アメリカ人のペンフレンドのティムさんは。日本語の勉強もかねて、日本の動画を観ることが多いです。
彼は最近、NHKの『ニューヨーク街物語』を観て、
“I was very surprised to find a documentary in Japanese about New York City home seltzer delivery. I am a big seltzer drinker, but simply buy the bottles at the store. Nobody offers delivery here anymore. I was actually surprised that it is still delivered even in New York City proper.”
と、いまだにこの町に『炭酸水配達-セルツァーマン』がいることを知り、驚き、送ってきてくれました。
NHK『ニューヨーク町物語』
Walter the Seltzerman
https://www.youtube.com/watch?v=SQYZK7vxgIM
NYについては、「古い建造物をそのまま使っているため排水施設が整っていないために、いまだに洗濯機を置けず、洗濯はコインランドリーやクリーニングを利用する人がいる」というのを聞いたことがあります。
アメリカも日本も効率、便利さの追求をしているお国柄がありますが、こういう『不便さ』に目を瞑っても、古いものと共存しようとする精神が根付いている、いないで大違い。
といっても、もちろん家の場合は、元々建物が煉瓦や石というのと、木造という違いがあってのこともあります。
しかし、このセルツァーマンの存在は材料の違いなど関係ありませんから、私にも衝撃的でした。
日本でも、昔は三河屋さんの配達などのようなものがありました。
そして、(これは私の記憶にはないのですが、)醤油やお酒は自分の家の一升瓶を再利用して中身だけ買ったということもしていました。そこまでしなくても、三河屋さんの配達などは、もう日本ではほとんど残っていないことでしょう。
彼らセルツァーマンが使っている瓶はもうこの番組を作ったときから50年前で製造中止になっていることもあり、使われている瓶はアンティークとしての価値もある代物。
(そして、形も色も美しいです!)
また、この番組にでてくるセルツァーマン、ウォルターさんの話も良いです。
『伝統』のみならず『血の通った暖かさ』の大切さを知っている人なら特に興味深く観ることができると思いますので、是非どうぞ。
追記:この番組で紹介されている『エッグ・クリーム』なるもの・・・これも私は初めて知りました。
(これは、ドイツ系ユダヤ人が発明し、「美味しいクリーム」と言うイディシュ語の名前が英語になって『エッグクリーム』になったようです。玉子は入っていません。)