極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ひなげしと脱・土壌栽培

2009年04月24日 | 農工サ融合

朝の雨 寝起の昼も雨降りて ブログも湿る ひなげしときみ





土壌層は、土壌への物質の供給と消失の様式によって形成さ
れる平行な境界を持つ層のことである。例えば、土壌の表層
部に植物遺体などの粗大有機物が集積する場合には、この表
層部はO層(Organic 層)と呼ばれる。O層の下部には、粗大
有機物が分解あるいは溶脱されて生じた黒色の層( A層)が
観察されることが多い。また、有機物に由来する黒色化が不
十分で、風化が進行した鉱物質の層はB層と呼ばれ、風化が
十分に進行していない岩石層(母岩)はC層などと呼ばれる。


 

【必須元素】そして、土壌から得る植物の生育に必要な無機
養分は、窒素(N)、リン(P)、カリ(K)の三主要元素をはじめ、
カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)などの中量元
素、さらには鉄(Fe)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ニ
ッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、ホウ素(B)、塩素(Cl)などの
微量元素、それに有機物を構成する炭素(C)、酸素(O)、水素
(H)をも含めると、全部で17の元素すべてが必須元素となる。


 つくば万博

『土とは何だろうか?』によれば、一年生の作物だけでなく、
多年生の木本作物である茶や果樹はもちろんのこと、林本に
まで水耕法の適用が広がり、「土はなくとも木は育つ」とまで
実証できている。しかし、培養液の組成の監視や調節、その
更新などに大変な手間がかかり、多くの作物では培養液の酸
素濃度の調節も必須であり、頻繁な培養液の更新かあるいは
ポンプを使っての通気が必要となる。したがって、作物の生
産手段としてある程度大規模に水耕栽培をしようと思えば、
自動的に培養液の管理ができるような装置が開発される必要
があるが、水耕による栽培の利点は、(1)病原菌などに対
する消毒が簡単にできること、(2)連作障害の恐れがない
こと、(3)温度や湿度などが完全にコントロールされてい
るため葉栗・果菜類では生育速度が早く、温室など施設の利
用効率が高まることが挙げられる。




その意味において、つくば万博のジャイアント・トマトは、
これまでに蓄積されたハード、ソフト両面での水耕栽培技術
の一つの到達点を示したもので、またそれは、このような技
術を遺伝子工学や細胞育種など、やがて来るべきバイオテク
ノロジーの成果と結びつければ、食料の工場生産も可能とな
り、もはや人間が飢えに悩むこともなく々るであろう、との
バラ色の夢を多くの人に抱かしめたに違いないと述べている。


ナスの果実

しかし、トウモロコシや米のような、人間の胃袋を満たす基
幹食料としての穀類を,大きいエネルギー消費を必要とする
水耕栽培、あるいはより広く土なし栽培や植物工場によって
生産することは、現在不可能であるだけでなく、将来とも不
可能であると考えておいたほうがよさそうであるとして退け
る。逆説的にはそこが突破口でノーベル賞に値するハードル
といえるし、それを検証試験しようというのがわたし(たち)
の課題である。



養液栽培は植物の生長に必要な養水分を、液肥として与える
栽培方法である。培地を用いない
水耕栽培噴霧耕と、培地
を用いた
固形培地耕とがある。現在、トマトや茄子などのナ
ス科の野菜、ホウレンソウやレタスなどの野菜、メロンやイ
チゴなどの果物的果菜類、バラなどの花卉に多く用いられて
いる方法である。培地に土を用いたものは、養液栽培には含
めず、養液土耕という。 

01211

養液栽培用語解説 



水稲栽培で行う湛水と落水の反復にあると思われる。微生物
で見たように、生物には好気性、嫌気性があり、その両方に
適応しうるものはない。条件的嫌気性菌は媒質中の酸素濃度
が相当低くなるまで活動できるが、完全に嫌気的な条件では、
絶対的嫌気性菌に置き換わる。病原的な微生物や害虫の場合
も同じことで、湛水下の嫌気的な条件に適応したものは、落
水下の好気的条件には適応し得ず死に絶え、翌年水稲を栽培
する時まで病原菌や害虫は持越されない。この洪水と落水の
反復は、現在連作障害対策として広採用され、畑条件で連作
をして障害が出始めるとしばらく止水し休めるか、田畑輪換
といって交互に使ったりする慣行もある。水稲が連作障害の
ない体系であることが重要で、今後の世界の食料生産システ
ムを考える上で十分な考慮に値するとされる。



連作障害】(1)原因:土壌中の微量元素のアンバランス、
            塩害、土壌病害、虫害、いや地物
            質の蓄積( 団粒構造の崩壊に伴う
            酸欠や湿害等土壌の物理性の低下、
            特定養分の選択的吸収に伴う要素
            欠や塩類集積等の化学性の悪化、
            特定微生物相の形成に伴う病害虫
            の増殖、まん延等の生物性の変異、
            作物が排出する生育抑制物質)
      (2)回避:適切な施肥管理、有機物の投入、
            湛水、客土・深耕、輪作、接ぎ木
            土壌消毒、




これ以外に参考にした図書は以下の通り。

土壌生化学肥料の事典   [本] 


植物・微生物バイテク入門 『植物・微生物バイテク入門』


上の記載書物は高等の化学知識があれば誰でもつくれる入門
書。来年までには機器をそろえて試作品をつくろと思う。取
り敢えず、顕微鏡だけはネット注文した(×2百倍)。



ここまで書き綴るも時間の経過の速さに疲れと空なるものを
感じる。充実しているのだが、裏腹にそれを感じるのは何故
だろう。さて、本筋に戻る。「土壌」⇒「連作障害」の考察
からイネ、トウモロコシなどの基幹作物の『脱・土壌栽培』
の意図はわかってもらえたと思う。






ヒナゲシ(学名:Papaver rhoeas)は、ヨーロッパ原産のケシ
科の一年草。グビジンソウ(虞美人草)、シャーレイポピー
(Shirley poppy) とも呼ばれる。耐寒性の一年草で、葉は根生
葉で、羽状の切れ込みがあり無毛である。初夏に花茎を出し、
上の方でよく分枝し、茎の先に直径5~10cmの赤・白・ピンク
などの4弁花を開く。明日の境内の杉の伐採の手配を済まし、
天候を愁い歌う。ケシより可憐な「ヒナゲシ」。花言葉は「
忘却」。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする