アフガン・イラク・北朝鮮と日本

戦争も人権抑圧もNO!万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

韓国の脱北者問題

2007年05月31日 08時36分29秒 | 北朝鮮・中国人権問題
 5月29日放送のNHK「クローズアップ現代」で、韓国の脱北者特集をやっていたのを見ました。
 かつては年間数百人規模で韓国に流入していた北朝鮮の国外脱出難民(脱北者)が、21世紀に入ると毎年1000人を超えるようになり、現在では総人口4800万人の韓国で1万人を超える脱北者が暮らす様になっています。その結果、最初は同じ民族、同胞として歓迎していた韓国社会も、脱北者との間で様々な軋轢を抱えるようになり、これが今韓国で非常に大きな問題となっている様子が報道されていました。

 韓国に来た脱北者が一様に抱えているのが、韓国社会での不適応の問題です。
 脱北者は、韓国での入国審査の後、ハナ院という政府施設で2ヶ月間の適応訓練を受けます。そこで韓国の生活習慣を学び職業訓練を受けた後、政府から定着支援金(日本円換算で100万円余)を受給して、韓国社会で暮らしていく事になります。ところが、幾ら元々は同じ民族、同胞であっても、60年にも渡る南北分断の結果、言葉の言い回しや生活習慣が全く違ってしまっているので、韓国の資本主義社会に馴染めないまま、脱落していってしまうのです。

 番組では先ず脱北者を受け入れている経営者の苦悩を伝えます。折角受け入れ態勢を整えて、立派な寮をあてがって当座の食糧まで支給したのにも関わらず、仕事もロクスッポ覚えようともせず、いとも簡単に退職してしまう。それで、他の従業員との関係も非常に気まずいものになってしまっている、という事なのです。
 しかし、それを脱北者の側から見ると、また違った面も見えてきます。そのメーカー勤務の脱北者の新入社員は、ある機械の操作を教わった際に、「慣れないうちは、このリストを見ながら操作を覚えれば良い」と先輩社員から教わったのですが、リストという簡単な英単語の意味が判らなかったばかりに、操作の方法を誤って、その機械を止めてしまいました。そういう事が何度も続いたので、嫌気が差して退職してしまったのです。

 勿論、脱北者自身の問題もあります。これは長年に渡って脱北者の取材を行ってきた石丸次郎氏も指摘している事ですが、真面目にコツコツと働くよりは人を出し抜いても楽をしたいとか、将来の事よりも目先の快楽に溺れてしまうとか、何でもかんでも人のする事を疑ってかかるとか、脱北者の中にはそういう性向が見られる人も少なくないのは、残念ながら事実です。これは、表と裏の乖離が甚だしい北朝鮮社会や、潜伏先の中国社会で暮らすうちに、自然に身についてしまった処世術でもあるのですが、その事が韓国社会で今度は自分に降りかかってきてしまっているのです。

 それに加えて、韓国が長年置かれてきた環境も、この問題に影を落としています。冷戦時代を通して北朝鮮と鋭く対峙し、実際に北朝鮮からのスパイ侵入事件も何度も経験してきた韓国では、かつての軍事独裁政権による徹底した反共教育の影響もあって、脱北者を「北朝鮮のスパイ」「変な体制の国から来た得体の知れない人たち」と看做す空気も、非常に根強いのです。

 そういう様々な要因が絡み合って、脱北者の定着・韓国民との融和が妨げられているのです。韓国在住脱北者の45%が無職で、職に就いている人たちも殆どが非正規の不安定雇用で、正職についているのは11%にしか過ぎないという有様です。詐欺の被害に遭って財産を身包み剥がれる脱北者も後を絶ちません。脱北そのものも、脱北後の定着支援金狙いのブローカーによって担われている実態や、韓国マスコミによる視聴率稼ぎの「企画脱北」も当てにせざるを得ない側面があります。だから「脱北は胡散臭い」と言う事ではなく、そんなモノですら藁をもすがる想いで当てにせざるを得ないという、貧困な現状こそが問題なのです。

 韓国政府も、年々膨れ上がる脱北者支援予算に頭を抱え、近年は定着支援金を減額して就職奨励金に徐々に切り替えていっています。その辺の事情は生活保護行政の縮減に走っている今の日本と同じですが、前述に挙げた様な就職の障害が除去されない限り、それでは脱北者を徒に追い詰める事にしかなりません。番組では最後に、町内会活動を通して脱北者と市民が触れ合う中で、お互いの間にある不信感やわだかまりを一つ一つ取り除いていく、地道な取組みが紹介されていました。支援額の大小や使い道云々よりも、そういう困難で地道ではあるが確実な取組みが、今正に求められているのではないでしょうか。

 これはひとり韓国だけの問題ではなく、日本の問題でもあります。現に日本にも数百人単位の脱北者が生活しており、その数は今後も増えこそすれ減る事は無いのですから。「脱北者支援」と口で言うのは簡単ですが、実際はなかなか一筋縄ではいかない困難な仕事である事を、今更ながら改めて思い知らされました。
 昨今、北朝鮮問題とか拉致問題といえば、「将軍様」や「喜び組」が云々の興味本位の番組か、視聴率稼ぎのお涙頂戴番組か、政権ヨイショが見え見えの命令やらせ放送ばかりで、聊か食傷気味だったのですが、こういう良質な番組こそ、もっと放送されて然るべきではないでしょうか。

(関連記事)
・脱北者1万人時代~苦悩する韓国社会~(NHK・クローズアップ現代、5月29日放送)
 http://www.nhk.or.jp/gendai/
・韓国の脱北者、1万人を突破(NNA)
 http://nna.asia.ne.jp/free/mujin/focus/focus328.html
・「北から来た少女~韓国・脱北者の2年」
 京都精華大学のドキュメンタリー制作ワークショップ特別企画で取り上げられたアジア・プレスの作品紹介。
 http://www.kyoto-seika.ac.jp/t_news/lecture/0003/d.html
・わが国における北朝鮮帰国者支援のあり方について-韓国の脱北者支援プログラムを参考に-(宮田敦司)
 http://atlantic2.gssc.nihon-u.ac.jp/kiyou/pdf04/6-63-2003-Miyata.pdf
コメント   トラックバック (1)
この記事をはてなブックマークに追加

松岡利勝に見る「美しい国」の正体

2007年05月29日 12時14分25秒 | 安倍第1次投げ出し政権
・毎日世論調査:内閣支持率32%に急落 不支持率は44%(毎日新聞)
 ※拙稿冒頭のグラフは同記事に掲載の世論調査結果。
 http://www.mainichi-msn.co.jp/photo/news/20070528k0000m010091000c.html
・松岡農相自殺:「政治とカネ」再浮上 参院選戦略に暗雲(毎日新聞)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070529k0000m010161000c.html
・緑資源「官製談合」事件 捜査の手は松岡農水相に伸びるか(日刊ゲンダイ)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070528-00000011-gen-ent
・「剛腕」農水族、領袖級集金力…疑惑つきまとった松岡農相(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070528ic24.htm
・松岡利勝 の調査結果(旬な男性芸能人)
 http://syun-danyu.seesaa.net/article/35748764.html

 「年金問題などの影響で安倍内閣支持率が32%に急落」(毎日新聞世論調査)のニュースが流れた矢先に、今度は「松岡利勝・農水相が自殺」のニュースが流れました。何でも、議員宿舎で首吊り自殺し、その傍らには首相など宛てに書かれた8通の遺書が残されていたそうです。

 この松岡農水相自殺のニュースですが、はっきり言って、私には悔やむ気持ちなどサラサラ無いです。「当然の結果、自業自得、自己責任、ざまあみろ」です。だってそうでしょう。この松岡利勝という男ですが、「九州の鈴木宗男、西のムネオ」の異名まで持つ、ズブズブの利権政治家じゃないですか。それも、元々が農水官僚上がりの「族議員」で、最初は鈴木宗男や亀井静香に師事していたくせに、その後に小泉・安倍が人気になると途端に親ネオリベ・ネオコンに宗旨替えした、典型的な風見鶏じゃないですか。こんな男が、「靖国参拝」「教科書」議連や「日本会議」推薦議員に名を連ね、国民に偉そうに「修身道徳」や「日本の国柄」を説く。まるで漫画ですね。

 それで、経費のかからない筈の議員事務所に数千万円の水光熱費を計上して、その疑惑を国会で追及されると「私は高額の還元水を飲用している」「今日び、東京の水道の水など誰も飲まない」などというトンデモ答弁を乱発する、そういう御仁です。その「水道の水」代にすら汲々としているワーキングプアの人たちや、生活保護行政から見捨てられて「水道の水」も止められ餓死していった北九州市のお年寄りが、この答弁を聞いたらどう思うでしょうか。こんな人が死んだ所で、「自業自得だ、ざまあみろ」と思って何が悪いのでしょう。松岡が今まで酒池肉林で黄金の還元水をガブガブ飲んでいた陰で、一体どれだけの人間が失業・倒産・自殺に追い込まれた事か。

 その松岡農水相の議員事務所経費架空計上問題ですが、隠蔽したかった裏金は大方、緑資源機構を舞台にした官製談合の見返りの政治献金でしょう。農水省の外郭団体である緑資源機構から役人を何人も傘下の公益法人や民間企業に天下りさせて、農水省発注の林道整備事業を希望価格で落札させ、その見返りに業界から特森協(業界団体の特定森林地域協議会)など経由で政治献金を受け取る。その裏金の処理に困って経費の架空計上に及んだのでしょう。それを自身の自殺と引き換えに全て闇に葬ろうとしたのでしょうが、逆効果です。自殺を機に、余計にこの官製談合事件が世間の注目を浴びる様になってしまいました。

 官製談合、違法献金、賄賂政治。これが安倍の言う「美しい国=美味しい国」の実態です。それに対する国民の抗議の声や抵抗を封じ込めるために、教育基本法を改悪して国民に奴隷道徳を押し付け、労働規制緩和やホワイトカラー・エグゼンプションで国民を奴隷労働の淵に追い込み、治安強化や共謀罪法案やお手盛り改憲投票で「日本の北朝鮮化」を図り、「従軍慰安婦や沖縄の集団自決は捏造」宣伝で「お国のために喜んで死んでくれる人間づくり」に狂奔しているのじゃないか。バカにするな。

 そういうと次に必ず出てくるのが「野党の小沢民主党も同じ様な事をしているじゃないか」という混ぜっ返しですが、こんなモノに引っかかってはダメです。「小沢民主党も同じ様な事をしている」というのは確かにその通りです。所詮は第二保守・第二自民の政党なのですから。それはそれで松岡と同等に追及すれば良いだけの話です。それを以って「小沢がやっているから松岡もウヤムヤにして良い」という事にはなりません。松岡が死んだのは自業自得。ワーキングプアやネカフェ難民たちの祟りです。来る参院選でこの祟りを更に爆発させてやりましょう。まかり間違えても「弔い選挙で火事場の焼け太り」みたいな真似だけは絶対にさせません。それでは小泉・安倍政治の下で死んでいった真の犠牲者が余りにも可哀相です。日本人の性癖として、何でも「死ねば全てチャラ」でウヤムヤにする所がありますが、そんなゴマカシ・隠蔽工作を許してはなりません。


(追記)
 この記事を書いた後にも、森林開発公団(緑資源機構の前身)の元理事が自殺したり、松岡農水相の遺書が公開され、鈴木宗男とのやり取りの中で、国対から緘口令が出されていた事などが明るみに出てきました。他のブログもこの松岡農水相自殺事件の話題で持ちきりです。ナントカ還元水はおろか、緑資源機構の問題すら霞んでしまうほどの、謎の巨大疑獄の存在や、実は自殺ではなく他殺だった可能性を指摘するブログもあります。この事件については、ここで一旦筆を置きますが、引き続き情報収集は続けます。(5月30日朝)
コメント (5)
この記事をはてなブックマークに追加

「パッチギ!」から垣間見える戦後日本の一つの転回点

2007年05月28日 00時46分53秒 | 映画・文化批評
 映画「パッチギ!」、1作目に続いて2作目の「LOVE & PEACE」を、先週の休みに見てきました。なかなか良かったです。「特攻隊映画の主演俳優が若しも在日だったら、今の日本人はどういう態度をとるか?」という井筒和幸監督の2作目での問いかけについても、日本人一人一人に、今までの戦後民主主義の内実を真正面から突きつけられた様な気がして、色々考えさせられました。
 この2作目については、話の展開が急だったり途中の経過が省かれたりした箇所があるので(例えば、アンソンの親父が戦時中にいとも簡単に済州島を脱走してヤップ島に流れ着くくだりとか)、そういう点では不自然に感じる箇所も確かにありましたが、それでも、特攻映画に主演女優としてデビューしたキョンジャが試写会の最後で、自分が在日である事を告白する場面などは、真に迫るものを感じました。この妹の告白に対して、宿敵の応援団長が「チョーセンに帰れ」という薄汚い罵倒を加えるに及んで、兄アンソンの怒りが遂に爆発して試写会場が反レイシズム騒乱の場と化す場面では、私も「キョンジャ負けるな!アンソン頑張れ!」と心の中で声援を送っていました。

 以上がこの映画に対する私の端的な感想です。細かい点では他にも色々あるのですが、書き出したらキリが無いので敢えて書きません。私の感想は、その他のパッチギファンの方の感想とも、そう違わないと思いますので。ここではまた別の、恐らく他の誰も今まで書かなかったであろう全く違った観点から、この2本の「パッチギ!」映画について見てみたいと思います。

 「パッチギ!」1作目の舞台は1968年の京都。朝鮮高校の番長アンソンたちと府立高校応援団長の近藤たちが派手な喧嘩を繰り広げる日々の中で、府立高校生の松山がアンソンの妹キョンジャに仄かな想いを抱き、それがキッカケとなってアンソンたちとの交流が始まり、日朝間の過去の歴史についても次第に認識を深めていく―というのが、1作目の大まかなあらすじです。
 それに対して2作目は、1974年から75年の東京に舞台が移ります。息子チャンスの難病治療の為に、アンソン一家は京都から東京のコリアンタウンに越してきます。治療費捻出の為に、アンソンは密貿易の手助けにも手を染め、キョンジャはアイドル・タレントとして芸能界デビューを果たし、やがて特攻映画の主演女優にもなっていく―というのが、その大まかなあらすじです。

 私が注目したのは、この2つの「パッチギ!」映画の時代背景の違いです。前者は60年代後半の、全共闘運動華やかなりし頃の時代で、ゲバ大学生やグループサウンズや、毛沢東語録を授業で紹介する高校教師などが頻繁に映画に登場します。それに対して後者は70年代前半の、女性アイドルタレントが水着姿で水中大運動会に興じる場面や、アイドル雑誌の表紙を飾る場面が中心となります。スト権奪還のスローガンが書かれた国電なども登場しますが(この車内でアンソンが宿敵の応援団長・近藤と再び出くわし大立ち回りを演じ、新人の国鉄職員・佐藤とも知り合いになる)、この風景は最初の導入部だけで、その後はアイドルの新人オーデションなどが主な風景となります。

 この2つの映画の風景の違いですが、私にはどうしても、「単なる風景の違い以上のモノ」がそこには在るような気がして仕方がないのです。つまり、1970年前後を境にして、60年代と70年代で戦後日本が変わりつつあったのでは?―という疑問です。これは映画「パッチギ!」以外にも、当時放送されたテレビの青春ドラマを見ても、ドラマのトーンに明らかな違いがあるような気がして仕方がないのです。

 一つの例として、60年代後半放送の「これが青春だ」と70年代前半放送の「飛び出せ!青春」を比べてみます。前者は竜雷太主演の高校ドラマで、「真っ赤な太陽~両手で掴み~♪」という番組オープニングメロディーを見ても分るように、単刀直入に青春を謳歌しています。悪く言えば「スポーツ根性ドラマ」風とも取れなくないですが、友情とか団結をストレートに表現しています。それに対して、後者の村野武範主演のそれは、同じ高校ドラマでも、「青い三角定規」が歌う「君は何を今見つめているの~♪」のノリで、前者の様な単刀直入さは影を潜め、全体的にソフトムードに打って変わっています。

 何でこんな事を書くかと言えば、私の世代が丁度「三無主義、四無主義の第一世代」とも言える世代で、その前の全共闘世代(団塊の世代とも言う)との間に、ある種の「生活感覚の違い」みたいなモノがあるのではないか、もっと言うと、1970年を境にして、60年代と70年代の間で、世代の変わり目というか、戦後日本のターニングポイントというか、そんなモノが存在するのではないか、という気がするのです。

 60年代後半から70年代前半にかけての時期は、「革新勢力の前進の時代だった」という事がよく言われます。公害問題や都市問題の形で、高度経済成長のひずみが全国で一挙に顕在化して、多くの革新自治体がこの時に誕生しました。私の地元でも、この時期に堺泉北コンビナートの本格操業開始で大気汚染や光化学スモッグ汚染が拡大して住民運動が燎原の火の如く広がり、黒田革新府政誕生の原動力になりました。この当時は私はまだ幼い子どもでしたが、子ども心にもこの時の一種独特の世相・社会的雰囲気を肌身に感じていたのを覚えています。

 この革新勢力の前進に対して、保守勢力は産経新聞の「自由社会を守れ」キャンペーンを先頭に大規模な巻き返しに出てきて、革新勢力の分断・革新自治体潰しに乗り出して来ます。その中で、愛国心育成・道徳教育復活強化を謳った50年代の池田・ロバートソン会談以降の、積年に渡る教育反動化・戦後民主教育骨抜き策動の成果が、「三無主義、四無主義の蔓延」という目に見える形になって現われてきたのが、丁度この時期ではないのか、それが回りまわって、「青春ドラマの違い」や、全共闘運動・グループサウンズ・反体制フォークの世代から三無主義・アイドルタレント・私生活恋愛フォーク全盛の「パッチギ!第1作と第2作の時代背景の違い」となって現われたのではないか、という気がするのです。(尚、私は私生活主義そのものは否定しません。そこに表れた個人尊重意識や自由な気風は、それまでの保守・革新側、企業・労組側の双方に見られた組織偏重の生き方に風穴を開けました。私生活主義の限界は、その個人尊重意識や自由な気風が個人の私生活のレベルだけに止まってしまって、社会的な広がりを欠いた所にあるのです)

 実際、私の世代と、その数年前の、学園紛争の余韻をまだ微かに引きずった先輩の世代とでは、数年しか離れていないにも関わらず、政治感覚・生活感覚に微妙な差異が存在するのを感じるのです。先輩世代の高校時代のアルバムを見ても、先輩世代の卒業式のクラスの書き込みには「愛と革命に生きる」なんて文句もまだかろうじて登場するのに対して、私らの世代以降になると、そういう書き込みは、もう皆無といってよいほど存在しなくなります。これは何も当時の全共闘運動やゲバ学生のあり方を肯定しているのではなくて、肯定・否定以前の問題として、そういう話題自体が出てこなくなったという意味で、「1970年代を境に、若者の意識が大きく変化したのではないか」という仮説です。そして、80年代のレーガノミックス・サッチャリズム・中曽根臨調行革の時代を経て、90年代以降のグローバリズム・新自由主義・自己責任論の広まりによってその変化は更に促進され、それが昨今の「上見るな下見て暮らせ傘の下」や自己責任論や排外主義の蔓延となって現われているのではないか、そして、その総仕上げとして今の安倍政権の教育反動路線があると思うのですが、如何?

 
・「パッチギ!」(第1作)公式サイト
 http://www.pacchigi.jp/first/
・「パッチギ!LOVE & PEACE」公式サイト
 http://www.pacchigi.jp/loveandpeace/
・「これが青春だ」
 http://www.kcat.zaq.ne.jp/maetoshi/tanabe/tvprog2/korega.htm
 http://www.youtube.com/watch?v=UsBhB_GpQZs&mode=related&search=
・「飛び出せ!青春」
 http://www.komatomo.com/tv/tobidase/tobidase.htm
 http://www.youtube.com/watch?v=tynheKKQVy4&mode=related&search=
・岡林信康
 http://www.beats21.com/ar/A00121201.html
・吉田拓郎
 http://www.forlife.co.jp/yoshidatakuro/
 http://www.beats21.com/ar/A07040402.html
・「子どもの変容」(国立教育政策研究所・木岡研究室)
 三無主義・四無主義についての言及や、ここで紹介されている門脇厚司・宮台真司の世代論に注目。
 http://www.nier.go.jp/kazu/kodomo.html
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

凶悪犯罪や家庭崩壊の後ろに見える貧困問題

2007年05月26日 10時00分39秒 | 反改憲・戦争協力
 日本テレビ系列のニュース特集番組「NEWS ZERO」が、この間、経済格差や貧困問題の特集を組んでいるので、この所毎晩欠かさず見ています。この番組では、それまでの2回シリーズで、ネットカフェ難民や日払い労働の実態について見てきました。

 第3回目の昨夜は、日本の最低賃金の低さについて取り上げていました。日本の最低賃金は、時給に換算しておよそ600~700円台ですが、これは他の先進資本主義国と比べても異様に低い水準です。仏・独は共に1000円超で、米国が比較的日本に近い水準ですが、これも近々800円台に引き上げられる予定だとか。

 それで、この日本の異様に低い最低賃金(フルタイムで働いても月収11~12万円)で、1ヶ月生活してみたらどうなるか、という労働者の体験談を、番組で取り上げていました。この「1ヶ月最賃生活チャレンジ」企画については、私も以前正職員として働いていた職場で労組が取り組んでいたので(私はやらなかったけれど)、ある程度の事は聞いて知っているのですが、「悲惨」の一語に尽きます。

 番組ではまず、離婚してシングルマザーとなって縫製工場で働いている、島根県益田市の母子家庭の例を紹介していました。この縫製工場でもらう賃金が島根県の最低賃金なのです。おウチの冷蔵庫の中は殆ど空っぽで、本体(CPU)を取り外してただのスクリーンと化したパソコンが、部屋の片隅に寂しく残っていました。処分する金も無いので、もうそのままにしているのだそうです。新聞も解約して、スーパーの特売品で食事を作る毎日。この風景は、「NHKクローズアップ現代」で取り上げていた米国ワーキングプアの実情ともダブります。離婚してからはこのパート収入だけで食っていかなければならないので、もう全然休めないとの事。「病気になったら一体どうするのか」という想いが頭をよぎります。

 次に番組では、その最低賃金での生活に1ヶ月チャレンジした人の体験談を取り上げていました。この人は会社の労組員で、普段は月収20万円超ぐらいで暮らしているのですが、これを当該居住地の、月収11万数千円の最賃生活に置き換えてやり繰りするのです。家賃や光熱費などの固定費を引けば、後に残るのは僅か2万数千円、これで1ヶ月食っていかなければならないのです。
 まず食費節約の為に、1週間分のカレーを作って冷蔵庫に作り置きしておきます。毎日毎日3食ともカレーばっか。5日目ぐらいになると、カレーも鍋にこびりついて、もうとてもじゃないが、食べる気がしなくなります。5月のGW中も、外出すれば金がかかるので終日在宅で、何も出来ず、する気にもなれず、せいぜいテレビを見るだけ。体重は確実に減るので、ダイエットする向きには良いかも。
 20日目を過ぎると、次第に精神的にも追い詰められてきます。頭の中はお金お金の事ばかりで、何かにつけてイライラし、困っている人を見ても「自分の方が大変なんだ」という気持ちばかりが、頭の中を過ぎるようになります。そうして、その人は何とか1ヶ月間クリア出来たのですが(クリア出来ずに脱落していく人も多い)、残金は僅か数百円のみという有様でした。

 昨今、親が子を殺したの、子が親を殺したの、いきずりの衝動殺人だのというニュースがこれ見よがしに流されて、政府はこれまた「渡りに船」とばかりに、「モラル崩壊」だの「親を鍛え直せ」だの「道徳教育の復活」だのを言い募っていますが、この凶悪犯罪やらDVやらも、元を質せば経済格差による貧困拡大が原因ではないでしょうか。そして昔とは違って核家族化が進み、今まで地域に密着していた商店街も寂れて無味乾燥で非行の温床にもなり兼ねないコンビニに置き換えられ、家庭や地域の絆が希薄化する中で、未曾有のリストラによって生み出された母子家庭やワーキングプア世帯が、ギリギリの所まで経済的・精神的に追い詰められた結果、凶悪犯罪に走るのではないでしょうか。

 仕事のモラル一つとっても、例えば私も業務請負のアルバイトで飯を食うようになって久しいのですが、当初は散らかし放題の職場や行き当たりばったりの仕事振りに腹を立てたりしていましたが、これも元請のメーカーや卸業者の都合でコロコロ予定が変わり、仕事の段取りも当日にならなければ確定しないような仕事の仕方自体に、より根本的な原因があるのでは、と思うようになりました。そういう根本を変えようともせず、相変わらず他への責任転嫁や「下見て暮らせ」の鬱憤晴らしに逃げているだけの「B層封建オヤジ」も、これはこれで大いに問題があるとは思っていますが。

 大企業は、最低賃金が時給1000円に引き上げられた所で痛くも痒くもありませんが、確かに中小企業では困る所も出てくるでしょう。そういう所は、経営者自身も資本家とは名ばかりのワーキング・プアである事が珍しくはないですから。それを何とかするのが、政治家として国民の税金から給料を貰っている人の、本来の役目でしょう。それを、汚職や談合や隠ぺい工作で自身のモラルもおぼつかない政治家が、いくらマッチポンプで治安強化、厳罰化や、愛国心・道徳教育の育成を声高に叫んでも、はっきり言って、全然説得力が無いですね。
コメント (3)
この記事をはてなブックマークに追加

6月の北朝鮮・中国人権問題の催し

2007年05月26日 07時59分11秒 | 北朝鮮・中国人権問題
 知人から下記のメールが転送されてきましたので、こちらにも転載・告知しておきます。その知人曰く、「在日コリアンが北の核開発に抗議する運動」で、「この運動の中心の方々は、脱北者支援でも大きな役割を果たしてくれております」との事です。「ご賛同頂ける方は国籍に関係なくご来場下さい」との事なので、勿論日本人でも参加できます。
 昨今、北朝鮮問題とか拉致問題と言えば、安倍政権が「苦しい時の北朝鮮頼み」とばかりに、自身の悪政を糊塗したり治安強化や排外主義を煽ったりするのに一枚看板のように利用する様がやたら鼻につきますが、これはそんな流れとは無縁な催しである事は、主催者団体の名前からも明らかです。皆さんも是非奮ってご参加下さい。

■北朝鮮の核兵器は在日にとって何を意味するか・名古屋セミナー

 時 間:2007年6月24日(日) 開場13:00 開会14:00~16:00
 場 所:ゼミナールプラザ 第6会議室
      金山総合駅より徒歩7分、金山プラザホテル隣 駅より案内あり
 プログラム:
   【第1部】 ビデオ上映「朝鮮戦争」
   【第2部】 講演「朝鮮戦争と北朝鮮の核開発」(講師 高ヨンチョル氏)
          ※ヨンは「永」、チョルは「吉が左右に2つ」
   【第3部】 講演「北朝鮮の問題を通して在日コリアンの未来と人権を
         考える」(講師 宋貞智・金一男)
    ※ご賛同頂ける方は国籍に関係なくご来場下さい。
 主 催:北朝鮮の核廃棄を求め在日コリアンの人権を守る会
      世話人代表 河炳俊 【近江渡来人倶楽部】
              宋貞智 【民族差別と闘う大阪連絡協議会】
              金一男 【時調(三行詩)の会】
 事務局:近江渡来人倶楽部

 ※「近江渡来人倶楽部」については下記URLを参照。
  http://www1.odn.ne.jp/tryjing/index.html


 ついでに、以前ブログ記事で告知していた下記の集会も、期日が迫ってきましたので改めて再掲しておきます。昨今は中国も北朝鮮と同様、しょうもない排外主義キャンペーンのターゲットにされているようですが、街宣右翼や石原慎太郎や勝共連合みたいな事ばかり言っていたのでは、日本人も中国人も救われないのは明らかです。「米国ネオコン追従」と「戦前引きこもり」の延長で「中国人を追い出せ、やっつけろ!」ではなく、「中国・北朝鮮にも日本にも、真の人権と民主主義を!自由と平等と生存権と、共に平和に生きる権利を!」「万国のプレカリアート、団結せよ!」。

■「六・四」天安門事件十八周年記念集会

 時 間:2007年6月3日 PM 6:00~8:00
 場 所:東京芸術劇場5F大会議室
 住 所:東京都豊島区西池袋1-8-1
 主催者:民主中国陣線日本支部、中国民主運動海外連合会議日本支部
 担 当:林飛  辺寧
 TEI  03-5907-5660
 FAX  03-5907-5662
 交 通:JR山手線・地下鉄丸の内線・有楽町線 池袋西口徒歩1分
コメント (2)   トラックバック (1)
この記事をはてなブックマークに追加

末広真紀子の二番煎じ

2007年05月25日 22時50分46秒 | 反改憲・戦争協力
・丸川珠代さん出馬表明 元テレビ朝日アナウンサー(西日本新聞)
 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070522/20070522_008.shtml
・丸川珠代アナ出馬で参院選・東京選挙区はグチャグチャ (ゲンダイネット)
 http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/19gendainet02031893/

 元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代が、今度の参院選の東京選挙区に、自民党から出馬します。丸川は、この所人気落ち目の安倍政権が失地回復を図って擁立した目玉候補の一人で、安倍直々に入れ込んでの擁立劇だった様ですが、実際には、他の有名タレントに片っ端から声かけるもみんな断られた末に、やっと行き着いた候補だったらしい。安倍は、先の「ハニカミ王子」の官邸招待といい、人気挽回に繋がるものなら何でも利用するというか。尤も、この醜態ぶりは別にして、「なりふり構わず藁をもすがる」執着心については、野党ももっと見習わないといけないと思いますが。

 しかし、その出馬理由を問われて、「自分の熱い思いを届けるならば、政権与党の真ん中に入るしかない」と答えた時点で、もう下心が見え見え。何の事は無い、それじゃあ、大臣の椅子欲しさに政権与党に擦り寄っているだけの、今の民主党や公明党と全く同じじゃないか。そういえば昔も、末広真紀子という、同じ様な変節の道を歩んだ挙句に信用を一挙に失った人物がいました。「医療や年金問題に取り組みたい」という抱負表明に至っては、もう開いた口がふさがりません。自民党がこれらの問題にまともに取り組んだ事が、今の一度でもありましたか。庶民虐めの制度改悪と引き換えに、自分たちの利権擁護に汲々としてきただけだったくせに、よく言うよな。政治革新の意志を欠いた執着心では、只の私利私欲の輩にしか過ぎません。

 こんなミーハー人気だけで票が取れると思っているのなら、自民党は余りにも有権者をバカにしています。定数5の内の2議席も、こんな政党にくれてやる必要はありません。こんな周回遅れの末広真紀子など、一敗地にまみれさせてやらなければ、逆に東京都民・日本国民の恥を世界に晒す事になります。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

転載:[辺野古]ネガティブ・キャンペーンをぶっ飛ばそう

2007年05月23日 09時28分07秒 | 反改憲・戦争協力
 標記記事は、「ミクロネシアの小さな島・ヤップより」ブログ並びに「四トロ同窓会三次会」掲示板からの転載です。

 沖縄県名護市の辺野古沖で、珊瑚やジュゴンの海を守るために、米軍普天間基地の県内たらい回しに反対して、漁港での座り込みや海上での抗議行動をしている人たちに対して、安倍政府は海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」まで差し向けて弾圧に乗り出し、「水中で政府側業者ダイバーのレギュレーターが外された」とのネガティブキャンペーンまで始めました。それに対する反撃記事です。
 こんな「平和運動者は殺人者」といわんばかりの意図的なキャンペーンは、「従軍慰安婦は単なる売春婦」「沖縄の集団自決は住民が自己責任で行った"清い死"」「"命より金儲け"を望む労働者もいる」等々の、その他の一連のネガティブキャンペーンとも完全に軌を一にするものです。その先に在るのは「海外派兵」と際限の無い「薄給・ただ働き・長時間労働・奉仕道徳」が広がる、政府・財界にとっての「美味しい国」に他なりません。こんなネガティブ・キャンペーンなど、みんなの力でぶっ飛ばそう!


※以下、長くなりますが転載します。詳細については転載元ブログの記事を参照して下さい。

気になる辺野古のことだけど、宮城ヤスヒロさんのブログ・なごなく雑記によると、「ぶんご君」は密かに沖縄を離れたらしい。漫画「パジチリぶんご君」のつづきも見れるよ。

これは戦争か(ぶんご君3)(←注:転載元から張られているリンク記事)
政府の確信と過失(ぶんご君4)(同上)

宮城さんも「なにをしにきたんだろう海上自衛隊は」と思ってて、
1.辺野古海域で夜中に作業して、自然環境を破壊した。
2.アメリカと約束したオキナワへの基地建設のためには、軍隊も派遣するという断固たる姿勢を顕示した。
3.反対する非暴力の市民に、警察ではなく軍隊を投入することで県民世論を威嚇した。
4.軍隊をどのようにでも動かせる権力を持っているアベシンゾーであることを誇示した。
5.軍隊出動の報道効果で、海上保安庁や警察の市民への不当行動の印象が薄まった。
というふうに分析しておられる。

ところで沖縄タイムスのこんな記事

作業には、海上保安庁の潜水士も参加。十八日終了後、作業に当たった潜水士が「反対派のダイバーから、水中でレギュレーターを外された」とトラブルを訴えたため、反対派のダイバーの動きを警戒していたとみられる。反対派市民団体は「事実関係がはっきりしていない」と反発している。(注:以上、ここまでが当該新聞記事からの引用)

は、は、は、これ、大嘘じゃん。

まず、今回の「事前調査」こそが違法で環境を破壊することを懸念して、いま辺野古に集まっている人たちも、辺野古の米軍(=自衛隊)基地建設に反対してずっと頑張っている人たちも、徹底して非暴力で行動している。

彼らの非暴力の運動の背景については、あつこばさんのサイトを見てください。
http://atsukoba.seesaa.net/article/40829158.html

それに、あの海上保安庁の「海猿」(保安庁ダイバーのこと)たるものがレギュレーター(圧力調節具:ダイバーはそのホースの一端の器具から呼吸する)をはずされたくらいで慌てたとしたら、恥ずかしくて海猿やってられないよ。そんなスキルじゃ海猿どころか、ダイビングのインストラクターだって失格だ。また、作業は必ずチームでやってるはずだから、屈強の海猿の数のほうが断然多かったはず。

上の灰色部分は当初の投稿文章。その後、あつこばさんが教えてくださった情報(コメント欄参照)によると、レギュレーターをはずされたと騒いでいる(あるいは、騒がれている)ダイバーは調査会社に雇われたダイバーとなっているらしい。

ダイビングを知らない人や初心者にとっては、「レギュレーターが口からはずれる」というのは大事のように思われるかもしれないが、どっかに引っかかったり、自分の点検不足でセカンド・ステージがマウスピースからはずれたり、まわりの人に異常に接近してお互いの器材が引っかかったりして、潜水中はよくそういう事態が起きるものだ。だから、ダイビング講習の最初の段階で、レギュレーター・リカバリーという練習をしっかりとするのです。それに、いまどきのダイバー(まして仕事で潜ってる人たち)が、予備のセカンド・ステージを装備していないとは考えられない。はずれたら、すぐにメインか予備のセカンド・ステージを確保して、くわえなおせば良いのです。こんな機材を設置するために雇われたダイバーなら、初心者であるはずがない。こんなことで死にかけたなんて騒ぐのは、ダイバーとしても恥ずかしい、というか、そんなレベルじゃ仕事にならないから雇われないでしょ。

(注)現在一般に使用されているレギュレーターには、タンクの取り付け部にあるファースト・ステージ(1段減圧部)と、口の前で最終的にまわりの水圧と同じ圧力に調整するセカンド・ステージ(2段減圧部)があります。セカンド・ステージにはマウスピースがついていて、それを口でくわえます。圧力のかかった状態ではファースト・ステージははずれないので、この件でいう「レギュレーターがはずれた」とは、セカンド・ステージ部分のこととしか考えられません。

これは、あきらかに海上自衛隊の出動を正当化するための、意図的なデマです。

そんな目にあったと訴えている海猿調査会社の作業ダイバーがいるなら、堂々とみんなの前でしゃべりなさい。
何日の、何時に、どこの地点で、何の作業中に、どういう状況で何をやられたか、
公衆の面前で訴えなさい!

それが出てこないということは、初めから大したことじゃなかったってこと。
逆に、水中では海猿を装った海自のダイバーらしき屈強の男どもを見かけたとか、海底にしがみついて機器の設置に反対しているダイバーを、蹴る、タンクをはずす、引っ張るなどの暴行を加えたのは海猿/海自/業者に雇われたヤクザダイバーだった可能性も高い。

今回の件で水中で抗議行動していたダイバーたちが沈黙しているのは、「弁護士にすべてを任せたい」という平良さんの言葉にあるように、でっち上げでも何でも防衛施設庁側はなんとか「事件」に持っていきたいわけで、それに乗せられないように注意しているからだと思う。現場にいなかったわたしたちができることは、声を大きくして、そんなのデッチ上げに決まってるじゃん、みんなご苦労さん、元気だして行こうぜ!と、エールを送ることだ。

また、この件をダイバーとしてならというニホン語になってないハンドル名でわざわざコメントしてきて「殺人行為だ」と騒いだアフォがいたけど、即>消去(笑)。すぐにまたビチビチ書いてきたけど、即>消去。(ついでに書いとくけど、「ダイバーとしてなら」じゃなくて、「ダイバーなら」がニホン語としては正しい)
↑ ↑と書いたら、ハンドル名を変えてまた書いてきた。しばらく晒しておこうかな(笑)

こういうネガティブ・キャンペーンに乗らないように、どんどん正当な情報を広めていきましょう!

ジュゴンを守るための環境アセスを!
Call for a Sound and Transparent EIA to Save the Okinawa Dugong
http://www.thepetitionsite.com/takeaction/511549172

に世界各国から署名が集まっています。
まだの方は、いますぐ、どうぞ!

いまジュゴンやサンゴやニンゲンを守り、基地に反対して行動することは、世界の人々の支持を得ています。そして、ニホンにはかつて、基地拡張を止めさせた運動の歴史があった!

エクソダス2005《脱米救国》国民運動:
戦争に加担することを拒否する非暴力不服従の闘い:半世紀前の砂川闘争から学んだこと (吉川勇一,2005)

アセス法に違反して、さらに自然破壊をおし進め、丸腰の市民に軍隊を出動させて威嚇し、彼らはいったい何を得たろうか?結果的には、われわれに突っ込みどころを提供しまくってくれたのだ。それぞれの立場と持ち場で、この突っ込みどころを攻め立てよう。
コメント   トラックバック (3)
この記事をはてなブックマークに追加

人を人とも思わない点では、規制改革会議もペッパーランチ店長と同じ

2007年05月22日 23時41分08秒 | 反貧困・新自由主義
・監禁強姦:女性客を連れ去り暴行、監禁 容疑のペッパーランチ店長ら逮捕―大阪(毎日新聞)
 http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/archive/news/2007/05/17/20070517ddm041040153000c.html

 上記のニュースを目にした時は、流石に驚き呆れました。何と、上場企業のステーキ・チェーン「ペッパーランチ」の店長と店員が、深夜営業中の店内で女性客に乱暴・拉致・監禁ですからね。この会社の社員教育は一体どうなっているのでしょうか。それで今日出勤して何人かの社員・バイトに聞いてみたら、もうみんなこのニュースの事を知っていました。地元・大阪で起こった事件だからというのもあるのでしょうが、この手のニュースは広まるのが早い。

 このニュースは早速ネットで話題になっていますので、興味の在る方はご自由に検索してみて下さい。既に動画やまとめサイトが多数アップされていますから。そして、例によって例の如くというか、またぞろネットの一部からは、「おちおち外で飯も食えない、街も歩けない」とか「若者の、家庭の、学校の教育がなっとらん!」とかいう意見が出てきています。

 確かに、このニュースと言い、この前の福島の男子高校生の母親首切り殺人事件と言い、トンデモなニュースだとは私も思います。思いますが、では下記のニュースは「トンデモ」ではないのでしょうか。私は、下記のニュースも、上記のそれに勝るとも劣らないほど、トンデモなニュースだと思うのですが。少なくとも、他のトンデモな三面記事の陰に隠されたまま、無視されても良いニュースなんかではない筈です。しかし、残念ながら前述のウチの会社のメンバーも、こちらのニュースの事は誰も知りませんでした。

・最低賃金上げに慎重論 規制改革会議が意見書(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/job/news/TKY200705210298.html
・脱格差と活力をもたらす労働市場へ~労働法制の抜本的見直しを~(規制改革会議)
 http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/publication/2007/0521/item070521_01.pdf

 政府の規制改革会議が、労働法制の規制緩和を要望する意見書を出しました。その意見書の内容が上記リンクに示されているのですが、そこで出された意見・発言の数々も、私から見たら、先の強姦ステーキ店長と同じぐらい「鬼畜の所業」のオンパレードだと思うのですが。

 そこにはこんな事が書かれています。

・労働者の権利を強めれば労働者が保護される、という考えは誤りだ。
・不用意に最低賃金を上げたりすると、それに見合う働きの出来ない労働者は解雇される。
・女性の労働者の権利を強めると、誰も女性を雇わなくなる。
・低賃金・無権利の非正規雇用を規制すると、企業は誰も人を雇わなくなる。
・正社員の解雇を規制すると、誰も正社員を雇わなくなる。
・長時間労働を規制すると、「命より金儲け」を望む労働者の権利を侵害する事になる。
・真の労働者保護とは、権利の強化ではなく、労働市場の完全自由化によってこそ実現される。「命より金儲け」を望む労働者の自由も保障されるべき。そうして資本家が自分に都合の良い契約を銘々好き勝手に結べるようになってこそ、完全雇用も機会の平等も再チャレンジの権利も保障されるのだ。
・労働者保護の法律や判例などクソ食らえだ。国や自治体は資本家のする事にいちいち口出しするな。

 まあこんな感じの文章が延々と続く、企業・財界サイドが嵩にかかって言いたい放題言っている、そういう意見書です。

 アホかと思いますね。メーデーの歴史も知らないのか。当時の労働者が、一体どういう想いで8時間労働制を要求してゼネストに決起したと思っているのか。そして国サイドから見ても、こんな資本家の好き勝手に任せていたら、餓死者続出で国も滅びて元も子も無くなってしまうから、労働力再生産のためにも一定労働者の事も考えなければいけなくなったのでしょう。だから20世紀になってようやく労働基準法とかが作られるようになったのでしょうが。それをまた19世紀以前の状態に戻してどうするの。
 最低賃金にしても、出来高賃金や成果主義賃金、年俸制なんかではなく、「どんな人であろうと」雇って働かせる以上は、これ以下の賃金で雇ってはならないという、人間として健康で文化的な最低限度の生活を「全ての賃労働者に」保障したものです。だから、そこには「それに見合う働き=出来高賃金」的発想が介在する余地など、最初から無い筈です。「もう一回小中学校から憲法学習をやり直せ」と言いたいです。
 「命より金儲け」を望む労働者?本心からそんな事を望んでいる人間など、誰もいません。そうでもしないと食っていけないから、嫌々それを選択しているだけです。中には「好きで選んだのだ」と本人自らが公言している場合もありますが、これも「自ら望んだのだ」と無理やり自分に言い聞かせているだけなのです。そうでも思わない事にはやっていけませんから。

 この規制改革会議の意見書の内容を一言で言うと、「労働者保護を強めると、"役立たず"が逆に職を失う」という事で、これは逆に言えば「"役立たず"は死ね」と言っているのと同じ事です。そういう論理を当然の前提として、その上に立って色々ゴチャゴチャ書いているのが、この意見書の内容なのですから。
 そして、何を以って「出来高」や「役立たず」の基準とするのか、という事も資本家の胸先三寸で決まるのです。こんな「出来高」「役立たず」論を一旦受け入れてしまうと、次にはその「出来高」「役立たず」のノルマ・足切りラインが恣意的にどんどん引き上げられて行って、大多数の人間が無限労働の世界に引きずり込まれてしまいます。チャップリンのモダンタイムスの様に。トヨタのカンバン方式を見ても分るでしょう。
  
 片や「獲物は強姦」(前号記事の闇金ウシジマくんと同じ論理)、もう片や「"役立たず"は死ね」。この両者の論理の間に、何の本質的な差異があるのでしょうか。
 そして、数々のセクハラ・パワハラ・不当労働行為や、偽装請負とか、出入り業者にただ働きで売り場の商品棚卸しをさせたりとか、自分たちお偉方の所業は頬かむりして、下々のモラルや教育がどうこうとか、これだけ言いたい放題言われているのに、何故それに対してみんな怒らないのでしょうか。


※関連記事:ヨドバシカメラ違法派遣暴行事件
 http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20040621.html

 こちらも過去に上場一流企業が起こしたトンデモな暴行傷害事件の一例です。被害者は男性か女性か、客か従業員かの違いだけで。こんな例は他にもワンサカとあります。マスコミが表立って報道しないからあまり知られていないだけです。

※おことわり:ペッパーランチ事件関連コメント・TBの扱いについて

 「ペッパーランチ事件の経緯をあちこちのネット媒体に貼り付けて普及しよう」という運動がネットの一部で行われているようなので、その件で一言。記事冒頭のペッパーランチの事件は、あくまでも後段の規制改革会議意見書の件との対比で、その範囲内で出しただけです。ペッパーランチ事件そのものを主題に取り上げる意図で記事をアップした訳では決してありません。従って、当方の方で「興味本位に偏した」「本稿の主題とは無関係」と判断したコメント・TBについては、全て削除対象とさせていただきます。悪しからずご了承下さい。
コメント   トラックバック (1)
この記事をはてなブックマークに追加

安倍や靖国神社の思想は「闇金ウシジマくん」と同じ

2007年05月21日 22時26分46秒 | 反改憲・戦争協力
   

 「闇金ウシジマくん」という漫画があります(真鍋昌平・作、小学館ビッグコミックス・刊)。闇金融社長の若者ウシジマくんが主人公の漫画で、「奴隷くん」と呼ばれる多重債務者たちから彼が如何に金をむしり取るか、そして「奴隷くん」が如何に「壊れていく」か、というのが描かれています。

 私も、ひょうんな事からこの漫画の存在を知って、全8巻まで出ているこの漫画の第1巻だけ通読したのですが、やはり聞きしに勝る「キツ~イ」内容でした。
 この手の金融モノを扱ったピカレスク・ロマン(悪漢小説風)漫画には、今までにも「ミナミの帝王」や「ナニワ金融道」といった有名どころが既に世に出ていますが、こちらはまだ救いようがあります。これらの漫画は、闇金・万田銀次郎や街金・帝国金融の社員たちなどのピカレスク(悪漢)が、彼らは彼らなりの論理で、より大きな悪事を暴き、時には弱きも助け、というストーリーになっていて、その中で資本主義経済の実態も窺い知る事が出来るという、生きた社会科教材や消費者教育としても使える内容になっているからです。
 それに対して「闇金ウシジマくん」の方はと言うと、正直言って、「キツ~イ」の一言以外、もう返す言葉が無いです。パチンコジャンキーの主婦を風俗業に売り飛ばし、ショッピング依存症のOLをシャブ漬けの廃人に追い込み、ライバルや詐欺師相手にタイマンを張る。そうして、人間が壊れていく姿をこれでもかこれでもかと見せつける中で、自分たちがのし上がっていく。そういうストーリーなのですから。

 その漫画「闇金ウシジマくん」第1巻の中で、目に留まった箇所があります。それは、第1話「奴隷くん」中の、闇金カウカウ・ファイナンス社長のウシジマが新入社員の高田にヤキを入れる所です。ウシジマがパチンコジャンキーの主婦・加山を風俗業に売り飛ばした場面を目の当たりにした高田が、「社長は罪悪感とか感じないんスか?」とウシジマ社長にもらしたのに対して、ウシジマが次の様な言葉を高田に返すくだりです。「小国は大国に支配され、労働者は資本家に搾取される。この世の中に奪(と)られるモノと奪るモノしかいないなら、俺は奪る方を選ぶ!」と。

 私これを見て、ふと思いました。靖国神社・遊就館の展示や特攻賛美映画「俺は君のためにこそ死ににいく」の根底に流れ、安倍や石原が絶賛して止まない、この靖国史観・靖国思想を、一言で言い表した言葉が正しくこれではないのか、と。

 私が前号記事で取り上げた靖国DVDの中にも、以下の様なくだりが出てきます。

----(引用開始)-----
日露戦争以降、欧米列強は自国の利益のみを考えたブロック経済政策を推し進めた。これは、自国と植民地の間では関税を優遇し、それ以外の国との貿易に対しては、非常に高い関税を課すというものであった。・・・(中略)・・・ アメリカは、アジアにおける主導権を確立しつつある日本に脅威を感じて仮想敵国と見なし、様々な戦略を練っていた。日本を抑え込むために、中国・イギリス・オランダと協同し、石油やゴム、鉄鉱の輸出を禁止し、あらゆる資源の貿易を取り止めるという経済封鎖を行なった。・・・(中略)・・・ 当時のアメリカの国務長官コーデル.ハルは、《ハル・ノート》と呼ばれる最後通牒を付き突けて来た。これは、日清、日露戦争の勝利により獲得してきた満州や中国大陸における一切の権利を放棄し、軍隊を引き上げろ、というもので、とても対等外交などと言えるものではなかった。日本は、亡国の道を歩むか、戦争に突入するか―二つに一つの決断を迫られ、アメリカをはじめとする連合国軍との戦争という苦渋の決断を強いられた。
----(引用終了)-----

 上記の理屈は、端的に言えば、「日本は、当時の朝鮮や中国とは違って、獲る方の大国になる事が出来た。折角獲った朝鮮・台湾や満州を、再び誰かに奪われてなるものか」という事です。 前述の闇金ウシジマ社長の「俺は獲る方を選ぶ!」と同じです。だから当時の国際社会とも摩擦を起こして、ABCD包囲網を引かれて経済封鎖の憂き目にあった挙句に、満州事変や日華事変を引き起こして、自ら戦争の泥沼にはまりこんで行っただけなのです。安倍首相や靖国神社が主張する「大東亜(太平洋)戦争は白人の植民地支配からアジアを解放するための戦争だった」などという屁理屈は、戦争が本格化してから後で取り繕ったものなのです。何故なら、当時の日本が本当にアジア解放を考えていたのなら、日本から率先して自国植民地の朝鮮・台湾独立に踏み出していた筈ですが、一切そんな事はしませんでしたから。

 靖国史観派がよく言う「当時は植民地独立など画餅にしか過ぎなかった、まずは日本が中心になってアジアの近代化に勤めなければならなかったのだ」という理屈も、嘘っぱちです。19世紀の幕末・明治維新や日清・日露戦争の頃なら、そういう事もあったでしょう。それから第一次大戦を経て1930年代ともなると、19世紀とは様相が根本的に異なり、当時の国際社会は現代の世界に徐々に近づいていたのです。
 ロシアとドイツの革命で、社会主義国ソ連が誕生し、帝政ドイツも崩壊し、欧米を中心にして、民主主義や人権の思想が広まります(8時間労働制、社会保障、男女平等、普通選挙など)。中国・朝鮮・台湾を始め、アジア・中東・中南米でも民族解放運動が本格的に広がります(中国革命、朝鮮・インドの独立運動、トルコ・イラン・エジプトの民族運動など)。国際連盟が出来て不戦条約も結ばれます(当時の日本も批准)。だから20世紀が別名「民衆の世紀」と呼ばれるのです。
 そんな中で日本だけが、「民衆の世紀」になっても依然として主権在君の絶対主義的天皇制のまま、「奪るか奪られるか」といった段階からは徐々に抜け出しつつあった時代の趨勢も読めずに、明治初期の征韓論そのままの旧態依然とした「奪る」やり方でアジアを支配し続けようとしたのが、そもそもの間違いなのです。

 そりゃあ、19世紀とは根本的に環境が異なるとは言っても、1930年代当時も依然として帝国主義が猛威を揮っていた事には変わりありませんでした。しかし、日本以外の米英帝国主義の方はというと、アジアその他の民族解放運動や宗主国本国での大衆運動の前進(8時間労働制や普通選挙制の要求など)にも一定向き合うようになっていたのです。そんな中で、ひとり日本だけが依然として、本土では旧態依然たる弾圧政治(不敬罪や治安維持法による)を、植民地・周辺国では過酷な植民地支配や戦争政策を続け(対華21ヵ条要求、シベリア出兵、満州事変など)、次第に諸外国とも軋轢を起こすようになり、徐々に国際的に孤立するようになっていったのです。

 これを先の「ウシジマくん」の喩えで言うと、「かつての闇金アングロサクソン(米英)は、次第に渋々ながらも武富士・アコム・プロミスなどの業界大手に(本質的には帝国主義に変わりないが上辺だけは植民地独立や民衆の権利拡充を認める方向に)変わりつつあったのに、日本だけが依然として旧態依然たる闇金(侵略戦争・弾圧政治)のままだったので、次第に債務者(日本・アジアの民衆)からも業界大手(米英や国際連盟)からも疎まれ孤立して一戦交えた果てに敗北した、という事です。それを戦後60年も経ってから、当時のヤクザさながらの自らの姿は棚に上げて、その時の業界大手(米英)に対して「お前らも裏に回れば俺と同じ様な事をしていたじゃないか」と居直っているのが、安倍政権の靖国思想なのです。
 しかも、今は1930年代当時から更に進んで、灰色金利の見直し(イラク反戦運動や戦争違法化の取組み)にまで至り、業界大手(米英)も淘汰されようとしている時代なのに、それを未だに「以前のヤクザ紛いの取立て(侵略戦争・弾圧政治)にも理由があった、それを今の業界大手(米英・国連・国際社会)の理屈で律するなどケシカラン」と言っているレベルなのですから、もうお話にもなりません。

 安倍首相や靖国派は、そもそも「民衆の権利」とか「男女平等」とか、そういう人権・民主主義の発想そのものが嫌いなのです。世の中はすべからく男尊女卑・弱肉強食・お上第一・序列最優先で、幼い時は親に従い老いては子に従う、その頂点に天皇がいて、臣民は天皇とその現代の守護神であるアメリカ様・財界様の言いなりになって、24時間休み無く薄給・ただ働きでこきつかわれ、いざとなればお国の為に海外のどこにでも行って戦って死んでくる。それが彼らの言う理想の「美しい国、希望の国」なのです。
 安倍首相はいつぞや、NATOの理事会にまで出掛けていって、「日本と欧米は同じ民主主義の価値観を共有する国だ」と言ったようですが、何をか況やです。今日び、「権利、民衆」嫌いの安倍・靖国派の前述の価値観と同じモノを共有する国と言えばもう、北朝鮮・中国・ロシア・ミャンマーその他の封建的な人権弾圧国ぐらいしかありません。また、ブッシュ政権下の米国も、民主主義の表向きの看板とは裏腹に、実態にはこれに近いモノがあります(例:愛国者法の下での盗聴・スパイ活動)。だから近親憎悪(+過去の戦争の仕返し)で、「特定アジア」や、最近の一部には米国にも憎しみを募らせるのでしょう。

 その安倍・靖国派の尻馬に乗せられて、同じ様に「中国・北朝鮮・韓国をやっつけろー」と言っている人たちに私が言いたいのは、次の事です。安倍・靖国派が中国その他の「特定アジア」に向けている刃は、同時に自分たちの自由や平等や平和や暮らしや権利にも向けられている事に、何故気付かないのか。これからの日本を、「闇金ウシジマ」がのさばりかえるような国にしたいのか。安倍・靖国派や北朝鮮と同じ「闇金ウシジマ」の論理にのっかっている限り、仮に北朝鮮をやっつけた所で、日本や世界が「第二の北朝鮮」になるだけにしかならない事に、何故気が付かないのか。
コメント (4)   トラックバック (2)
この記事をはてなブックマークに追加

靖国DVDで授業―ここまで来た憲法破壊

2007年05月19日 00時10分45秒 | 反改憲・戦争協力
 ここまで来ると、もう呆れて声も出ません。

・“靖国DVD”で授業/青年会議所作製 文科省が採用/石井議員追及(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-18/2007051801_02_0.html

 その問題の“靖国DVD”というのは、日本青年会議所の近現代史検証チームが作成した、「誇り」という名のDVD教材です。そのDVDの内容がまたトンデモな代物で、「雄太」という過去の戦死した青年の亡霊が、現代の女子高生「こころ」に、「昔の戦争は、日本が欧米の圧迫を跳ね除ける為に、止むに止まれずに起こしたものだった」と語りかける―というものです。こんな教材が、文部科学省の研究委託事業「新教育システム開発プログラム」に採用され、一部の学校では既にこの2月から実際の授業で使われているのです。

 下記が、日本青年会議所のHPにアップされている、その実際の教材内容です。「協働運動」とかいう道徳教育運動の一環として取り組まれています。
 http://www07.jaycee.or.jp/2007/strength/modern/uploads/smartsection/14_program.pdf

 ここまで来るともう、「一体どういう基準で教育をやっているのか?」と思いますね。日本国憲法の三原理の一つである「平和主義、戦争放棄」をまともに教える事に対してすら、「偏向教育」だ何だといちいち難癖をつけておきながら、当の自分たちのやっている事は何ですか。靖国神社付属戦争賛美博物館(遊就館)展示の歴史観(靖国史観)や、特攻美化戦争映画「俺は君のためにこそ死ににいく」の内容の、完全な請け売りじゃないですか。
 しかも、そんな戦争賛美の教材を作っておきながら、教師用指導書にはわざわざご丁寧に「戦争賛美に陥らないように注意しろ」との但書きまで載せて。教材の内容自体が充分「戦争賛美」なのに、今さら「注意しろ」もクソもないでしょう。
 
 早速、幾つかのブログでも、この話題が取り上げられています。 

・“靖国カルト教・洗脳DVD”で授業 青年会議所作製 文科省が採用(美しい壺日記)
 http://dj19.blog86.fc2.com/blog-entry-67.html
・日本青年会議所と教育「再生」(Like a rolling bean (new) 出来事録)
 http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10023678623.html
・青年会議所による「洗脳セミナー」(土佐高知の雑記帳)
 http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-727.html

 青年会議所って、名前だけは聞いた事がありますが、仮にも社団法人を名乗る公的な団体でしょう。それが、こんな「ウヨク偏向教育」の「教育介入」紛いの事をしていて、それに国が堂々とお墨付きを与えているなどとは、今まで露ほども知りませんでした。前述のブログ記事によるとどうも、現場の末端会員は必ずしも「靖国一色」ではないのですが、勝共連合や生長の家みたいな輩が執行部を牛耳ってしまっている様ですね。その辺は日本遺族会の状況ともよく似ています。いずれにしても、「安倍内閣の教育反動もついにここまで来たか」という気持ちで一杯です。それも、国民の眼から隠れて陰でコソコソと策を弄する形で。

 そういう今の教育現場の状況が、下記の記事にもよく現われています。

・徹底シミュレーション 改正教育三法で教師は「大量リストラ死」する(サンデー毎日・5月27日号)
 http://www.mainichi.co.jp/syuppan/sunday/

 上記週刊誌の記事によると、「私たちの意図は(子どもを)まっとうな大人にすることだけではありません。実は、まっとうな日本人に育成することにあります」(今年3月に都内で開催された勉強会に出席した文部科学省関係者の言葉)とか、「ありがとう、ごめんなさいが素直に言えましたか」「元気よくあいさつや返事ができましたか」などの項目に取り組めたかどうか、子どもが父母と一緒に学校に提出(某小学校の「冬休み家庭教育たしかめカード」)などの事例が紹介されています。
 「元気よくあいさつや返事が出来る」という一見抗えない命題の裏に、「それが出来ないのは悪い子」と無条件に切り捨てる思想が垣間見えます。そして、それが大人になるにつれて、やがて「あいさつや返事」から「仕事の成果」や「戦争での殊勲」に置き換えられるのです。本来、教育の営みというのは、「みんな違ってみんな良い」、その中で、みんなで生きていける為の知恵やルールを育てていくものであるにも関わらず。

 教育改悪3法案の一つである学校教育法改悪案の中には、「我が国と郷土の現状と歴史について、正しい理解に導き、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する態度を養う」という一文がありますが、「正しい理解」って何なのでしょうか。
 国は今まで確か、「多様な歴史観を養う事が必要だ」という事を言ってきて、それを「教育正常化」や「教育介入」の口実にもしてきた筈ですが。実際は、「自分たちの歴史観だけが正しくて、その他の多様な歴史観―これは何も唯物史観だけでなく靖国史観以外の全ての歴史観を指す―はみんな偏向している」、というのが本音だったのですね。なるほどそれで、最近の中学校の歴史の授業では、旧石器(縄文)時代の存在すら、「神話」教育の邪魔になるから教えないのですね。

 自民党は、今度の参院選で、女子アナの丸川珠代を擁立したり、Jリーガーの三浦知良に出馬打診して断られたりと、なりふり構わず票集めに狂奔していますが、その陰でこんな事をやっているのです。こんな阿諛追従のネオリベコンどもなんかには絶対に負けられない。


※尚、「靖国神社・靖国史観」の欺瞞については、下記論考も参照の事。
 http://www.geocities.jp/afghan_iraq_nk/ronten12.htm 
コメント (1)   トラックバック (2)
この記事をはてなブックマークに追加