アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
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拡散:外国人技能実習制度の即時廃止を求める要請署名

2018年11月29日 19時57分15秒 | 職場人権レポートVol.3

次の要請署名がネットで回って来たので、ブログにも転載しておきます。賛同できる方は是非、積極的に署名をお願いします。(詳しくはリンク先HP参照)

要請項目:外国人技能実習制度を今すぐ廃止して下さい。
要請先:山下貴史 法務大臣
発信者:エキタス京都
要請内容:

私たちは日本政府に以下の要請を行います。
ーーーーーーーーーーーーーー
外国人技能実習制度は、直ちに廃止してください。現在受け入れ済みの実習生については、実習生個々の希望に添った形で、技能を学べる場所の提供や雇用の保障など、可能な限りの救済措置を提供してください。
外国人労働者の人権侵害状況についての調査報告を開示し、これらの状況が完全に解決するまで、外国人労働者の受け入れ拡大について国会審議を全面的に停止してください。
ーーーーーーーーーーーーー

外国人技能実習制度の実態

現在、入管法改正が国会で審議されています。これは外国人技能実習制度を延長拡大し、外国人労働者を大量に受け入れることを目的とするものです。
しかし外国人技能実習制度においては、最低賃金を下回る低賃金や、光熱費名目での給料天引き、暴力やセクハラなど人権侵害が常態化しています。

悲惨な労働環境に耐えかねて失踪する実習生は年々増えており、今年前半だけで4279人に達しました。失踪した実習生に対する入管による聞き取り調査455人分を野党が分析したところ、天引き後の平均時給は452円8割以上が最低賃金未満である違法な実態が判明しました。

その中には、週130時間(1日19時間、休日なし)もの労働を強いられたにもかかわらず、月給は9万円・時給換算で193円という、最も深刻な奴隷状態としか言いようがない例さえありました。

日本政府の責任

日本政府は、こうした人権侵害状況を知りながら、これまで悪質な受け入れ企業に対して抜本的な対策を行ってきませんでした。それどころか、社会保障費抑制のために介護分野での実習生大量受け入れを主導し、「より高い賃金を求めて失踪した」と聞き取り調査を改ざんしてまで入管法改正を拙速に行おうとしています。21世紀になってなお、日本政府は公的に奴隷制度を復活させようとしているのです。

外国人技能実習制度が日本にもたらす悪影響

外国人技能実習制度は、日本経済に対しても深刻な悪影響を及ぼします。技能実習生を利用したダンピングによって苦しむのは、健全経営を行う同業者です。また、一部の企業が最低賃金以下の外国人労働者を使うことで、一般の労働者の賃金水準が大きく低下する懸念もあります。賃金が下がれば個人消費が低迷し、日本経済は衰退します。一般労働者のブラック企業問題と外国人技能実習制度の問題は表裏一体であり、私たち一般市民にとっても決して他人事ではありません。

また、外国人技能実習制度を通じて、日本に対する国際感情が悪化しつつあります。将来的に大きな国際問題となり、日本が外交的に世界から孤立する恐れさえ、大いにありえます。人道的に言っても、経済問題や国際関係から考えても、外国人技能実習制度をこれ以上存続させることは決して許されません。

以上、ご賛同いただける方は、署名をお願い申し上げます。また、SNSなどでの拡散や、知人友人へのお知らせ、change.org上での広告への協力もいただけると助かります。

また、この署名の共同賛同団体になっていただける市民団体や政党、賛同人に名を連ねてくださる弁護士・政治家・研究者の方は、ぜひご連絡ください。
メール:aequitaskyoto@gmail.com
Twitter:https://twitter.com/aequitas_kyoto
Facebook:https://www.facebook.com/aequitaskyoto/

どうか皆様ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

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プレカリアートのルポ西成

2018年11月28日 16時29分03秒 | 一人も自殺者の出ない世の中を

ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活
クリエーター情報なし
彩図社

遂に思い切って買いました。国友公司・著「ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活」(彩図社・刊)税込¥1,620。

この本は、国立大学を留年卒業して就職活動に失敗した東京のライターが、出版社の勧めで78日間、大阪・西成のあいりん地区で、飯場暮らしやドヤのフロント業務を体験した手記です。そこでは数々のエピソードが紹介されています。あいりんセンターの求人の中でも健康保険付きで比較的マシだと思い応募した日雇い人夫の仕事が、美味かったのは飯場の飯だけで、労働条件は最悪だった事。何も経験がないので、ひたすら解体現場の粉塵や泥を水で洗い流す作業や、廃材の袋をユンボ(重機)のショベルに引っ掛ける作業をやらされた事。ヤンキーやポン中(薬物中毒患者)がユンボを運転し、ユンボのショベルの先でクイックイッと次の動作を指示。しかも、同じショベルの動きでも、昨日は「早く来い、このボケ!」だったのが、今日は「誰が来いと言った?邪魔やからどけ言うとんじゃ!このカス!」と、もう無茶苦茶…そんな話が一杯書き綴られています。

そうして、ようやく飯場の契約期間が終わり、今度はドヤ(簡易宿泊所)のフロント係に採用され、仕事は日雇い人夫よりはるかに楽だったものの、日給わずか5,600円で、一癖も二癖もある宿泊者や同僚に翻弄され続けた話が後半に出てきます。筆者が採用されたドヤは、日雇い労務者や生活保護受給者だけでなく、出張のサラリーマンや外国人観光客も泊まる、あいりん地区の中では比較的マシな旅館でしたが、それでも、宿泊者がいきなり薬物中毒の禁断症状で泡を吹き廊下で卒倒した話や、宿泊者が退去した部屋から大量の注射器が出てきた話が書き綴られていました。

いずれも、一般世間の人にとっては、もう別世界のような話です。非正規雇用になる前の私も、今から思えばそんな状態でした。しかし、今はもう、そんなに特殊で異常な世界の話だとは思えなくなりました。私の今住んでいるホテルや勤めているバイト先でも、ここまで酷くはなくても、これに類する話は決して珍しくはないのですから。

 

 

私の住んでるホテルも、本に登場するドヤと大差はありません。日雇い労務者や生活保護受給者だけでなく、出張のサラリーマンや外国人観光客も泊まる(今はむしろ後者が主体)、あいりん地区の中では比較的マシな旅館である事も同じです。女性のみ宿泊可能な階もあります。敷金も保証金も不要で、家賃も水光熱費込みで4万円余と比較的安価。設備も近代的で昔のドヤ街のイメージは微塵もありません。入居申込当日から利用でき、駅のすぐ横にあるので、朝が早い仕事に就いている私にとっては正に願ったり叶ったりの好条件でした。だから、実家を飛び出して直ぐに、ここに転がり込むように住む事になりました。

しかし、部屋は三畳一間で水道・トイレ・バスは共用。今住んでいる階の部屋には冷蔵庫もないので、食事は全て外食。その中で、朝早くから仕事なので、朝食だけは起きて直ぐに食べられる様に、近くのドンキで電気ケトルを買って、室内でコーヒーを沸かして、買い置きのパンを食べる様にしています。幸い部屋の近くには共用のパウダールーム(洗面所)もあります。トイレは男女別になったセパレート式の物が各階にあります。そしてバスは男性用が最上階に展望大浴場が、一階に女性用の浴室があります。浴場の横にはそれぞれコインランドリーが2台ずつ備わっています。

その私のホテルでも、以前こんな出来事がありました。仕事から帰って来て、最上階の展望浴場に入ろうとした時の事。浴場からいきなり3人の大学生と思しき人達が飛び出して来ました。私のホテルには外国人観光客だけでなく、試合合宿の運動部員と思しき学生も宿泊する事があります。その学生達が何やら慌てふためいて外に飛び出して来たのです。

そして、浴室からは、2人組の男が「ワレ、いつまでカランで体洗っているんじゃ!お前ら絞め殺したろか!ここは西成やねんど!」と喚く声が聞こえて来ました。この2人組は入れ墨をしていました。一応、ホテルの宿泊約款には暴力団関係者や風紀を乱す者の利用を拒絶できる規定がありますが、細かい部分までは目が行き届かないのでしょう。一旦入居させてしまったら、そう簡単に追い出す事は出来ないのです。

どんなカラン(水道の蛇口)の使い方していたが知りませんが、カランは浴槽の前に左右4つづつの計8つもあるのです。3人の学生がたとえカランを占拠していたとしても、まだ5つのカランが空いているのです。確かにカラン同士の間は狭く、全員が一斉に使えば芋を洗う様な状態になってしまいますが、それはお互い様だから仕方ありません。そんな事に一々腹を立てていて一体どうするのでしょうか?

私はそう思いましたが、何しろ相手は入れ墨をしたヤクザまがいの男です。正論が通じる相手ではありません。かと言って、下手に学生と一緒になって逃げ出そうものなら、「お前もこいつらのお仲間か」と思われて、何されるか堪ったものではありません。どうしようか迷った挙句に、もう覚悟を決めて、何事もなかったかの如く、悠然と入浴する事にしました。

しかし、幾ら悠然と入浴するふりをしても、心の中は気が気ではありません。そそくさと体を洗い、丸い大型浴槽にチャプンと浸かると、もう直ぐに出て着替えて部屋に戻りました。浴槽の中では2人組が、如何にも勝ち誇った様に「ガハハハ」と高笑いしていました。このホテルに来て、これが今までの中で一番怖かった思い出です。

そうかと思えば、浴槽の中で素っ裸で新聞広げて読んでいる人もいました。新聞と言っても多分スポーツ新聞なのでしょう。余りの物珍しさに、「一体何を読んでいるのですか?」と声かけようとしましたが、下手に近づいて飛沫(しぶき)が新聞にかかり、紙面を汚してしまう恐れがあるので止めました。そんな事になって又前のヤクザみたいに絡まれては堪りません。その人は、私が風呂から上がっても、まだ一心不乱に新聞を読んでいました。

それほど特異な事例でなくても、私が今住んでいるホテルでも、廊下に人糞(?)と思しき汚物が落ちていた事がありましたし、トイレの大便器に誰かがトイレットペーパーを思いっきり詰め込んで水浸しにしてしまった事も数回ありました。

 

私のホテルでの体験談はそれぐらいにして、この本には昔シャブ(薬物)の密売所として摘発された「ママリンゴ」というドヤの話が出てきます。その「ママリンゴ」は今も阪堺線の通称「小便ガード」横に健在です。但し、今は経営者も変わり、一階には介護施設が入居しています。

この本に登場する、ヤンキーやポン中患者がユンボを運転していた話や、そのユンボのショベルが誤って下で廃材を袋に詰め込んでいた日雇い人夫の首をはねてしまい、首だけがショベルにぶら下がっていた話、ケガして働けなくなった労務者を、面倒は御免だと、そのままダム湖に放り投げてしまった話なども、以前なら及びも付かなかった内容です。

しかし、今の勤務先の会社でも、ここまで酷くはないものの、私もちょうど10年前に、これとよく似た体験をしました。たまに来る派遣社員にいきなり胸ぐらを掴まれ、無人の休憩室に連れ込まれて羽交い締めにされたのです(当時のブログ記事)。騒ぎを聞きつけた他のバイトが仲介に入ってくれたお陰で、幸い怪我もせずに済みましたが、下手すれば私もそいつに殺されていたかも知れません。勿論、私に思い当たる節なぞあろう筈がありません。そいつは散々暴れた末に、その日の内に辞めて行きました。

私は、この事態に全く納得が行かず、勤務先に申し出て、そいつの所属する派遣会社の担当者を呼びつけて謝罪させました。その時も、当時所長だった上司から「そいつは多分シャブをやっていたのではないか?もう、そうとしか考えられない。そんな奴にはもう二度と関わるな」と諭されました。そういう事がありましたから、この本に登場する話も、私にとっては、決して別世界の出来事だとは、とても思えませんでした。

無論、今はもうこんな事はありません。しかし、ポン中はさすがにいないものの、計算が出来ないバイトや現首相の名前も言えないバイトが会社には今も少なからずいるじゃないですか。彼らも「どうせ使い捨てなんだから誰でも良い」とばかりに雇われた人々です。彼らと「兄ちゃん、仕事あるで」と一つ返事で雇われた西成の労務者と、一体どこが違うのでしょうか?

そういう意味では、この本も、所詮は裏モノ系ライターが、たった78日間あいりん地区に住み、日雇い労働に就労した体験を綴っただけの本が、予想外に人気を呼び、図書館で半年先まで貸し出し予約で一杯で借りられなくなっただけでした。そのあいりん地区(釜ヶ崎)が階級支配の道具として人為的に作られて来た事への言及は一切ありません。

釜ヶ崎や飛田新地には昔はネギ畠しかありませんでした。当時のスラムは今の日本橋の電気屋街あたりにありました。当時の遊郭も今の難波あたりにありました。それが、難波新地が火事で焼け、当時広がりつつあった廃娼(売春廃止)運動を鎮め、日本橋のスラムも一等国には相応しくないと、1903年(明治36年)の第5回内国勧業博覧会開催を機に、当時は大阪市外だった今宮村の釜ヶ崎、飛田に強制移転させられたのです。今も通称として使用される釜ヶ崎や飛田は、いずれも当時存在した、今は無き小字(こあざ=区域)名です。

スラムを無くすのではなく、あくまでも市域の外の目につかない所に追いやるだけ。何の事はありません。そのスラムや日雇い労働が、今のブラック企業や派遣労働、外国人労働のパワハラ、セクハラ、人権侵害に置き換わっただけではないですか。

かつて麻薬取引が白昼公然と路上で行われ、毎年の様に暴動が起こった釜ヶ崎も、以前と比べたら遥かに小綺麗になり、かつて暴動で暴れ回った日雇い労働者もすっかり高齢化し、生活保護を受けて「福祉住宅」という名のドヤに住むようになりました。新今宮駅裏の遊休地には高級ホテルの星野リゾート進出の話が浮上しています。かつてのドヤ街も、外国人観光客目当てのホテルに様変わりしてしまいました。そして今や、東京行き高速バス乗り場や韓国ソフトクリームの店も出来、バインミー(ベトナムのサンドイッチ)の店まで近々オープンするまでになりました。

 

しかし、その同じホテルには今も少なくない人達が、朝早くから日雇い労働に出かけ、あるいは月わずか13万円程度の生活保護給付金から福祉住宅の家賃を4万円も引かれ、残りわずか9万円の生活費で、毎日カップラーメンやスーパー玉出の弁当で食いつなぐ暮らしを余儀なくされています。私のホテルでも、夜は1階にあるポットのお湯をカップラーメンに入れて、エレベーターで自分の住んでいる階まで持って上がる人達が大勢います。これではまるで室内ホームレスです。生活保護受給者がギャンブルにのめり込むのも、彼らにはそれしか楽しみがないからです。

幾ら裏モノ系と言えども、仮にもライターの端くれなら、その現状こそもっと書くべきではないでしょうか。ポン中が運転するユンボや魔窟だったママリンゴ、オカマバーの実態を暴くのも良いですが、それを書くなら、暴力手配師によるピンハネ搾取と闘う中から、アブレ手当(日雇い労働者の失業手当)や特別清掃事業(失業対策として始められた清掃事業)を勝ち取ってきた釜ヶ崎労働者の闘いや、貧困問題に取り組むNPOの存在にも、もっとスポットを当てるべきではないでしょうか?

今、日産ゴーンの逮捕劇や移民法案(入管法改正法案)のニュースが、世間を賑わしています。ゴーンもケリーも日産社長の西川(さいかわ)も、一緒になって数万人規模の派遣切りを強行しておいて、ゴーンが逮捕された途端に、まるで自分達は被害者であるかのように装う西川の厚顔無恥には、もう呆れて物が言えません。そのゴーンにしたって、森友・加計で国家財政を私物化してきた安倍晋三に比べれば、まだ可愛いものです。ところが、マスコミはゴーンだけを叩き、西川や安倍には何も言えないではないですか。

移民法案のごり押しにしても同じです。かつての日雇い労働者の低賃金や無権利状態が、今の外国人労働者の低賃金や無権利状態に置き換えられただけではないか?何故、生活保護受給者がカップラーメンだけで命を食つなぐような暮らしを強いられているのか?何故、私がダブルワークまでしなければならないのか?それ以前に、「外国人材」という表現自体に、物凄い怒りを感じます。労働者は人間ではなく単なるモノなのか!どうせ日本人の私も、同じように扱われているのでしょう。どうせ書くなら、ポン中や日雇い人夫の実態を興味本位に取り上げるだけでなく、そこまで書いてこそ、初めて「魔窟」の実態が暴かれるのではないでしょうか。

ルポ ニッポン絶望工場 (講談社+α新書)
クリエーター情報なし
講談社

 

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再び懐かしのシチューに出会う

2018年11月21日 22時53分55秒 | なにわB級グルメ探訪

読者の皆さんは、以前、このブログでシチュー(シチュウ)について書いた事があるのを覚えておられるでしょうか?シチューと言ってもビーフシチューやクリームシチューの事ではありません。玉葱・じゃが芋・牛バラ肉の入った薄味のポトフみたいな料理の事です。ちょうど肉じゃがをポトフにした様な感じです。昔は私の実家でも、夕食のおかずによく出ましたが、最近はほとんど見かけなくなりました。もう知っている人も少ないでしょう。以前ブログで取り上げたお店も、後に全て休廃業してしまいました。

ところが、そのシチューを食べられるお店がまだ残っていると聞き、今日の公休日に早速食べに行って来ました。それが、大阪市北区の天神橋筋6丁目にある「かね又」というお店です。大阪メトロの堺筋線天神橋筋6丁目駅を降り、13番出口を出て次の角を右に折れて一つ目の角にあります。「特製シチュー」の看板が出ているのですぐに分かると思います。

 

店内は4人掛けのテーブル席に、L字型のカウンター席が8席ぐらい。10人も入ればもう満杯になるぐらいの小さなお店です。そのお店を、ご夫婦2人で切り盛りしておられました。ちょうど、お昼時に行ったので、席はほぼ埋まっていました。日替わり定食と、このシチュー定食が看板メニューです。シチューに卵焼き、小鉢2つ、お新香が付いて800円。小鉢は好きな物を2つ選ぶ事が出来ます。

私は勿論、シチュー定食を注文しました。そして、惣菜の小鉢を選んで待っていると、遂にシチューにご飯とお新香が運ばれて来ました。程なくしてアツアツの卵焼きも出来上がり。このお新香の沢庵も昔ながらの味で、最近はほとんど見かけなくなりましたね。シチューにはソースを少し垂らし、上から山椒の粉をパラパラと振りかけます。そうしたら、もう眼前には「昭和の世界」が広がっていました。とても21世紀の現代とは思えません。シチューのお味も、ほどなく塩味が効いて、なかなかのお味でした。今の濃厚なクリームシチューも良いですが、たまにはこんな薄味のシチューも食べて見られてはいかがでしょうか?

当日は午後から知人と日本橋で会う約束があったので、シチューを食べた後はとんぼ返りで帰りましたが、帰り道も昔ながらの町家が並び、なかなか風情がありました。ただ、残念ながら、このお店は日曜・祝日は休みで、平日も9時から17時までしか開いていません。その上、料理が売切れれば時間内でも店仕舞いしてしまうそうです。夫婦だけで切り盛りしている家族経営のお店なので、無理は出来ないのでしょう。もし行かれるなら、早めに行く事をお勧めします。そして、ご飯の量も、もう欲しかったです。それは比較的小食の私でも感じました。電車賃使っても食べに行くだけの価値は確かにありましたが、今度来る時は、もう少し時間に余裕のある時に来て、付近の昔ながらの町家も堪能してから帰ろうと思います。

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クラゲ女をやっつけろ!

2018年11月18日 19時47分42秒 | 職場人権レポートVol.3

 

現在、政府の入管法改正案提出とも絡んで、外国人技能実習生や留学生の低待遇が問題になっていますが、我が社の場合は少し事情が異なります。元々、人材育成が不十分だった所に、言葉もまともに通じないベトナム人留学生バイトを、低賃金という理由だけでどんどん入れたものですから、職場の中がもう大混乱。ベトナム人バイトの中でも、夜勤の女性が特に酷く、仕事を選り好みするわ、仕事中もずっとお喋りするわ、飲みかけのペットボトルをあちこちに放置するわ…お陰で、今までなら考えられなかった仕事上のミスや事故が続発するようになってしまいました。

それに対して、社員はベトナム人を甘やかすばかり。元々、言葉もまともに通じないのですから、教育や指導なんて出来るはずありません。「人手さえ確保できればそれで好い」とばかりに、あちこちの派遣会社からバイトをかき集めた為に、ものすごく複雑な勤務シフトになってしまいました。しかし、相手は留学生で、学業優先の建前があるので、あまり強気には出れません。しかも、言葉もまともに通じないので、出勤確認するだけでも一苦労です。バイトもそれを見越して、バイト同士で勝手に公休日を入れ替えたりするものだから、もう無断欠勤のオンパレード。もうそんな状態では、バイトを諫めるどころではありません。社員が「お前、名前なんて言う?」「今日何時まで働く?」と、毎日聞き回っている有様です。

ついこの間も、ベトナム人留学生の女性バイトが、「白菜や大根のケースも一人では持てない」と言うので、「そんな事言っていたら仕事になりません。他の人は普通に仕分け出来ているのだから、あなたも同じように仕分けして下さい」と指示したら、何と二人一組でケースを積み始めたのです。他の人は皆一人で積んでいるのに。これでは倍の人数が必要になってしまいます。もし人数が確保できなければ、倍の時間が必要になります。これから年末にかけて、ますます仕事量が増えて来るのに、こんな調子では、いつまで経っても仕事が終わらなくなります。

私は社員を呼び、社員と二人がかりで説得を始めましたが、その女性は「ああ、重たい」と言って、いかにも重たそうに白菜のケースを積んでいました。しかし、私が見る限り、まるで演技しているようにしか見えません。ケースには、1/2玉・1/4玉にカットされた白菜・キャベツや、1/2本・1/4本ぐらいにカットされた大根等が入っています。1ケースの重量は最大でも10キロもあるかないかです。そんなケースも一人で持てないのでは、スーパーのショッピングカートや旅行用キャリーバックも一人では運べない事になります。幾ら女性でも、そんな事はあり得ないでしょう。他のバイトは、女性でも、白菜ケース10段積みの台車2台を一人で運んだり、軽い台車なら4台一度に運ぶ事が出来るのですから。

そのくせ、私が目を離した途端に、その女性達は仕事そっちのけでお喋りを始め、しょっちゅう積み間違えたり、積み方や出荷ラベルの貼り方が雑だったりするのです。その尻拭いをさせられるのは、全て他のバイトです。彼女達は、幾ら仕事が残っていても、時間が来たら帰ってしまいますから。そこで私は、仕分け済みの台車を全てチェックして、積み間違いだけでなく、積み方が雑な台車も全て作業場に差戻し、彼女たちに積み直させました。それをずっと繰り返して、最近ようやくまともに商品の仕分けができる様になりました。

私は、今月から会社の近くのクリーニング工場でダブルワークを始めましたが、そこで働く外国人労働者のレベルは、我が社とは比べ物にならないくらい高いです。
ダブルワーク先はホテルにシーツや浴衣を供給するリネンサプライ企業で、私はそこで毎週月・火曜日の2日だけ、業務終了後の17時から20時まで3時間ずつ、衣類のクリーニング業務に従事しています。労働者の大半はフィリピン人や日系人で、我が社にいるようなベトナム人はほとんどいません。私はそこで連日、先輩のフィリピン女性に仕事を教えて貰っています。

その彼女達の働きぶりが我が社とは全然違うのです。私は働き始めてまだ4日目ですが、我が社の様に、お喋りしながらチンタラ働いているような奴なぞ一人もいません。そして日本語も普通に話せます。外国人特有の訛りはあっても、我が社の様に片言しか話せなかったり、それすら出来ず、簡単な仕事を教えるのにも一苦労するような事はありません。

勿論、職種や業務内容の違いはありますが、それでも同じベトナム人バイトでも、コンビニではお釣りの計算も出来、数多くの商品やサービスにも対応出来るのに、我が社では何故、日本語もまともに話せず、シフト通りに出勤せず、飲みかけのペットボトルも作業場のあちこちに放置したままで、何度注意しても私語を止めないのか?知り合いの派遣会社の人事担当者にそれとなく聞いてみました。すると、その担当者曰く、「それなりの派遣手数料を払ってくれるクライアント(顧客)や、うるさいクライアントには、派遣会社もそれなりの人材を供給するが、派遣手数料も出し渋り、人手さえ確保できれば好いという様なクライアントには、派遣会社も他では使い物にならないような人材しか供給しない」と言ってました。

それで全て合点が行きました。何故、うちの社員は管理職でも標準報酬の説明もバイトにまともに出来ないのか?掛け算や割り算も出来ないバイトに平気で検品業務を丸投げしてきたのか?今の総理大臣の名前も言えないようなバイトでも元社員で通用したのか?人手さえ確保できればそれで好いと、人材育成を怠って来たからではないですか。だから、言われた事しか出来ない、手抜きと工夫・改善の区別もつかないバイトばっかりになってしまったのです。

これでは幾ら教育係を現場に配置しても無駄です。幾ら朝礼や点呼で出勤確認するようにしても無駄です。勤務シフト自体が有名無実と化してしまっているのですから。そんな事より先に、勤務シフト通り出勤させるようにして下さい。日常会話ぐらい出来る様な、まともな人材を確保する様にして下さい。

そういう事を、先日、会社のHPに書いて投稿しました(下記写真参照)。私は前回の記事で、「俺も職場のオカシオコルテスになる!」と書きましたが、それはあくまでも「まじめな労働者の権利保障の為に闘う」という意味です。「自分達さえ良ければそれで好い」と言わんばかりに、他の労働者の迷惑も顧みないジコチューな輩の為に汗を流す気なぞ毛頭ありません。外国人労働者の人権保障とは、外国人を甘やかす事ではありません。そんなものは、無責任な指導放棄のネグレクトでしかありません。むしろ、外国人労働者の為にも、私はビシビシ外国人を厳しく指導していくつもりです。ましてや、白菜のケースも持てない「クラゲ女」なぞ論外です。

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俺も職場のオカシオコルテスになる!

2018年11月14日 07時37分57秒 | 映画・文化批評

 

今度の米国の中間選挙では、アレクサンドラ・オカシオコルテスやイルハン・オマール等、今までなら考えられなかった顔ぶれの候補者が、民主党の下院議員として多数当選した。オカシオコルテスの前職はレストランのウェイトレスで、米国ではタブーとされる社会主義政策による格差是正を主張している。
イルハン・オマールもケニアの難民キャンプで生まれたソマリア系移民で、米国で必死に英語を習得し、イスラム教徒女性として初めて下院議員に当選した。日本のマスコミはトランプの一挙手一投足しか伝えないが、米国社会の底流ではこの様な変化が既に起こっている。

その背景を探る映画「華氏119」を先日観てきた。映画監督はご存知マイケル・ムーア。今までも数多くの映画で米国の暗部を暴露し、それに代わる未来を提示してきた。今回の映画も、かつて「華氏911」でイラク戦争の欺瞞(ぎまん)を追及したのと同様に、米大統領選挙でのトランプ当選のカラクリを指摘したものだ。
移民国家の米国で、なぜ外国人排斥を唱えるトランプが大統領に当選できたのか?失業地帯のラストベルト(五大湖沿岸の斜陽産業ベルト地帯)で外国人に職を奪われる白人労働者の扇動に成功した、そもそも米国の選挙制度自体が大政党や多数派有利に出来ている等、理由は色々あるが、映画が焦点を当てたのは、前大統領オバマの裏切りだ。
ブッシュ共和党政権のイラク戦争や格差拡大への批判をバネに誕生したオバマ民主党政権も、年を経る毎に次第に右傾化し、国を牛耳る大資本や軍需産業に阿(おもね)る政策を取る様になった。そして、それを批判するバーニー・サンダース等の党内左派を排除する為に、予備選挙の票を改竄(かいざん)する事までやってのけたのだ。
このオバマの裏切りに失望した1億もの有権者が次の大統領選挙で棄権に回った為に、票数では民主党クリントン陣営の方が300万票も上回っていたにも関わらず、大きな州の大統領選挙人をより多く獲得できた共和党トランプ陣営の勝利を許してしまったのだ。

その裏切りを象徴する事件がムーア監督の故郷ミシガン州フリントでも起こっていた。トランプが米大統領に当選する数年前に、ミシガン州では既にスナイダーというミニ・トランプみたいな人物が州知事に当選し、トランプさながらの独裁者として、富裕層を優遇し、批判勢力の組合弾圧に奔走していた。
ミシガン州知事スナイダーは水道民営化を推進し、故郷フリントの水道局を民間企業に売却。民間企業は儲け本位の経営に走り、設備のメンテナンスを怠った結果、水道水が有害な鉛で汚染されてしまった。その為、多くの市民が鉛公害で苦しめられる事になったが、知事は環境データを改竄し、この事実を隠蔽(いんぺい)。
怒った市民は州知事を追及し、教師のストライキに合流。追い詰められた州知事は、何と政敵である前大統領オバマに救援を頼んだ。市民や組合にも影響力のあるオバマに宥め役を頼んだのだ。しかし、市民の歓呼に応え登場したオバマは、水道水の水を飲む事もなく、一方的に州の安全宣言に加担するのみだった。

まるで、昔の日本の足尾銅山鉱毒事件やイタイイタイ病事件を彷彿(ほうふつ)させる様な出来事だ。最近では福島の原発事故がこれに相当する。日本では、この様な事が起こっても、僅かばかりの補償金と引き換えに、事態の幕引きが行われて来た。当事者の刑事責任は問われず、逆に水道民営化が推し進められようとしている有様だ。
今の日本も米国と同じだ。安倍・福田・麻生のデタラメ政治、派遣村の惨状に怒った有権者が、せっかく自民党を下野させ民主党への政権交代を成し遂げながら、民主党の裏切りに幻滅し、再び自民党の安倍を政権に呼び戻してしまった。お陰で安倍はやりたい放題。モリカケに公文書改ざん、高プロ導入、消費税増税。
その挙句に、今度は水道まで民営化しようと企んでいる。電気代は別でも水道代だけは家賃に含まれている物件が多いのは何故なのか?電気やガス以上に水が人間の生存に欠かせないからじゃないか。それを企業の金儲けの道具にしてしまったら一体どうなる?
南アフリカでは1千万人が水道水を飲めなくなり汚染された川の水を飲んでコレラに感染。ボリビアでは水道料金の高騰に怒った民衆デモで政権が倒れる事態に。金儲けの為なら国民の命も水メジャーに売り渡そうとする安倍の、一体どこが保守の愛国者なのか?それでも日本ではいまだ安倍は安泰。

ところがフリントの市民や米国民は諦めなかった。如何に選挙制度が大政党や支配層に有利に歪められていようと、自分達に今何が出来るか追求する中で、市民や労働者の代表を政界に送り込む事に成功した。それが今度の選挙でのウェイトレスやソマリア難民、先住民出身の下院議員、同性愛者の州知事当選だ。
トランプみたいなトンデモが大統領に当選した直後は、米国も日本と同じだと思ったが、やはりそれでも民主主義の伝統は生きていた。マスコミはトランプ批判の矛先を緩めなかった。麻生に少し脅されただけでもう何も言えなくなる日本のマスコミとは大違いだ。

日本では未だこの様な動きは国政では見られない。しかし地方レベルでは確実に広がっている。それが相次ぐ反原発知事の誕生や、国の米軍基地押し付けを今も拒否し続ける沖縄県知事選の勝利だ。京都の大山崎町長選では立憲民主党まで抱き込まれる中でも市民派が勝利した。決して諦めてはならない。
今度の米国中間選挙で下院議員に当選したオカシオコルテスも、前職は一介のウェイトレスだった。それなのに、健康保険制度すら「アカ」と忌み嫌い、オバマケアすら拒否する国民相手に、「民主的社会主義」による格差是正を主張して堂々当選を勝ち取った。
銃乱射事件に遭遇し、トランプ政権や全米ライフル協会相手に銃規制を訴えるエマ・ゴンザレスも現役の高校生だ。俺も、国会議員は無理としても、今バイトとして働いている職場の「オカシオコルテス」ぐらいにはなれるかも知れない。どんな人間も、希望を捨ててしまったら、もうそこで終わりだ。 

(参考記事)

28歳女性がベテラン議員破る 米民主党の新星から学ぶ3つの教訓
https://forbesjapan.com/articles/detail/21863/1/1/1
私のような女性は、選挙に出るべきではないとされている。私は裕福な家庭や有力者の家庭ではなく、自宅の郵便番号で運命が決まるような場所に生まれた」、でも、マスコミから泡まつ候補扱いされる中でも、「若者、有色人種、英語が第2言語の人、労働者階級の人、2つの仕事を掛け持ちしているため忙し過ぎて投票できない人」に焦点を当てた選挙戦を展開し、予備選で10倍もの選挙資金を集めた党内ナンバー4の現職候補を押しのけて民主党候補に推薦され、遂に定数1の下院選で当選を勝ち取った。(カッコ内はいずれもオカシオコルテス自身の言葉)

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一足早く高野山の紅葉を堪能して来ました。

2018年11月08日 08時13分23秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

 

ダブルワークの疲れを癒すべく、高野山・蛇腹道(じゃばらみち)の紅葉を昨日、堪能して来ました。
ニュースで「高野山の紅葉が見頃を迎えた」と流していたので、「まだ早いのではないか?」と思いながらやって来ました。でも、来たら本当に紅葉が見頃を迎えていました。やはり来るだけの価値はありました。

蛇腹道(じゃばらみち)とは、高野山の中心部にある金剛峯寺(こんごうぶじ)から壇上伽藍(だんじょうがらん)の根本大塔に至る数百メートルの遊歩道の名前です。その遊歩道の両側に紅葉が咲き誇っていました。山の上から見たら蛇や竜の腹の様に見えるので、その名が付いたそうですが、実際は平坦な一本道です。

根本大塔を背に、紅葉の赤と針葉樹の緑のコントラストが見事でした。

ニュースだけを頼りに思い付きでやって来たので、帰りにはもう薄暗くなりかけていました。しかし、まだ日の入りまでには大分時間があるはずですが…。少し撮る角度を変えるだけで、先程とは印象がガラリと変わります。

 

11月25日でラストランを迎える高野山の三代目ケーブルカーも撮って来ました。このケーブルカーは翌26日から来年春まで更新工事の為に運休します。その間は橋本から代行バスが出ます。

高野山はもう秋と言うよりも冬に近い感じでした。長袖シャツに薄手の長袖ジャンバーでも夕方になれば寒かったです。

ところで、今や世界遺産に登録された高野山ですが、アクセスするには予想以上に時間がかかりました。まず、高野線も橋本より先は単線で、特急優先のダイヤが組まれている為、特急券不要の快速急行や各駅停車で来るとなると、乗れる電車は限られます。その上、山内バスも30分から1時間毎に1本しかありません。お陰で、家に帰ったら、もうすっかり日が暮れていました。今度から来る時は、午前中に来るようにしなければなりませんね。尚、金剛峯寺からバスで帰る時は、金剛峯寺前よりも一つ隣の千手院橋から乗るのがお勧めです。千手院橋経由の方がまだ便数が多いので。

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再びダブルワークを始めました。

2018年11月08日 03時04分31秒 | 職場人権レポートVol.3

時給は千円に上がりましたが、それでも交通費込みで月収18万円。手取りでは僅か13〜14万円程にしかなりません。他方で、今まで昼から担当していた作業が無くなり、午後からの作業もベトナム人留学生バイトに取って代わられ、定時で帰る事が多くなりました。それでも家賃の支払い等はある訳で、止むを得ず、またダブルワークを始める事にしました。

今度のダブルワーク先は、リネンサプライ(シーツなどのレンタル)も含むクリーニング工場です(上図の業界団体HP参照)。今の勤務先から徒歩数分の所にあるクリーニング工場で、月・火曜日の週2日に限り、定時退勤1時間後の17時から20時までの3時間、ホテルのシーツやタオル、浴衣などをクリーニングする仕事に就く事になりました。

そのクリーニング工場は、今の勤務先とは目と鼻の先にあり、移動時間が節約できるので、その分仕事も早く終わります。ダブルワークの時間そのものも比較的短いので、今度は無理のない範囲で、昼の仕事とも両立できるのではないかと思います。時給は1,150円で、交通費も全額支給されます。これで月3〜4万円位の収入増になります。取り敢えず1ヶ月契約で始めて、問題なければ3ヶ月、半年と契約期間を更新する事になりました。

でも、短時間とはいえ、やはりダブルワークはシンドイです。今度のクリーニング工場もライン作業なので、仕事のスピードに付いていくだけでも大変です。

初日は浴衣の乾燥工程に入りました。高速で回っている2台の乾燥機(プレス機?)の前で、私も含め5人位のパートが、洗濯済の半乾きの浴衣を折りたたみ、乾燥機操作係の方に流します。浴衣をたたむと言っても、襟と袖を整え、一番上のボタンを止めるだけなので、作業自体は簡単です。

でも、ボタンが大きいので、ボタンを外したり止めたりするのが結構大変です。ラインのスピードも早く、付いて行くので精一杯。しかも、乾燥機操作係のお婆さん以外は全員外国人。私に浴衣のたたみ方を説明してくれた先輩パートも、女性のフィリピン人でした。

ところが、そのたたみ方を説明してくれたフィリピン人の話し方がまずかったのか、私がちゃんと聞いてなかったのか分かりませんが、違う種類の浴衣に変わったのに、同じ様なたたみ方で流してしまったから、さあ大変。たたみ直しを命じられた上、フィリピン人が操作係のお婆さんからムチャクチャ怒られる事態になってしまいました。

2日目はシーツの乾燥工程に入りました。そこでは私自身もシーツを乾燥機(プレス機?)にセットする作業に就きました。セットの仕方は社員が丁寧に教えて下さいましたが、それでも一度は機械に危うく巻き込まれそうになりました。シーツも一枚物と袋物があり、それぞれセットする向きが異なります。最初はその見分け方も分からず、慣れるのに苦労しました。

でも、所詮は単純作業。浴衣のたたみ方の違いやシーツを乾燥機にセットする向きも覚え、どうやら今度はダブルワークを続けて行けそうな感触を持ちました。しかし、いまだに納得できないのがタイムカードの登録データ。支給されたタイムカードには確かに私の名前が書かれているのですが、スキャンした機械には別人物の女性の名前が表示されるのです。最初は何かの間違いかと思いましたが、他の方にもそんな方がおられると聞き、早速社員に聞いてみました。

すると何と、退職したパートの登録データを抹消せず、それを私の出退勤データとして、そのまま流用しているのです。おそらく、人の入れ替わりが激しいので、1ヶ月の試用期間中は前のパートのデータで間に合わせるつもりなのでしょう。「給与はちゃんと支払われるから何も問題ない」と、その社員は言っていました。

しかし、果してそんな問題でしょうか?勤怠管理なんて仕事の基本であり、お金も絡むので、正確な上にも正確を期さなければならないはずなのに。そんないい加減な事でどうするのでしょうか?

それ以外は、社員の対応も懇切丁寧だったし(先述のお婆さん以外は)、移動時間も勤務時間も短時間で済むので、取り敢えずこの仕事は続けてみるつもりです。それでも、まだ2日しか働いていませんが、1日の仕事が終わればもう疲労困憊で、気が付けば風呂にも入らず寝入る有様です。その為、この間ブログ更新が出来ませんでした。

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