給するというのが基本たが、飼料にはコストを
かけず、道路沿いや河川の畦畔野草、山林の下草、作物残渣、食品製造副産物などの自給飼料主体で
飼うのが山羊本来の姿とされる。山野草の中には薬草として寄生虫や皮膚病の駆虫に役立つものもあ
り、できるだけ治療薬にお金をかけず工夫する。しかし、山野草を利用すると言っても有毒植物には
要注意。山羊は本能的に有毒植物を避けて摂取するが、放牧経験がない場合や草量が少ない場合には
採食して中毒を起こすことがある。症状としては、元気喪失、歩様異常、流涎、嘔吐、発泡、昏睡、
痙攣、呼吸困難などがあり、重度の場合には死に至るケースがある(上表クリック)。



そこで、全国でヤギを放牧し除草するメガソーラーパーク(あるいはステーション)を中核――その
他に自治体管理の河川の堤や鉄道・フリーウェイの高架軌道など法面なども含め――とした雑草の栽
培管理・除草管理と連結させながら、ヤギのミルクやチーズなどの乳製品や食肉の生産させていく事
業を起業すれば面白いのではないかと昨夜から考えていたので、ソフトバンク・エナジー社のこのニ
ュースは渡りに船のようにイメージを膨らまさせることになった。


 

それでは本題に入ろう。山羊乳は栄養価が高く、成分が母乳に一番近いため消化が良く、アトピーの
子供や糖尿病の予防など、自己免疫力を高める効果があり昔から体に良いと言い伝えられてきている。
また、ヤギのチーズはシェーブル(フランス語でヤギを意味する)チーズと呼ばれ、何千年も作られ
てきており、最古の乳製品の1つとされている。最も簡単なものでは、生の乳を天然に凝固させ、脱
水、成形してカードとし、乳を凝固させるために酢やレモン等の酸やレンネットが用いられることも
ある。シェーブルチーズは世界中の家庭で作られていて、チーズクロスにカードを入れて数日間暖か
い場所に吊るして脱水、保存した後、塩に漬けて皮を作り、数ヶ月間冷たい洞窟等で保存されてきた。
なお、シェーブルチーズは熱すると柔らかくなるが、牛のチーズのように溶けることはないし、皮の
ついたシェーブルチーズは、バターやマーガリンのようにパンに塗るためにオーブンで焼かれて調理
される(下写真をクリック)。
 

 

 

● 武器貿易条約が発効!通常兵器取引に初の規制 国連に新風!

24日、戦車やミサイルなどの通常兵器の取り引きを規制する初めての国際条約で、日本などが主導
した「武器貿易条約」が発効し、武器の取り引きの管理が強化されることで、紛争の拡大防止などに
つながっていくのか注目されている。
武器貿易条約」は、核兵器などの大量破壊兵器とは異なり、
これまで規制が無かった通常兵器の国際的な取り引きを規制する初めての条約で、日本などが主導し
て去年4月に国連総会で採択された。



条約では、戦車やミサイル、小型の銃などの取り引きについて各国が管理を強化し、国連安全保障理
事会の決議や国際法に違反する事態を招くおそれがある場合には、取り引きを禁止することなどを定
めている。条約は、日本を含め発効に必要な50を超える国が批准の手続きを終えてから90日が経
過したことを受け、24日発効。一方で、主要な武器の輸出国のアメリカは署名はしたものの批准し
ておらず、ロシアや中国などは署名もしていない。

国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は、声明を発表し「武器が紛争地に流入するのを防ぎ、テロ
リストや犯罪組織の手に渡らないようにすることで、人々の苦しみを和らげたい」として、条約の意
義を強調するとともに、主要な武器の輸出国に対しても改めて早期加盟を促した。

    

 

 

 

 

 

 

 

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