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掃き溜めに鶴

2017年05月31日 09時26分56秒 | 森友・加計学園問題

 

 安倍総理の「腹心の友」、加計(かけ)学園理事長の加計考太郎氏が経営する岡山理科大学が、獣医学部を創設する際に、愛媛県今治(いまばり)市の37億円相当の市有地を無償譲渡してもらっただけでなく、総事業費の半分にあたる96億円もの補助金を得る事ができました。この事が、総理による「えこひいき」、政治の私物化ではないかと、今、大騒ぎになっています。政府は従来、少子高齢化もあり獣医の需要も伸び悩んでいる事から、獣医学部の新設は基本的に認められないと言ってきたのに、なぜ加計学園だけ特別扱いされるのかと、問題になっているものです。土地譲渡を巡る利益供与についても、先の森友学園の8億円値引きと比べても、桁違いの金額です。森友学園疑惑よりも、むしろこちらの加計学園疑惑の方が、安倍政権にとって、よりダメージが大きいのではないかと言われています。

 その疑惑を裏付ける証拠として、今、注目されているのが、例の「総理のご意向」文書です。文部科学省の担当者が、当時の前川事務次官に説明用に作成したとされる文書ですが、内閣府が総理の意向を盾に、獣医学部の新設を渋る文部科学省に、圧力をかけてきた様子が、その中で克明に記されています。そこには、「何としても平成30年までに獣医学部を設置できるように、最短のプロセスで認可手続きを急いでくれ。これは総理の意向でもある」と、内閣府の担当者が言った事も書かれています。

 当然、加計疑惑については、首相サイドは躍起となって否定しています。そして、否定するだけでなく、「総理のご意向」文書の存在を暴露した文部科学省前次官の前川喜平氏を、出会い系バー通いの買春疑惑で「相殺」しようと図っています。読売新聞の記事によると、前川前次官は毎晩のように東京・新宿歌舞伎町の出会い系バーに通い、女性を物色していたとの事です。そこでは、「割り切り」と称して、女性から援助交際の話を持ちかけられる事も多いとか。でも、店側は客同士のやり取りについては一切ノータッチなので、前次官の買春容疑を立証する事は難しいのだと。そんな所に足繁く通い、文科省の天下り規制にも反して退職を余儀なくされた人物の「内部告発」を、安易に報道して良いのか?という事が、この記事から見て取れます。(上記左がくだんの5月22日付読売朝刊記事、右が週刊文春の前次官による内部告発記事。読売新聞の記事は既にネット上からは削除されていますが、図書館に行けば今でも好きなだけ読めます)

 その読売記事の見出しと本文の一部を、ここに文字起こししておきます。

 前川前次官 出会い系バー通い 文科省在職中、平日夜
 文部科学省による再就職あっせん問題で引責辞任した同省の前川喜平・前次官(62)が在職中、売春や援助交際の交渉の場になっている東京都新宿区歌舞伎町の出会い系バーに頻繁に出入りしていたことが関係者への取材でわかった。教育行政のトップとして不適切な行動に対し、批判が上がりそうだ。
 関係者によると、同店では男性客が数千円の料金を払って入店。気に入った女性がいれば、店員を通して声をかけ、同席する。
 女性らは「割り切り」と称して、売春や援助交際を男性客に持ちかけることが多い。報酬が折り合えば店を出て、ホテルやレンタルルームに向かうこともある。店は直接、こうした交渉には関与しないとされる。
 複数の店の関係者によると、前川前次官は、文部科学審議官だった約2年前からこの店に通っていた。平日の午後9時頃にスーツ姿で来店することが多く、店では偽名を使っていたという。同席した女性と交渉し、連れ立って店外に出たこともあった。
 店に出入りする女性の一人は「しょっちゅう来ていた時期もあった。値段の交渉をしていた女の子もいるし、私も誘われたことがある」と証言した。
 昨年6月に次官に就いた後も来店していたといい、店の関係者は「2~3年前から週に1回は店に来る常連だったが、昨年末頃から急に来なくなった」と話している。(以下略)

 私はこの読売記事を見て、逆に安倍政権の「えげつなさ、腹黒さ」に、改めて驚かされました。だって、仮に百歩譲って、前川前次官の「買春」疑惑が本当だったとしても、それと「総理のご意向」文書や加計学園疑惑の真実性と、一体何の関係があるのでしょうか?たとえ、告発者にどのような疑惑があろうとも、告発の内容が重大であるならば、それについては捜査するのが筋ではないですか。少なくとも、前川前次官は「証人喚問に呼ばれればいつでも応じる」と言っているのですから、政府も言いたい事があるなら、権力をかさにきて個人攻撃するような卑怯な真似なぞせずに、証人喚問の場で真実を明らかにすべきでしょう。ここは前川前次官だけでなく、もう一方の当事者である加計理事長や、ここでも森友学園の時と同様に、加計学園の名誉校長などに名を連ねている安倍夫妻も、是非、証人喚問に出席すべきだと思います。

 しかも、別に犯罪が立証された訳でもないのに、なぜ一役人の「出会い系バー」通いがことさら問題にされ、警察の捜査情報が読売にリークされたのか?読売は、さも独自取材でこのネタを「関係者」から仕入れたかのように書いていますが、この「関係者」が内閣調査室や警察庁などの権力側の人間であり、彼らの言い分をそのまま垂れ流した「官報」記事に過ぎない事が、既に週刊現代などの取材でも明らかになっています。だから、読売や産経が御用新聞と蔑まれるのですが、私は、ここにこそ、共謀罪法案の恐ろしさが現れていると思います。現に、岐阜県大垣市で、風力発電所の建設に反対する住民の個人情報を、学歴や病歴まで含めて、警察が本人に無断で建設会社に流していた事が明らかになりました。住民の中には、実際には発電所建設の話すら知らなかったのに、以前、原発反対運動をやっていた事で、発電所建設反対運動にも関わり合いのある人物だと、警察に勝手に決めつけられた人もいたそうです(詳細はもの言う自由を守る会HP参照)。「共謀」自体を罪に問おうとする以上は、個人の内面や思想信条まで問題にせざるを得なくなります。今ですらこんな状態なのに、共謀罪法案が通ってしまったら、今以上に言論・表現の自由が侵され、冤罪(えんざい)事件が各地で頻発するようになるでしょう。

 そのくせ、安倍政権寄りの立場に立つフリージャーナリスト山口敬之氏(元TBSワシントン支局長)の準強姦疑惑については、ドラッグをかがされ強姦された被害女性からの告訴状が受理され、警察官が空港で山口氏を逮捕する寸前まで行きながら、警察上層部の指示で山口氏は逮捕を免れました。先日、被害女性がそれを実名で告発する記者会見を行いました。犯罪性という事であれば、前川氏の「買春」疑惑よりも、むしろ、こちらの山口氏の準強姦疑惑のほうが、よっぽど重大な事件なのに。本来は公正中立であるべき警察も、結局は当事者が政権よりかそうでないかによって、事件にするかどうかを忖度(そんたく)しているという事じゃないですか。それで法治国家と言えるのでしょうか。(参考記事

 その一方で、「出会い系バー通いも、行政官として女性の貧困問題を調査する上で、参考にする為に行なっていた」という前次官の説明も、いまいちしっくり来ないように感じていました。貧困問題の調査をするだけなら、わざわざそんな所に行かなくても、パートの低賃金など、他にいくらでも切り口があるのに。いくら出会い系バーが援助交際や売春の温床になっているからと言っても、行政官も人間である以上は、そういう所に通う事もあるでしょう。そんな事言いだせば、警察が事実上黙認しているデリヘルやソープ、飛田新地などに通った人間は、全部警察の捜査の対象にされなければならなくなります。また、前次官を放蕩三昧(ほうとうざんまい)と罵る人は、毎晩のようにマスコミ幹部や企業経営者と会食している安倍首相については、一体どう思っているのでしょうか?首相の方こそ、よっぽど放蕩三昧じゃないですか。ところが、安倍首相やソープ通いの人間はおとがめなしで、なぜ前次官だけがやり玉にあげられなければならないのか?前次官も、そんな下らない言い訳なぞせずに、堂々と「風俗に行きました。でも、そんな事は告発の信ぴょう性とは全然関係ありません」と、開き直れば良いのにと思っていました。

 しかし、朝日新聞に掲載された前次官の下記の退任あいさつを読んで、その認識を改めました。女性の貧困問題の中でも最底辺に位置づけられる「最貧困女子」の問題に、前次官は本当に真正面から取り組もうとしていたのではないか?それが、このあいさつ文からもうかがえるからです。風俗業に従事している女性が、全員、格差社会の犠牲者だと言うのは、余りにも一面的な認識でしょう。しかし、その中に、稼ぎ頭としてチヤホヤされる女子大生風俗嬢とは反対に、「地雷」と蔑まれ使い捨てされるシングルマザーや家出少女出身のメンヘラ(精神を病んだ)風俗嬢も少なくない事は事実です。前次官は、退任後は女性の貧困問題に取り組むNGOの活動にも参加しながら、そのような最底辺の女性の貧困問題にも、本気で取り組もうとしていたのです。果たして今の政府官僚の中に、退任あいさつでここまで言える人がどれだけいるでしょうか?(詳細は当該NGO主宰者ブログ記事を参照の事)

 思えば、ナチスの戦犯アイヒマンを告発したバウアー検事長も、同性愛者として脛に傷持つ身でした(映画「アイヒマンを追え!」HP参照)。米国の国家機関NSAによる個人盗聴疑惑の闇を暴いたスノーデンも、出会い系サイトで後の伴侶となるミルズと知り合う事ができました(私の過去記事参照)。確かに、前次官が出会い系サイトに通っていた事は、決してほめられた事ではありませんが、私はそんな事で彼の揚げ足を取る事よりも、前述の読売の揚げ足取り記事風に言えば、総理が「割り切り」と称してw、マスコミや企業幹部と会食を繰り返して、行政の公平性をゆがめ、かつてのフィリピン・マルコス独裁政権や韓国のパククネ政権のような不正に手を染めている事の方が、よっぽど重大だと思います。

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文部科学省の皆さんへ
 本日、私は大臣から辞職を承認する辞令を頂戴しました。
 文部科学省の皆さんが元気いっぱい仕事に打ち込めるようリードすべき立場の私が、このような形で退職することは、誠に残念であり申し訳なく思っています。
 国家公務員法が定める再就職規制を遵守(じゅんしゅ)できなかったことは事実であり、文部科学省として深く反省し、しっかりと再発防止措置をとる必要があります。
 私を反面教師として、二度とこのようなことが起こらないよう、職員の皆さんは遵法意識を徹底し国民の信頼回復に努めてください。
 しかし皆さん、動揺したり意気消沈したりしている暇はありません。
 一日たりともおろそかにできない大事な仕事があるからです。
 文部科学省の任務は極めて重要です。私が考える文部科学省の任務とは、教育・文化・スポーツ・科学技術・学術の振興を通じて、誰もが明るく楽しくしあわせに人生を全うできる社会をつくること、未知なるものに挑戦し限界を克服し輝く未来へと前進すること、さらには自由で平等で平和で民主的で文化的な国をつくり世界の平和と人類の福祉に貢献することです。
 そして、私が考える文部科学省職員の仕事は、子どもたち、教師、研究者、技術者、芸術家、アスリートなど、それぞれの現場でがんばっている人たちを助け、励まし、支えていくことです。
 特に、弱い立場、つらい境遇にある人たちに手を差し伸べることは、行政官の第一の使命だと思います。
 その意味でも、文部科学省での最後の日々において、給付型奨学金制度の実現の見通しがついたこと、発達障害や外国人の児童生徒のための教職員定数改善に道筋がついたこと、教育機会確保法が成立し不登校児童生徒の学校外での学習の支援や義務教育未修了者・中学校形式卒業者などのための就学機会の整備が本格的に始まることは、私にとって大きな喜びです。
 一方で、高速増殖原型炉もんじゅ廃炉と今後の高速炉開発に向けた取り組み、文化庁の機能強化と京都への移転、高大接続改革の円滑な実施など、数々の困難な課題を残して去ることはとても心残りです。
 あとは皆さんで力を合わせてがんばってください。
 そして皆さん、仕事を通じて自分自身を生かしてください。職場を自己実現の場としてください。初代文部大臣森有礼(もり ありのり)の「自警」の表現を借りて言うなら「いよいよ謀りいよいよ進めついにもってその職に生きるの精神覚悟あるを要す」です。
 森有礼は「その職に死するの精神覚悟」と言ったのですが、死んでしまってはいけません。人を生かし、自分を生かし、みんなが生き生きと働く職場をつくっていってください。
 ひとつお願いがあります。私たちの職場にも少なからずいるであろうLGBTの当事者、セクシュアル・マイノリティの人たちへの理解と支援です。無理解や偏見にさらされているLGBT当事者の方々の息苦しさを、少しでも和らげられるよう願っています。
 そして、セクシュアル・マイノリティに限らず、様々なタイプの少数者の尊厳が重んじられ、多様性が尊重される社会を目指してほしいと思います。
 気は優しくて力持ち、そんな文部科学省をつくっていってください。
 いろいろ書いているうちに長くなってしまいました。最後まで読んでくれてありがとう。
 それでは皆さんさようなら。
 2017年1月20日 前川喜平
 http://www.asahi.com/articles/ASK1N563DK1NUTIL031.html

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共謀罪 話すだけでも命がけ

2017年05月24日 21時17分47秒 | 秘密保護法、共謀罪を廃案に!

 

 5月21日に大阪市西区の靱(うつぼ)公園で開かれた大阪弁護士会主催の共謀罪法案反対集会に行ってきました。集会は14時から始まりました。最初は集合場所が分からず苦労しました。私は今はもうどこの組織にも属していません。一応、個人加盟のユニオンに加入していますが、それも今は名前だけです。だから今回の集会も、あくまでも自主参加です。チラシだけが頼りなので、14時前ギリギリになってようやく会場にたどり着く事が出来ました。

 集会は大阪弁護士会の現・前会長挨拶(あいさつ)から始まりました。共謀罪はテロ対策ではなく市民監視が狙い。従来なら犯罪の証拠がなければ処罰されなかったが、共謀罪が認められると、たとえ証拠がなくても政府批判をしただけでテロリストにされてしまう。(弁護士会会長)
 続いて参加団体の代表挨拶。弾圧や密告よりも無関心が一番怖い。東京から来た若者が梅田ヨドバシカメラ前で共謀罪反対の座り込みを続けている。京橋駅前でも毎週チラシ配りをしている。どんな深い夜でも明けない夜はない。共に頑張りましょう!(秘密保護法反対ロックアクション)
 戦前の治安維持法の時もそうだった。初めは弾圧されるのは共産主義者だけで、それ以外の合法的な労働組合や市民団体は逮捕されないと言っていたのに、市民団体はおろか宗教法人まで根こそぎ弾圧されてしまったではないか!(戦争させない千人委員会)
 花見とテロの下見をどう区別するのか?弁当持っていたら花見で双眼鏡を持っていたらテロの下見?じゃあバードウォッチャーはテロリストか?こんなデタラメな法案なぞ通してはならない!(民進・共産・社民各党国会議員)
 戦前の治安維持法下では天理教も弾圧され、施設は軍に接収、教義も無理やりねじ曲げられた。二度とそんな歴史を繰り返してはならない(天理教奈良分教長)
 弾圧よりもそれを恐れて市民の方が自分から萎縮してしまうのが一番怖い。もうそうなったら安倍政権の思う壺だ。ところが、森友学園・加計(かけ)学園の例を見ても分かるように、実際に追い詰められているのは安倍政権の方だ。諦めずに頑張りましょう!(安保法制反対ママの会、SADL、関西市民連合などの市民団体)
 皆さんのお陰で戻って来る事が出来た。凶暴化した奴らが共謀罪法案を出してきた。今こそ立ち上がろう!今こそ奮い立とう!(沖縄・辺野古の基地建設反対運動の闘士・山城博治氏)

 集会には4千人が集まりました。15時からはいよいよパレードです。靭公園を出て御堂筋を難波まで歩きました。私は最初、パレード最後尾の新婦人、全労連などの部隊に参加していましたが、その前を歩いている秘密保護法ロックアクションの人たちのラップ調のパレードに次第に惹かれ、そちらに移動して歩くようになりました。
 「共・謀・罪反対!勝手に決めるな!テロ対策って嘘つくな!物の言えない社会を作るなら!「いいね!」も出来ない社会を作るな!不安を煽る政治をするな!市民の生活監視をするな!国民疑う安倍は辞めろ!維新を除く野党は頑張れ!強行採決促す維新は要らない!自由を守れ!共謀罪は絶対廃案!」
 ロックアクションの人達がかかげていた幟(のぼり)の中には「肉球新党、猫の生活が第一」というものまであり、猫パンチみたいな拳(こぶし)を上げていたのが印象に残りました。

 

 

 でも何故、そこまでしてまで私がその法案に反対するのか?それは、そんなものが成立してしまったら、いよいよ自由に物が言えなくなるからです。これは決して、私のような人間だけが対象になるのではありません。皆さんのような一般市民の、およそ政治的とは言えないような何気ない会話も、十分取り締まりの対象になるのです。

 例えば、職場でバイトの小杉君が、社員のノブ太と言い争いになったとしましょう。そこでノブ太が切れて小杉君の事を「テロリスト」呼ばわりしたとしても、小杉君は凶器も何も持っていないので、「それは不当な言いがかりだ」と今ならまだ言い返せます。しかし、共謀罪法案が成立してしまったら、たとえ凶器を持っていなくても、言い争ったという行為だけで、「こいつはもうすぐテロをやらかすに違いない」と警察が判断したら、それで取締りの対象にされてしまうのです。たとえ証拠がなくても、話し合っただけで、心の中で思っただけで、警察は取り締まれるようになるのです。だから「共謀罪」法案と呼ばれるのです。(文中の登場人物はいずれも仮名)

 もちろん、政府はそんな事はおくびにも出しません。「これはテロを取り締まる為の法案だ。この法案がなければオリンピックも開催できない。上司をぶん殴ってやろうか相談したぐらいで、いちいち逮捕されたりしない」と、政府は言います。でも、実際はどうだったでしょうか。戦前に治安維持法が制定された時も、「この法律はあくまでも共産主義者を取り締まる為のもので、それ以外の合法的な労働組合や市民団体の活動まで取り締まるものではない」と言いました。ところが実際は、共産主義者や社会主義者だけでなく、自由主義者や文化人、宗教者や一般市民も大勢投獄されました。創価学会の初代会長も捕まり獄死しています。戦争が始まると、それがさらに酷くなり、「もっと腹一杯食いたい、もっと早く帰りたい、朝から晩までこき使うな、戦争なんてもうウンザリだ」と庶民がうっかり漏らしただけでも、隣組に通報されて警察に連行されました。治安維持法違反容疑で検束された人間はのべ10万人近くに上ります。その中で「194人が取調べ中の拷問・私刑によって死亡し、更に1503人が獄中で病死した」(ウィキペディアの記述より)と言われています。だから、共謀罪法案は「現代の治安維持法」と呼ばれ、今まで三回も廃案になったのです。

 それでも政府は懲りずに、四たび同じような法案を出してきました。今度は「テロ等準備罪」新設法案と巧妙に呼び名を変えて。マスコミも政府の目を恐れ、「かつての共謀罪法案の構成要件を改めて新たに提出されたテロ等準備罪新設法案」云々と、政府の言い分をそのままオウム返しにして、政府にとって都合のよい形でニュースを流しています。まるで、「この法案がなければテロは取り締まれない」「表現の自由が損なわれる、監視社会になってしまうとの野党の言い分は誤解に過ぎない」と言わんばかりに。この21日には大阪以外にも東京や福岡などで同じような集会やデモが行われたにも関わらず、読売・産経やNHKはその事実すら報道しませんでした。もはや言論統制そのものではないですか。

 でも、実際にはおかしな事だらけです。「計画しただけでは処罰しない、テロの下見などの準備行為があって初めて処罰の対象になる」と言いながら、何が「計画」「準備」に当たるのか?という基本的な質問にすら、政府はまともに答弁できないのです。「花見とテロの下見をどう区別するのか?」と問われて、「弁当とビールを持っていたら花見で、双眼鏡と地図を持っていたらテロの下見」だと、苦しまみれの答弁に終始して。「じゃあ、花見のついでにバードウォッチングもしようと、双眼鏡や地図も持っていたらテロリストにされてしまうのか?」と重ねて聞かれたら、もう立ち往生してしまっているじゃないですか。

 

 

 こんなデタラメな法案、通ってしまったら、証拠もないのに、警察の思い込みだけで犯罪者に仕立て上げられてしまいます。例えば、ATMで引き出した預金が生活資金かテロの資金か、どうやって区別できますか?今ならまだ、「証拠もないのに罪をでっち上げるな」と言えます。でも、こんな法律が通ってしまったら、「ATMで引き出した預金はテロの資金ではない」という事を、今度は私たちが警察に証明しなければならなくなるのですよ。私たちがいくら「生活資金だ」と主張しても、警察が「いいや、これはテロの資金源だ」と言い張ったら、もうそれで終わりです。お札にはテロ用とも生活用とも書いていないのですから。密室での取調べの中で、ある事無い事でっち上げられて、警察のシナリオに沿った供述調書にサインさせられるのがオチです。

 もし、それで首尾よく「あなたの疑いは晴れました。疑ってどうも済みませんでした」と、警察があなたを釈放しても、警察にとっては痛くもかゆくもありません。取調べの過程で、警察はあなたの個人情報を十分収集できたのですから。本音では「今回は取り逃がしてしまったけれど、今後もずっと張り込みを続けて、次は必ず捕まえてやるからな」ぐらいにしか思っていないかも知れません。しかし、あなたはそうではありません。拘留されている間は家にも帰れないし仕事にも行けない。近所や職場で悪い噂が立てられたりもするでしょう。「そんな目に遭うぐらいなら、もう何もしないでおこう。職場で社員と言い争ったりしないでおこう。ブログで会社や政府の批判なぞもしないでおこう」と、大抵の人はなってしまうでしょう。それどころか、自分にかけられた疑いを晴らす為に、他人を無実の罪に陥れる人も出てくるかも知れません。もうそうなったら、日本中が密告だらけ、冤罪(えんざい)だらけになってしまいます。

 「組織犯罪処罰法改正案」というのが、「共謀罪」法案の正式名称です。「テロ等準備罪」新設法案ですらないのです。なぜかと言うと、この法律は、元々は麻薬取引やマネーロンダリングなどの経済犯罪を取り締まる為のものでした。オリンピック開催前に締結しなければならないとされる国際組織犯罪防止条約(TOC条約、パレルモ条約とも言う)でも、取締りの対象はあくまでもマフィアや暴力団でした。「テロ対策」は後付の理屈にしか過ぎません。「せっかく秘密保護法で情報統制できるようになり、戦争法(安保法制)で海外の戦争に自衛隊を派遣できるようになっても、憲法9条と護憲運動がある限り、自分の好き勝手にはできない。労働運動がある限り、労働者を安い賃金で長時間こき使う事もできない」と考えた安倍晋三が、これらすべてを一気に抑えつける事ができるように、いきなりこんなものを持ち出してきたのです。

 「共謀罪」という概念も、元々、日本の法律には無かったものです。「証拠が無ければ罪に問えない」という罪刑法定主義が、日本のあらゆる法律の大原則ですから。その上で、強盗・殺人犯などの重大犯罪に限って、未遂罪などの例外が設けられているに過ぎません。これならまだ理解できます。準備行為の範囲が殺人未遂などの具体的事例に限られていますから。そして、テロ対策についても、日本には爆発物取締法や騒乱罪などの形で、それに見合う法律がすでに定められています。わざわざ、こんな法律を新たに制定する必要なぞ、どこにも無いのです。

  

 実は「共謀罪」と言うのは、産業革命時代のイギリスで、労働組合運動を弾圧する目的で考え出された概念です。二人以上が集まって何かよからぬ相談していたら一網打尽にひっ捕まえる事ができるように。それがアメリカに渡って、「共謀罪」として、公民権運動やベトナム反戦運動を弾圧するために猛威を振るうようになりました。ブラックパンサーなどの運動が、この法律によって弾圧を受けました。そういう法律なんですよ。この法律は。その一方で、贈収賄や汚職などの権力犯罪については、巧妙に取締りの対象から外されています。「組織犯罪処罰法」と言いながら、権力犯罪についてはフリーパスで、労働組合や市民団体、一般市民だけを取り締まるのが目的です。皮肉にも、共謀罪法案が衆議院を通過したその日に、「共謀罪」の母国イギリスで自爆テロが起こりました。もし、「共謀罪」法案でテロが防止できるなら、こんな事は起こり得なかったはずです。

 そりゃあ、政府も日本国民1億2千万人全員のメールやインターネットの書き込みを、毎日全部いちいち監視している訳ではないでしょう。そんな事していたら仕事になりません。でも、これだけインターネット技術が発達し、GPS捜査などの手法が確立している現代においては、政府はその気になれば、いくらでも国民を監視・統制する事ができます。いざとなれば、普段から目星をつけていた人物を、いくらでも別件逮捕で連行して、簡単に犯罪者に仕立て上げる事もできます。いくら録音や録画で取り調べを可視化できるようにしても、それ以前の尾行や捜査段階で、プライバシーを丸裸にされたら、国民はもう何も言えなくなってしまいます。今ですら、選挙で公認権を握っている与党の総裁や幹事長に、誰も頭が上がらなくなってしまっているではないですか。弾圧そのものよりも、それに国民が萎縮し、何も自由に物が言えなくなってしまう。そこにこそ、「共謀罪」法案の真の恐ろしさがあるのです。

 こんなものが通ってしまったら、それこそ日本も北朝鮮と変わらなくなってしまいます。おちおちブログも書けなくなります。もう国や会社に何も言えなくなってしまいます。そんな事にならないように、是非、皆さんも共謀罪法案に反対して下さい。

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公開処刑

2017年05月20日 20時53分48秒 | 当ブログと私の生い立ち

 先日更新した記事のコメント欄に、「読者」と名乗る荒らしが現れ、記事の内容とも無関係に、私個人やブログ全体を貶めるようなコメントを残していきました。それらの荒らし投稿は、当該コメント欄にも既に公開していますが、もはや不当な言いがかりとしか思えないような内容なので、証拠保全も兼ねて、その全文並びに私とのやり取りの全てを、下記に改めて記録しておく事にします。(全文転載したので、かなり長文になってしまいました)

●ブログ読みました! (読者)2017-05-17 16:44:54

 みじめな現実の境遇から目をそらすために天下国家を語って自分は立派な人間だと思いたいのだろうが、実態はいい年して匿名ブログで会社の上司や年老いた父親の悪口を延々と書いてる無職の中年男(すでに初老男か?)

 趣味が競馬ってのもいかにも底辺らしいw

 もう誰かの父親になっててても全くおかしくない息子が、「僕ちゃん会社で発表して認められたもん!」とか未成年の学生みたいなこと言ってきたら、親だってそりゃあきれるにきまってるだろ。

 もっと若い時に怠けてないでちゃんと努力しておけって、お前の父親が完全に正論じゃねぇかwそれをしなかったから今みじめなことになってんだよ。

 だいたい家から出ようか悩んでるとか、お前一体いくつだよ?普通ならとっくに親元離れて自立してる年だろうが。

 もう残りも減ってきた人生、少しは親孝行したらどうだ?いつまでも革命ごっごやってないでよ。

 

●Re:ブログ読みました! (プレカリアート)2017-05-19 00:36:20

勝手に私のブログ「読者」を詐称するゲス野郎へ

>みじめな現実の境遇から目をそらすために天下国家を語って自分は立派な人間だと思いたいのだろうが

 はあ?私、自分の事を「みじめ」だなんて思った事は一度もありませんが?そりゃあ、退職して正規雇用から非正規雇用に変わった事で、年収は3分の1に減りましたが、その代わりに、過労死の危険から逃れる事が出来ただけでなく、パソコンの学校に通いブログも書けるようになった事で、今の方がはるかに充実した毎日が送れるようになりましたが。

 また、自分の事を決して「立派な人間」だなんて思っていませんが。至って「ごく普通の人間」ですが。そんな「普通の人間」でも、まじめに働いて生活していたら、誰でも普通に生活が送れるように、もっと最低賃金も上げて欲しいし、戦争も原発も嫌で、平和に暮らしていたいので、たまにデモや集会にも出かけたりしますが。

 それが何故、「天下国家を語る」なぞと言うような大それた話になるのでしょうか?私は坂本龍馬でも何でもありませんが。ただの自由や民主主義を愛する平凡な一市民に過ぎませんが。それがアンタにとっては、何か不穏な「革命」をたくらむテロリストに映るのかもしれませんなw

>実態はいい年して匿名ブログで会社の上司や年老いた父親の悪口を延々と書いてる無職の中年男(すでに初老男か?)

 まず以って、私は「無職」ではありません。非正規ですが、ちゃんと職に就いています。そして、勤め先の話題も含め、書いている事は悪口でも何でもなく、至極当然の主張ばかりです。勿論、個人情報にも配慮して、実名は一切出していませんが。

 「労災もみ消しは許さない」「空威張りばかりする社員のパワハラには黙っていない」「発注元の顔色ばかり窺い労働者の安全を顧みない会社に対して、個人加盟の労組に入って会社と団体交渉」「戦前の保守的・封建的な価値観ばかり振り回す頑固親父に対して、そんな毒親みたいな事ばかりしていてはアカンぞ、もうちょっと進歩的になれ」と諭す・・・。いずれも、民主主義社会を構成する一市民として、ごく当然の務めを果たしているだけですが。それの一体どこが「悪口」なのかw

>趣味が競馬ってのもいかにも底辺らしいw

 ギャンブル依存症になっているならともかく、あくまで趣味の範囲で、自分のポケットマネーで楽しんでいるだけですが。その個人の趣味にまで、自分の勝手な価値観で、「底辺」だ何だと相手を決めつけ差別する…ここにもアンタの「差別的」な人格が如実に現れていますなw

>もう誰かの父親になっててても全くおかしくない息子が、「僕ちゃん会社で発表して認められたもん!」とか未成年の学生みたいなこと言ってきたら、親だってそりゃあきれるにきまってるだろ。

 「もう誰かの父親になっててても全くおかしくない息子が」という発言は、「この歳になったら所帯持って子供もいて持ち家で役職についてなきゃあ一人前でない」という価値観が前提にある訳ですね。それで、そうではない非正規雇用や独身・未婚や無職やホームレスやLGBT(同性愛者や性同一性障碍者など)は人間ではないと・・・。まるで、昔の部落差別やナチのユダヤ人虐殺をも肯定しかねない、見事なまでの「差別観」ですな。

 今や、全労働者の4割から5割近くが非正規雇用だと言われ、その非正規雇用も、決して本人の怠慢によるものだけではなく、むしろ、そんな個人の個別の事情よりも、90年代以降の正社員リストラ、金儲け至上主義の風潮の中で、政府や資本家による新自由主義経済政策(格差拡大政策)によって、意図的に作り出されてきた影響の方がはるかに大きいのに。

 その新自由主義(金儲け至上主義、拝金資本主義)の行き着く先が、派遣切りや労災・自殺者・過労死激増、JRの安全無視による福知山線事故や、放射能・汚染水垂れ流しの福島原発事故だった。その責任を問わず、ひたすら「個人の怠慢」だけのせいにする。強い者には何も言えず、弱い者虐めで鬱憤を晴らすしか能のない・・・。アンタの方がよっぽど「呆れた」人間のクズじゃないかw

 あのね。ここはあくまで個人のブログなの。個人のブログなんだから、身の回りの事が記事の中心になるのは当たり前じゃないか。サミットに出席してどんなフルコースの料理を食べたかとか、そんな「天下国家を論じたw」記事がお望みなら、安倍晋三か安倍昭恵のブログにでも行けよ。あそこなら、そんな「盛った」記事ばかりだぞ。

 業務改善のプレゼン発表記事も、別に自慢したくて書いている訳じゃない。毎日の生活の中で、本当にあった事を、感想も交えて淡々と描いているだけだ。勿論、安倍昭恵やホリエモンのブログじゃないんだから、そんな大層な事は書けないけど。それが、その後の親父とのいさかいの記事の中で、「これっぽっちしか自慢できる物が無いのか」と、逆に私を貶める材料として親父がいきなり持ち出してきたので、「出世や外見だけで人間の値打ちが決まるものではないだろう、そんな事で人を差別するな」と私が言い返した為に、まるで私が自慢しているかのように誤解されたのかも知れないが。

 そもそも、普通の個人が出来る事なんてたかが知れている。政治家や経営者と同じ様な記事が書ける訳ないだろう。
 でも、そんなごく平凡な生活を送っている、普通の個人でも、やはり生身の人間の血は流れている。森友学園の事件に見られるような政治の私物化や、集団的自衛権行使などの憲法無視、低すぎる最低賃金や社会保障の切り捨てなどの人権無視に対しては、怒るのは当然だろう。だから時々、集会やデモにも自分から調べて参加してきた。日本の民主主義を少しでも前に進めるために、有権者として当然の務めを果たしたまでだ。
 それを「革命ごっこ」としか捉えられないようでは、お話にならんな。憲法の勉強を、小学校の社会科からもう一度やり直せよ。

 それに対して、お前は、一体何を基準にしているのか知らんけど、「非正規雇用だから」「結婚していないから」「親と同居しているから」「出世していないから」と、「勝ち組ファースト」の「拝金資本主義」の一面的な基準だけで、人を差別しているんだよ。

 そして、私の家庭環境も知らず、親父の昔の「毒親」ぶりも知らない癖に、「その歳になって」と、封建時代や戦前・昭和さながらの価値観で、今の私の事を勝手に決めつけているんだよ。

 藤田孝典という社会学者が、「貧困世代―社会に閉じ込められた若者たち」(講談社現代新書)という本の中で、なぜ子どもと親が同居住まいの実家を「牢獄」とまで表現しているか、分かるか?出たくても出られないからだよ。たった月15万円かそこらの非正規雇用の収入しかないのに、月4万円も5万円も家賃払える訳ないだろう。
 そこが欧米とは全然違うんだよ。福祉社会の欧米では、「住まいも人権」という考え方が徹底しているので、月2万円かそこらで簡単に公営住宅に入居できる。同一労働・同一賃金の原則も徹底しているので、派遣などの非正規雇用も時給単価は正社員と変わらない。むしろ不安定雇用の見返りとして、時給換算では非正規の方が賃金が高かったりする。だから欧米では若者は直ぐに実家を出て自立できるのだ。

 ところが日本の場合は、市民革命の経験がなく、人権獲得の歴史が浅かったせいもあって、本来国がやるべきそういう仕事(社会保障)を、家族や企業に肩代わりさせてきたのだ。公営住宅よりも持ち家重視、社宅や独身寮の充実と言う形で。でも、今のような拝金資本主義の風潮が広まる中では、企業も内部留保をため込み私腹を肥やす事にばかり走り、労働者を平気で使い捨てするようになった。その結果、ネットカフェ住まいの若者や、貧困ビジネスの偽装「老人福祉施設」に住むしかない下流老人がここまで増えたのだよ。

 それは既婚者も例外ではない。たとえ所帯を持って子供がいたとしても、実家からの仕送りなしには家賃も払えない、米も買えない、そういう家庭も今や決して珍しくはない。そんな中で、「お前はこの歳になって独身か、俺は所帯持ちだぞ」と自慢しても、そんな物は「不幸自慢」の中で「自分の方がちょっとはマシ」と、自分で自分を慰めているだけに過ぎない。そんな事も分からんのか?

 そもそも、それ以前に、結婚しようが独身であろうが、個人の自由だろうが。どんな人間であろうと皆、平等だ。それを、同じ人間でありながら、やれ独身だ、非正規だ、LGBTだ、部落民だ、在日朝鮮人だと、人間を差別し見下すしか能のないお前は、この21世紀になっても、まだ江戸時代の「士農工商・エタ非人」の価値観から一歩も抜け出せないでいる。まるで、新自由主義の冷笑系ネット右翼そのものだな。

>もう残りも減ってきた人生、少しは親孝行したらどうだ?いつまでも革命ごっごやってないでよ。

 まるで、森友学園で信奉(幼稚園児に強制・洗脳)していた「教育勅語」みたいな物言いだな。その「親孝行」する気を削いでいるのは一体誰なのか?

 格差拡大政策によって、ワーキングプアの若者や下流老人、「直ぐ切れる若者」「モンスター・ペアレント」「暴走老人」などを大量に作り出してきた政府・財界じゃないか。

 自分の住まいも確保できず、ネットカフェ暮らしを余儀なくされ、毎日200円かそこら(もはや1食200円ですらない!)の食費でしのぐしかないワーキングプアの若者。今や高齢者の吹き溜まりと化したかつてのニュータウンや、貧困ビジネスの偽装「老人施設」に住むしかない下流老人。中高年化したワーキングプアと下流老人が同居するゴミ屋敷と化した実家…。そんな住環境や家族環境の中で、一体どんな「親孝行」が出来ると言うのか?

 「すぐ切れる若者」については、既にたびたびニュースで取り上げられてきたので、ここでは余り触れない。ここでは「すぐ切れる老人」について少し書いてみる。
 犯罪統計では犯罪者の総数は年々減少しているにも関わらず、高齢者の犯罪は激増している。すぐ切れてコンビニ店員に怒鳴り散らしたり、ストーカー行為に走る高齢者が増えたのも、この数年顕著になって来た現象だ。それもこれも、前述の住環境や家族環境の激変と無縁ではないだろう。

 今はもう「かわいそうな若者」や「かわいそうな老人」と言ったステレオタイプな捉え方だけでは不十分なのだ。
 「かわいそうな若者」だけでなく「すぐ切れる若者や中高年」、「かわいそうな老人」だけでなく「すぐ切れる老人」も一杯いる。勿論、「すぐ切れる」若者や老人も、「格差拡大政策の申し子」と言う意味では、広い意味での「かわいそう」な若者、老人の一部かも知れないが。
 そういう若者や中高年、老人たちによって、家庭内殺人や一家心中の悲劇が、既に各地で実際に起こっている。マスコミが余り取り上げないだけで。もはや、安倍政権や右翼のように、上からお仕着せの「親子愛」や「親孝行」を説くだけでは、何の解決にもならない。これが今の日本の現実だ。

 その現実も観ずに、お前はいまだに能天気に、

>もう残りも減ってきた人生、少しは親孝行したらどうだ?いつまでも革命ごっごやってないでよ。

と、まるで、少し前の森友学園の籠池みたいに、上っ面をなぞるような薄っぺらい言葉だけでお茶を濁し、それで私に説教した気になっている(嘲笑)。
 その言葉、一部だけ入れ替えて、後はそっくりそのまま、お前に返してやるわ。

 もう21世紀だと言うのに、もう少し人権に目覚めたらどうだ。いつまでも江戸時代や戦前さながらの差別意識の虜(とりこ)になっていないでよ。

 分かったら、もう二度と来るな!ボケッ!!

貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社

●さらに追記 (プレカリアート)2017-05-19 22:36:34

>だいたい家から出ようか悩んでるとか、お前一体いくつだよ?普通ならとっくに親元離れて自立してる年だろうが。

 今でも家を出ようと思えば、いつでも出れる。それ位の貯金はいつでも引き出せる。でも、家を出ずに思いとどまっているのは、
 ①その方が親が亡くなった時に払う相続税が大幅に節約できる。「小規模宅地の特例」措置で、実家で親と同居していた場合は税金が8割も免除されるからな。
 ②今さら結婚して所帯持ったところで、相手の女性も同じような年齢の場合がほとんどだ。これでは、この先、老々介護で共倒れにしかならない。そんなリスクを背負う位なら、まだ独身の方が潰しも行動の自由も利く。
 ③既に結婚して別居している長男の兄からも、最後まで面倒みてくれと頼まれている。
 ④親父自身も、昨年の家出ストライキを機に態度を軟化させ、私の言う事も聞くようになった。
・・・等、色々考えての結果だ。いささか生臭い話になってしまったが、実生活はキレイゴトでは済まない。

 そういう事も含め、ブログでは書けないような事も色々あるんだよ。そんな事も知らずに、如何にも知ったかぶりして、上から目線の一方的な思い込みだけで、人間を決めつけ差別するような卑劣な真似しやがって。

>革命ごっこ

 バイトの労働組合なんて全然ない職場で、私が一人からでも入れる地域労組に入ったのも、前の勤務先で、業務発注主のスーパーが必要備品のドーリー(商品運搬用の台車)発注すらケチり、下請けの私の会社もそれに何も言えず、そのしわ寄せを、重い商品をカゴ車から空いたドーリーにわざわざ積み替えさせる形で、労働者に一方的に押し付けてきたのを機に、このままではますます持病の腰痛が悪化する事を恐れた私が、わらをもすがる思いで加入したのがキッカケだ。

 そのお陰で、今の勤務先で、工事中の狭い作業場で、私がうっかり前の人に商品を当ててケガさせてしまった事につけこまれ、そいつから恐喝まがいの損害賠償請求をされ、会社も後難を恐れて労災請求を出し渋っていた時も、組合の尽力で無事に労災保険が適用される事になった。

 いずれの場合も、必要に迫られての事だ。それに対し「革命ごっこ」とは、何たる言い草か。お前の方こそ、「資本家の犬」そのものじゃないか。

 それらの一連の出来事をキッカケに、私は今の職場を変える必要性を痛感したのだ。元請けには何も言えず、労災すらもみ消そうとする会社の状況を変えていこうとするなら、労働者一人一人の意識を変えていく以外にはない。それ抜きに、民主主義も人権もあり得ない。
 
 それからだ。このブログの文章や内容を、政治や社会問題をただ抽象的に語っていただけのものから、実際に職場で働く労働者一人一人にも分かるような文体や表現に切り替えて行ったのは。

 それに引き換え、お前の言っている事は一体何だ?「いまだに非正規で独身か?」と相手を蔑み、暗に「俺は役付きで所帯持ちで持ち家だぞ」と自己満足にふけっているが、いくらそんなものにしがみついていても、福島原発事故みたいな事があったら、もうそれで一巻の終わりじゃないか。勤め先がブラック企業で、過労死してしまったら、もうそれで一巻の終わりじゃないか。憲法9条改悪で自衛隊に徴兵されて、中東やアフリカの戦場に飛ばされたら、もうそれで一巻の終わりじゃないかw。

 誰しも我が身が一番かわいい。それをむげに否定はしない。でも、それだけでは、「自分さえ良ければそれで良い」という事にしかならず、それでは結局「自分の命も守れない」。
 本当に自分の幸福を守ろうと思うのであれば、それを押しつぶそうとする原発やブラック企業や憲法改悪とも闘わなければ、他人の幸福だけでなく自分の幸福すら守れない。

 ところが、お前には、そういう「社会的視点」は皆無だ。別に「闘う」ところまでいかなくても、「自分の幸福だけでなく他人も幸福になるようにするには、どうしたら良いか?」考える中において、「その他人が非正規か正社員か?独身か所帯持ちか?」こだわる事に、一体どれだけの意味があるのか?はっきり言って、そんな事、どうでも良い事じゃないか。相手の言っている事が正論であれば、相手の身分や地位なぞ全然関係ない。

 下重曉子という人の書いた「家族という病」(幻冬舎新書)という本がある。戦前は軍人としてチヤホヤされ、戦後には反戦も口にするようになったものの、世の中が右傾化するに従い、再び戦前の軍国主義の考え方に戻って行ってしまった父親の時流迎合ぶりや保身ぶりに対する著者の反発・葛藤が、その中で赤裸々につづられている。そんな本がなぜベストセラーにまでなったのか?「家族」「親子」「親戚づきあい」にしか関心を持たない人と言うのは、結局は自分や自分の家族さえ好ければそれで良いのだ、という事に、他の大勢の人も身につまされたからだろう。

 お前も、所詮はそんな「自己チュー」な人間でしかない。だから、身分や地位の違いで人を決めつけ、相手を差別するのだ。

 もはや、このブログは私だけの物ではない。多くの職場仲間も閲覧するようになっている。当然、お前の荒らし投稿も、既に衆人環視の下にある。「競馬ファンはクズ」「その歳になっていまだに独身」等々のパワハラまがいの投稿も、職場の競馬ファンや、他にも大勢いる中高年・独身・非正規労働者から、実際に怒りを買うまでになっている。その事も、よ~く覚えておけ。このボケッ!

◎返答読みました! (読者)2017-05-20 12:41:04

年老いてなお「衆人環視」の下でこんな息子にののしられる父親が気の毒で書き込んだだけのこと。

長々と屁理屈を書いて親を大切にする気持ちがほとんどないことはわかったよ。

そのくせ、「もっと若い時に怠けてないでちゃんと努力しておけ」の部分だけ返答してこなかったなw

まあ父親が亡くなった時に、俺の書き込みを思い出すだろう。

家族という病 (幻冬舎新書)
クリエーター情報なし
幻冬舎

 

 以上が、その荒らしコメントの投稿全文と、それに対する私の返信全文です。但し、最後の◎印のコメントについては、コメント欄には公開せず削除させてもらいました。このレンタルブログのシステム上、削除しなければ「荒らし通報」できない設定になっていますので。

 なぜ、そこまでするのか?それは、これらのコメントが、単に言葉遣いが無礼なだけではないからです。それは最後の下記の部分に最も良く現れています。

>そのくせ、「もっと若い時に怠けてないでちゃんと努力しておけ」の部分だけ返答してこなかったなw

 もし、この「読者」なる人物が、本当に「少しは親孝行したらどうだ?」という事を言いたいだけなら、私のどういう点が親不孝なのかを、もっと具体的に指摘してくるはずです。親父関連の記事の中には、サプリメント濫用に関する話や鳴門金時の一件、軍艦島旅行から帰って来た時のいきさつなど、色々具体的な事例が書かれているのですから。ところが、そういう具体的な指摘や当時の記事からの引用も一切せずに、ただただ「親不孝者」となじるばかり。そして、「親孝行」とは何の関係もない私の趣味や、これまでの組合活動や政治活動、私が非正規雇用である事や、親と実家住まいである事まであげつらい、「若い時に怠けていた」「革命ごっこ」と一方的に貶めるばかり。

 「読者」よ。人間を思想信条、職業、年齢、地位や財産の有無などで差別してはいけないと、道徳の授業で習わなかったのか?国民には言論・表現の自由や集会・デモする権利があると、社会科の授業で習わなかったのか?学校の授業もろくに聞いてなかったお前の方こそ、よっぽど「怠け者」じゃないか。今の私の経歴やデモ参加などが「親孝行」と一体どういう関係があるのか?非正規雇用のパート・バイトや実家住まいの人間は、全て「親不孝者」「怠け者」だと言わんばかりの書き込みをしやがって。卑劣な印象操作で誤魔化そうとしても、そうは問屋が卸すか。

 競馬にしてもそうだ。それと「親孝行」と一体どういう関係があるのか?では、競馬が趣味だと公言している、北朝鮮拉致被害者家族会・元事務局長の蓮池透氏も、同じように「親不孝者」という事になってしまうぞw。私が競馬が好きなのは、単に勝敗を予想・推理するのが楽しいからに過ぎない。競馬って色んな要素が絡むだろう。枠順、騎手、馬場状態、距離、コース、負担重量…それらの要素をパズルのように解きながら推理するのが楽しいだけだ。勿論、儲けたいという動機もあるが、それはあくまで二の次だ。だから、同じギャンブルでも、それ以外の宝くじやサッカーくじ、ボートレースなどには全然興味がない。また、競馬以外にも鉄道など、他にも色々趣味はあるのに、人をまるで「競馬だけが人生」のギャンブル狂みたいに描いて、おまけに「底辺」とまで言い放ったな。これも、競馬ファンに対する差別そのものではないのか。

 私のブログのコメント欄は、「読者」が「便所の落書き」をする為にあるのではない。いくら言論の自由が認められると言っても、差別・人権侵害投稿の「自由」なぞは認められない。よって、このような「便所の落書き」「差別落書き」については、全て削除、晒しあげ(公開処刑)の対象となる。 以上

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逃げるは恥だが役に立つ

2017年05月14日 21時52分01秒 | 職場人権レポートVol.3

【言語難民】日本語がしゃべれず、ひとりぼっちの子ども達を助けたい
 

 つい最近、「言語難民」という言葉があるのを知りました。職を求めて来日した外国人の子どもが、日本語が全然分からない為、学校の授業にもついていけず、周囲から孤立している。そういう状態を指す言葉なのだそうです。今、日本で働いている外国人は約100万人。その子どもの大半が、そんな状態に置かれていると言います。1ヶ月ほど前にニュースになった、千葉県で殺された小学校3年生のベトナム人の少女も、ひょっとしたら、そんな子どもだったかも知れません。

 上記の動画に登場する夜間中学生の中国人の男の子も、そんな「言語難民」の一人です。1年前に中国人の両親と一緒に来日したが、日本語が全く分かりません。鉄道の運転士になるのが彼の夢だそうですが、その為には高校卒業の資格が必要です。そこで、夜間中学に通いながら、NGOが運営するスクールで日本語や英語、数学の勉強を見てもらい、公立高校の受験に挑んでいるとの事です。そんな子には、何としても高校に受かってほしいと思います。

 しかし、実際はそんな外国人ばかりではありません。私の勤め先で働くベトナム人バイトの中には、もう日本に来て1年以上になるのに、いまだに日本語をひとつも覚えようとせず、仕事でも同じミスを何度も繰り返したり、私たち日本人がベトナム語が分からないのを好い事に、周囲にはお構いなしに、同じベトナム人同士でべちゃべちゃ喋り、仕事は手抜きし放題の奴も少なくありません。社員も、ベトナム語が分からないので、どう注意してよいか分からず、通り一遍の注意でお茶を濁すのみです。

 もちろん、まじめなベトナム人バイトもいます。たとえばハン君(仮名)なんかはそうです。おとなしい彼は、他のベトナム人バイトとは違い、作業中の私語もほとんどせず、まじめに仕事をこなしてくれるので、私たちも大いに助かっています。その邪魔をするのがミン(仮名)という女です。せっかく、他のベトナム人バイトがまじめに仕事をしているのに、誰彼なしに横から話しかけて来るので、一向に作業がはかどりません。私語だけでなく、仕事も手抜き放題で、自分だけ楽なほうに楽なほうに回ろうとします。

 そのしわ寄せが、全部、一緒に働いている日本人バイトに来るので、日本人バイトの間に不満がたまっています。いわく、ベトナム人も日本人も時給は変わらないのに、ベトナム人が軽い商品ばかり仕分けしようとする中で、なぜ俺たちだけが重たい商品を仕分けさせられなければならないのか?ベトナム人が、仕分けなどの最低限の仕事や言われた事だけしかしない中で、なぜ俺たちだけが、後片付けや備品の整理・発注・補修などの付帯作業に追われなければならないのか?なぜ、たった時給900円台かそこらの低賃金で、日本語もろくに分からない外国人に仕事を教え、社員の肩代わりまでさせられなければならないのか?

 そう思うのも当然です。別に何国人であっても構いませんが、少なくとも日本で働こうとする以上は、最低限度の日本語は理解できるようになっていないと、お話になりません。本当は、平仮名・カタカナだけでなく、小学校で習う程度の漢字ぐらいは読めないと、掲示物や伝票の文字も読めず、商品の仕分けも検品もできないはずです。ところが実際は、平仮名・カタカナも読めず、片言の日本語も喋れない人もいるのです。そういう人は商品名が読めないので、商品にはさんである伝票に記載されている出荷個数や出荷先番号の数字だけ見て、商品の仕分けをしています。誰かが伝票をはさみ間違えたら、もうそれで一巻の終わりです。

 それでも、まだまじめに仕事をしてくれていたらまだしも、その上に私語や仕事の手抜きばかりされたら、誰だって頭に来ます。もし、その結果、その外国人が嫌われても、それは自業自得であって、外国人差別でも何でもないと思います。仮に、それが外国人ではなく日本人だったとしても、同じ事ですから。誰だって、仕事の全くできない人間や、すぐ仕事をサボる人間と、一緒に仕事なぞしたくないでしょう。

 前述のミンについては、私の上司である正社員のノブ太(仮名)と、日本語の分かるベトナム人派遣社員(ミンの担当者)、そしてミン本人の三者で後日話し合いがもたれ、そこでミンに、①仕事中に私語はしない。②もし仕事で聞きたい事があれば日本語で私やノブ太に聞く事。③その点も含め、ここは日本なのだから、仲間内でしか通じないベトナム語で仲間内とばかり喋らない。一緒に働いている日本人がそれを見てどう思うかという事も考えろ(もちろん、これは逆に日本人にも言える事だが)。④以上の点が守れなければ、日本人とは気質が合わないという事だから、また別の国で就労してもらう―以上の4点について申し渡しました。そのかいあって、今はミンも、ひと頃よりは大人しく仕事をするようになりました。

 はっきり言って、外国に定住したり就労しようとする以上は、その国の日常会話ぐらいは喋れるように、事前に言葉をマスターしておく位は、常識だと思います。外国人にそれを求めるのは差別でも何でもありません。なぜなら、それは外国人に限った事ではなく、日本人が海外で定住したり就労しようとする場合も、お互い様だからです。別に何国人であっても構いませんが、その国で働く以上は、その国の言葉をある程度マスターしておかなければ何もできないはずだと…。そのように、私は今までずっと思ってきました。

 その考えは今も変わりません。しかし、その一方で、「今はもう必ずしもそうではないんじゃないかな?」という事も、うすうす感じ始めています。それが証拠に、今はもう、日本語を全く理解できないベトナム人であっても、日本人からは疎まれながらも、何とか仲間の助けを借りて生活していけてるじゃないですか。

 日本は島国で、異民族に支配された経験もないのでピンと来ないでしょうが、地続きの外国では、中国、インドにしてもヨーロッパにしても、何度も他の民族に支配されたり他の民族を支配したり、そういう歴史が繰り返されてきました。たとえば東南アジアのフィリピンがそうです。最初はスペイン人に支配され、せっかく独立しようとしても、米国に邪魔されて今度は米国の植民地にされてしまい、第二次大戦中は日本軍にも軍事占領され、第二次大戦後にようやく独立する事ができました。

 そんな国では、私のような感覚でいたのでは、支配者が代わるたびに、スペイン語も英語も日本語も、また一から覚えなければなりません。そんな事をする位なら、外国人との折衝は誰か村役人か部族長にでも任せ、自分たちは別にそんな言葉なぞ覚えなくても、今まで通り生活しておれば良いじゃないか。そして、覚える必要が生まれた時に、初めて覚える様にすれば良いじゃないか。そういう考え方もできるのではないか…という事に気づきました。

 これは何も言葉だけに限った問題ではないと思います。例えば、少し前に電通で過労自殺させられた女性新人社員のニュースについても、同じ事が言えるのではないでしょうか。この女性社員も、逃げようと思えばいつでも逃げられたのに、「私はもうこの会社から逃げる事はできない、仕事から逃れる事はできない」と思い込まされ、うつ病を発症して自殺にまで追い込まれました。もちろん、一番悪いのは電通という会社ですが、この女の子も、「別に会社だけが人生じゃない」と開き直る事が出来たら、もっと違った道を歩めたかも知れません。退職するのも一つの手だし、退勤時間をこっそり手帳につけておいて、労働組合や労働基準監督署に駆け込むという事もできます。今はもう、たとえ会社に企業別の労働組合が無くても、一人からでも入れる組合もあるのですから。

 この事は、電通だけでなく、日本という国全体を一つの巨大なブラック企業と考えた場合にも、充分応用できる処世訓ではないかと思います。今、安倍政権は、「秘密保護法」「戦争法」に「共謀罪」法案と、国民の権利を制限する事に躍起となっています。「秘密保護法」制定で、何でも好き勝手に国家機密に指定して、都合の悪い情報は全て国民の目から覆い隠す事ができるようになりました。「戦争法(安保法制)」制定で、それまでは日本の本土防衛にしか使えなかった(専守防衛)自衛隊を、海外の戦争にも派遣できるようになりました。そして、今また「共謀罪(テロ等準備罪)」法案提出で、一般市民を「テロ共謀犯」に仕立て上げる事が可能になる法律を制定しようとしています。

 でも、おかしいと思いませんか?ISのテロや北朝鮮のミサイル、中国の領海侵犯から日本を守る為に、それらの法律が必要だと政府は言います。でも、そんなに北朝鮮が怖いなら、なぜ日本海沿岸にあんなに無防備の原発を作ったのでしょうか?なぜ、その中国が日本の貿易相手国トップに君臨しているのでしょうか?なぜ、北朝鮮や中国やISとは何の関係もないアフリカの南スーダンにまで自衛隊を派遣しなければならないのでしょうか?なぜ、国民にはテロの脅威をあおりながら、閣僚は外遊ばかりしてオリンピックやカジノに入れ揚げているのでしょうか?実際は、それらの脅威をあおりながら、それらとは無関係な地球の裏側にまで、アメリカの主導する戦争に渋々付き合わされているだけじゃないですか。一握りの軍需産業を儲けさせる為に。

 それらの悪法の総仕上げが「憲法改正」です。安倍は、2020年のオリンピック開催までに、「憲法改正」を実現すると言っています。もし、そんな事になったら、一体どうなるでしょうか?それでも、今の平和主義や基本的人権は、形だけは残るでしょう。でも、実際は、自衛隊が憲法の上で合法化される事によって、戦争放棄(憲法9条第1項)も戦力不所持(同第2項)も、完全に「絵に描いた餅」になってしまいます。そして、形は徴兵制でなく志願制であっても、今以上に国内に格差が広がり、低賃金で不安定な仕事にしかありつけなくなれば、たとえ戦争で死にたくないと思っても、公務員の身分や官舎や奨学金などのエサと引き換えに、泣く泣く応募せざるを得なくなる人が増えるでしょう。若者は自衛隊に、中高年は福島原発の廃炉作業にでも就くしかない…。

 現に、米国がそのような社会になってしまっています。「経済的徴兵制」で、黒人やヒスパニックの貧しい若者が、アフガニスタンやイラクの戦地に派遣され、PTSD(戦争後遺症)で精神に支障を来し、除隊後も職にありつけずホームレスに転落する事例が相次いでいます。それに抗議しようにも、2001年の9.11テロを機に制定された「愛国者法」で、国家は個人のメールも好き勝手に盗聴できる監視社会になってしまいました。今や米国では、自由や民主主義は、ただの「絵に描いた餅」に過ぎません。その事を告発したスノーデンやアサンジ(ウィキリークス創始者)も、海外に亡命しなければならなくなりました。

 今までの感覚だと、もうそこで一巻の終わりです。しかし、今はもう、たとえ外国語が喋れなくても、海外に逃げようと思えば逃げる事ができるのです。現に、日本語が全然できないベトナム人も、日本人から邪険に扱われながらも、何とか日本で生活しているじゃないですか。だったら、日本人も同じように、海外で生活する事もできるんじゃないでしょうか。もちろん、それは「いばらの道」ですが、電通の女の子みたいに自殺するぐらいなら、まだ万に一つの可能性に賭けるほうが、まだマシではないでしょうか。

 「36計逃げるにしかず」ということわざもあります。今風に言えば、さしずめ「逃げるは恥だが役に立つ」という表現になるのでしょうか。もちろん、逃げてばかりではダメですが、「押してもダメなら引いてみよ」という事もあります。スノーデンやアサンジのように、亡命先で捲土重来(けんどちょうらい)を期す事もできるのではないか。海外には日系人のコミュニティーもあるではないか…。そう考えると、日本語が全然出来ず、それを好い事に私語や仕事の手抜きばかりするベトナム人バイトに対しても、また別の違った見方ができるのではないでしょうか。

 そういう意味でも、せっかくベトナム人と一緒に仕事するようになったのですから、これをきっかけに、何とかベトナム語をモノにして、少しでも「海外亡命先」の選択肢を増やしておきたいところです。しかし、このベトナム語が一筋縄ではいきません。発音が日本語とは全然違うのです。同じ外国語でも、そこがドイツ語やスペイン語と違うところです。ドイツ語やスペイン語は、たとえ言葉を喋れなくても、アルファベットのつづりがローマ字のそれと非常によく似ているので、その通りに読めば一通り発言できます。それに引き換え、フランス語はアルファベットのつづりが非常に複雑です。つづりだけをいくら見ても、どう発音して良いのか皆目見当がつきません。ベトナム語もそんな感じです。ベトナム語のアルファベットは、フランス人の宣教師によって考え出され、植民地時代に普及させられました。同じアルファベットでも、文字の上や下に付けられた山型やアクセント、コロンなどの声調記号の内容によって、微妙に発音が変わります。ベトナム人バイトに発音してもらったりしていますが、いまだにその違いが分かりません。何とかならないものでしょうか?

※なお、冒頭で紹介の動画は、あくまで期間限定の公開です。もし、公開期間が過ぎて観れなくなったら、外国人労働者100万人時代、見落とされる「言語難民」の子どもたちという元記事の方も参照してみて下さい。

  

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日本人はフランス・韓国人の爪の垢でも煎じて飲め!

2017年05月11日 18時48分28秒 | その他の国際問題

フランスと韓国の大統領選の話題については、ブログに記事を書く時間が無かったので、ツイッターの私のつぶやきをそのまま、この下に貼り付けておきます。私がここで言いたかった事も表題の一文に尽きます。

「私を支持しなかった方々にも仕える大統領になる」と文在寅(ムンジェイン)韓国新大統領。仮にも公僕を標榜する以上はこうでなくちゃ。あくまで主権者は国民なんだから。常に「私が総理大臣なんだから」と俺様節全開で、はぐらかし答弁ばかりの安倍晋三とは偉い違いだ。この一言でもう「勝負あった」

プレカリアート (@afghan_iraq_nk1) 2017年5月9日

仏大統領選でも日本との差が歴然。マスコミは極右ルペンの伸長ばかり言うが実際は左派のメランション含め4陣営拮抗。決戦投票でも極右のポピュリズムを拒否。革命やレジスタンスの経験故か、単に保守回帰とはならず。民主がダメでやはり自民と、先祖返りで元の木阿弥に泣く日本とは大違い。
 
プレカリアート (@afghan_iraq_nk1) 2017年5月10日

今日貰った赤旗見本紙の韓国新大統領就任記事からも日本との違いが歴然。パク前政権の政治私物化を韓国民は拒否。日本では森友疑惑の安倍が未だに一強独裁。韓国民が新大統領に期待する政策1位が貧困解消、2位も青年の雇用推進。格差拡大拒否した韓国、格差容認で慰安婦叩きに走るしか能のない日本

プレカリアート (@afghan_iraq_nk1) 2017年5月10日

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そんなに安倍が怖いのか?

2017年05月10日 18時06分38秒 | 反改憲・戦争協力

  

5月4日付朝刊各紙の憲法行事関連記事。左から順に朝日22面左上約4分の1ページ「護憲派 憲法壊すなの波を 改憲派 首相発言に意強く」、産経20面右上約6分の1ページ「憲法テーマ 活発議論」、読売18面右上約6分の1ページ「改憲・護憲 各地で集会」(毎日は別途後述)。

 前回ブログに書いた5月3日の「憲法壊すな!おおさか総がかり集会」を、他のブログやマスコミはどう取り上げているか、もし取り上げているブログが他にあるなら、トラックバックを送ってあげようと、この間ネットであちこち探し回っていましたが、なかなか、それらしき記事に行き当たる事ができませんでした。昨年も5月3日に同じ大阪の扇町公園で同じような集会が持たれた時は、マスコミも割と積極的に取り上げてくれたのと比べると、まるで雲泥の差です。

 その原因としては、昨年はその後に参院選挙もあり、その後も森友学園の疑惑や米国トランプ政権の誕生、北朝鮮ミサイル騒動やフランスや韓国の大統領選挙と立て続けに色々な事があり、今も「2020年オリンピック開催までに憲法改正実現」「米韓防護」等の安倍首相の発言に耳目があつまったので、憲法記念日の取り組み・集会の情報がその影に隠れてしまった影響はあると思います。

 しかし、私はそれだけではないと思います。仮にも国民主権の民主主義をうたう以上は、総理や政府高官のあれこれの発言や政局がらみの記事よりも、集会・デモやストライキなどの国民の運動こそ、もっと取り上げなければならないはずです。主権者は総理や政府高官、国会議員なんかではなく国民自身なのだから。総理以下は、あくまで国民の代表、代弁者でしかないのですから。

 こんな事を書くと、「集会やデモなんて参加するのは国民の一部であって、必ずしも国民多数派の声を代弁しているとは限らない」という意見が返ってきたりします。しかし、「何も言わなければ、それは意見でも何でもない、ただの愚痴でしかない」。改憲であろうと護憲であろうと、意見があればそれを何らかの形で公に表明するのが筋です。何も言わないのは怠け者の言い訳です。何も言わない権利も勿論ありますが、その事で何か言った者の声を押さえつける権利まで「怠け者」にあるとは私は思いません。

 以上、少し横道にそれてしまいましたが、その国民の声の代弁者に過ぎない総理や高官の動きばかりを取り上げ、国民の運動についてほとんど触れない事は、マスコミが権力の動向ばかり気にして国民生活をないがしろにしているという事の、典型的な現れだと私は思います。なぜ国民はそれに怒らないのか?そんなに安倍が怖いのか?

 そういう意味では、別途後述する毎日新聞の記事以外は、どの商業全国紙の記事も、私に言わせれば「カス」です。憲法改正なんて、国民の生活・安全や場合によっては直接命に関わる重大問題であるにも関わらず、どの新聞も三面記事のベタ扱い。それは、事あるごとに北朝鮮や中国の脅威を言い立て、改憲をあおる産経新聞も同じです。むしろ、産経なんて一番スペースも小さく、宝くじの当選番号告示と同じ位のスペースしか割いていません。その辺にも、ひたすら権力に媚を売り国民のことなぞ眼中にない産経新聞の不誠実な姿勢が現れています。

 それらの記事の内容も、朝日は両論併記で、1万8千人も集まった総がかり集会と280人しか集まらなかった改憲派の大阪集会を同列に扱っています。これでは、一見「中立」を装っているようで、実際は改憲派に下駄をはかせ肩入れしていると見られても仕方ないと思います。産経はもっと酷くて、改憲派の集会しか取り上げていません。護憲派は存在自体も紙面から抹殺です。これでよく「正論」「不偏不党」だとか「左に偏りすぎた世論を真ん中に是正する」とか言えるなと思います。安倍ヨイショそのもの、昔の大本営発表や今の北朝鮮・中国メディアのやり口そのものじゃないですか。読売もその点は同じです。一見、両論併記の形をとりながら、記事のタイトルも分量も改憲派に比重を置いている事は明らかです。「改憲・護憲 各地で集会」と、まだ憲法改正されていないにも関わらず、わざわざ「改憲」を先に持ってきている点ひとつとっても、世論誘導が見え見えです。

 その中で唯一評価できるのが、毎日新聞の下記の記事です。前述の朝日以下と同じ社会面の扱いながら、それらとは違い全段ぶち抜きで、「改憲 五輪口実許さぬ」「国民ないがしろ」と、言うべき事をはっきり書いてくれています。元々、オリンピックなんて憲法改正とは何の関係もないはずです。むしろ、「民族や性別、政治信条の違いで選手やサポーターを差別してはいけない」と言うのが、スポーツマンシップ本来の趣旨だったはずです。それを、「テロ対策」だ何だとこじつけて、憲法改正をテロと強引に結びつけて。「テロ対策」さえ口にすれば、監視強化も自由抑圧も何でも出来ると思ったら大間違いです。その中で、この毎日の記事は、昨今の情勢の下では、軍需産業の三菱などの大企業もスポンサーとして抱える商業紙としては、精一杯努力して書いた優れた記事だと思います。ジャーナリストとしての誇りと意地がそうさせたのでしょう。

首相、9条発言 改憲、五輪口実許さぬ(毎日新聞2017年5月4日 大阪朝刊)

 憲法施行から70年の3日、改憲を目指す安倍晋三首相は改憲派集会に寄せたビデオメッセージで自身の思いを明かした。2020年の施行を目指し、戦争放棄をうたった9条に自衛隊の存在を明記するよう言及した内容に、各地では反発や賛同の声が交錯した。

護憲派「国民ないがしろ」

 この日は各地で護憲を掲げる団体や、改憲を求める団体が集会やイベントを開いた。護憲派の集会では「早急すぎる」「東京五輪を口実にするのは許されない」などの批判が相次いだ。

 改憲派の集会では、「意気込みが伝わった」「これで自衛隊がきちんと位置付けられる」などと歓迎する声が広がった。

 大阪市北区の扇町公園であった護憲派の集会には、主催者発表で約1万8000人が参加した。「憲法こわすな!」などのポスターが掲げられ、民進や共産など野党の国会議員もマイクを握った。

 社民党の福島瑞穂参院議員は、安倍首相の改憲を巡る発言について「冗談ではない。アメリカと共に世界で戦争をするための憲法改正をどんなことがあっても止めていこう」と声を張り上げた。

 集会に参加した和歌山県白浜町の大谷真智子さん(65)は、自衛隊の存在を9条に明記したいとの意向について「9条を変えるということで腹の底から怒りを感じる」と憤り、「目標年次まで決めるのは国民をないがしろにしている。憲法をどうするかは国民が決めることで、首相が決めることではない」と語気を強めた。

 大阪市の団体職員、山田みのりさん(40)も「早急すぎる。安倍1強体制のおごりだ」と指摘した。

 京都市内の集会に参加した弁護士の宮本高平さん(33)は「施行時期を東京五輪と同じ20年にしたのは五輪の政治利用で許されない」と反発。「自衛隊が災害援助などで国民から評価されているのは分かるが、9条で明文化させれば防衛費の増大につながる」と危ぶんだ。

 広島市の集会に参加した大崎武男さん(73)は「国民の議論は熟していない。北朝鮮情勢で危機感があおられ、正しい認識ができない状況でこのまま突き進んではいけない」と反対した。

 石川県津幡町の主婦、水野スウさん(70)は自宅で毎週、憲法や民主主義について自由に語り合うカフェを開いており、この日も8人が集まった。安倍首相のメッセージについて水野さんは「20年の東京五輪を口実に、国民に『一つにまとまる時だ』との印象を与えるもので、戦時中の全体主義国家をほうふつとさせる。ナチス政権下でのベルリン五輪への機運の高まりに似ていて、ぞっとした」と語った。

改憲派「意気込み感じる」

 改憲を唱える「美しい日本の憲法をつくる大阪府民の会」などが大阪市内で開いた第18回憲法シンポジウムの冒頭あいさつで、日本会議大阪の千家敬麿議長は「これで不明確だった憲法改正の時期が明確になった。安倍総理の決断に意を強くして、さらなる憲法改正運動にまい進したい」と言葉に力を込めた。

 兵庫県三田市の自営業、小笠原理恵さん(52)は「時期を明言したことで、本気で改正を目指しているのだと政権の意気込みが伝わった」と喜んだ。

 大阪市北区の主婦、森脇友子さん(54)は「合憲性があいまいなまま自衛隊が存在しているのは異常な状態だ。これで自衛隊の存在がきちんと憲法上で位置づけられることになる」と評価した。

 広島市内で開かれた護憲派の憲法集会でも批判の声が多い中、賛同する声があった。山口県周南市の高校2年生、三木俊弥さん(17)は「改正は早ければ早い方がいい。国が国民を守るため、国防はしっかりしないといけない」と主張した。

 元陸上自衛隊北部方面総監の志方俊之帝京大名誉教授(81)は「長年議論しても合憲かどうか意見が分かれてきた自衛隊の存在が憲法に明記されることは重要だ。憲法になかったために、現場の自衛官は日陰者のような扱いを受けてきた。これで安心して任務に励めるだろう」と歓迎した。

 戦争放棄や戦力不保持を規定した1、2項との兼ね合いについては「自衛のための存在とはっきりと書くべきだ」と述べた。【遠藤浩二、加藤佑輔、石川将来】

首相メッセージ、集会に1150人参加

 東京都内でも改憲派・護憲派がそれぞれ集会を開いた。安倍首相のビデオメッセージが流されたのは、保守系の任意団体・日本会議が主導する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などが東京都千代田区の砂防会館別館で開催した集会で、1150人(主催者発表)が参加。同会共同代表でジャーナリストの桜井よしこ氏は「心を合わせて憲法改正を進めていこう」と訴えた。

 東京都江東区の東京臨海広域防災公園では、約30の市民団体でつくる実行委員会が護憲集会を開き、民進、共産、社民の各党トップを含め、約5万5000人(主催者発表)が参加。作家の落合恵子さんは「私たちの憤りは憲法を破壊しようとするあの人たちに向かっている」と力を込めた。【後藤豪、高木香奈】

https://mainichi.jp/articles/20170504/ddn/041/040/019000c

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憲法壊すな!おおさか総がかり集会参加報告

2017年05月05日 00時36分47秒 | 秘密保護法、共謀罪を廃案に!

 

 憲法記念日の5月3日(日)14時から大阪・扇町公園グラウンドで「憲法壊すな!おおさか総がかり集会」が開かれました。今年は今の平和憲法が施行されてちょうど70年目に当たります。安倍政権は2020年のオリンピック開催までに憲法改正すると言いました。ただ改正を口にするだけでなく、その期日まで明言したのです。そこまで「敵」は腹をくくっています。絶対にそれを許してはなりません。

 沖縄民謡の演奏と主催者あいさつの後、4名の国会議員から情勢報告がありました。

 まず民進党・辻本清美議員から、「来年の今日、安倍政権打倒を勝ち取った後の憲法記念日をイメージして欲しい」という呼びかけがありました。国会議席の3分の2を与党の奪われ、「自民一強」とマスコミにも書かれ、市民の一部は諦めムードに陥っているが、決してそうではありません。衆院の憲法審査会でも審議すればするほど改憲派のボロが出ています。「今の憲法は米国からの押し付け憲法」だと今まで散々言われてきましたが、実際は戦争放棄も生存権も日本人の発案だった事を、今や自民党の委員も認めざるを得なくなっています。都構想も否決したし、参院選挙でも東北の1人区は一県を除き後は全て野党共闘が勝利しました。実際は「一強」ではなく「一進一退」なのです。決して諦めてはいけない…と。

 二人目の共産党・辰巳考太郎議員からも、今村前復興相の「東北で良かった」「自主避難は自己責任」暴言からも明らかなように、安倍政権のモラル崩壊が甚だしい。その元凶は総理にあります。総理は、二言目には「任命責任は自分にある」と言うが、「責任は言うだけでなく、実際に取らなければ意味がない」。その総理の「改憲の機は熟した」との認識とは逆に、世論調査では年々、改憲派が減少しています。2007年には53%だった改憲賛成が、今年は43%で42%の反対派と拮抗。憲法9条に限ると「平和に役立った」が8割、「良かった」が9割。特に若者の間で9条を積極的に肯定する人が増えています…と。

 三人目の社民党・福島瑞穂議員からは、三点に渡る提起がありました。一つ目は森友学園の件で、隣の韓国でも同じような政治私物化疑惑が発覚し、パク大統領が辞任に追い込まれました。日本でも決して疑惑追及の手を緩めてはなりません。二つ目の共謀罪法案の件でも、「何も悪い事していない、誰も被害者がいないのに、なぜ共謀したからと言って、たったそれだけで逮捕されなければならないのか?」「権力にとっては政権批判そのものが犯罪なのだ、だから国民を分断し、互いに監視・密告させようとしているのだ」、実際に60年代の米国でも、ブラックパンサーやシカゴ・セブンなどが「ベトナム戦争反対」共謀の罪で起訴されました。最終的には無罪となりましたが、起訴された事で、あらぬ濡れ衣を着せられる羽目になりました。そうやって、国民を黙らせる事こそが共謀罪の真の目的なのです。それを跳ね返す為には、「戦争反対が共謀であるなら、むしろそれに加わらなければならない」…と。

 最後は自由党・渡辺義彦議員から、「戦後ようやく勝ち取った自由や平和を再び奪われてはなりません」「森友学園が作ろうとしていた小学校の建物は真っ赤で、まるでゴキブリホイホイのようです。そこに吸い寄せられたゴキブリの右翼や利権政治家たちを、野党と市民の団結でつまみ出さなければなりません」との力強い提起で、4名の議員からの報告が終了しました。

  議員報告の後、裏表の両面刷りで「憲法壊すな!」「アベ政治NO!」と書かれたステッカー(ポテッカーと言うらしい)を、裏表それぞれ一回ずつ全員で掲げました。その後も市民団体やジャーナリストからの報告が続きます。以下はその概要です。

 

 国民が食って行くのに精一杯で、政治に関心が持てないのを良い事に、安倍がしたい放題している。ブラック企業や格差社会の下で、まともに働いても食って行けない賃金しかもらえず、死ぬほど残業しなければならない。年間数万人もの自殺者や餓死者を放置しながら、「何があっても国民を守る」なぞと薄っぺらな言葉を並べるよりも、実際の国民生活に寄り添って欲しい(関西市民連絡会、パク・アユさん)

 ハイサイ、グスヨ、こんにちわ。米軍基地がてんこ盛りの沖縄で、平和憲法のある祖国に復帰しようと頑張ったのに、その祖国・日本からも裏切られた…何度、同じ苦しみを味合わせるのか(感極まって涙ぐむ)。沖縄の闘いは弱さを武器にした闘いだと言われている。沖縄・辺野古の基地ゲート前に座り込んでいる人たちは、自分や沖縄だけでなく、機動隊の若者や日本本土の人たちの為にも、二度とこんな苦しみを味合わせてはならないと頑張っている。是非、支援をお願いします。(基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会、芳沢章子さん)

 シリアやイラクでは戦闘のあったすぐ横で子どもがパンを買っている。戦争が日常になってしまっている。トランプがシリア攻撃に使ったトマホーク1機1億円×60機、壊したシリアのミグ戦闘機1機20億円×20機。これでまた米露の軍産複合体が大儲け。マスコミもスポンサーが三菱などの軍需産業なので沈黙。南スーダン内戦や北朝鮮ミサイル騒動も構図は同じ。(イラクの子どもを守る会、西谷文和さん)

 森友学園の疑惑は、明らかになるどころか、逆に深まるばかり。国民全体の奉仕者であるはずの公務員が、実際は安倍昭恵や松井一郎の下僕として、森友学園に手取り足取り便宜を図っていた、政治の私物化そのものだった事も、音声データで明らかになってきました。安倍も松井も辞めろ!(森友学園問題を考える市民の会、木村真・豊中市議)

 集会は1万8千人参加で成功裏に終了しました。前述の西谷さん曰く、南スーダン内戦は石油利権をめぐる米・中の争いだそうです。中国が北部のスーダン政府を支援したのに対し、米国は南スーダンの分離独立運動を支援。いずれも民族独立の理念に共感したからではなく、スーダンの石油が欲しかっただけ。PKO(国連平和維持活動)はその隠れ蓑に過ぎません。ところが、米国はアフガン・イラク戦争で、大量の兵士がPTSD(戦争後遺症)を患い、南スーダンPKOに参加するどころではなくなりました。その穴埋めに利用されたのが自衛隊です。その自衛隊は、南スーダンPKOで中国軍の警備を割り当てられる所でした。集団的自衛権行使は尖閣問題とも日本防衛とも無関係です。私たちの事をひたすら「中国の手先」呼ばわりし、集会前や辻本清美の演説中に参加者に罵声を浴びせていた街宣右翼は、その事をどう思っているのでしょうか?ひたすら「米国のポチ」「権力の犬」として、国民を非国民呼ばわりするしか能のない街宣右翼には、ひょっとしたら内閣官房機密費から金が出ているのでしょうか?

 

 そして、15時から、中崎町・南天満・西梅田の3コースに分かれてデモ行進です。私は、「森友学園疑惑真相究明の会」の人たちと一緒に、西天満から梅田新道を通り西梅田までのコースを歩きました。しかし、いつのまにか「森友」の人たちとはぐれ、気が付いたら「秘密保護法ロックアクション」の人たちと歩いていました。西天満の交差点では、青信号なのに警察がストップをかけ、デモ隊の分断を図るような事も起こりました。それに対し、デモ隊はケサラの歌で対抗しました。まるで、ソ連崩壊の引き金になったリトアニアの「歌う革命」気分です。その中で、地元で早朝に「しんぶん赤旗」配達をしている知り合いのオバちゃんとも、会場で偶然顔を合わせ、その方も一緒に歩いてくれました。その時に叫んだロック調のコールから一部(メモできた分)を、下記に紹介しておきます。

 戦争反対!安保廃棄!憲法壊すな!9条実現!南スーダン自衛隊撤退!辺野古の新基地建設反対!普天間基地は直ちに閉鎖!沖縄の民意を無視するな!全基地撤去!原発再稼働絶対反対!危ない危ない共謀罪!テロ対策なんて嘘っぱち!貴方の心を国家が覗き見!何も悪い事してなくても相談だけで即逮捕!貴方も私もテロリスト!告げ口、密告大歓迎!暗黒社会がやって来る!要らない、危ない共謀罪!

 川内(せんだい)原発再稼働反対!高浜原発再稼働反対!伊方(いかた)原発直ちに止めろ!地震が起きたらどうするの?危ない原発、再稼働するな!危ない原発、輸出するな!自主避難は国の責任!避難と移住の権利を認めろ!安倍は今すぐ辞めろ!安倍を倒せ!憲法守らぬ総理は要らない!森友学園終わってないぞ!安倍昭恵を証人喚問!共謀罪は今すぐ廃案!強行採決絶対反対!憲法9条改悪するな!戦争止めろ!

 戦争法は要りません!武力で平和は作れない!アメリカの為に自衛隊使うな!辺野古の新基地建設反対!沖縄に基地が多すぎる!沖縄の民意を無視するな!原発再稼働は要りません!戦争したがる総理は要らない!憲法壊す総理は要らない!ゴマカシ答弁、安倍は辞めろ!ウソツキ内閣、安倍は辞めろ!安倍晋三は要りません!安倍は辞めろ!

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安倍テロをプロレタリア革命で打ち負かす!

2017年05月03日 07時04分39秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ

  

 先日ブログで取り上げた内閣官房国民保護ポータルサイトの中で、今年2月2日の木曜日に京都競馬場で実施された国民保護共同実動訓練の様子が動画で公開されています。その動画では、「競馬開催日にテロリストによって京都競馬場ビッグスワン内の投票所にサリンが撒かれた」との想定の下に、患者の除染・トリアージ・救急搬送などの訓練の様子が収められています。除染とは、二次感染防止の為に、患者の衣服や皮膚に付着したサリンを除去する事を言います。トリアージというのは、病状の重さによって患者に優先順位を付け、より緊急を要する患者から救急搬送する手順を指します。

 最初は私も、「凄いな!」と思ってその動画を観ていましたが、次第にバカらしくなって来ました。なぜなら、そもそも中央競馬が平日に開催される訳がないし、動画に映っていたサクラと思しき入場者の数も、余りにも少な過ぎるように感じたからです。まるで夏競馬の場末のウインズかと思う位の人数しかいませんでした。GⅠレース開催日の京都競馬場の混雑は、とてもあんなモノじゃありません。それは実際に先日、春の天皇賞レースの観戦に京都に行った事で実感しました。おそらく、開催日に訓練なぞしようものなら大混乱に陥りかねないので、そのリスクを避けて平日に形だけの訓練でお茶を濁したのでしょう。

 また、日本語が喋れない外国人入場者に、英語・中国語・韓国語が喋れる医療スタッフが対応する様子も、動画で映し出していましたが、これも、私に言わせれば「やらせ」以外の何物でもありません。そもそも、言葉も満足に喋れない外国人に馬券が購入できる訳がないし、外国人も前述の三ヶ国人だけとは限らないのに。動画では一ヶ所の投票所でのみサリンが撒かれたとの想定で訓練が行われていましたが、二ヶ所も三ヶ所も同時多発でテロが行われたら、とてもあんな悠長な様子ではやっておれないはずです。

 ところが、政府はやらせの訓練動画を流すだけでなく、実際に「ミサイルが飛んで来たら(たとえそれが核爆弾でも)机の下に隠れろ」という荒唐無稽(こうとうむけい)な内容のプリントを学校で配布し、ミサイル発射に合わせて東京メトロや北陸新幹線の運転を約10分間見合わせるような事までさせました。国民には「北朝鮮のミサイルは発射10分後には日本に到達する」と散々脅しつけておきながら、発射後30分以上も経ってから。しかも、自分たち閣僚は日本を留守にして外遊に飛び回っておきながら。そんな意味もないプリントを配ったり、意味もない運転見合わせをするのも、戦争法(安保法制)施行後の駆け付け警護や、戦争準備を国民に受け入れさせる為です。そして、森友学園や共謀罪の問題から国民の目をそらす為です。

 しかも、京都なら清水寺など、人が一杯集まるような観光地がもっと他に一杯あるのに、何故わざわざ京都競馬場なんかでテロ対策の訓練を行ったのでしょうか?ひょっとしたら、心の中で競馬ファンを見下しているからではないでしょうか?「競馬をやるような奴は日本の事なぞ何も考えていないだろう」「政治に無関心で投票にも行かない、そんな奴らにテロの恐怖を思い知らせ、選挙で自民党に投票するように仕向けなければならない」と考えたのではないでしょうか。今の安倍政権の暴走ぶりを見ていると、それ位考えてもおかしくありません。もし、そうだとしたら、これほど競馬ファンをバカにした話はありません。私からすれば、戦争放火者の安倍こそ、よっぽどテロリストです。

日本、北朝鮮のミサイル発射に地下鉄運転見合わせの“勇み足”(ハンギョレ新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170501-00027219-hankyoreh-kr

   

 さて、その春の天皇賞ですが、そこに何とまた、あの「労働者階級の馬」プロレタリアトが出走して来ました。昨年のエリザベス女王杯に続き、2回目のGⅠ挑戦です。そこで私も早速、応援を兼ねて行楽がてら京都競馬場に観戦に行ってまいりました。

 でも、さすがに前走ダイヤモンドS11着の成績では、掲示板確保も難しいでしょう。今回もプロレタリアトは応援馬券のみに止め、儲けは本命サイドからきっちり狙うようにしました。下馬評ではキタサンブラックとサトノダイヤモンドによる一騎打ち気配が濃厚でした。キタサンが昨年に引き続き今年も勝つか?逆にサトノが有馬記念に続き天皇賞でもキタサンを下すか?人気もこの2頭に集まっていました。私はその中で、先行馬で有利な内枠に入り、ベテランの武豊が騎乗しレースぶりも堅実なキタサンを◎本命、サトノを〇対抗に推し、そのキタサン・サトノに続いて有馬記念3着に入ったゴールドアクターを▲単穴に、阪神大賞典でキタサンに2着に迫ったシュヴァルグランを★準単穴に推し、この◎〇▲★4頭を三連複のボックスで買いました。そして、日経賞勝ちのシャケトラ、アルゼンチン共和国杯で★に2着に迫ったアルバート、京都大賞典で◎に2着に迫ったアドマイヤデウス、菊花賞2着馬でデムーロ騎乗のレインボーライン、この4頭の△連下に◎〇から三連複で流しました。

 しかし、蓋を開ければ◎キタサンのレコード勝ちで、二強のもう一頭〇サトノは★シュヴァルに続く3着止まりとなりました。◎★〇の順に入線したので三連複のボックスで買った馬券は的中しましたが、1番・4番・2番人気の順なので配当はたったの610円と、トリガミ(的中はしたが損にしかならず)の結果に終わりました。◎〇絡みの三連複が610円の低配当に終わる一方で、馬連や馬単は◎〇に人気が割れたおかげで千円台と、本命決着にしては比較的高配当をキープ。展開予想やこれまでの堅実な戦いぶりからも、◎キタサンにより勝機があった事は明らかです。相手候補も、斤量に恵まれた日経賞組よりも、同じ斤量で◎〇としのぎを削った阪神大賞典組の方が強かったのは明らかなので、ここは三連複のボックス馬券なんかではなく、◎から馬単か馬連に買い目を絞った方がもっと良かったかなと思います。しかし、その一方で、もし〇サトノが△アドマイヤデウスを捉え切れずに4着に終わっていたら、着順は1着◎、2着★、3着△となり、三連複のボックス馬券も外れていました。流し馬券の方も、逆にフォーメーションでより多く買わなければ的中していませんでしたので、ここは何とも言えません。

 その中で、応援していたプロレタリアトは今回も16着と、散々な結果に終わりました。しかし、この馬も、重賞未勝利で出走条件ギリギリの賞金額しかなく、最低人気で出走して来たにも関わらず、ダイヤモンドS2着のラブラドライトには先着しているのですから、それなりに頑張ったと言えるのではないでしょうか。競馬ファンを小バカにしたような安倍政権によって、点数稼ぎが見え見えの、「やらせ」のテロ対策訓練に利用された京都競馬場で、「労働者階級の馬」が安倍政権に一泡吹かせる事は今回かないませんでしたが、まだまだこれから。ハルウララのように、負けても負けても格上挑戦してくる勝負根性は見上げたものです。この馬、ひょっとしたら今年の有馬記念にも出走して来るかも知れません。その時はまた応援させてもらいます。

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