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アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

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赤字健保のツケを患者に押し付けるな

2019年12月28日 06時08分00秒 | 職場人権レポートVol.3
 
昨日、整骨院でいきなり保険診療を拒否され、「過去に遡って実費との差額を請求する」と言われました。健保が保険適用を拒否したからだそうです。しかも、「お互い納得済」と話がでっち上げられていました。到底納得出来ず、勤務先会社のホームページに苦情投稿をしました。差額請求と言っても12月分からなので、実際の追加請求額は四千円弱です。決して払えない金額ではありません。しかし納得も出来ないのに、いわれなき金なぞ払う気にはなれません。
本来なら、これは会社よりも健保組合に抗議すべき案件ですが、御用納めも既に終わった後で、組合には電話も繋がりませんでした。そこで止む無く会社を巻き込む作戦に出た次第です。会社にとっては、ただでさえ忙しい年末繁忙期に、厄介な問題を持ち込まれて迷惑している事と思います。しかし、これは私にとっても死活問題です。自分の生存権や適切な医療を受ける権利を蹂躙されたままでは、安心して仕事に取組む事も出来ません。私としては、年明け早々にでも、健保の担当者も交えて話をしたい所です。会社には健保との橋渡しをお願いするつもりです。この件については既に所長にも相談済みです。
下記がその苦情投稿の全文です。投稿の字数制限の関係で、原文には段落分けは施していませんでしたが、ブログでは読みやすい様に段落分けを施しました。
 
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12月27日に突然、整骨院で保険診療を拒否されました。健保組合が保険を打ち切った為です。しかも、それを私も了承した事にされていました。しかし私は全然了承した覚えはありません。12月17日の話では、あくまでも「今後は保険が使えなくなるかもしれない」というだけでした。それが何故いきなり「12月に遡って実費請求する」という話になるのか?これではまるで騙し討ちです。勝手に話をでっち上げないで下さい。

「整骨院は正式な医療機関ではないので、骨折・脱臼等の急性疾患にしか保険は使えない。私が整骨院で診てもらっている腰痛・頸肩腕症は慢性疾患なので実費診療しか認められない」と言うのが健保組合の言い分です。しかし私にも言い分があります。

第一に、腰痛等の慢性疾患の場合でも、必ず何らかの予兆(ぎっくり腰や筋違い)があった筈です。そういう意味では急性疾患です。問診票でもそう回答して来たのに何故今頃いきなり話を蒸し返すのか?

第二に、他の多くの整骨院患者も、私と同じ様な症状を保険で治療してもらっているのに、何故私だけ保険が認められないのか?

第三に、「整骨院は非正規の医療機関(いわば藪医者)なので保険適用出来ない。保険を使いたければ正規の医療機関である整形外科で診てもらえ」との事ですが、電気マッサージや牽引しか行わず、湿布薬しか処方しない整形外科も、藪医者という点では同じです。むしろ、湿布や電気治療だけでなく、骨格や筋肉の矯正治療も施してくれる整骨院の方が、整形外科よりもよっぽど治療効果があります。

第四に、私の住んでいる西成区のあいりん地区周辺には、まともな整形外科なぞありません。市大附属病院は医師の紹介状が無ければ診察してくれないし、あいりんセンターの病院も藪医者で有名です。あいりん地区には野宿者や生活保護受給者も多いので、患者を平気で差別するような医師も少なくありません。そんな医者に通うぐらいなら、まだ通い慣れた整骨院の方が親身になって治療してくれます。

第五に、健保財政の赤字は私の責任ではありません。赤字の基になっている医療費増大も保険料収入の減少も、全ては国の医療・福祉切り捨て政策に因るものです。そのツケを患者に押し付けないで下さい。健保に加入している会社も見て見ぬふりしないで下さい。
 
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法務大臣に性犯罪の刑法改正を求める署名紹介

2019年12月25日 20時10分23秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を
以下のネットキャンペーンが立ち上がっています。私も賛同署名しました。皆さんも是非ご賛同をお願いします。
 
 
娘を性虐待した父親はなぜ無罪なのでしょうか?
2019年3月、19歳の女性が実の父親から性交を強いられていたケースで、父親が無罪になりました。この女性は中学二年生の時から父親から性虐待を受け続け、起訴された性交より前には父親から暴力をふるわれていたといいます。無罪判決にはどうして? と多くの人たちから疑問の声が上がりました。

このケースだけでなく、性犯罪事件について、無罪判決が続いています。無罪判決だけではなく、警察で被害届を出しても受理してもらえない、受理してもらっても不起訴になるというケースも相次いでいます。
むりやり性行為をした加害者がなぜ処罰されないのでしょうか?
内閣府の「男女間における暴力に関する調査」(2017年度調査)によると、女性の7.8%(13人に1人)、男性の1.5%(67人に1人)が、無理やりに性交などをされた経験があると答えています。ところが、警察庁によると、2018年の強制性交等罪の認知件数は1307件、被害にあった人の一握りにすぎません。さらに起訴されるケースはどれくらいでしょうか。2017年に全国の検察庁が取り扱った強制性交等罪のうち、起訴された事例は30.1%に過ぎません。

なぜでしょうか。日本では、レイプ罪が成立するためには、不同意の性行為があっただけではなく、暴行・脅迫、心神喪失、抗拒不能などの厳しい要件が求められています。そのため、レイプの被害にあった女性の多くが、「暴行・脅迫の証拠がない」「心神喪失・抗拒不能の証拠がない」と言われ、警察で取り合ってもらえなかったり、加害者が起訴されなかったりするなど、泣き寝入りをしているのが現状なのです。

刑法177条 強制性交等罪 : 十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。
刑法178条2項 準強制性交等罪:人の心神喪失若しくは抗拒不能に乗じ、又は心神を喪失させ、若しくは抗拒不能にさせて、性交等をした者は、前条の例による。

でも、親や上司から突然性行為をされる、体がフリーズして動けない、たくさんお酒を飲まされてしまって抵抗ができない、そんな時にむりやり性行為をされても加害者が何ら罪に問われないのはおかしいのではないでしょうか。
どうしてむりやり性行為をされたことが明らかなのに「暴行」「抗拒不能」などの要件を証明しない限り、加害者は罪に問われないのでしょうか?

2017年、刑法の性犯罪規定が改正され、強姦罪は「強制性交等罪」になり、男性が被害に遭った場合も処罰されることになり、刑も重くなりました。(3年以上の懲役→5年以上の懲役)。それでも、刑法の規定に「暴行、脅迫」「抗拒不能」などの要件はそのまま残されたため、未だに性被害にあっても泣き寝入りをせざるを得ない人がたくさんいるのです。

海外では、スウェーデン、イギリス、カナダ、ドイツ、米国(一部の州)などの複数の諸国で、不同意の性交をすべて「レイプ」として刑事罰の対象とするなど、被害者の視点に立った性犯罪の定義規定の改正が実際に行われています。
アジアでも、韓国や台湾では、性犯罪の成立範囲を拡大する法改正が行われました。条文上で「暴行、脅迫」「抗拒不能」などの要件を明記し、検察(被害者)側に高い立証のハードルを課している日本の制度は、国際的な潮流からしても時代遅れになりつつあり、被害者を苦しめています。
もうこれ以上、性暴力が処罰されない現状が続かないために、私たちは今こそ刑法の改正を求めます。

2017年法改正にあたり、3年を目途に再度、刑法の見直しを検討することになっています。来年はその3年後、2020年です。今こそ、もっと被害者を守れる、より良い制度を実現するために、政府は法改正の議論をただちにスタートしてほしいと切実に願います。
そこで、私たちは、法務省に対し、2020年刑法改正見直しが実現するように、以下の要件を盛り込んだ新たな改正案を来年の国会に提出することを求めます。その改正法には、以下のことが盛り込まれるようにしてください。

■強制性交等罪(レイプ)における暴行・脅迫/ 心身喪失・抗拒不能の要件を撤廃し、相手からの「不同意」のみを要件として性犯罪が成立するよう刑法を改正すること。
■監護者等性交等罪の適用範囲を18歳以上に拡大し、処罰を重くすること。
■親族、指導的立場にある者(教師・施設職員等)や上司など地位や関係性を利用した性行為に対する処罰類型を設けること。
■低すぎる性交同意年齢を引き上げ、抜本的に見直すこと。

一般社団法人Spring ……性犯罪刑法のさらなる見直しを目指して2017年に発足した性被害当事者・支援者の団体です。
website:http://spring-voice.org/
twitter :https://twitter.com/harukoi2020
特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ……東京を本拠とする国際人権NGO。女性に対する暴力をなくす活動、ビジネスによって置き去りにされた人々の人権等の課題に国内外で取り組んでいます。
website:http://hrn.or.jp/
twitter :https://twitter.com/HRN_friends
Voice Up Japan……声を上げにくい社会にてジェンダーにかかわらずエンパワーメントをし、取り上げられない「ジェンダーの問題」に光を当てたり、ジェンダーや性に関わる差別・犯罪をどう減らすかを考え課題を上げていき、教育をしていく団体です。
website: https://www.voiceupjapan.org/
twitter : https://twitter.com/VoiceUpJapan1
 
 
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「レイプ被害の救済システム整備を」 伊藤詩織さん会見(朝日新聞DIGITAL 2017/10/24 21:14)

レイプ被害を訴えているジャーナリストの伊藤詩織さん(28)が手記を出版し、東京・有楽町の日本外国特派員協会で24日、会見した。伊藤さんは姓は明らかにしていなかったが、10月に手記「ブラックボックス」(文芸春秋刊)を出版したことを機に公表。英語と日本語でスピーチし、「捜査や司法のシステムの改正に加え、社会の意識を変えていくこと、レイプ被害にあった人を救済するシステムの整備が必要だ」と話した。
 
伊藤さんは2015年4月、就職相談のため、元TBS記者の男性と都内で飲食した際に、意識を失い望まない性行為をされたとして、警察に告訴。準強姦(ごうかん)容疑で捜査されたが、嫌疑不十分で不起訴処分となった。今年5月に検察審査会に不服の申し立てをしたが、9月に「不起訴相当」の議決が出た。この際、男性は「一連の経過で犯罪行為を認定されたことは一度もなく、今回でこの案件は完全に終結した。一部報道などで名誉が著しく傷つけられ、法的措置も検討している」とコメントした。
 
会見で伊藤さんは、警察が「よくあることで捜査するのは難しい」となかなか被害届を出させてくれなかったことなどをあげ、「警察にも検察にもたくさんのブラックボックスがあることがわかった」。「日本では7月に改正刑法が施行されたが、強制性交罪も、被害者が抵抗できないほどの暴行・脅迫を受けたと証明できないと罪に問えないことは変わらない。3年後の見直しでさらなる議論が必要だ」と述べた。(以下略)
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バンドワゴンの誤謬

2019年12月24日 10時51分38秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
 
最近、競馬は控えてましたが、有馬記念は買う事にしました。この後もホープフルステークスがありますが、やはり有馬を買わない事には、年末が来た感じがしません。特に今年はGI馬が11頭も出走、稀にみる豪華メンバーで、予想のやり甲斐があります。その中で、私は雨予報の稍重想定、内枠重視で予想を立てました。

◎⑪キセキの前残り濃厚。逃げ馬3頭(アエロリット・クロコスミア・キセキ)の中で、菊花賞を不良馬場で勝った同馬が最も逃げ残る可能性大。
○⑨アーモンドアイがやはり差して来る。香港回避のアクシデントに中山未経験のリスクはあれど、実績ではGI馬の中でも他を圧倒。
▲⑥リスグラシューが第三極として前記2頭に割って入る可能性有り。前5戦全3着内で前走海外GI勝ち。安定株の古豪。
★②スワーヴリチャードが連下筆頭。ジャパンカップ前年3着、今年1着。500キロ超スタミナタイプの大型馬が内枠から好位差し濃厚。(メモには△に黒丸の予想印で記入)
△⑤フィエールマン。前年の菊花賞勝ち馬に有馬記念4勝の池添が騎乗。
△⑦ワールドプレミア。今年の菊花賞勝ち馬に有馬記念3勝の武豊が騎乗。菊花賞の走破時計も前年より更に0.1秒更新。
△⑩サートゥルナーリア。前走天皇賞・秋6着敗退で弱さ露呈も、嵌った時の強さは格別。ホープフルステークス・皐月賞勝ちの中山巧者でもある。

買い目は、②⑥⑨⑪の三連複ボックス各500円×4点、⑨⑪ー⑤⑦⑩の三連複流し各400円×3点、⑪の単複(応援馬券)各400円×2点。合計4千円。多くの競馬ファンが「早い流れで前が総崩れになり差し馬が勝つ」と予想する中、「元々、中山競馬場は小回り多コーナーの内枠先行有利なコース形態。雨なら前残りもあるかも知れない。前残りがあるなら一番可能性があるのはキセキだろう」と予想。応援の意味も込めて単勝オッズ27.1倍のキセキの応援馬券も買いました。そして、〇アーモンドアイ▲リスグラシュー★スワーヴリチャードとセットの三連複ボックス買いで保険を掛け、◎〇から△に流して配当を拾う戦略を立てました。
 
レース当日はあいにく出勤なので、同僚に投票用紙とお金を預け、馬券を買って来て貰う事にしました。そして、前夜の夕食はカツ丼と味噌汁にしました。カツ丼の効き目に期待してw。
 
しかし、結果は…。◎⑪キセキ5着、○⑨アーモンドアイ9着、▲⑥リスグラシュー1着、★②スワーヴリチャード12着、△⑤フィエールマン4着、⑦ワールドプレミア3着、⑩サートゥルナーリア2着。単勝⑥670円、馬連⑥⑩2990円、三連複⑥⑦⑩10750円、三連単⑥⑩⑦57860円。外れです。

雨は降り始めたばかりで、良馬場の中で、頼みの◎キセキは出遅れて先行策が取れず。最後は追い込んで5着まで来たものの、三連複や応援馬券に絡む事は出来ませんでした。同馬に出遅れ癖がある事も知ってはいましたが、ついつい天候に目が行き、リスクを抱える同馬を◎にしてしまいました。ダントツ1番人気の〇アーモンドアイも、好スタートは切れたものの、勝負所はるか手前の「スタンド前でスイッチが入ってしまい」(騎手・調教師のコメント)制御が難しくなり、最後はバテて9着に沈んでしまいました。★スワーヴリチャードも、ジャパンカップ激走の反動からか、最後は失速し12着に敗退。
 
それに対し、▲リスグラシューは中団インで待機、勝負所で大外に持ち出し、並み居る強豪を相次いでぶっち切り、5馬身差の圧勝で、有終の美を飾って引退する事が出来ました。2着には先に抜け出した△サートゥルナーリア、3着には最後方から追い込んだ△ワールドプレミア▲△△と印を打った馬が折角1〜3着に来ながら、◎5着、○9着、★12着に沈むタテ目で外してしまいました。

誤算は2つあります。一つは天候頼みの予想をしてしまった事です。有馬記念は天候・馬場状態で展開がガラッと変わるので、ついつい天候頼みの予想をしてしまいました。しかし、今回の様に、雨の降り出す時間が微妙な場合は、天気予報が外れる事も想定し、天候に縛られない予想をすべきでした。

もう一つの誤算は、「バンドワゴンの誤謬」を犯してしまった事にあります。「バンドワゴン」とは、行進の先頭で笛やドラムを鳴らす楽団を載せた車です。日本で言えばチンドン屋のイメージに近いかも。そのチンドン屋(予想紙)に煽られて「勝ち馬に乗る」選択を人はしがちです。その結果、「勝ち馬」が決して盤石とは言えない場合でも、見かけの1番人気に目を奪われ、ついついそれに振り回されてしまいます。それを「バンドワゴンの誤謬」と言います。

今回は○アーモンドアイが単勝オッズ1.5倍のダントツ1番人気でした。しかし、そのダントツ1番人気も、発熱で香港回避のアクシデント、コース・距離未経験のリスクを抱えていました。だから1番人気を○に下げて、重馬場でも通用する先行馬のキセキを◎に抜擢しました。そうする事で、秋の天皇賞で、右回りの「よーいドン」の競馬でしか勝った事がないサートゥルナーリアを、アーモンドアイとの2強対決を煽るマスコミ報道に引きずられ、◎アーモンドアイ〇サートゥルナーリアからの三連単フォーメーション・三連複軸2頭流しで買ってしまった事への反省に生かしたつもりでいました。

一見すれば「バンドワゴンの誤謬」を犯していない様に思える予想です。しかし、1番人気のアーモンドアイを基準に、それが飛んだ場合を想定して他の馬を◎に指名しても、1番人気に縛られて予想を立てている点では同じです。相手との力関係がどうこうではなく、純粋にデータから本命馬を選び出してこそ、初めて「バンドワゴンの誤謬」から自由になれるのです。
 
今回の様に、有力馬のどれもが大なり小なり弱点を抱えている場合は、派手な勝ち方をして来た馬よりも、一見地味な「善戦マン」ではあっても、より弱点の少ない馬を消去法で◎に選ぶべきでした。その条件を満たすのは、前5~6走全て3着内のアーモンドアイ・リスグラシュー・ヴェロックス3頭ですが、その中でも、宝塚記念・豪州GIコックスプレートと勝ち進み、アクシデントもなく順当な臨戦過程を経たリスグラシューこそ、最も◎にふさわしい馬でした。
 
ここは、より弱点の少ない安定株のリスグラシューを◎にし、買い目も◎○セットのボックス買いや二頭軸流しではなく、◎ー○▲★△を馬連か三連複のフォーメーションで買うべきでした。そうすれば、印を付けた馬が1〜3着に来ているのですから、馬連◎△2990円か、三連複◎△△10750円の配当を手に入れる事が出来たのです。
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対症療法や自己責任で誤魔化すな

2019年12月18日 20時57分03秒 | 当ブログと私の生い立ち
 
昨日の昼休みに、会社が加入している健保組合の担当者から、私の携帯に電話がありました。「腰痛・頸肩腕症の原因・治療内容の質問に答えて数ヶ月前に会社に提出した問診票の回答に疑問があるので色々聞きたい」という電話でした。

担当者は「何故、寝違いやギックリ腰等の似た様な症状で、同じ整骨院にずっと通っているのか?」と聞いて来ました。その質問の仕方が余りにもしつこかったので、「問診票で回答した通りです。ずっと通っている、症状が慢性化しているのではないか、という事ですが、治療経過や回答内容はそれぞれ異なる筈です。他にも同じ様な患者さんが大勢いるのに、何故、私にだけ一々携帯に電話して聞いて来るのか?」と、最後には少々喧嘩腰になってしまいました。

それに対し、健保の人は「整骨院は医療機関ではないので骨折・脱臼の治療にしか保険適用出来ない。このままでは保険が適用されなくなるかも知れない。もし症状が慢性化してしまっているなら、保険が効かない整骨院なんかではなく、正式な医療機関である整形外科で治療を受けて欲しい」と話されました。

しかし、整形外科で受診しても、ギックリ腰ならレントゲンも撮ってくれるものの、それ以外は電気治療と牽引治療だけで、後は湿布薬を処方して貰うだけです。対症療法にしかならない点では、整骨院とも大差ありません。同じ対症療法なら、整形外科よりも近くにあり、治療費も安い整骨院の方がまだマシです。

健保組合の担当者はお為ごかしに治療効果が云々と仰いましたが、治療効果という点でも、全然症状が回復しない整形外科よりも、治療後は多少は症状が緩和される整骨院の方が、遥かにマシです。

くだんの担当者は、さもお為ごかしに「貴方の健康の為にアドバイスしてあげている」みたいな言い方していましたが、実際は医療費抑制の為に、なるべく整骨院に通わせない様にしているだけなのです。本当に私の身体の心配をしてくれるなら、ただ「整形外科に通え」と言うだけでなく、もっと実効性ある治療を行う様、整形外科も指導してくれる筈です。
この問題については、既に2011年に「腰痛になれば逮捕される国」というタイトルで、ブログに記事を書いていますが、その頃から事態は全然変わっていません。もうウンザリです。
 
 
ちなみに腰痛・頸肩腕症について、自分の現在の症状をまとめて書けば、おおよそ下記の通りになります。以下、上記の図に沿って説明して行きます。

①首の後ろ左側の第2・第3頸椎付近にコブ状のグリグリがあり、そこから左下に僧帽筋の強張りがある。このグリグリは多分、幼少期にプールサイドで転倒した時に出来たものだと思う。

②左肩の三角筋が強張り、押されたら痛みを感じる。肩も以前よりは上がりにくくなった。医者に診てもらったら四十肩・五十肩の典型的な症状だと言われた。

③同じく左肩の上腕三頭筋も、②程ではないが強張り、強く押されたら痛みを感じる。いずれも身体の左側に強く症状が現れ、右側にはほとんど現れない。

④左側の広背筋(横腹の後ろ辺り)が強張り、強く押されたら痛みを感じる。右側にも同じ様な症状が見られるが、程度は左側よりはるかに軽微。

⑤後ろの脊柱起立筋(尻の上全体)が常時強張る。強張りは左右両方に広がるが、程度は左側の方が右側よりも強い。

⑥胃の後ろ、⑦腎臓の後ろ辺りが常に強張る。これについては左右差は余り感じない。それでも強いて言えば左側の方が若干症状が強い様に思う。

腰や腕の筋肉の強張り、痛みの原因は、長年に渡る冷蔵倉庫での肉体労働にあると思います。寒い所で同じ姿勢で作業せざるを得ない為、身体の筋肉が固まり、血流が阻害され、疲労物質が溜まった為です。

一方、首や肩の筋肉の強張りについては、倉庫での肉体労働だけでなく、パソコンやスマホでインターネットやブログを見たり書いたりする事で、スマホ首や猫背の姿勢になってしまう所に、原因があるのでしょう。

その中で、特に身体の左側に症状がよく出るのは、幼少期のプールサイドでの転倒事故が影響しているのでしょう。プールサイドで転んだ時は幼稚園時分で、転んだ事も親には黙っていました。何故黙っていたか、今となっては思い出せませんが、多分、言えば叱られると思ったのでしょう。

それがいわば後遺症となって、腰痛・頸肩腕症の悪化に一役買ってしまったのでしょう。こんなもの、今さら治療した所で、完治する訳ないじゃないですか。もう何十年も前の幼少期の怪我によって発症し、その後の職業生活の中で長年培われてきた持病なのですから。

どんな人にも、程度の差はあれ、この様な症状が出るのは、仕方のない事です。逆に、肉体労働で生計を立てて来た事で、頭脳労働ほどにはストレスを感じずに済んでいるのですから、そういう意味では「不幸中の幸い」であるとも言えます。

勤務時間も朝が早い分、夕方には仕事が終わり、食事と入浴を済ませば、翌朝早くからの仕事に備え早めに就寝出来ます。酒も煙草もやらないので、この歳になっても生活習慣病とは無縁です。その代わりに腰痛・頸肩腕症になったと思えば、まだ諦めも尽きます。

勿論、私も持病に手をこまねいているばかりではありませんでした。過去には産業医の勧めに従って、スポーツクラブに入会した事もありました。しかし、個人会員が一人でスポーツクラブに入会した所で、誰が相手にしてくれますか?スポーツクラブの上得意は、あくまで法人契約の「太い客」です。それ以外の零細会員は、入会しても放ったらかしにされるだけだったので、少し行っただけで退会しました。

昔の怪我が原因で発症し、長年の職業生活で慢性化した腰痛・頸肩腕症に対し、自己責任だけで片付け、健康保険の適用外にされたのでは、堪ったものではありません。確かに、整骨院への通院は対症療法にしかなりませんが、それを言うなら整形外科も同じです。本当に腰痛・頸肩腕症を完治させるには、長時間労働等の過重労働を無くすのが筋です。最低賃金も引き上げ、ダブルワークなんかしなくても、非正規雇用の給与でも食べていける様にするのが、本当の治療です。それをサボって来た国の方こそ、私から言わせば、よっぽど対症療法です。
 
「では、スマホ首や猫背による肩こりはどうなんだ?ネットのし過ぎでそうなったなら自己責任だろう」という人も中にはいるかも知れませんね。確かに、趣味のブログは仕事とは違い、幾らでも自分で制御出来るのだから、そういう意味では自己責任です。

しかし、これについても、私には言い分があります。今の三畳一間のドヤ(西成の簡易宿泊所)住まいの中で、一体どこに事務用の机や椅子を置くスペースがありますか?無いじゃないですか。確かに、ホテル1階のロビーまで降りれば、そこには机も椅子も充電用コンセントもあるので、パソコンやスマホに繋げばブログ更新は可能です。しかし、不特定多数の宿泊客が出入りする慌ただしいロビーで、落ち着いてブログ更新なぞ出来る訳ないでしょう。

更に言えば、私が実家を飛び出して西成のドヤに住まざるを得なくなったのも、競争至上主義の毒親とそりが合わなくなったからです。別に独身や非正規雇用だからと言って、それで人間の値打ちが決まる訳ではないのに、まるで落伍者みたいに言われるのに耐えられなくなったからです。
 


では、親父は何故そんな毒親になってしまったのか?WHO(世界保健機関)の自殺率統計を見れば、その原因が浮かび上がって来ます。上記の世界地図で、濃い茶色の国が自殺大国です。それを見ると、ロシア・東欧諸国やインド、韓国・北朝鮮、日本が濃い茶色になっています。北欧諸国も比較的色が濃いです。逆に、アラブ諸国やインドネシア、マレーシア等のイスラム諸国は色が薄いです。

イスラム諸国の色が薄いのは、イスラム教で自殺が禁じられているからだと言われています。それに対して、北欧諸国で自殺が多いのは、白夜で日照時間が短いので、陰鬱な気分になりがちだからと言われています。ロシア・東欧で自殺率が高いのは、社会主義から資本主義への価値観の転換に、国民が付いて行けなかったからだと言われています。

では、日本と韓国・北朝鮮で自殺率が高いのは何故か?それは儒教文化のせいだと言われています。日本も韓国・北朝鮮も、典型的な儒教社会で、落伍者に対して非常に冷たい社会です。インドにおける自殺率の高さも、ヒンズー教によるカースト制で、身分差別が厳しいからだと言われています。

日本、韓国・北朝鮮、インドに共通して言えるのは、4ヶ国とも厳しい身分制社会である事です。インド・北朝鮮はともかく、日本や韓国は今や立派な先進国なのに、何故今だに身分制社会なのか?それは、経済的には先進国でも、社会はまだまだ後進国だからです。

日本で言うと、江戸時代まで封建社会だった上に、明治以降も、天皇・華族・士族・平民・その下に被差別や朝鮮人・中国人、という形で、封建的身分制が温存されました。四民平等も、平民同士が平等になっただけで、天皇等の前では決して平等ではありませんでした。

封建的身分差別が温存される中で、一方では富国強兵政策の下で、国民は「欧米に追いつけ追い越せ」と、立身出世競争に追い立てられる事になりました。それで、世界でも稀に見る、落伍者に冷たい競争社会が出来上がってしまったのです。

これら4ヶ国の中でも、日本が最も落伍者に冷淡であると言われています。それが証拠に、「貧乏人なんて救わなくて良い」という人の割合が、世界中の国の中で、断トツで多いのが日本なのですから。他はどんな国でも(インドや韓国も含めて)1割ぐらいしかいないのに、日本では6割を超えています。もっと競争が激しい米国ですら、3割しかいないのに。

これは何故か?ここからは私の推測ですが、日本では革命が起こらなかったからだと思います。インドも韓国も、独立運動で植民地から抜け出しました。韓国ではその後、軍事独裁政権を倒して民主化も勝ち取りました。それに引き換え、日本では、明治維新と戦後の民主化で、支配階級が入れ替わりこそしましたが(武士→天皇・財閥→米国・独占資本)、国民自身が革命を起こして自ら権力を手に入れた経験はありません。

だから、いつまで経っても「長い者に巻かれろ」「下見て暮らせ傘の下」の社畜・奴隷根性から抜け出せないのです。世間体ばかり気にして、「差別されまい」とするばかりで、「差別を無くそう」という方向には、なかなか意識が向かわないのです。

農水省の元事務次官が引きこもりの息子を殺害した事件の判決が、この前出ました。この事件も、高官が引きこもりの息子を「世間の恥」と見なして殺害に至ったものでした。出世競争の中で、息子を落伍者としか見なせない毒親が、自身の体面保持の為に息子を殺めてしまったのです。21世紀のこの世の中に、こんな江戸時代みたいな事が現在もまかり通っているのです。

勿論、自己責任の部分はあります。「私がスマホ首や猫背になったのは、私がストレッチ体操しなかったからだ」と言うのも、あながち間違ってはいません。それに対しては、私も今後はストレッチ体操を取り入れる等、自分でも努力しようと思います。しかし、「それが全てだ」と言うのは、私は違うと思います。スマホ首や猫背の背景には、机や椅子も置けない劣悪な住宅事情や、封建的身分制の下で、差別と闘わずに、むしろ体面保持の為に、差別者・権力者に迎合しようとする毒親の存在があります。それ抜きに、全てを自己責任だけで片付けられては堪まりません。
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事故物件なぞ信じない!

2019年12月15日 20時32分18秒 | 当ブログと私の生い立ち
 
 
「瓢箪(ひょうたん)から駒」とは、この事を言うのでしょうか。ひょんな事から、格安の賃貸物件を見つける事が出来ました。
今住んでいる所は、大阪・西成のあいりん地区にある三畳一間のホテルです。元は日雇い労働者向けのドヤ(簡易宿泊所)だったのを、外国人観光客向けに改装した部屋に住んでいます。敷金も保証金も不要で、月額4万5千円の賃料さえ払えば、その日から暮らす事が出来ます。但し、部屋にあるのは座卓、エアコン、テレビだけで、冷蔵庫もありません。風呂もトイレも共同です。
 
その為、今までも折りを見つけて、もっと住みやすい物件を探していました。しかし、いずれも「帯に短し襷(たすき)に長し」で、なかなか良い物件に巡り合う事が出来ませんでした。賃料はたとえ格安でも、共益費やその他諸々の費用も含めると、決して安いとは言えない、そんな物件ばかりでした。
 
そこで、最近はもう物件探しは諦め、ランニングコストの安いホテルで我慢しようと思っていました。そんなある日の事、ツイッターの書き込みを眺めていると、私の住むホテルのすぐ近くで、賃料1万9千円の物件が売りに出されている事が分かりました。賃料の安さから、「さすがは西成クオリティw」「もしや事故物件では?」と話題になっていました。
 
そこで私は、ツイッターに掲載されていた賃貸広告を基に、広告主の不動産屋に出向いて、噂の真偽を確かめてみました。すると、賃料が安いのは、エレベーターの無いビルの5階部屋であるのと、洋間5畳の広さしかない為でした。5畳では確かに狭いですが、それでも今の3畳よりは広いです。それで、駅近でしかも近所にあり、ユニットバスにエアコン、冷蔵庫にIHのキッチンまで付いて賃料わずか1万9千円。それ以外の共益費や損害保険料を入れても月額2万6千円ほどの支払いで済みます。1年間の最低契約年数の縛りはありますが、他の物件では最低でも2年間の縛りがある所も多い中では、比較的縛りは緩いほうです。
 
ただ、それでもやはり、エレベーター無しの5階では、毎日の上り下りが大変です。何よりもまず引越しが一苦労です。エレベーター無しの物件に引越すとなると、それだけで引越し代がかさんでしまいます。その為、なかなか踏ん切りが付きませんでした。
 
そして悩んだ末に…やっぱり入居する事にしました。幾らエレベーター無しの5階部屋と言えども、駅近でユニットバス・エアコン・冷蔵庫・IHキッチンも付いて賃料僅か1万9千円の物件なんて、そうザラには無いですから。現住所のすぐ近くにあり、今まで利用していた弁当屋もそのまま使えて、近所のリサイクルショップで生活用品も調達可能。その点も考慮すると、たとえエレベーター無しでも格安です。
それで今日、不動産屋に出向いて部屋を押さえました。手付金も、持ち合わせがないという事で、たった千円で済みました。

そして更に朗報!当初の予定では、現在まだ入居者がいて、その方が退去される大晦日以降に下見やら契約取り交わしが行われる筈だったのが…。
先程、不動産会社から電話がかかって来て、実は半年前に入居者が亡くなっている事が判明しました。大晦日になるまで退去出来なかったのも、親族が荷物を引き取るのが遅くなってしまったからだそうです。

つまり、事故物件です。入居者の死因は、殺人や自殺ではなく、自然死に因るものなので、事件性はありませんが。
普通の契約者なら、そこで尻込みするものですが、あいにく私は無神論者です。事故物件や心霊現象なぞハナから信じません。もし、そんな霊頼み、神頼みで万事うまく行くなら、もっと競馬も的中しているはずです!(キリッ)

もし本当に霊魂なぞと言う物が存在するなら、日本中が事故物件や心霊スポットだらけになっていなければならない筈です。何故なら、私の兄貴の家も、元は祖父母宅で、祖母もその家で亡くなっています。ペットで飼っていた3匹の猫もそこで亡くなっています。事故物件の定義に照らせば、私の兄貴宅も立派な事故物件という事になります。でも、今に至るまで何事もありません。

もし本当に霊魂とやらが存在するなら、今頃、安倍晋三は、森友問題で嘘の証言を強要された挙句に自殺に追い込まれた近畿財務局職員の呪いに、とっくに祟られていなければならない筈です。ところが実際はどうか?安倍は今も相変わらずピンピンしていて、「桜を見る会」疑惑でもシラを切り通しているじゃないですか。

私にとっては、むしろ事故物件であると判明した事で、家賃値下げ交渉のチャンスを手に入れる事が出来たと思っています。契約者は私みたいな無神論者ばかりではありません。事故物件と聞いただけで尻込みする契約者も少なくありません。私は、それに対して、先に入居する事で、事故履歴をチャラにする事が出来るのですから。不動産業者にとって、これ程、有難い客はありません。もし、霊魂とやらが出てきたら出てきたで、ブログのネタにするまでですw。「何故いつまで経っても安倍政権一つ倒せないのか?この役立たずの霊め!」と、どやしつけてやりましょうw。

早速、業者に電話して、格安の賃料を更にまけてもらうように依頼しましたv。賃料1万5千円を目標に値下げ交渉してみますw。既に入居者も亡くなっているとの事ですが、これから年末の繁忙期に入るので、実際の引越しは来年1月末か2月頭ぐらいになると思います。引越しは宅急便を使う事にします。それと同時に、引越しを手伝ってくれる方も、職場や知人関係中心に募ってみたいと思います。もし手伝ってくれるなら、昼飯ぐらいはおごりますよw。

 
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西成・釜ヶ崎こそ反貧困の世界遺産に!

2019年12月11日 10時37分17秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を
 
ホテル建設より先にやらなければならない事がもっと他にあるだろう。」という事を、大阪・西成のあいりん地区(旧称:釜ヶ崎)の例も引いて先日ブログに書きました。しかし「現実に、あいりん地区に外国人観光客が押し寄せて来る中で、旧住民の日雇い労働者やホームレスの人達と共存を図るにはどうしたら良いか?」という事についても、少し考えてみたいと思います。
 
アフガニスタンのタリバンが何故バミヤンの石仏を破壊したのか?シリアのIS(イスラム国)が何故パルミラのローマ遺跡を破壊したのか?
イスラム原理主義テロリストの自分達からすれば、それらの遺跡は異教徒による侵略の象徴でしかないからでしょう。あるいは、放牧や農業、観光客相手の物売りで生計を立てるしかない自分達を、好奇の目で見る観光客の差別的眼差しに我慢ならなかったからでしょう。

以上は、あくまで私の想像に過ぎません。でも、今なら何となく理解出来きます。私達ですら、非正規労働者の少ない給与では、食って行くだけで精一杯なのです。非正規労働者にとっては、今やフルーツすら贅沢品となってしまいました。その中で、夏場は物流センターでスイカの仕分けに追われています。自分達はスイカも満足に買えないのに、何故毎日、重たいスイカの仕分けに追われなければならないのか?腹が立って仕方がない。「一層の事、スーパーのスイカ売り場をテロで爆破してやろうか!」。私達ですら、そういう気持ちになる時があるのです。

エジプトやインドネシアのバリ島などの観光地で、たびたびテロが起こるのも、先進国との経済格差や、白人観光客の差別的眼差しに対する現地民の怒りの現れではないかという気がします。勿論、そんな幼稚な論理をそのまま肯定する事は出来ません。それどころか、アフガニスタンの平和復興、貧困撲滅の為に、白衣を脱いで自費で用水路を作り、不毛の砂漠を沃野に変えた中村哲医師すら、異教徒の侵略者と錯覚して殺害してしまうテロリストの狭量さには、憤りしか感じません。

その中で、あいりん地区は独特の立ち位置を占めています。なるほど、あいりん地区にやって来る外国人観光客は、あいりん地区に魅せられてやって来る訳ではありません。単に宿泊費や物価が安いからやって来るのに過ぎません。しかし、その宿泊費や物価の安さも、あいりん地区が日雇い人夫の寄せ場として差別されて来た結果なのです。逆に、ドヤ代や弁当代を吹っかける悪徳業者との闘いの中で、勝ち取って来た成果でもあるとも言えます。一見の観光客も、そのメリットを享受している意味では、あいりん地区の問題と無縁ではあり得ません。そこに、単なる観光客と現地民の垣根を超えた、交流や相互理解が成り立つ可能性を見出す事が出来るのではないでしょうか。

ベトコンがゲリラ戦で立てこもった秘密の地下トンネルや、米兵殺害用の落とし穴すら、今やベトナム観光の定番コースに組み入れられています。チェ・ゲバラが政府軍に処刑された南米ボリビアの山村も、今や革命の聖地として、世界中から観光客が押し寄せる様になりました。あいりん地区も、この様に過去の被差別の歴史を逆手に取って、反貧困運動発祥の地、新たな観光地として再生出来るのではないでしょうか。

あいりん地区では毎年、野宿者支援団体の手で、夏祭りや越冬闘争が取り組まれて来ました。夏祭り会場の三角公園では、ライブコンサートやスポーツ行事だけでなく、一年間で行き倒れになった野宿者の盆の慰霊祭や遺影展も執り行われて来ました。年末年始の越冬闘争でも、炊き出しや餅つき大会だけでなく、野宿者襲撃に備え、「一人の餓死者・凍死者も出すな」と、見回りパトロールや集団野営の活動が繰り広げられて来ました。近くのライブハウスでは、反原発の講演会や西成ジャズのコンサートも行われてきました。
 
それらの取り組みも、今後は野宿者・支援者だけの運動で終わらせるのではなく、観光客も巻き込んだ社会啓発の場として、積極的にアピールしていくべきではないでしょうか。時々、ユーチューバーが、西成の野宿者・日雇い労働者や、地域のドヤ・居酒屋・弁当屋を興味本位で動画に載せています。私達は、それらの興味本位な動画とは一線を画した上で、あくまで啓発活動の一環として、支援体験ツアーを西成の観光コースに組み込むのです。そういうアプローチの仕方もありではないでしょうか?
 
あいりん地区には、それ以外にも、映画「さとにきたらええやん」の舞台になった児童養護施設「こどもの里」などの施設もあります。地区の西側には、地区や在日コリアンの集住地域も広がっています。その一角に大阪府立西成高校があります。いわゆる低学力校で、せっかく高校に入学しても中途退学者が後を絶ちませんでした。学校は試行錯誤の末に、ある教育方針を打ち出します。それは、学校のマイナスイメージでしかなかった教育格差や貧困の問題を、従来のように恥と捉えるのではなく、むしろ積極的に教材に取り上げる事で、「貧困や差別に負けない学校作り」を目指したのです。かくして、西成高校の反貧困学習は生まれました。

 

西成高校の反貧困学習の中に、「不公平な椅子取りゲーム」の授業があります。生徒をA・Bの2つのグループに分け、Aチームがより多く椅子に座れるような不公平な椅子取りゲームを敢えて行います(詳しくは当該ブログ記事を参照)。その後、不公平なルールの種明かしを生徒にすると、案の定「ずるい、不公平だ」と声が上がりました。そこで「不公平を解消するにはどうすれば良いか?」質問すると、「もっと公平なルールを設定する」という、ありきたりの答えしか返って来ませんでした。しかし、いくらルールを公平にしても、常に一定数の人が椅子に座れない状況は改善されません。本当に全員が公平に椅子に座れるようにするには、全員の椅子をあらかじめ用意しておく以外にないという事を、生徒に悟らせるのが、この授業の真の狙いだったのです。

そうして、貧困は自己責任ではなく社会問題であり、それを解決するのは自分達である事を、生徒は、社会科の授業やホームルーム、学校行事を通して学んでいきます。バイト先で生徒が不当解雇に遭った事例から、労働基準法や労働組合法、憲法の基本的人権について学びます。それと同時に、履歴書の書き方や就職面接の受け方、介護などの仕事の重要性についても学び、単なる知識の丸暗記ではなく、生きていく上で必要な真の学力を身に着けて行きます。それが西成高校の教育方針です。

それらの先進事例に学ぶ訪問ツアーを企画しても面白いと思います。堺市の百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に認定されたと、最近話題になりましたが、私に言わせると、本当に仁徳天皇の墓なのかも定かでない、時の支配階級が民衆を酷使して無理やり作らせた古墳よりも、むしろ、あいりん地区や西成高校の反貧困運動の実践の方が、よっぽど世界遺産に認定されるべきだと思います。
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ホテル建設より先にやらなければならない事がもっと他にあるだろう。

2019年12月10日 17時03分32秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を

菅官房長官が12月7日に、視察先の熊本地震の被災地で、「復興と地域経済の活性化を図る為に、今後各地に世界レベルのホテルを50か所ぐらい建設する」と述べたそうです(NHKニュースより)。インバウンド(外国人観光客)需要を当て込んでの大風呂敷発言で、「桜を見る会」疑惑の矛先逸らしの意図が透けて見えるような発言ですが、私は「そんな事をしても無駄だ」と思います。

その理由は、まず第一に、幾らそんな事をして外国人観光客を呼び込んでも、潤うのはホテル資本だけで、地域にはほとんど還元されないからです。その典型が大阪・西成のあいりん地区です。あいりん地区でも、この数年来、インバウンド需要を当て込んでのホテルの建設ラッシュが続いていますが、賑やかなのはJR新今宮駅や地下鉄動物園前駅周辺のホテルだけで、あいりん地区の中の方は依然として寂れたままです。

あいりん地区では、今年の10月末から11月にかけて、簡易宿泊所組合や行政が中心になって、「新今宮フェスティバル」や「フリンジフェスティバル」等のイベントが行われました。しかし、そのイベントの内容は、外国人目当てのタコスやたこ焼きの屋台、高級生ハムやワインの展示即売、ジャズやビートルズナンバーのコンサート、ネイルアート、英語落語などといったものでした。いずれも、昔からそこに住んでいる日雇い労働者やホームレスの人たちとは無縁の内容です。ホームレスの人にとっては、1本50円の激安自販機の飲料すら高根の花なのです。そんな人たちが、ネイルアートや一盛り600円もするタコスなどに手が出る訳ないでしょう。確かに、外国人観光客が来るようになって町の雰囲気は明るくなりましたが、逆にそのおかげで物価や地価が上昇し、かえって住み難くなりました。

 

左上が新今宮フェスティバルのチラシ。右上がその会場案内図。会場として賑わったのは、あいりん地区の中でも駅周辺の限られた一角に過ぎない事が分かる。

同じ事が他の地域でも起こっています。例えば、京都の下町でも、今まで寂れる一方だった商店街が、空き家を民泊に活用する事で、かつての賑わいを取り戻しつつあると言われました。しかし、実際に潤っているのは、民泊を経営しているホテル資本だけで、商店街への波及効果はほとんどありませんでした。それどころか、住民は観光客の出す騒音公害やゴミ公害に振り回され、物価や地価の上昇で逆に出ていく人が増え、かえって空き家が増えているのが現状です。

第二に、近年のインバウンド需要は、別に外国人観光客が日本の良さを認識したからではありません。他の先進国・新興国がインフレで物価がどんどん上がっている中で、日本だけがデフレから脱却できずに、物価が下がっているからです。その結果、安宿を求めて外国人観光客が殺到しているだけです。他の国は物価も賃金も上昇しているのに、日本では物価が下落し、賃金はそれをさらに上回って下落しています。「東京や大阪では最低賃金が時給千円を超えた」と言って喜んでいる人がいますが、台湾や韓国では既に全国一律でそのレベルに到達しています。日本の百均で売っている商品も、米国では162円、ブラジルでは215円、タイでは214円、生産地の中国でも153円で売られているのです。他国ではそんな値段で売られている商品が、日本では百円まで値下げしないと売れない。だから、かつて世界中のヒッピーがネパール・カトマンズの安宿に押し寄せたように、外国人観光客が日本に押し寄せてきているだけなのです。

 

左上は一人当たり名目GDP(国内総生産)、右上は労働者時給の推移。いずれも1987年を100とした場合の2018年の数値。全体通して数値が停滞・低下しているのは日本だけ。資料の原典は日経新聞の記事ですが、画像は「逝きし世の面影」さんのブログから拝借させてもらいました。

だから、本来なら国民も、インバウンド需要のバブルに浮かれている政府や企業に、「肝心の自国民の暮らしが安定してこそ、初めて外国人を気持ちよくもてなす事も出来るのだ。そうする事が出来るように、もっと国民の暮らしを顧みろ」と要求すべきなのです。消費税増税なぞ、もってのほかです。ところが、政府や企業は、福島原発事故の収束も進まず、台風被災者がいまだに仮設住宅で困難な暮らしを強いられているのに、オリンピックやカジノにうつつを抜かし、中小企業の低賃金やブラックな労働環境は放置したまま、人手不足の穴埋めを外国人労働者で埋めようとするだけです。その外国人労働者も、所詮は日本の派遣労働者と同じように使い捨てされるだけです。

第三に、その頼みのインバウンド需要も、日本政府の韓国・中国敵視政策のせいで、いつ何時、雲散霧消してしまうか分かりません。現に、それまで韓国人観光客で潤っていた長崎・対馬のホテルも、徴用工裁判をめぐるトラブルで韓国との関係が冷え込み、韓国からの観光客が激減してしまってからは、火が消えたように寂れてしまいました。来日観光客の大半が中国・韓国・台湾・東南アジアからの観光客です。ところが、肝心の日本政府の外交方針は、韓国・中国敵視政策で日本人のナショナリズムにおもねろうとするばかり。

そのナショナリズムも、目先のあぶく銭に汲々とする「ニセ・ナショナリズム」に過ぎません。本当に国を愛するなら、福島原発事故や台風の被災地を見捨てたまま、オリンピックやカジノにうつつを抜かしたりはしません。自国民の困窮をよそに、インバウンド需要にうつつを抜かしたりはしません。竹島や尖閣の問題だけでなく、沖縄・辺野古の米軍基地建設反対や北方四島返還についても、筋を通すはずです。今まで友好国だったイラクやイランを見捨てて、米国の言いなりになったりはしません。「香港の民主主義を守れ」と言いながら、肝心のおひざ元で、公文書破棄やデータ改ざんなぞで民主主義をないがしろにするような事なぞしたりしません。

今の「桜を見る会」の疑惑についても、世界の常識では、安倍首相はとっくに退陣していなければおかしいのです。政府主催で功労者を招待するはずだった観桜会が、いつのまにか安倍首相のお友達慰労会に変質してしまっていた。そこに税金が野放図に使われ、政治資金報告書にも使途が記載されなくなってしまっていた。「招待者名簿や会計報告を開示しろ」と迫っても、公文書であるにも関わらず「破棄した」の一点張り。それどころか、マルチ商法やヤクザの元締めと安倍政権との繋がりすら、指摘される始末です。普通なら、とっくに政権が倒れていなければならないはずです。

ところが日本では、この期に及んでもまだ、内閣支持率が若干下がっただけです。それどころか、「いつまでこの問題をやっているんだ」と、暗に幕引きをそそのかす勢力まで出てくる始末です。事は民主主義の根幹に関わる問題なのに。この問題をそのまま放置していると、最後には安倍首相だけでなく、日本国民も世界の人々から信用されなくなってしまいます。最大の景気回復策は、一刻も早く消費税を廃止し、安倍政権を退陣に追い込む事です。そうしてこそ初めて、日本も再び世界から信頼を回復し、私たちも気持ちよく外国人観光客をもてなす事が出来るようになるのです。

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拙ブログの原点を改めて振り返る

2019年12月07日 22時29分48秒 | 当ブログと私の生い立ち

   

■ ブログ開設宣言

 911テロと北朝鮮・拉致問題によって、日本も世界も変わりました。
 「テロとの戦い」という事で、アメリカは一方的にアフガニスタンやイラクに攻め込み、民間軍事会社を使って多数の市民を令状もなしに拘束・虐待しています。
 日本でも、「北朝鮮のテロと戦う」という口実の下で、改憲・有事法制や海外派兵が声高に唱えられ、「過去の戦争・植民地支配は正しかった」「日の丸・君が代を尊重するのは当たり前」という風潮が広まっています。
 その右傾化の風潮の陰で、労働者の権利は切り縮められ、正社員は派遣・請負などのアウトソーシングに置き換えられ、失業・過労死・自殺が増えています。弱肉強食の格差社会の下で、「失業者はイラクへ行け」で最後には徴兵制など、真っ平ゴメンです。

 その一方、北朝鮮では、金正日体制の下で人権侵害や食糧飢餓が広まり、多くの人々が中国・韓国に脱北を図っています。中国でも、「世界の工場」の美名の下で、低賃金労働者が外資系の「スウェット・ショップ」でこき使われています。
 拉致問題にもイラク戦争やリストラ問題にも心を寄せる事の出来る感性を磨く事、日本・北朝鮮・中国・アフガン・イラク民衆の、「どれかを生かすために他方を切り捨てる」のではなく、共に人権を享受出来る道を探る事こそが、今求められているのではないでしょうか。

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!
 搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!
 アフガン・イラク戦争や米国の一国覇権主義に反対し、北朝鮮や中国の人権抑圧を終わらせ、『平和・民主・人権の東北アジア』を実現するにはどうすれば良いか、一緒に考えていきたい―これが、当ブログが追求しているテーマです。

https://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/ccd4fd5039a5023fc98f80dc53d55b2a

アフガニスタンで、長年に渡り、医療・農業支援を行って来られたペシャワール会の中村哲医師が、先日テロの犠牲になりました。中村先生は、最初は医師として当地に赴任され、難民救援に尽力されました。その体験から、患者を本当に救うには、病気だけでなく戦争や貧困も無くさなければならないと、自費で用水路を建設されました。砂漠を沃野に変え、アフガニスタンに大きな足跡を残された先生のご冥福をお祈り申し上げます。

私のブログ「アフガン・イラク・北朝鮮と日本」も、今でこそ身辺雑記が中心の内容になってしまいましたが、元々はアフガン・イラク戦争反対を訴えるべく、2003年に最初のサイトを立ち上げ、2006年に今のブログに移行しました。2001年の世界同時多発テロに衝撃を受け、日本政府が米国のアフガン・イラク介入を支持する中で、テロにも戦争にも反対の声を上げ続けました。

中村先生が亡くなられた今、改めて上記の一番最初のブログ記事を読み返し、今後の糧にしたいと思います。合掌。

(注)今の北朝鮮の指導者は金正恩で、金正日ではありませんが、上記のブログ記事を書いた当時は後者でしたので、そのまま転載しました。

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我が社の障害者雇用の在り方を問う。

2019年12月04日 23時19分46秒 | 職場人権レポートVol.3
 
 
ブログ更新が滞り申し訳ありません。実は勤務先で厄介な問題が起こっており、それを会社のホームページに投稿していました。

投稿内容は次の三点。①折角、規格違い商品混入を社員に通報したのに社員がそれを黙殺。②折れコン入荷の馬鈴薯を誰も最後まで仕分けしようとせず。③応援バイトが下り坂でドーリー(台車)を横向き(坂の方向に対して垂直)に押していたのを発見して注意した。

三点とも社員に報告し、当日11月30日付の作業日報で報告を上げたにも関わらず、それでも会社からは何の応答も無かったので、翌日の公休日に、私が自室のパソコンから会社のホームページに改めて苦情投稿しました。「もう直ぐ年末繁忙期を迎えるのに、この調子では必ず事故が起きるぞ」と警鐘を鳴らす為に。

三点の中でも一番腹に据えかねたのが②の北海黄金(ほっかいこがね=馬鈴薯の品種)の仕分け放置です。荷物量の少ない平日なら我々のチームで仕分けするのですが、当日は週末繁忙期で取扱う荷物量が多く、とても我々だけでは仕分け出来ませんでした。

そんな事は他のバイトや社員も知っている筈なのに、誰も知らん顔して仕分けしようとしませんでした。そこで、私が怒って副所長を問い詰め、最終盤になってようやく他のバイトに仕分けさせて、どうにか欠配だけは避ける事が出来ました。

ところが、そのドサクサの中で、同じカゴ車に仕分けしていたシャリ(寿司米)を大量に誤配していた事が分かりました。そして、そのシャリを仕分け、検品していたバイトSさんが緑内障を患っていた事を後で知りました。

Sさんは目が悪い事は私も知っていましたが、まさか緑内障を患っているとは思いもよりませんでした。それに対して、他のバイトが社員に「何故そんな人間に検品業務を任せていたのか?」と問い質したら、社員は「緑内障だから検品しか任せられない」と応えたそうです。

しかし、普通は逆ではないでしょうか?緑内障は眼圧異常で目が徐々に見えなくなる病気です。現在の医学では治癒は不可能で、病状の進行を薬で食い止める事しか出来ないそうです。そんな人間に検品業務を任すのは、目の不自由な人にコンタクトレンズの傷の検査をさせる様なものです。これではまるで拷問ではないですか。

では、その人を検品業務から外せばそれで解決するのか?検品すら出来ない人間に、それよりも遥かにハードでミスも許されない現場作業が勤まるのか?任せられる仕事が無いなら、もう辞めるしかないのか?

ウチの職場には、他にも何らかの形で障害を持っているバイトが数多くいます。日勤バイト36名中何と7名もいるのです。

障害の内容や程度は様々です。中には、障害者手帳を持っているにも関わらず、日常業務を普通にこなせる人もいます。その一方で、表向きは健常者であるにも関わらず、認知症や自閉症気味のバイトもおり、そういう人は周囲に迷惑かけまくっています。

それに対して、会社も社員も見て見ぬ振りです。それは前述の社員対応からも窺い知れます。こんな調子では、「わざとそんなバイトばかり雇って、障害者雇用助成金だけを掠め取り、後は現場に面倒を押し付けているだけではないか?」と勘繰りたくなります。「一見『障害者雇用に熱心な企業』のふりをしながら、実際は頭数を揃える為に誰でも採用しているだけで、人材育成もせず、ただ『飼い殺し』にしているだけではないか?」と。

Sさんもその一人です。はっきり言って、彼の評判はバイト仲間の間でも余り良くありません。何故かというと、自分の仕事(検品業務)以外は何もしようとしないからです。前述の馬鈴薯の仕分けが残っていても知らんふり。そのくせ、こちらがSさんの仕事を手伝ってあげても「有難う」の一言もありません。それどころか、折角セットしてあげたカゴ車も、何が気に入らないのか知らないが、また置き直す有様。これでは「手伝い損」にしかなりません。

しかも、「明日は我が身」という事もあります。過去には私の労災をもみ消そうとした前科もある会社です。そんな会社で、もし私が障害を負うような事になれば、一体どんな目に遭わされる事か?会社が本当にSさんの事を思うなら、こんな「飼い殺し」で誤魔化したりせずに、もっとバイアフリー化やリハビリ就労に力を入れる筈だ。そして緑内障を患っている事も隠し立てせず、全員にもっと積極的に協力を呼びかける筈だ。
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