極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

英国金利歪曲スキャンダル

2012年07月13日 | マネー行動学

 





【イタリア版食いしん坊万歳:イチゴの香り揚げ】



具 材:イチゴ 20個、リンゴジャム 60g、オレンジジュース 30CC、レモンジュース 30CC、オリーヴオイル 

    大さじ 2、白ワイン 大さじ3、薄力粉 100g、イースト菌 5g、卵 1個、パウダーシュガー 適宜
作り方:卵を卵黄と卵白に分け、卵白をよくホイップしておく。ボールにリンゴジャム、オレンジジュース、レモ
    ン
ジュース、オリーヴオイル、白ワイン、卵黄、生イーストを入れて、よく混ぜ合わせてから、薄力粉を
    徐々
に加え、トロリとした衣を作る(A)。ボールをこのまま少し暖かいところにしばらく置いておくと、
    表面が
膨らんでくる。そこヘホイップした卵白の泡をつぶさないように混ぜる(B)。イチゴに小麦粉をま
    ぶし、衣
をたっぷりとつけて揚げる(C)。油をよく切り、パウダーシュガーをふって、熱いうちに食べる。 



【金利裁量のオン・ザ・エッジ】

英国で定められている世界的な融資金利「ロンドン銀行間出し手金利(LIBOR)」が、金利計算の元となる数字を毎
日報告する銀行界によって集団的、隠密的に操作の疑惑がスキャンダルになっているという(「田中宇の国際ニュ
ース解説」2012.7.12)。それによると、ロンドンに拠点を置く英米独スイスなど世界の主要銀行20行が、毎朝、翌
日ものから1年ものまでの、ドルなど各主要通貨建ての融資についての他銀行からの借入金利を、11時に英国銀行
協会(BBA)に報告し、その平均値がLIBOR金利とし世界で使われ、各行が銀行協会に報告した個別金利は、ロイタ
ー通信を通じて発表する。この情報は世界の主要金利の一つとして、各国の銀行から企業への融資、ローンの金利
決済の基本指標となり、デリバティブを含めた総額16兆ドル(約1280兆円)の資金金利に影響を与える。米国のサ
ブプライムによる金融危機が起きた07年夏から翌年秋のリーマンブラザーズ倒産の後まで、欧米金融界は債券の下
落で経営難に陥いったことは周知のことだが、金融界は信用不安で融資が激減し金利高となり、信用恐慌の連鎖を
招きかねないために各行は、金利を実態より低めに不正報告していたというのだが、今回、英国のバークレイズ銀
行に関し、同行幹部間の当時のメールから発覚し、同行の首脳が相次いで引責辞任し、米英当局に罰金を支払う事
態となり、「バークレイズのスキャンダル」として報じられている。


Barclays Libor Scandal: How Big Will This Get?



が、一つの銀行だけが金利をごまかして報告していたのなら、当然、その時点ですぐ業界内やマスコミにばれ、長
続きしなかったとの疑念が残るというわけだ。一行の問題でなく、米欧の大手銀行界の全体が談合し、あるいは暗
黙の了解でやっていたことと推測される中、バークレイズだけが今のところ悪者にされていることに注目が集まる。

英中銀は、バークレイズに金利報告を求めたことはなく、バークレイズが勘違いして金利の虚偽報告を行ったと弁
明しているが、関係者の話では、金融界全体が金利歪曲されていることが当時から知られていたという。ウォール
ストリート・ジャーナルは08年3月の時点で、各銀行のCDS(債券破綻保険)が、LIBORより最大で0.87%ポイ
ントも高くなっていると報じている。WSJの記事によると、米国のシティやJPモルガン、独ウエストLB、英
HBOS、スイスのUBSなどが、特に金利の乖離が激しく、LIBORをごまかしている疑いがあった。半面、この
記事には、バークレイズの名前が全く出てこないという。これは日本の特異体制の「護送船団方式」の形をかえた
ものと言える。



ところで、英銀行協会が疑惑を調査すると発表した直後からLIBORが急上昇する。米当局は、08年に指摘されたこ
の歪曲も今も続いていると疑っているという。その根拠はEURBORの乖離だ。ユーロ圏の43銀行が毎朝報告する金利
を平均したEURBORのドル建て3カ月もの金利が0.99に対し、LIBORの同条件の金利は0.46%と半分。この乖離を見
て、米国の商品先物取引委員会(CFTC)は、LIBOR歪曲が今も続いていると。CFTCは、バークレイズを取り締まっ
て罰金を払わせた米当局の担当機関。金融界がLIBORの歪曲を開始した時期について、07年のサブプライム危機以
降だという指摘がある一方で、1980年代にLIBORの仕組みが発明された当初から歪曲があり、英当局も歪曲を看過
していたともいう。有望な産業がなくなった英国では、85年の米英の金融自由化(ビッグバン)以来、金融界が経
済の大黒柱であると同時に、米英の圧倒的な金融の強さが80年代末から08年のリーマンショックまでの、米英の世
界支配の力の源泉だったと田中宇は解説する。そして、米国やEUでは、LIBORにかわる国際的な利回りの指標が
必要とみて「英国外し」が起きているという。その査証として、ユーロ危機が一段落し、EUがユーロ危機の対策
として政治統合を進め、自らを強化しつつある中で、英国の弱体化や英国を外し、独仏主導のEUは、ユーロ危機
を逆手にとり、危機対策の口実で、EUの政治統合・行政統合を進め、現に加盟各国の予算編成権や金融監督権、
景気対策の実行権などを奪取しEUに統合しているというのだ。

さらに、LIBORの歪曲を知った上で各行のトレーダーが市場で儲けていたというインサイダー取引の疑いも出てい
て米議会も追求を強めているという。米国の中枢には、世界の覇権体制を従来の米英中心型から、米国、EU、中

露(BRICsなどが立ち並ぶ多極型に転換しようとする「隠れ多極主義」(田中宇の持論)が必要だというが、米国当
局が銀行を規制するには余りにも大きくなりすぎ弊害が大きいので縮小すべきだとの批判もでている(上図をダブ
ルクリック)。つまりは「金利裁量の、ディスクレションのオン・ザ・エッジ」の誤謬・錯誤・作為・不作為によ
る反社会的影響が余りにも大きく、新たなる国際的な市場調整機構の模索過程として、このスキャンダルを位置付
けることができる。

【地盤災害のワンポイント・レッスン】



九州がえらい目にあっている。これらの災害からえられたデータは未来に向けて蓄積解析し利用しなければならな
い。なにせ、自然現象あるいは人為的大規模気候変動による未体験領域だから。そんなことはわかっている?!そ
こでワンポイント。レッスン。地盤災害は、平野や埋立地のような平地において発生するものと、丘陵地や山地の
ような傾斜地で発生するものに分類できる。前者の代表として、土地盤の圧密沈下や砂地盤の地震時液状化による
こ盤災害が、後者の代表として、地震や降雨ニよる地すべりの発生があります。近年では、環濁問題の重要性が広く
認識されるようになり、瓦礫や産業廃棄物などを処分・貯蔵するために建設される造成地の地震時災害の問題など
も、広い意味で地盤災害としてとらえられるようになってきた(上下図)。


自分に出来ること?まずは自分を信じることだ。そして、目の前にある自分しかできないことを発見して、それを
実現することだ。たとえ小さなことでも拘りを持ってやり抜くことだと心得ている。

コメント
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