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アクリフーズこそが最大のテロリスト

2014年01月29日 22時30分38秒 | 職場人権レポートVol.3


 アクリフーズ群馬工場での農薬混入事件の容疑者として逮捕された元契約社員が連日マスコミに叩かれまくっています。まあ、やった事がやった事なので叩かれても仕方ないし、私もこの容疑者の顔写真をニュース等で見て「変な奴だなあ」と思っていました。しかし、その一方で、容疑者が勤務先での待遇の悪さを口にしているのに、会社の記者会見やニュースではその具体的な内容が全然報道されないので、「どうも胡散臭い。実際は会社もとんでもないブラック企業だったのでは?」という疑いをずっと抱いていました。
 
 そうしたら、やっぱり出てきました。週刊新潮や日刊ゲンダイ、NEWSポストセブン等が、アクリフーズの労働実態について取材していました。その中から、1/30日付週刊新潮の記事で取り上げられていた内容を抜き書きしました。下記にリンクも張っているので、元の記事も是非読んでみて下さい。

●アクリフーズの旧社名は雪印冷凍食品。元々は雪印本社の冷食部門だったのが、グループ会社の食中毒事件を機に子会社化を経てマルハニチロの系列に。
●4年前にマルハ本社から出向してきた製造課長が大幅なコストダウンを断行。それまで牧歌的だった社風が急に殺伐としたものに。
●ラインの回転が速くなり、あわただしくなった。各ラインの実績が張り出され、破損個数を何個出したか反省文も提出させられる様に。
●残業も月80時間超に(←厚労省が過労死ラインとして労災認定の目安としているレベルでもある)。ノイローゼになり辞めていった人も。
●1日2000円の早番手当、同1000円の遅番手当、皆勤手当、有休買上げ制度、準社員の退職金も廃止に。時給は820円から900円に上昇も、全体としては大幅な賃下げに。(また別の情報では、昔あった年間10~20万円の賞与も廃止に)
●この製造課長が曲者で、機械のトラブルがあったりすると、工場内に響き渡る様な大声で「何やってんだ!」と。工場長も実際はこの課長の言いなり。去年4月に課長が異動になって以降も体質はさして変わらず。

 また、アクリフーズの実際の労働条件についても、ジョブセンスリンクに掲載されていたハローワーク館林(群馬県)掲出の募集内容を下記に抜き書きしておきます。こちらも同じくリンク先をたどって元のサイトにも是非アクセスしてみて下さい。

●職種:冷凍食品(ピザ・グラタン等)の製造・包装。立ち仕事で体力・集中力を要す。ある程度の訓練期間が必要。
●賃金:
 時給900円、基本給(月平均)142,425円。他に通勤手当が実費支給で上限なし。
 (昔は時給こそ820円と安かったものの、これに各種手当が付き、月約20時間位の残業で17~25万円位にはなっていたらしい)
●勤務時間:
 交替制で5:00~23:00の間の7時間以上。別の募集要項では5:00~13:30、7:00~15:30、13:30~22:00の三交替となっていた。
 毎日1時間の休憩を除くと1日実働7.5時間となり、先の月平均基本給の金額とも概ね一致する。
●休日等:
 日曜とそれ以外の1日による変則週休2日制。週休は会社カレンダー(勤務ローテーション)により交替で取得。年間休日113日。他に育児休暇あり。
●その他:
 4ヶ月ないし6ヶ月の契約更新の繰り返しによる有期雇用の契約社員で、社会保険には加入。2週間の試用期間も賃金は同額。
 農薬混入事件で通常業務がストップするまでは毎年大量募集を繰り返していたらしい。

 これを見ると、昔は時給こそ820円と安いものの、各種手当がついて昔は月17~25万円、年300万円もの収入があったようです。私からすると、もはやワーキングプアというより中流下層とも言うべき待遇で、羨ましい限りです。でも、それは独身者の私だから言える事であって、所帯持ちの中年男性にとっては、これでも相当生活は苦しかっただろうと思います。
 しかも、悪賢い事に、時給(基本給)部分は相当低いのに、手当やボーナスで思いっきり水増しして、それで何とか生活していけるようにしている。手当やボーナスが幾ら多くても、そんな物は只の賞与(ご褒美)にしか過ぎず、会社の業績悪化を口実にどの様にも引き下げられるし、退職後にもらう年金も、算定の基礎になるのはあくまで基本給だけなので、もらえる年金額もホンの僅かになってしまう。でも、当座の手取りはそんなに悪くないので、みんなそこで満足してしまうのです。まるで、猿にやるエサを朝三つから四つに増やしたら総量は変わらないのに感謝されたという、「朝三暮四」の故事さながらに。如何にも「雪印」の考えそうな事です。

 しかし、その「牧歌的な社風」も、雪印の食中毒事件を機に、M&A(企業買収)でマルハニチロの子会社になった途端に、コストダウンの嵐に翻弄されるようになります。鬼の製造課長によって時差出勤手当等が全てカットされて、年収は300万から200万へと大幅ダウン。もっとも、基本給だけでは年収200万円すらいかないので、多分これは残業代や通勤手当も含めての額なのでしょう。それでも今の私と同じ給与水準で、しかも通勤手当は満額実費支給と、私よりはまだ恵まれている。私は時給こそ変わらないものの、通勤手当は月1万円が上限ですから。
 でも、それも独身で実家住まいの私だから言える事であって、妻子もいて公共料金の支払いもあるのに、年収200万では到底無理でしょう。幾ら時給が900円に引き上げられた所で、これでは「焼け石に水」にもなりません。さしもの「朝三暮四」も、もはや通用しませんでした。

 マルハニチロと言えば、一説によると、北洋漁業の船の中で奴隷の様にこき使われていた労働者がついに立ち上がる様を描いた、あの戦前のプロレタリア小説「蟹工船」のモデルにもなった会社だそうですが、21世紀になった今も会社の体質はさして変わらないようです。
 しかも、工場の所在地が群馬県大泉町。三洋電機の元企業城下町で、職を求めてやってきた日系ブラジル人が町民全体の1割を超える「日本のブラジル」。コンビニやスーパーの店内表示も、日本語・ポルトガル語の二ヶ国語で記される土地柄。研修生・実習生と偽り、外国人を時給400円程度の違法な低賃金で働かせる会社もある中で、群馬県の最低賃金を上回る時給900円もくれるなら、逆に「恵まれている」と評価されかねないのでしょう。
 日本の最低賃金なんて今や先進国の中では最低水準で、未だに時給千円以下なのは日本ぐらいなのに。しかも、その上に長時間労働やサービス残業で過労死するまで働かされても、ストライキも全然せずに、逆に「日本人は何て偉いんだ」と慰め合っている姿の、何ていびつな事か。

 そう考えると、あの容疑者も何か可哀想に思えてきました。最初は「いい歳した妻子持ちの大人が、子供みたいにアニメのコスプレにはまって、改造バイクに100万円もつぎ込んでバカみたい」と思っていましたが、それを維持する為に新聞配達の仕事も掛け持ちしていたのでしょう。私みたいにインターネットやブログをする訳じゃなし、他に何の楽しみもないのに、コスプレぐらいしたって別に悪くないじゃん。「表現の自由」は憲法でちゃんと保障されているんだし。改造バイクで排気ガスや騒音をまき散らかすのはさすがに戴けませんが、それをダメだと言うのなら、周囲の迷惑も顧みず大音量で都心を走り回る右翼の街宣カーは一体どうなる。あれを警察がロクに取り締まらないのに、改造バイクにばかり目くじらを立てるのは不公平ではないか。

 それでも、やはり、あの容疑者にも問題は大有りなのは確かです。前に働いていた自動車整備会社でも、待遇への不満のはけ口として、不良品を製品に混入させていたそうですし、アクリフーズでも「直ぐにキレるトラブルメーカー」として有名だったそうです。農薬混入については、どんな事があろうと言い訳は出来ません。まかり間違えれば死者も出る恐れがあったのですから。
 でも、それも「ブラック企業」だから仕方ないじゃん。この際、敢えて言いますが。ロクに労働者を人間扱いしない様な会社に、誰がまともに来るか。そんな会社でも他にまともな仕事がないから、みんな渋々来るのじゃないか。その中に、たとえロクに仕事をしない人間が少なからず混じっていたとしても、誰がそれを責められる?かつて中国の冷凍餃子事件が起こった時に、あれは中国の特殊事情で日本では起こり得ないと、白ばっくれていた御用評論家は、今頃どんな気持ちでいるのだろうか?

 実は、うちの会社にも、そんなトラブルメーカーがいます。私の前方不注意による職場内での事故に託けて、慰謝料まで要求してきたヤクザまがいのトラブルメーカーに対して、会社は諌めるどころか、「第三者行為」を口実に労災隠しに走りました。たまたま私が一人でも入れるバイト労組に加入していて、組合が労基署にかけあってくれたから良かったものの、もし入っていなかったら一体どうなっていたか。
 アクリフーズの記者会見で、「待遇への不満なぞ何も聞いていない」「容疑者にも何も心当たりはなかった」という工場長の発言を聞いて、私は無性に腹が立ちました。私に対して労災逃れに出てきた、うちの会社の当時の所長と全く一緒じゃないか!

 ブラック企業には、社員や経営者もロクな人間はいない。いても少数です。だから、行き当たりばったりの仕事しか出来ないし、業務改善や待遇改善を図ってそこから抜け出そうとする意欲もない。上の目ばかり気にして下の意見を全然聞かず。「どう改善するか」ではなく「どうやり過ごすか」ばかり考える。バイトには偉そうにガーガー言うくせに、自分たちは朝礼も平気ですっぽかし、問い詰められても言い訳ばかり。そのくせ、先のマルハニチロの破損個数の反省文の様に、何でも下の個人だけに責任をなすりつける技術だけは一人前。
 それでも、一応は大企業の物流センターなので、構内に安全標語や安全ポスターの類は一杯張ってあります。でも、あれも全てアリバイ工作。それを使いこなす能力も意欲も、実際にそこの業務を請負う下請けブラック企業にはありません。業務発注者の大企業もそれを見て見ぬふり。恐らく、安全ポスターや財務状況、株価等の「見てくれ」さえ良ければという考え方なのでしょう。アクリフーズやマルハニチロや雪印も、多分同じ様なものでしょう。
 そんな企業が、自分の事を棚に上げて、労働者個人だけを悪者にして、「テロ防止」や「監視強化」を言うに至っては、もはや論外です。ブラック企業こそが最大のテロリストです。そんな企業に、労働者をテロリスト呼ばわりする資格なぞ微塵もありません。

 
(参考記事)
・「冷凍食品」農薬混入犯の動機は過酷労働!?「アクリフーズ」工員を締め付けた鬼の「製造課長」(週刊新潮)
 http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/
・ジョブセンスリンクに掲載されていたアクリフーズの求人情報(現在は掲載中止)
 http://job.j-sen.jp/hellowork/job_6386855/
・02年に社名変更 アクリフーズの隠蔽体質は雪印の“亡霊”(日刊ゲンダイ)
 http://gendai.net/articles/view/newsx/147094
・アクリフーズとカネボウ化粧品に共通する「負の遺産M&A」の落とし穴(BLOGOS)
 http://blogos.com/article/77584/
・アクリフーズ - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%BA
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なにわB級グルメ探訪22 「普通の食堂いわま」の粕汁定食

2014年01月26日 20時33分10秒 | なにわB級グルメ探訪

 
 最近、この店によく通っています。競馬の馬券を買う為に、難波に出てきた時は、必ずここで昼食を食べます。
 店の名前は「普通の食堂いわま」。岩間さんという方のお店なので「いわま」。浜田省吾の熱烈なファンで、店のトイレも浜田省吾のポスターだらけ。
 店の場所は大阪・難波千日前、難波花月から道具屋筋の問屋街に入り、一つ目の曲がり角を左に曲がって直ぐ。
 店長の似顔絵がトレードマークのド派手な看板がかかっているので、初めて来た人も直ぐに分かると思います。
 通称「裏ナンバ」と呼ばれる一帯にあり、南海難波駅からも近いので、昼も夜も結構にぎわっています。



 店ではいつもこの粕汁定食をランチに注文します。ランチ限定のメニューです。
 そして、季節メニューなので夏はやっていません。夏はこれも季節限定の水ナス定食に変わります。私はこの夏のメニューも大好きです。
 この粕汁定食ですが、AとBの二種類あります。いずれも粕汁と卵焼きが主菜で、副菜にAは小鉢、Bは唐揚げ二切れが付きます。
 私はいつもBを頼みます。ちなみに価格は、Aが750円(だったと思う)、Bは880円です。

 この定食のどこがそんなに美味しいかと言うと、

 一つには卵焼きが昔ながらの味で、これを食べる度に子供の頃を思い出します。写真では器の陰に隠れてしまっていますが、大根おろしも卵の横に添えられています。
 定食チェーンによくある、如何にも作り置きみたいな感じの、パサパサした卵焼きとは全然違う。
 それに付いてくる醤油も、店に置いてあるヤツとは別の、卵かけ専用の物です。

 二つ目には、ご飯が美味しい。何でも国産のマイスター米を使っているとかで、これまたチェーン店のパサパサした米とは全然違う。

 そして三つ目に、粕汁も具沢山。焼き鮭もちゃんとそれなりに入っているし野菜も豊富。
 チェーン店のだと具が少なかったり、汁もお粥みたいだったりする。
 そこに唐辛子も付いてくる。私は最初「汁物に唐辛子なんて」と思っていましたが、試しに一振りしてみると、これまた違った味わいに。寒い冬はこれが一番!

 最近は「コッテリ」だの「ガッツリ」だのと、やたら濃い味付けの、ボリュームばかり多いメニューが増えて、こんな昔ながらの味を堪能できる店はもう余り残っていません。まだ残っている昔ながらの店も、古くて暗いだけの店や、難波花月周辺や道頓堀界隈によくある「レトロもどき」の店が多く、私はいささかウンザリしていました。そのくせ値段だけは高い。少し油断すると一食だけで千円以上する。

 そういう中で、こんな「普通の食堂」の様な、昔ながらの味を安く堪能できる店が、今後もどんどん増えれば良いと思います。

 ただ難点は店内が狭く混雑している事。最近は「食べログ」や「ダンチュー」などのグルメ雑誌・サイトにもよく取り上げられる様になったせいか、お昼時や夕食時はいつ行っても満杯で、ゆっくり食べれない事が多い。もう少し店が広ければ、ゆっくり食べられるのにと思います。

 そして店長のブログも、忙しいのは分かるけど、もう少し内容のある記事を書いて欲しいと思います。はっきり言って、あれでは、行間ばかりやたら広いだけで、中身は単なる「つぶやき」でしかない。それではツイッターと何も変わらない。せっかく自前のブログを持っているのに、何故もっとメニューや地域の宣伝をしないのかと思います。例えば、千日地蔵の事を書くなら、石碑の寄進者名簿に自分の名前が載っていたと喜ぶだけでなく、地蔵の由来についても簡単に紹介するとかすれば良いのに、と思いました。

 まあ、難点はそれ位です。とにかく味は美味しいです。読者の方も一度行かれては如何かと。
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医療費をもっと安くしろ!

2014年01月23日 22時40分14秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
  

 昨日、税務署に確定申告を済ませて来ました。確定申告なんて会社員やバイトには関係ないと思っていたら大間違い。サラリーマンでも、災害に遭ったり、住宅を建て替えたり、大病を患うなどして、急に多額の出費を強いられた場合は、申告すれば幾許(いくばく)かの金が税金から差し引かれて戻って来ます。私の場合も、保険の効かない腰痛治療で毎年多額の出費を強いられているので、確定申告を毎年欠かさずやっています。

 どれほどの医療費になれば申告できるのかというと、1年間で(1)10万円か(2)所得収入の5%の、どちらか少ない方を超えた場合です。所得金額というのは、年収から社会保険料などの必要経費を差し引いたものです。年収200万円だと所得金額は大体120万円位になります。その5%の6万円以上の医療費については、申告すれば税金が免除されます。何故(1)(2)の2通りも基準を設けているかというと、一律10万円だけでは低収入の非正規労働者が不利に、逆に所得割合だけでは正社員が不利になるからです。

 この確定申告の計算も、昔は手引書とにらめっこしながら手書きでしたものですが、今はパソコンで簡単に作成できるようになりました。12月の給与明細と一緒に会社から貰った源泉徴収票を見ながら、国税庁HPの申告書作成フォームに所定の金額を順次打ち込んで行くだけです。但し、医療費の計上だけは今も少々繁雑です。直ぐに医療費の計上ができるように、日頃から領収書を医院別にまとめて整理しておかなければなりません。これが意外と面倒なので確定申告しない人も結構います。

 そうして集めた医院の領収書を、所定の封筒に入れ、源泉徴収票を添付した確定申告書と一緒に税務署に提出すれば、1ヶ月後には還付金が銀行に振り込まれます。確定申告の時期になれば特設の申告会場が設けられ、税理士も大勢いて手取り足取り教えてくれるので何の心配もいりません。但し、提出期限間近になると会場は混雑するし、還付金の受け取りも遅くなるので、申告する場合は早めにした方が良いでしょう。

 それにしても医療費の高い事。去年1年間だけでも26万円もの出費となりました。なぜそんなにもお金がいるかと言うと、
(1)隔週日曜に1時間半、完全予約制の鍼灸(しんきゅう)治療に1回6千円。それが月2~3回受診で年間計15万6千円。(非保険)
(2)前記以外の日でも腰や腕が痛い・だるい場合は不定期に整骨医に。そこが1回数百円の月数回で年間約2~3万円。(保険適用)
(3)整骨医は保険が効くが気休め程度にしかならないので、たまには大阪市内のマッサージ店に。1時間2980円で月数回、年間では5~6万円。マッサージと言うと世間ではスパのイメージが強いですが、私にとってはもはや治療に近い。(非保険)
(4)その他に風邪引きやメニエール症候群の治療も受けたが、これらは全体の中では微々たるものです。(保険適用)

 そういう事で、医療費の大半を腰痛・頚腕(けいわん)症の治療代で占めています。その殆(ほとん)どが保険適用外なので医療費がかさむのですが、では保険が効けばそれで良いかと言うと、そうでもないのです。確かに、医師の判断があれば今でも鍼灸治療にも保険が適用されます。でも、保険では診療報酬(保険から医師に支払われる額)が余りにも低い為、医者は薄利多売に走る様になるのです。鍼灸でも患者一人当たりにかける鍼(はり)の本数や治療時間を削り、ひたすら回転率だけを上げようとします。これも私が実際体験した事です。この矛盾を解消するには、鍼灸医への診療報酬を上げるしかないと思います。

 ここまで読んで、「医者に頼らずフィットネスクラブで身体を鍛えたらどうか」と思う人も、中にはおられるかも知れません。私もそう思い、近くのフィットネスクラブに一時通った事もありました。しかし、友達同士で行くならまだしも、一人で通っても放ったらかしにされるだけで、行っても全然面白くなかったし、仕事とも両立できなくなり、結局長続きしませんでした。自宅でストレッチ体操にも挑戦しましたが、こちらも仕事が忙しくて長続きせず。

 それでも、私の場合はまだ「たかが腰痛」で、内臓・心疾患や難病など命に別状ある病気を抱えていないだけマシかも知れません。それに、腰痛といっても慢性的なもので、今の所は仕事や生活に直接支障を来すほど酷くはありません。しかし、それでも「されど腰痛」、過去には痛みを我慢できずに欠勤した時もありました。欠勤日数が連続3日を超えると途端に会社の対応も酷くなりました。もう「出て来れないなら辞めたら?」と言わんばかりの対応でした。そういう経験もあるので、当日欠勤だけはしない様に、自分でも体調管理には気を使っています。

 でも、誰も好き好んで腰痛になった訳ではありません。誰でも長年、冷蔵庫・冷凍庫で朝早くから5キロ、10キロの商品を絶え間なく運んでいたら、腰や腕を痛めるし身体も固くなります。それに加え、「ブラック」生協時代の超長時間労働(酷い場合は早朝から深夜まで)、超サービス残業(それでも残業代は付かず)、軍隊式労務管理から来る精神的ストレスの影響も大きかったと思います。医学的な専門知識や検査機器もない素人の個人には因果関係が証明できないだけで、腰痛が業務に起因しているのは明らかです。
 なのに、何故、年間26万円も払わなければならないのか。昨今、「医療費の無駄遣い」や「バラマキ福祉の弊害」を指摘する声をよく聞きますが、そんなに国民は医療費を無駄遣いしているのでしょうか?



 そこで少し調べましたが、実際は全然違いました。それは厚労省HPに掲載の上記図表からも明らかです。OECD(経済協力開発機構)加盟国(簡単に言えば先進国の事)のGDP(国内総生産)に占める医療費の割合や国民一人あたりの医療費の額を比較したものですが、日本は多い順から数えて前者で第16位、後者でも第19位です。いずれも第1位の米国の半分以下の数値で、ヨーロッパ諸国の大半よりも少ないのです。その代わりに受診回数は多いのですが、これも小まめに受診しているからこそ、病気をこじらせて医療費がかさむのを逆に防いで来たのではないでしょうか。

 それと対照的なのが米国です。この国は断トツ首位で医療費の額が多いですが、それは、日本の健康保険の様な公的医療保険制度が存在せず、重病化するまで病院にも行けない人が多いから、逆に医療費がかさむのではないでしょうか。米国には民間の医療保険しかなく、バカ高い保険料を払っても、いざ必要な時にはなかなか保険がおりず、盲腸の手術代にも事欠き命を落としたり破産に追い込まれるケースが後を絶ちません。それを描いたのがマイケル・ムーア監督の映画「SiCKO(シッコ)」です。



 その折角の日本の「国民皆保険制度」を、「医療費の無駄使い」や「バラマキ福祉」だとか難癖をつけて、国が医療費を出し渋るから、患者のたらい回しや、公立病院の赤字や、病院勤務医の長時間労働や人手不足といった問題も起こってくるのです。そして、国の財政赤字も、元をただせば、医療費ではなく公共事業や軍事費の無駄使いの所為(せい)です。米軍基地から地代も徴収せず、逆に「思いやり予算」と称して米軍に至れり尽くせりの「バラマキ」をしたり、消費税を年々上げながら、福祉には全然回さず法人税の値下げばかりしたり、並行するJR在来線を廃止してまで新幹線を作ったり(現に長野新幹線開通と引き換えに信越本線が軽井沢付近で寸断されてしまった)。例を上げればキリがありません。

 つまり、政府の「やらずぼったくり」の所為で財政赤字になったのに、そのツケを国民にばかり押し付け、健康保険の負担を出し渋っているから、鍼灸や整体にはまともに保険が適用されずに、こんなに医療費がかさむようになり、そこから幾許(いくばく)かの金額を取り返す為に、しち面倒な確定申告もしなければならないのです。そこまでしても、返って来るのは僅か1万円余りです。何度も言いますが、誰も好き好んで腰痛になった訳ではありません。これは自己責任なんかでは断じてありません。医療費をもっと安くしろ!
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沖縄の未来こそ日本の未来

2014年01月18日 19時30分32秒 | 沖縄の犠牲の上に胡坐をかくな
 

 残念ながら東京都知事選挙は保守陣営だけでなく革新陣営も混迷を深めていますが、本当は都知事選よりも沖縄県名護市の市長選挙の方が、自民党にとっても重要だったのではないでしょうか。自民党が本当に都知事選を最優先に考えているなら、自民党を除名された舛添なんかに便乗するのではなく、自前の候補を擁立している筈だし、都連推薦でお茶を濁すのではなく党本部推薦としていた筈です。
 そこに気が付かずに、投票日前日まで何も応援できなかった自分の不明を恥じるばかりです。「基地被害に苦しむ沖縄の人たちの事なぞ眼中になかったのか」と言われても仕方がありません。せめてもの罪滅ぼしに、那覇市議会・沖縄県議会の下記決議を紹介する事で、明日投票の名護市長選での移設反対派市長への支援表明とさせて貰います。本土の人間は私も含め、自民党が圧倒的多数を占める那覇市議会や、お膝元の県議会で、知事の変節に抗議し、果ては辞任まで求める意見書が可決された事の重要性を、今一度かみしめて考えなければならないと思います。
 宇都宮当選の可能性が遠のいた今、どっちに転んでも自民党政治の転換には繋がらない舛添・細川(その場しのぎの脱原発だけなら誰でも言える)や、極右・田母神しか下馬評に上がらない都知事選よりも、基地撤去・自立振興を掲げて闘われ、現実に勝利逆に、たとえ困難ではあっても、それを成し遂げてこそ初めて革新勢力の再生・復権も可能になるする可能性が高い名護市長選の方が、安倍・自民党にとっては数倍も脅威なのは明らかです。
「長い物には巻かれろ」で米国や財界には何も言えないくせに、弱い者虐めするしか能のない、本土のナンチャッテ右翼やヘタレ有権者が、これを機に、沖縄の人々の闘いに触発されて、自らの権利意識に目覚める契機になれば幸いです。

※上記画像:左は沖縄県庁HPに掲載の普天間米軍基地。戦後、米軍が「銃剣とブルドーザー」でそれまであった村落や田畑を強制接収して基地を作ったのであって、(ネトウヨが言う様な)基地が出来てから勝手に周囲に人が住み着いたのではない。右は防衛庁HPに掲載の辺野古移設計画図。キャンプ・シュワブや辺野古崎の沖合に広がる、ジュゴンが棲息する海を埋め立て2本の滑走路を造り、そこに普天間基地を押し付けよう(移設)としている。


仲井眞県知事の辺野古埋め立て承認に抗議し、辺野古移設断念と基地負担軽減を求める意見書

 去る12月27日に仲井眞県知事は、辺野古移設に向けた政府の埋め立て申請を承認した。埋め立て承認は、県内すべての市町村長、議会議長、県議会議長らが署名し、普天間基地の県内移設断念などを求めて、安倍晋三首相に直訴した「建白書」に反するものである。
 これまで仲井眞県知事は、平成23年5月に辺野古移設に向けた日米共同声明を受け、「県や地元の了解を経ずに移設案が決定されたことは誠に遺憾。受け入れは極めて厳しい」、また続く6月県議会では「県内移設は不可能に近い。拒否の選択肢もある」。同年9月県議会においては、「日米共同声明を見直し、県外移設を求めていきたい」。また、平成24年9月に当時の外相や防衛相との会談では「県外で移設先を探した方が早い」。続く同月の米国ワシントンでの国際シンポジウムでは「他の都道府県への移設が合理的で、早期に課題を解決できる。辺野古移設は見直すべきだ」。そして去る12月県議会においては、「日米両政府に普天間の県外移設、早期返還の実現を強く求めていく。県外で探さないと現実的にはならない」などと、これまで県民の総意を反映した姿勢を示してきた。
 仲井眞県知事は、埋め立て申請を承認する一方、「県外移設」要求という前回県知事選の公約は撤回せず、「県外移設の方が早い」との持論を堅持する姿勢を示しているが、これは埋め立て申請を承認することと相いれないものである。
 また、去る12月25日、安倍首相の仲井眞県知事との会談での「米軍普天間飛行場の5年以内の運用停止」に向けた一連の発言は、閣議決定でもなく担保力もないものであり、いわゆる口約束にすぎない。
 当日の安倍首相の基地負担軽減策などの説明に対し、仲井眞県知事の「驚くべき立派な内容に140万県民を代表して感謝する」との発言は、県民の思いと大きくかけ離れたものであり、県民の落胆は計り知れないものがある。
 仲井眞県知事のこれまでの辺野古問題に関する公約や議会答弁などと、今回の埋め立て申請に対する承認が全く矛盾するものであることは言を俟たず、仲井眞県知事が県民に対して説明責任を負うことは言うまでもない。
 よって、本市議会は、安心、安全で平和を求める沖縄県民の期待に反し、辺野古埋め立てを承認した仲井眞県知事へ強く抗議するとともに、辺野古移設断念を含めたあらゆる基地負担軽減策を早急に実行するよう政府に要請することを求めるものである。
 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

 平成26年(2014年)1月6日
 那覇市議会
 あて先 沖縄県知事、内閣総理大臣

http://www.gikai.city.naha.okinawa.jp/decision/2014-0106/iken01.html


仲井眞弘多沖縄県知事の公約違反に抗議し、辞任を求める決議

 仲井眞知事は去る12月27日、国が提出した辺野古埋立申請を承認した。これは、選挙で「県外移設」を掲げた政治家としての公約違反であり、県議会が重ねて全会一致で求めてきた「県内移設反対、普天間基地は国外・県外移設」とする決議を決定的に踏みにじるものである。
 療養のため欠席した県議会がまだ開会している中、上京し、政府首脳との会談で本県議会に何らの説明を行わないまま「承認の4条件」と称されるような要請を唐突に行うなど、その手続は議会軽視であり、許されない。また、「驚くべき立派な内容」「140万県民を代表して感謝する」などと県民を代表して謝意を述べ、米軍基地と振興策を進んで取り引きするような姿がメディアを通じて全国に発信されたことは屈辱的ですらあり、県民に大きな失望と苦痛を与えた。
 加えて、埋立承認によって米軍基地建設のための辺野古の埋め立てにみずから道を開きながら「県外移設の公約を変えていない」とその非を認めず、開き直る態度は不誠実の極みであり、県民への冒�必というほかない。
 かつて、これほどまでに政府につき従い、民意に背を向けた県知事はいない。戦後69年、復帰後42年を迎えようとする中、昨年1月の県民総意の「建白書」に込めた決意を否定し、県民の中に対立を持ち込むもので、言語道断である。
 沖縄の自立を遠ざける方向へ後戻りを始めた仲井眞知事にもはや県民代表の資格はないと断ぜざるを得ない。知事は、公約違反の責を認め、その任を辞して県民に信を問うよう求める。
 以上、決議する。

 平成26年1月10日 沖縄県議会
 沖縄県知事 宛て

http://www.pref.okinawa.jp/site/gikai/h260109ikenketugi.html


名護市長選 石破氏の「名護振興基金」発言 “アメとムチ”再び 「画餅」に過ぎぬ500億円

 「夢を形にするために、500億円の名護振興基金をつくる」
 16日、「3日攻防」に突入した沖縄・名護市長選(19日投票)で辺野古の新基地を推進する末松文信候補の支援に入った自民党の石破茂幹事長は、宣伝カーの上で高らかに宣言しました。

「200年」続く負担
 ただ、石破氏は、この基金は「名護市民のご負担」(石破氏)=辺野古の新基地受け入れと引き換えであることを明言しています。「名護市民を世界一幸せにする」といいますが、200年も続く基地負担を押し付けられて、どうして幸せになれるのでしょうか。
 この基金は総額1000億円の「北部振興事業費」など、県民を屈服させるための“アメとムチ”政策の焼き直しです。多くの市民・県民が「誇りと尊厳を傷つけられた」と憤っている「札束でほおをたたくやり方」そのものです。
 しかも、この「500億円」の内訳を見ると、どこが「名護振興」なのか、疑問を感じざるを得ません。

看板の掛け替え
 その最たるものは、那覇空港第2滑走路の増設です。名護市街地から80キロも離れた空港の滑走路建設がなぜ「名護振興」なのでしょうか。しかも、増設費用は、来年度予算案だけで330億円が計上されています。
 また、県立北部病院と北部地区医師会を統合して基幹病院を建設するといいますが、これはすでに沖縄県が検討に入っています。基地と引き換えのカネで建設するようなものではありません。
 何より、この基金は、基本的に国が出資する「北部振興事業」とはちがい、「国・県・市それぞれが負担する」(石破氏)ものです。つまり、3者が出資した基金を事業費にあてるというもの。国の分担割合は不明確です。
 しかも、石破氏は500億円について「一括交付金400億円をベースにする」と述べています。一括交付金はすでに政府として決定しており、単なる「看板の架け替え」の疑いが濃厚です。
 末松氏は、自身が掲げる「末松ビジョン」が、「確実に実施できる」と絶賛し、宣伝カーの上で「まことにありがとうございます」と平身低頭しました。しかし、末松氏はこれまで同ビジョンの財源として、基地と引き換えの米軍再編交付金などを挙げていました。つまり、再編交付金は確かな財源にならないことを告白したようなものです。
 末松氏は、米軍再編交付金に頼らない稲嶺ススム市長の政策を「絵に描いた餅」だと非難しますが、どちらが「画餅」であるかは明白です。(1/17日付しんぶん赤旗)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2014-01-17/2014011704_01_1.html


稲嶺進名護市長への応援メッセージ(辺野古浜通信HPより)

 名護市長選挙の行方は日本中がかたずをのんで見守り、世界が注視している。
 沖縄県民の安全と誇りを守る約束で知事に選ばれた仲井真知事が中央政府の甘言と威しに屈服し、県民との固い約束を捨て去った以上、誰が未来にわたり子々孫々につなぐ沖縄そして名護市民の暮らしと安全と誇りを守れると言うのか。
 稲嶺進現市長を圧倒的優勢で勝たせ、世界有数の美しいこの土地、海、歴史と誇り、住民の暮らしを守らせる以外に、どんな手段ももう残されていない。
 辺野古はもちろん、沖縄の土地も海も歴史も、ここに住む者たちのものだということを、稲嶺進現市長を当選させ、日本中、世界中に発信してゆこう。稲嶺さん、何ものも恐れず正々堂々の戦いをしてください。心ある日本国民たち、世界の良識も、間違いなく稲嶺さんの強い味方だから、戦い抜いてください。

 菅原文太

http://henoko.ti-da.net/e5799984.html 
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続・もはや今度の都知事選には何も期待できない

2014年01月16日 22時51分04秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 東京都知事選での澤藤氏らの宇都宮候補批判に対して、「保守陣営を利するものでしかない」との意見があります。所謂「利敵行為」論です。実は私も、前回記事を書いた後、ある方から同様の意見をメールで戴きました。早速、私も自分の真意をしたためたメールをその方に返信させて貰いました。幸い、その方とは最終的に分かりあえる事が出来ましたが、これを機に、改めて前回記事を書いた真意をここに公開する事にします。

 私は、今回の件については、澤藤氏らの主張だけでなく、宇都宮陣営の言い分も聞かなければ公正なコメントはできないと思い、ネットで調べていました。
 でも、宇都宮氏は有力都知事候補でありながら自身のHPも持たず、後援会「人にやさしい東京をつくる会」HPにもなかなか反論が掲載されませんでした。ようやく掲載された先の「法的見解」も、抽象的な言い訳ばかりで、澤藤氏や醍醐氏の疑問に具体的に答える内容には全然なっていませんでした。

 まず第一に、「法的見解」には、最初に事件の発端となった澤藤大河氏など2名の随行員外し強行や、その背景となった選対の非民主的運営についての説明が、一切載っていません。選対を私物化し、街宣日程も当日にならなければ第一線の運動員には伝えず、現場からの人手不足解消を求める声にもまともに対応しなかった件です。それをずっと大河氏は指摘し続けていました。民主的な組織なら、ここで何らかの改善策が講じられる筈ですが、選対本部はずっと無視を決め込んだ挙句、最後には異論排除に打って出てきました。
 そして、候補者の宇都宮氏も、その選対の非民主的運営を是正するどころか、それを容認し寧ろ加担するかのような態度を取り続けました。最初は「大河氏たちには何の問題もない」と言っておきながら、後になれば周囲と口裏を合わすかのように大河氏たちの揚げ足取りを始める。これが果たして革新・民主の候補者のする事でしょうか。
 私は、ある意味、この非民主的運営への指摘の方が、後述の金権・企業ぐるみ選挙との指摘よりも重大だと思いました。何故なら、ここにこそ、宇都宮後援会幹部の「人にやさしくない」官僚的体質が現れていると思うからです。その現象としての現れが金権選挙です。

 そして第二に、金権選挙との批判に対しても、「法的見解」においては、「幹部が受け取った報酬は、ウグイス嬢などの機械的業務に対しては支払いが認められている労務費や、交通費・宿泊費などの実費支給に過ぎず、選挙買収には当たらない」との一般的な言い訳に終始し、「実費支給ならなぜ端数金額まで収支報告書に記載しないのか」「選対幹部の選挙運動まで機械的業務として処理できるのか」等の具体的疑問には何ら答えるものになっていません。
 選対事務局長が岩波書店から社員として給与を貰いながら選挙専従として約1ヶ月間張り付いていた件についても同様です。「法的見解」では告示日以降の17日間だけを取り上げ、「有給休暇で消化可能だから企業ぐるみ選挙には当たらない」と片付けています。しかし、では告示日以前についてはどうなのか。本当は、告示日以降であろうとなかろうと、業務外の選挙活動に業務命令で参加する(させられる)事自体が、企業ぐるみ選挙であり、個人の思想信条の自由を侵すものであるのに。

 そのくせ第三に、澤藤氏の妻が宇都宮氏の供託金を一時立て替えた事について、澤藤氏があたかもそれを宇都宮氏への人格攻撃に利用しているかのように書き立てています。実際は、宇都宮氏の借金が供託の為に必要に迫られたもので、何らやましいものでない事は、澤藤氏もブログで言及しており、その上で「何故借金したと正直に言わずに、自腹で供託したと同窓会で嘘をついたのか」と書いているだけなのに。(だから私も、こんな事は議論の本筋とは無関係なので、前回記事でも敢えて取り上げませんでした)
 そんな「どうでも良い事」で澤藤氏と論争する暇があるなら、第一で取り上げた選対の非民主的運営についての釈明をまずすべきだろうと思います。

 要するに、宇都宮氏も後援会幹部も、保守陣営の金権・腐敗や非民主的・権力的体質を批判しながら、自身も規模こそ違えど、それと同じ様な体質にまみれていたという事です。
 勿論、全てとは申しません。清廉潔白で真に弱者の味方として活動しておられる方も一杯いる事は私も知っています。でも、幹部の中には保守陣営と同じ様な体質が蔓延っている事が、今回の事件で露わになりました。しかも、宇都宮後援会には、共産党関係者だけでなく、過去には「共産党は非民主的・スターリン的」と罵ってきたような人(高田健氏など)や、無党派市民活動家(上原公子氏や内田聖子氏など)もいます。そういう人も含め、前述の体質にまみれていた事が明るみになったという事です。これは相当根が深い問題だと思います。 
 ソ連が何故崩壊したか、北朝鮮が何故あの様な独裁国家になってしまったのか、いずみ生協でなぜ経営私物化問題が起こったのか。その最大の原因は、いずれも当事国の国民や職員が、「私たちの国は労働者の国だから」「私たちの勤務先は民主団体だから」という理由で、実際の不正や人権侵害に目をつむってきたきたからでしょう。

 これについては、私自身にも忸怩たる思い出があります。生協に勤務していた当時、残業代は殆ど支払われておらず、大変な長時間労働とサービス残業が職場に横行していました。その実態を誰かが労働基準監督署に告発し、労基署から監査に入られた事がありました。その時に職制は何と言い訳したか。「労基署といえども国家権力の手先である、サービス残業摘発に名を借りた弾圧から生協を守らねばならない」という趣旨の事を言ったのです。そして「生協理事会としても決して長時間労働やサービス残業に手をこまねいている訳ではないが、その是正には時間がかかる」とも。しかし、実際には何人もの労働者が過労死させられていたにも関わらず!(私が退職するまでに、知っているだけでも4名)
 しかし、その頃の私は、その職制に内心反発を抱きながらも、「まずは生協を弾圧から守らねばならない」と思っていたのです。今にして思えば、何て能天気だったかと思います。労働者の人権や人命を平気で蔑にするような生協が、政府の憲法改悪・リストラ政策と本気で闘えるか?ズルしても競争に勝てれば良いという立場で、財界の新自由主義(弱肉強食)の考え方やブラック企業の搾取を本気で批判できるか?できる訳がない。その様な立場では、最後にはこれらの問題でも、組合員や国民を平気で裏切るだろう事は、容易に想像できるのに。

 私は何も、宇都宮氏の候補者としての適性だけを問題にしているのではありません。単に「演説が下手」等の技術的な問題だけなら、それを克服すれば良いだけです。直ぐには克服できなくても、場数を踏む中でいずれは解消される問題です。宇都宮氏の問題はそれに止まらず、選対の非民主的運営を容認し自らもそれに加担してきた所にあります。だから革新統一候補として不適格だと私も思ったのです。
 これらの両者の主張を見比べてみて、果たしてどちらの言い分の方が正しいかどうかを考えた結果、たとえ澤藤氏に息子の大河氏に対する親としての思い入れが多少あったとしても、澤藤氏・醍醐氏の主張の方にこそ分があると私は判断し、自分のブログでもこの問題を取り上げました。
 現実の不正や人権侵害に対しては、それが保守の国家権力や資本によるものであろうと、民主団体や革新政党によるものであろうと、あくまで人権擁護の立場で闘わなければならない。そうしなければ、最後には自分たちにもそのツケが必ず回ってくる。逆に、たとえ困難ではあっても、それを成し遂げてこそ初めて革新勢力の再生・復権も可能になると思います。
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もはや今度の都知事選には何も期待できない

2014年01月13日 23時14分57秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 今年2月9日投票の東京都知事選で、本来なら猪瀬・徳洲会献金疑惑追及の先頭に立つべき候補が、猪瀬同様の金権体質を抱えていると、かつての仲間から批判されています。澤藤統一郎氏や醍醐聰氏らによる宇都宮健児候補への批判がそれです。特に澤藤氏などは、ご自身のブログ「澤藤統一郎の憲法日記」で既に20本以上も宇都宮氏の立候補辞退を呼びかける記事を書いています。

 澤藤氏や醍醐氏による宇都宮氏批判の要点は概ね次の通りです。

(1)選対本部長(上原公子・元国立市長)や選対事務局長(熊谷伸一郎・岩波書店社員)など一部幹部による専断的な選対運営によって、翌日の街宣日程が前日になっても決まらなかったり、現場の人手不足がずっと放置されてきた。それに対して、宇都宮候補の随行員として選挙ボランティアに加わった澤藤氏の息子・大河氏が、選対事務局に何度もその問題でかけ合ってきた。選対事務局はそれに対し、改善するどころか逆に、大河氏ともう一人の随行員を、理由も明らかにしないまま、いきなり「臭い物に蓋」とばかりに随行員から外す挙に出た。

(2)その一方で、上原本部長は、公選法では買収供応として明確に禁じられている選挙報酬を、ウグイス嬢などの労務費(バイト料)や交通費・宿泊費などの実費支給に限り例外的に認められている規定を悪用し、違法に受け取り、政治資金収支報告書にも虚偽の記載をした。

(3)熊谷事務局長も、岩波書店社員として給与を貰いながら、有給休暇も使わず、選挙活動に業務として参加する「企業ぐるみ選挙」を行っていた。

(4)その他にも、選挙ボランティアを単に自分たちの手足としてしか見なかったり、ビラ配布中に不当逮捕された運動員の釈放・救援にもまともに取り組まなかったりといった、差別的な選対運営がまかり通っていた。

(5)自身も選対幹部として加わった父親の澤藤統一郎氏が、何度もそれらの問題点を内部で指摘してきたのに対し、選対事務局は今度は澤藤氏も選対事務局から排除するに至った。

(6)宇都宮健児氏自身も、前述の選対運営の横暴を何ら諌めず、事実上、見て見ぬふりでお茶を濁してきた。

(7)宇都宮氏自身の都知事候補としての適格性も甚だ疑問だ。選挙戦の最初から最後まで同じ内容の演説の繰り返しで、かみ合った論戦が全然できていなかった。

 それに対する反論が「澤藤統一郎氏の公選法違反等の主張に対する法的見解」の名で宇都宮後援会「人にやさしい東京をつくる会」の公式サイトに掲載されましたが、抽象的な言い訳に止まり、全然、具体的な反論になっていません。例えば、選挙報酬について、「あれは交通費や宿泊費等の実費支給に過ぎず、買収供応には当たらない」と反論していますが、それなら何故、実費なら必ず出る筈の千円以下の端数が一切計上されず、まるで判で押したように10万円ちょうどという、いかにも取って付けたような報酬金額になるのでしょうか。既に醍醐聰氏もご自身のブログでこの疑問に言及しておられますが、私も醍醐氏と同じ疑問を持ちました。確かに猪瀬・徳洲会の5千万円疑惑とは全然金額が違いますが、やっている事は全く同じです。

 これでやっと、前回2012年都知事選での宇都宮大敗の理由が分かりました。当時は猪瀬直樹が石原慎太郎の後継者として自民・公明両党に加え「維新の会」からも推薦を得て、同時に行われた衆院選での自民党圧勝の余勢をかって、433万票もの大量得票で早々と当選を決めました。
 それと全く対照的だったのが宇都宮健児氏です。こちらも猪瀬には及ばないものの、元日弁連会長や年越し派遣村の名誉村長、サラ金に対する過払い金返還訴訟のリーダーとして、それなりに知名度がありました。それに加え、これまで同氏を支援してきた共産党だけでなく、社民党や緑の党、菅元総理など民主党の一部からも支援を得て、かつての革新共闘に近い体制で選挙に臨んでいました。東京都民ではない私も、この選挙にはかなり期待していました。
 ところが、いざ蓋を開けてみると、事実上の革新共闘が成立していたにも関わらず、僅か96万票しか得票できませんでした。得票率も僅か14%余りです。これが地方の知事選なら寧ろ善戦との評価になるでしょうが、仮にも大都市・東京で、民主党左派や革新無党派も加えれば今でも150万票ぐらいの潜在的リベラル票が存在する筈なのに、何故たった96万票しか得られなかったのか。確かに、衆院選挙との抱き合わせで都知事選の争点がかすんでしまった、民主党が自主投票に回り、かなりの票が松沢成文・元神奈川県知事や猪瀬に流れてしまったという、不利な条件もありましたが、その点を割り引いても、これでは幾ら何でも負け過ぎではないかと、ずっと疑問に思っていました。実際、その翌年2013年参院選での吉良佳子(共産党公認)70万票+山本太郎(革新系無所属)66万票+大河原雅子(民主左派系無所属)23万票の得票を合計すれば、約150万票になります。

 そりゃあ、街宣スケジュールが前日になっても決まらず、素人同然の技量しかないくせに、権力欲だけは一人前の選挙スタッフや、前評判こそ良いものの、実際はそんな選挙スタッフに振り回されるだけの、弁舌も朴訥なだけで論戦もかみ合わない候補者では、幾ら優れた政策を提示できても、全然勝負になりません。
 特に、これだけ政治不信が蔓延している中では、言っている事とやっている事が違う政治家は、有権者からことごとく総スカンに遭います。これは保守(右派)・革新(左派)問わずです。寧ろ、今はソ連崩壊や北朝鮮拉致問題などの思想的影響や、生活保護バッシングなどの弱い者虐めの風潮もあって、寧ろ左派の方が右派以上に叩かれる傾向があります。与党の保守系政治家にクリーンな政治や社会正義の実現なぞ誰も期待しません。それでも多くの人がそんな政治家を支持するのは、見返りを期待しての事です。逆に野党の革新系政治家には有権者はクリーンさや社会正義の実現を期待します。ところが、その野党の革新系も、保守陣営の企業ぐるみ選挙や権力支配を散々批判しながら、自分達は業務命令で部下に選挙応援させたり、与党も顔負けの権力欲にまみれていたのでは、有権者にとっては「どっちもどっち」でしかなくなります。「どっちもどっち」なら、「見返り」のより大きい方を選んでしまうのも、肯定はしませんが理解はできます。

 この澤藤氏や醍醐氏の宇都宮氏批判を、利敵行為や私憤で片付けてはいけないと思います。これでは、さしずめ「ブラック企業の搾取と闘う」と言いながら、支持母体の生協内部で蔓延しているパワハラや不当労働行為には目をつむり、それへの批判を利敵行為や私憤として握りつぶす様なものじゃないですか。元生協職員で前述の被害にも遭った私としては、そんな二枚舌の政治家なぞ到底許容できません。
 しかし、それでもやっぱり、若し私が東京都民だったら、しぶしぶ宇都宮さんに投票はするでしょうね。下手に棄権に回って、舛添や田母神なぞ都知事にさせようものなら、後々大変な事になります。福祉は切り捨てられ、ブラック企業も今以上に野放しにされます。「日の丸・君が代」強制を始めとした思想統制や、女性や障害者への差別も更に酷くなるのは確実です。何故なら、相手は、現憲法の主権在民(民主主義)・人権尊重・戦争放棄(平和主義)の思想をことごとく敵視し、戦前の帝国憲法を美化する様な人たちなのですから。万が一、田母神なぞ知事にさせようものなら、世界中からバカにされてしまいます。かつて橋下徹を知事にしてしまった後に他の大阪府民まで「お笑いバカ」と揶揄された以上のバッシングを受ける事になるでしょう。
 だから、棄権に回る位なら、まだ宇都宮さんに「しぶしぶ」入れるでしょう。しかし、今回の事で、私の宇都宮さんに対する期待はすっかり冷めてしまいました。もはや、かつての様に、他の人にも同氏を推薦しようという気には全然なれません。
 まだ告示日まで何日間かありますから、その間にもっと素晴らしい人が名乗りを上げてくれれば良いのですが、現状ではそれも望み薄です。私自身は、澤藤統一郎さんでも良いと思いますが、当人が固辞されている以上どうしようもありません。そういう意味では、今回の都知事選挙には殆ど何も期待できないでしょう。

 でも、これを「対岸の火事」と舛添や田母神自身が思っているなら、それはとんでもない間違いだという事も、ここで同時に申し上げておきます。人材難は別に革新陣営だけに限った事ではありません。人材難は保守も同じ。だからこそ、客観的に見れば「過去の人」でしかない舛添、田母神、細川、東国原といった人物しか、候補者として名前が上がって来ないのでしょう。それで仮に嘘とペテンで幾ら票を掠め取っても、それらが砂上の楼閣にしか過ぎない事は、今の猪瀬を見れば良く分かります。たとえ今回の件があっても、人柄と政策については、我々の陣営の方が「敵」を上回っているのは確かです。あちらの陣営の方が上回っているのは、嘘とペテンと権力で人をたぶらかすテクニックだけなのですから。(続編に続く)
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続・親父のサプリ依存症(追記あり)

2014年01月11日 18時42分22秒 | 当ブログと私の生い立ち
 

 12月16日付記事「親父のサプリ依存症」の続きです。実は自宅の近所に、私と同じ生協に勤めていた「明和うる子」さんという方がおられます。生協退職後は自分の親の介護に携わりながら自身も介護職のパートに出ておられます。その方とは生協退職後も生協商品の注文等でお世話になっていました。今回の親父の件でも、メールで相談に乗って貰っていました。この度、ご本人の承諾を得て、本件でのこれまでのメールのやり取りを公開させて貰います。勿論、「プレカリアート(P)」「明和うる子(明)」の両ハンドルネームも含め、登場人物については全て仮名にした上での公開です。この公開を機に、同じような介護や家庭の問題を抱えておられる方にとって、少しでも参考になれば幸いです。


プレカリアートです。お早うございます。「親父のサプリ依存症」というタイトルで記事を書きました。ブログ名の「アフガン・イラク・北朝鮮と日本」から検索して、読んだ感想を聞かせて貰えれば助かります。(12/17 P)

初めての投稿
ブログのコピーありがとうございました。初めてブログに投稿しました。男の人は妻に先立たれるとかなり落ち込むようですね!!女の人は一年位は落ち込むけどそれ以後はそれまで以上に元気になられるようですよ。(12/18 明)

げに。ウチの親父も、毎朝母の仏壇にお経を上げ、家族の無事をお祈りし、思い出の歌(目覚まし時計で使っていた春の小川の童謡)を口ずさんでいます。そのうち「お前も一緒に歌え」とか言い出さないか最初凄く不安でした。(12/19 P)

お早うございます。親父のサプリ依存症の続報です。昨日、鍼灸治療の定例受診で近所の深田鍼灸専門院に行きました。そこで親父の件も雑談の中で出ました。最初は年寄りの冷水と軽く受け流していた深田さんですが、例のブログ写真を見せた途端に少し顔色が変わりました。もう完全な依存症だと。そして、栄養補助食品には薬事法の規制がかからず事実上の無法状態に置かれている事や、ビタミン・ミネラルには欠乏症だけでなく過剰症もある事を教えて貰いました(ビタミンAも過剰摂取したら腎臓結石になる等)。兄貴とも協力して一度親父にサプリの弊害についても話されてはどうかと。それでもダメなら、もう年寄りの認知症だと思い諦めるしかないと。一度兄貴にも話してみますが、兄貴も不養生という点では親父と似たりよったりだからあまり説得力はないかも。(12/23 P)

Re:
お兄様と協力しあうのもいいかもしれませんね。お父様にとっても子ども達が気にかけてくれているという意識付けにもなるし、お兄様に対しても問題を共有しあえるので…。親のことは一人で抱え込まない方がいいと思います!!それでお父様が聞き入れてくれればいいですが…。うちの亡くなった父も糖尿病なのに甘いお菓子ばかり食べていました。まわりが何を言っても無駄でした!!(12/23 明)

Pです。新年明けましておめでとうございます。今日の新年会の帰りに兄貴夫婦にこの写真を見せて親父のサプリ依存の件について相談したら、兄貴達も年末23日の忘年会で同様の経験をしたと(当日は私は仕事で欠席)。待合せ時間の行き違いで親父と口論に。親父は10時半に兄宅に立寄ると連絡したつもりが、兄は10時半に家を出ると聞いていて、親父がいつ迄待たせるのかと外から兄の携帯に僅か5分位の間に4回も催促。それに兄がブチ切れ。老人の自己チューには困った物だと。返す刀で私に橋下支持を強要する兄の自己チューも指摘。だからどうだと言う訳でもないが、コレで大分気が紛れました。そういう事で今年も宜しくお願い申し上げます。(1/2 P)

新年のご挨拶
メールありがとうございました。すぐにご連絡できなくて申し訳ありません。明けましておめでとうございます。年賀状ありがとうございました。Pさんは今年喪中かと思い年賀状を控えていました。喪中は去年だったのですね。いつもメールやブログのコピーありがとうございます。お父様の件、お兄様と共有できてよかったですね。お父様、以前と少し変わられたのでしょうか?ご連絡ではかなり頑固だとのことですが、最近このようになられたのですか?最近変わられたのなら認知症の兆しも考えた方がいいかもしれませんね。あまりに頑固だとか怒りっぽいとか、ご一緒に生活されていてご家族の方が一番その変化を感じると思います。(1/3 明)

年賀状有難う。明和さん宅も犬派から猫派に様変わりですね。親父の頑固さは昔からで、今の所は認知症の心配はないです。ただ頑固老人ほどボケ易いのも事実。その点では少し気がかり。私の半生はある意味、そんな保守反動親父との階級闘争の歴史でした。正直言うと、喧嘩になった時なぞ早く死んでくれと思う時もありました。こんな事書くと自民党や靖国右翼から非国民と罵られますが、私からすれば、普段は平気で生活保護叩き等の弱い者虐めをしている癖に、自分の都合の良い時だけ家族愛だの愛国心だの言うあいつら偽善者の方が余程残酷です。実際、親父がいよいよボケだしたらどうしたら良いか。私一人で介護なぞ無理です。特養ホームもいつ入れるか分からない。その時は又相談に乗って下さい。ところで、明和うる子のハンドルネームの由来は何でしょうか?(1/4 P)

明和うる子より
さしでがましいかもしれませんね。職業柄からついついお父様の症状から認知症を疑ってしまいました。とりえずは気をつけてあげて下さいね。私の母も今87歳で今年の7月には88歳になります。病気をもちながらも日常生活は自分で行えます(介護保険のお世話になっていません)Pさんのお父様も同じではないでしょうか?お父様の状況が困ったことになれば遠慮なく相談して下さいね。Pさんがメールやブログのコピーを下さるおかげで私もパソコンワールドに少しでも足を突っ込むことができました。明和うる子はいつも私が猫ちゃんに言ってる言葉です。うちの猫のめいちゃん(女の子)がごはんを欲しい時や特に遊んで欲しい時にうるさく鳴くので「メイはうる子(うるさい子)」といつも言っています。ただそれだけです。ツイッターはイマイチ理解できていないのでツイートしていません。ちび(犬で17歳8ヶ月まで生きました;)の生まれ変わりで猫を2匹もらい、息子がもらってきた「たび」と合わせて3匹私の子供として加わりましたが、やはりワンちゃんも欲しいと思います。でも4匹はしんどいですね。二の足をふんでいます。今年もよろしくお願いします。(1/4 明)

ゴメンまた何度もメールして。先程また親父が変な事を言ってきました。うちの近所は明日月曜日が普通ゴミの回収日なので、親父が私に自室のゴミも出す様に言ってきました。私はもう少し一杯になってから出すと言ったのですが、正月も明けたのにゴミの一つも出さないと世間体が悪いと親父が。もうそんな下らない事で喧嘩したくないので言う通りにしましたが、その親父の感覚が全く理解不能。それでなくても世間体とか、そういう保守・反動・封建的な空気が私は大嫌いなのに。これでは(臭いモノには蓋で上辺ばかり取り繕うとする)バイト先のブラック企業の社員と全く同じです。また暇な時で結構なので何か助言があればお願いします。(1/5 P)

年取る程子供に
返信遅くなりすみません。お母様がいらっしゃる間はお父様は特に気にすることもなく家事(ゴミ出しも含めて)もスムーズにいってたと思います。お母様が亡くなった今家事がとどこおっていると近所から見られることがお父様にとってはいやなのでしょうね。これからは家事に関してもますますこだわり、頑固になられるかもしれませんね。その一つ一つにPさんが気になさるとかえってストレスがたまると思います。うちの亡くなった父も年取るとだんだん子供にかえるんだなとひしひし感じました。どうでもいいことにこだわったり周りの様々な状況を見て考えるのではなく、自分本位に物事を考え、口に出す時はさらに子供のような表現でした。年ですから思考力がなくなるのも無理ありませんね。認知症でなくてもそうです。お父様も子供にかえっているんだと見る方がPさんも楽になるかもしれませんね。(1/7 明)

ああ成る程。家事の滞りを気にしての「世間体」でしたか。私はもっと深読みして、そこまでしてまで「貧乏くさく思われたくない、勝ち組らしく振る舞いたい」のか、そこまでブルジョア根性に侵されていたのかと思っていました。もっとも本当の所は親父にしか分からない訳で。今更そんな事聞いても仕方ないし。もう親父と対話する時は、21世紀の現代の人間ではなく戦前の人間だと思って話をする様にします。そうすれば言葉の端々も気にならなくなるし、少なくとも安倍晋三やネット右翼の相手をするよりもはるかにマシですから。ところで、この間の親父に関するメールのやり取りを、そのままブログ記事として公開して宜しいか?勿論、固有名詞等は全て仮名か伏字にした上で。他にも同じ様な問題で悩んでいる人が大勢いる筈です。現に私の同僚バイトの中にも同様の境遇にある人がいます。それらの人たちの一助にしたいので。(1/7 P)

ちなみに、その同僚バイト(戸塚くん、36歳)のケースは、去年父親に先立たれ元英語教師の母親(70歳代)と2人暮らし。その母親も保守的で、自民党支持でそれを戸塚くんにも押し付け。こだわりも強くて、戸塚くんが風邪引いた時も自分のひいきの医者に変えろと言って喧嘩になったとか。思想や性格なぞまるで私の父親とそっくり。(1/7 P)

分別のある大人
こんにちは、この間のメールのやりとりをブログで公開して下さって結構です。私も職業柄高齢者に接する機会が多く(もちろん私より年下の利用者さんもいますが・・・)また、私の両親を介護しているものとして、前にも言いましたように、高齢化社会で平均寿命83歳の今、「年を重ねて分別のある大人」とは今の私達の年代をいうんだなと思うようになりました。80代の方ももちろん分別を持っておられる方がたくさんいるでしょうが。高齢化社会で70代80代になるにつれてだんだん子供に返っていますね。昨日72歳の女性がストーカーにあったあげく殺されたというニュースがありました。9回もストーカーに会い警察に相談していたそうです。ストーカー被害って10代20代の若者のことだと思っていませんでしたか?今は年代別にみると60代以上のストーカーが一番多いとのことです。そのことから見ても物事にこだわり固執して総合的な判断が出来なくなっていくんだなと思っています。同僚のお母様の場合は息子さんのことをいつまでも子供と思っている、逆に子離れできていないように思います。子供に対して過干渉すぎると思います。(1/8 明)

ブログ転載のご承諾有難うございます。以前「日本の悲劇」という映画を見ました。ガンで病院も治療を見放した高齢の親父を、失業し嫁さんにも逃げられた息子が実家に引き取ってくる所から場面が始まります。母親もとうに亡くなり、今まで父の年金だけを頼りに、爪の先に灯をともすような生活をしてきて、母の命日に寿司の出前ぐらい取って何が悪いと嘆く息子の頭を優しく撫でる父。その翌日から父は自室に立て籠もって食事も一切拒否します。何故父がこんな行動を取ったかというと、自分が餓死してミイラになっても息子には年金が受給されるようにとの、親父なりの、年金不正受給問題を逆手に取っての延命策&福祉の貧困への抗議表明だったのです。何か身につまされる話でしょう。拙ブログの映画・文化評論カテゴリーの中に同じタイトルで感想記事を公開しているので、そちらも是非お読み下さい。(1/8 P)

昨日のNHK番組「団塊スタイル」で高齢者ストーカーの問題を取り上げていたのを見ました。それによると、2003年からの10年間で、60歳以上の人口の伸びが約2倍なのに対し、同じ高齢者によるストーカー犯罪の発生件数は約3.8倍に増えているのですってね。番組ではその原因として、(1)平均寿命が伸びて元気な老人が増えたのに昔と同じ様に年寄り扱いされる、(2)核家族化や格差社会化の進展で老人の孤立が深まった、の2点を指摘していました。私はそれに加えて、(3)日本の企業社会特有の弊害もあると思います。高齢者ストーカーになるのは大抵、それまで仕事一筋、会社一筋できた人間でしょう。それが定年退職やリストラで収入だけでなく人間関係も途絶えてしまい、その吐け口をストーカー行為に求めるようになってしまったのでしょう。少なくとも、労働組合や市民運動、趣味のサークルなどで仕事以外の繋がりを持っていたら、視野も広がり自分の価値観に必要以上に固執する事もなくなると思います。但し、それにばかりのめり込み過ぎて、会社バカの代わりに組合バカになってしまってもダメでしょうが。(1/11 P)

ストーカーの番組
メールありがとうございました。高齢者のストーカー問題を取り上げていたのですね。年を取ってもいろんなことに関わることが大切ですね。総合的な判断力がなくなって例えば心配事が出来たときそのことばかり考えると他のことが考えられなくなり、老人性うつなどになって体にも様々な症状が出てくると思います。私の経験からも心配事を自分一人で悶々と考えていると視野が尻すぼみで落ち込んでしまいます。そんな時誰かに話すとか行動すると気持ちが楽になりますものね。 (1/11 明)
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年明け早々から職場人権闘争開始

2014年01月04日 22時51分19秒 | 職場人権レポートVol.3
 1月3日に出勤した際に、前日の2日も出勤だった同僚バイトから、「派遣で応援に来た人が、社員から殆ど何も教えられないまま現場に放り込まれたので、カゴ車の置き方もムチャクチャだった」と聞かされました。2日は私は公休だったので、実際に自分でその場を確認した訳ではありませんが、私も年末に似たような経験を何度かしています。それに、この会社には他にも言いたい事が一杯ありますので、それを取りあえず何項目かにまとめ、下記の形で、事務所に毎日提出する作業日報の裏に記入し、自分の意見として上げる事にしました。

********************************************

 要望事項

(1)派遣・応援バイトのOJT(職場内教育)をきちんと行ってほしい。
 (カゴ車の扱い方、モギリの貼り方、カゴやドーリーの置場所、等の基本的知識について)
 昨日も何も教えられていない人がいきなり現場に放り込まれた為に、カゴ車がムチャクチャに置かれていたそうです。
 新人に対するOJTは我々先輩のバイトも行いますが、基本的には正社員が行うべき業務だと思います。

(2)意味のない職場巡視は止めさせて下さい。(井下さんに対して)
 本来、職場巡視の目的は、問題点の発見と業務改善にある筈です。
 ところが、あの人と来たら、要望や質問を出しても何もまともに答えてくれないし、逆に我々の揚げ足を取ったり、仕事の邪魔をする事ばかり。
 (検品もせずにシャウエッセンをDASでまいて過不足出して 等)
 そんな見廻りなら来られても邪魔なだけだし、そんな暇があるなら(1)のOJTでも担当してくれた方がよっぽどマシです。

(3)台紙貼付モギリへの番号記入も、この際、廃止した方が良いと思います。
 モギリへの番号記入も、本来は、ミス多発者を特定して個別指導に生かす為のものである筈です。
 しかし、実際は、肝心の個別指導がロクに為されないまま、単に
 ●余計に仕事を増やして作業を繁雑にしているだけ
 ●ミスの責任を個人に転嫁しているだけ     に終わっています。
 そんな作業なら一層の事、省略した方が良いと思います。

(4)午前9時の朝礼に迅速に集合する様、社員自ら率先垂範して下さい。
 バイトの集合が遅いのも、社員が9時になってもなかなか集まらないからです。
 作業の都合で朝礼を省略する場合も、事前にバイトに周知徹底して下さい。

(5)表の日報欄にも書きましたが、モギリ在庫の整理が出来ていません。
 ただ乱雑なだけならまだしも、今日なぞNo.34○○○○店の洋風DASのモギリの棚に、No.33△△店のモギリが多数混入していました。
 使用後に残ったモギリを予備棚に戻す際は、きちんと所定の位置に戻すように周知徹底して下さい。

 以上よろしくお願いします。    2014年1月3日 (私の署名)

*********************************************

 この上記「要望事項」ですが、このままでは、社外のブログ読者にとっては一体何の事か分からないと思いますので、簡単にその内容を解説していきます。

(1)「OJT(職場内教育)」の件について。

 まず、この中で出てくる業務備品等の名称について説明しておきます。

 
 「カゴ車」というのは、左上の写真にある、商品を積んだ車の事です。
 「ドーリー」というのは、同じく右上の写真にある、漬物などが詰まった緑色コンテナを積んだオレンジ色の台車の事です。

  
 「モギリ」については、もう少し詳しく説明します。
 物流センターが扱う荷物の数は凄く多いので、数え間違い、置き間違い等を防ぐ為に、「モギリ」というワッペンを使っています。それが上2枚の写真です。作業者がカゴ車やドーリーを所定の待機場所に持っていくたびに、カゴ車・ドーリーの1台ごとに1枚ずつ貼られたモギリのミシン目をちぎり(もぎって=モギリという俗称もここに由来)、その切れ端を1枚ずつ、控えの台紙に貼って行きます。その時に、違う店のカゴ車やドーリーを間違えて持ってきたら、モギリを台紙に貼る時に、自分のモギリに記された店名だけ他と違う事で、間違えて持ってきた事に気づきます。仮にその時にはまだ気づかなくても、最後の台数カウントの段階で、実際の台数と台紙に貼られたモギリ切れ端の枚数を照らし合わせる時に、数が一致しない事で、きちんと収納されていない事に気づくという寸法です。
 この「モギリ」の台紙への貼り方についても、色々と細かなルールがあります。(カゴ車は台紙の左側に、ドーリーは右側に貼る、等々)
 まあ、慣れればそんなに難しいルールではないし、ルール自体ももっと簡素化できると私は思いますが、いきなり昨日・今日初めて来た人に、何も説明もなしに前述の作業をやらせても、そりゃあ、カゴ車やドーリーの置き場所も間違うし、モギリの貼り方もムチャクチャになるのは当たり前です。
 勿論、我々先輩のバイトも新人バイトのOJT(職場内教育)には協力を惜しみませんが、基本的にはこれは正社員の仕事でしょう。それすらバイトに丸投げするようでは、わざわざ正社員を職場に配置する必要はありません。バイトだけで充分です。

(2)「意味のない職場巡視なぞ止めてくれ」の件について。これは特に井下(仮称)という社員に対して言いたい事です。

 この井下という男は、以前も私が、「床面が傾いていてカゴ車がなかなか上手く収納できない場所がある。放置すれば危険だし収納に時間がかかって仕方がないので、そこだけでも何とか補修してほしい」と言っていたにも関わらず、床面の傾きなぞまるで無いかのように、「きちんと奥までカゴ車を収納しろ」と命令口調に言ってきた事がありました。
 それに対して、私が「そんな事を言うなら床の傾きを先に直してくれ」と反論すると、何と「床の傾きは排水の為にある。お前だけ勝手な事を言うな」と返してきた。実際は、誰かが転倒させてこぼした牛乳を、水で洗い流して後始末もせず、そのまま何日も放置していたくせに。
 そして、ついこの間(12月29日)も、400ケース以上もある特売商品(シャウエッセン)の数も確認せず、いきなり商品の仕分けを始め、くそ忙しい年末に、隣の仕分けブロックにまで及ぶ商品過不足を出すお粗末。
 本来、見廻りや職場巡視というのは、現場の問題点の洗い出しや業務改善を進める為にやる物でしょう。その肝心の改善策を何も講じないで、こんな言い訳ばかりするしか能のない無責任な社員が、「見廻り」と称して現場でウロウロされても、はっきり言って邪魔で鬱陶(うっとう)しいだけです。そんな無駄な事をする暇があるなら、もっと先にやらなければならない事が幾らでもあるでしょう。前述のOJTでも担当していてくれた方が、まだよっぽど助かります。

(3)「モギリに通し番号まで書かせるような無駄な事なぞ、させないでくれ」という件について。

 「モギリ」自体については前記で説明した通りです。今は「モギリ」を台紙に貼るだけでなく、そこに通し番号を(今持ってきたカゴ車・ドーリーは最初から数えて何台目か、それを例えば10台目ならモギリに10と)記入し、横の台紙の余白に持ってきたバイトのサインまで書かなければならないのです。
 その理由は、建前的には、もし誰かがカゴ車等を置き間違えて、台数のカウントが合わなくなった時に、誰が何故置き間違えたのか、原因を究明し対策を講じる為です。でも実際には、番号記入やサイン自体が目的になってしまっています。それで仮に台数が合わなかっても、せいぜい「誰がやったのか」「犯人捜し」で終わるのが関の山です。
 でも、本当はもっと他の所にこそ、より根本的な原因があると私は思います。多い店が特定の場所に固まっていたり、商品の搬入口と搬出口が同じ所にある為に、待機場所が混雑して、置き間違いや、出荷忘れや、数え間違いが起こるのです。
 そういう検討もせずに、単に「犯人捜し」でバイト個人に責任を擦(なす)り付けているだけでは、いつまで経ってもミスはなくならないし、いつか危険な事故も起こりかねません。

(4)「午前9時の朝礼集合」の件について。

 私の職場では、毎日、朝7時と9時に、2回朝礼を行っています。何故、2回も朝礼を行うのかと言うと、派遣や応援の人は8時から出勤だからです。所長も出勤は8時頃からです。そして9時に全員が集まった時点で、再度、朝礼を行います。9時の朝礼では、作業の進捗状況(何パーセントまで終了したか)が報告の中心となります。それ以外は大抵、7時の朝礼と同じ事を繰り返し言っているだけなので、私は、9時の朝礼については、後から来た人間だけでやれば良いと思います。あるいは、進捗状況の連絡だけなら、現場の掲示板に書いて張り出すか、マイク放送で済ませば良い話です。
 でも、社員が必要だと判断し、わざわざ全員集めてやる以上は、最後まで社員が責任持って運営しろよ。社員が全然集まろうとせず、一体朝礼があるのか無いのかも分からないのに、バイトが集まる訳がないだろう。そういう事です。

(5)「モギリ在庫の整理」云々の件について。

 これは要するに、「使った物はちゃんと元の場所に戻せ」「常に整理整頓を心がけよ」というだけの事です。それが出来ていないから、違う店のモギリが混ざって予備の棚に戻されていたりするのです。それもこれも、(1)の「職場内教育の不在」や、(4)の「いい加減な朝礼」を放置したまま、(2)の「アリバイ的な職場巡視」や、(3)の「犯人捜し」のような「その場しのぎ」の「いい加減なやり方」をしているから起こるのです。

 何かもうアホみたいな話でしょう。小学生じゃあるまいし、大の大人(社会人)に対して、何でこんな事まで、わざわざ作業日報の裏に書いて意見してやらなあかんのか。意見してもまた睨(にら)まれるだけなのに。でも、言わなければ何も変わらないし、ただ黙っているだけでは余りにも癪(しゃく)だし、言いたい事も1個や2個ではなく、とても口頭だけでは言い尽くせないので、やっぱり、ちゃんと文章に書いて出す事にしました。
 だから、やっている事は細かな改善要望にしか過ぎません。でも、その根底にあるのは、「バイトを物扱いするな」「ちゃんと人間として扱い、労働者の人権を尊重し、職場の安全衛生や従業員教育にもきちんと責任を持て」という事です。だからタイトルも敢えて「職場人権闘争」としたのです。
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新年明けましておめでとうございます。

2014年01月02日 19時47分21秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
  

 2014年に年が変わって早2日。新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 私の年末年始は、12月は25日と31日、1月は2日の今日と5日が公休で、後は出勤です。今年に入って最初のこの記事も、今日2日の休みに書いています。そういう事で、少し遅めの新年の挨拶となってしまいました。
 上の写真は左から順に、元旦出勤時の職場構内の注意書き、今日2日に住吉大社に初詣に行った時の絵馬の願い事、その帰りに撮った阪堺電車住吉分岐点の風景です。分岐点では阪堺線(前の道路上を左右に行き交う線路)と上町線(その道路を横切って手前に延びてきている線路)が交差しています。ちょうど、左の阪堺線の方から乗り換えポイントを通って、手前の上町線の方に天王寺方面行きの電車が進入してくる所です。それをやり過ごす為に、次発の住吉公園発天王寺方面行きの電車も右の方で待機しています。大阪にもまだこんな路面電車のジャンクション(分岐点)が残っているのです。普段はガラガラの路面電車も今日は超満員でした。

 昨日の元旦も私はあいにく仕事でいつも通り始発の次の電車で出勤しましたが、そんな早朝の時間帯でも途中駅の住吉大社から大勢の初詣客が乗ってきました。その中には韓国人と思しき若い女性たちもいて、私の目の前で韓国語で何やら会話を交わしていました。今、安倍首相の靖国参拝問題もあって日韓関係が冷え込んでいるにも関わらず、韓国の人たちも日本の神社に参拝に来るのを見て、私も大変勇気づけられました。
 何故「勇気づけられた」か。年末の私の職場にも、外国人労働者が派遣社員として大勢応援に来ています。私たちの部署にも、黒人と白人の二人の方が来られて、仕事を手伝って下さいました。二人とも流暢(りゅうちょう)な日本語を話されていましたが、仲間同士の会話は英語だったので、みんな気後れしてなかなか喋りかけようとしませんでした。かくいう私も、忙しさにかまけてほとんど何も話しかける事が出来ませんでしたが。
 これらの外国人労働者は、私たち以上に劣悪な労働条件の下で働かされています。そして私たちも、これらの外国人労働者よりもホンの少しマシか、同じような条件で働かされています。だったら、私たちが会社に待遇改善を求めようとするなら、外国人労働者も同じ搾取される仲間として一緒に行動して貰うよう、説得するのが一番の近道です。味方は多ければ多い程良いのですから。逆に同じ搾取される者同士がいがみ合えばいがみ合う程、会社の思う壺です。その意味で、外国人労働者が増えれば増える程、仲間も増やせる可能性がある。だから「勇気づけられた」と感じたのです。

 それを右翼のように、いつまでも外国人を排斥して日本人だけで凝り固まっていて、何か良い事ありますか。何もないでしょうが。今や日本の貿易相手国のトップは米国ではなく中国ですよ。その中国を排除して、今更、鎖国みたいな事が出来ますか。あるいは安倍首相のように、未だに「かつて日本が起こした戦争は正しいものだった」という考え方に固執していたら、一体どうなりますか。かつて日本が起こした帝国主義(植民地獲得)の為の戦争は、あれはどこから見ても侵略戦争でしょうが。
 確かに、日清・日露戦争の頃までは、どの国も帝国主義でした。しかし、その後、各国では徐々に民主化が進んで、普通選挙権や女性の権利や労働組合を結成する権利なんかを国民が勝ち取っていった。植民地が独立する権利も徐々に認められるようになっていった。その中で日本だけが、いつまでも「天皇絶対崇拝」や「侵略肯定、戦争万能」の考え方に固執していたから、やがてヒットラーなんかとくっついて世界中からも孤立するようになり、最後に第二次世界大戦でコテンパンにやられてしまったのでしょうが。
 勿論、領土問題などでの今の中国や韓国の主張が、100パーセント正しいとは私も思いません。中国や韓国の反日デモについても、あの主張や方法が100パーセント正しいとは思いません。どちらにも言い分があるでしょう。だったら、双方が納得いくまで話し合えば済む問題じゃないですか。それでまだ納得いかない部分が残ったとしても、和解できた範囲で友好的に付き合っていくしかないじゃないですか。そうしてこそ初めて、相手側の人権問題や行き過ぎについても日本側から反論する事ができるようになるのです。それを日本が、「かつての植民地支配は正しかった」というような、思いっきり人権に反した立場に今でも固執し、反日デモとも「目くそ鼻くそ」でしかない右翼の外国人排斥デモを野放しにしたままで、幾ら相手の非ばかりをなじった所で誰が聞く耳持ちますか。

 少し硬い話になってしまったので、ここいらでもう少し身近な話題を。

 今日の家族の新年会の帰りに、以前ブログに書いた親父のサプリ依存症について、思い切って兄貴夫婦に相談してみました。ブログに載せたサプリメントの写真も見せて。そうすると、兄貴たちも、私が親父からされたのと同じ様な事を経験した事を話してくれました。
 それによると、去年の12月23日に、家族でどこかで忘年会をした時に(当日は私は仕事で欠席)、待ち合わせ時間の連絡の行き違いで、兄貴と親父が口論になったようです。親父は「10時半に兄貴宅に立ち寄る」と連絡したのに対し、兄貴は「10時半に親父は家を出る」と聞いたという感じで、どこかで話が食い違ったまま、親父が10時半に兄貴宅に来てしまい、玄関先からまだ着替え中の兄貴の携帯に、僅か5分位の間に4回も催促の電話を入れられ、兄貴がとうとうブチ切れてしまい、しばらく険悪な雰囲気になったようです。
 それで、サプリメントの件も、「もう親父は老い先短いから自分は好きにしても良いが、それを息子にも強要するのは間違っている」と、「年寄りの自己チュー」への愚痴で意気投合。ついでに兄貴にも、返す刀で「兄貴にも親父みたいな自己チューな所がある、自分が橋下徹や「維新の会」を支持するのは勝手だが、それを俺にも押し付けて来るのは止めてくれ」と、すかさず言ってやりました。
 だからどうだという訳ではありませんが、これで大分私の気が晴れました。これで、少なくとも親父の自己チュー改造の件では兄貴にも相談できるようになったし、兄貴からも橋下「維新の会」支持を強要される恐れはなくなりましたから。
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