アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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社内には他にも仲間がいた

2015年05月28日 21時23分04秒 | 反ハシズム・弱い者虐め


 大阪住民投票の期間中に、職場でも周囲のバイト仲間には出来る範囲で都構想反対を訴えてきた私でしたが、その中で、ひょんな事から、私の他にも、職場に同じ志を持つ仲間がいる事を知りました。本日、その仲間のCさん(仮名)ご本人の承諾を得て、その事を知るまでの経緯(いきさつ)を当ブログに公開したいと思います。

 まず、住民投票翌日の5月18日。出勤時に更衣室前の廊下で、制服に着替え終わり現場に降りようとした私が、入れ替わりに出勤してきたCさんという同僚バイトとすれ違った際に、Cさんからいきなり「住民投票で大阪市が廃止されなくて良かった!」と話しかけられました。
 私も、それに応えて「Cさんも投票行ってくれたのですか!都構想否決されて良かったですね!二重行政の解消とか何とか言っても、橋下は市民の税金をカジノ誘致につぎ込みたいだけですからね!」と、言葉を交わしました。しかし、始業前の慌しい時間の中では、それ以上は何も話せませんでした。私は、これに気を良くして、Cさんにもブログ記事のコピーを渡す事にしました。

 そして翌19日の出勤時に、直近のブログ記事「老害ではない、ブラック市長に対する住民自治の勝利だ」のコピーを渡し、「フッター記載のアドレスか、ブログタイトルで検索してくれれば、私のブログにアクセスできる」旨を彼に伝えた所、彼は何と私のブログを「既に何度か閲覧している」と。そして、「明るい会」「大阪市をよくする会」の内部資料をくれました。
 その裏には、住民投票の賛否の票差が最大だったのは平野区だが、反対票の割合(反対率)が最大だったのは大正区(56.03%)で、平野区(55.28%)は第2位である事を示した一覧表が載っていました。(上記写真参照)
 私はCさんに「貴重な資料を提供してくれて有難う」と返事しましたが、よく観ると、その資料の表面には「明るい民主大阪府政をつくる会」「大阪市をよくする会」両団体事務局長連名による声明文が載っています。「新聞記事やブログ記事のコピーならいざ知らず、なぜこのような内部資料をCさんが持っているのだろう?ひょっとしたら・・・」という事で・・・・。

 22日の出勤時に、Cさんに当該資料の入手先を聞いたら、「実は僕、JCP(日本共産党)なんですよ」との返事が。更衣室には他のバイトも着替え中だったし、いつ誰が入って来るか分からないので、「JCP」と言う表現をしたのでしょう。それに、私なら「JCP」でも通用するだろうとも。
 「ああっ、休憩室にはスポーツ新聞や週刊誌や漫画の束が積み重ねてある、こんな場末の3Kブラック企業にも、共産党員やその支持者がいたのだ!今まで、組合結成の勧誘をしたり、ブログ記事のコピーを配布するような活動をしているのは、社内で私だけだと思っていたが、実は他にも支持者がいたのだ。私が今まで知らなかっただけで」と、感激する事暫し。私も元共産党員で、今も個人加盟のユニオン(労働組合)に入っている事を、彼に逆にカミングアウトしました。

 そして、ひょっとしたら、今回の事がきっかけで、組合分会の旗揚げまで行くかも・・・という淡い期待を胸に、本日28日、Cさんに、前述の経緯についてのブログ公開の可否と、ユニオンへの加入を打診してみました。そうしたら、ブログ公開についてはすんなり承諾してもらえましたが、ユニオン加入については、「もう既に地元の地域で色々活動しているので、これ以上、新たな所に加入したら、もう首が回らなくなる」との返事で、承諾をいただけませんでした。
 私も以前は共産党員だったので、その辺の事情については理解できます。確かに、諸々のカンパ、署名集めや機関紙拡大、選挙の応援など、色々とやらなければならない事は山ほどあります。でも、その一方で、共産党員であればなおさら、今のブラック企業の現状や、労働条件改善について、もっと我が事として捉えて欲しい、という感じもします。

 ここで、初めての読者もおられるでしょうから、私がなぜユニオンに入るようになったのか、その経緯を簡単に説明しておきます。
 数年前に前任地で、業務発注元のスーパーが、必要備品のドーリーすら、なかなか発注してくれずに、慢性的なドーリー不足の中で、重量物をカゴ車からドーリーにわざわざ積み替えなければならなくなり、下請けの私の会社もそれに何も言えず見て見ぬ振りする中で、私が怒って、労働組合の無い会社のバイトでも入れる、個人加盟のユニオンに加入したのが最初のきっかけです(詳細記事参照)。その後、この今の職場で、労災絡みの嫌がらせを受けた時にも、ユニオンには少なからずお世話になりました。
 だから、ユニオンの名前で活動しなくなった今でも、毎月1200円の組合費だけは律義に払っています。但し、私が今この職場で不定期にやっているブログ記事配布活動などは、組合活動というよりも、むしろそれ以前の、バイトの中に蔓延(まんえん)する、「どうせ何を言ってもムダ」という「諦め根性」「負け犬根性」「奴隷根性」を、なんとかして払拭(ふっしょく)したいという思いで、私が勝手にやっている事です。別に組合員だからというつもりで活動している訳ではありません。もちろん、最悪何かあった時には、ユニオンにも援助は求めるつもりですが。

 いずれにしろ、今まで孤軍奮闘を決めこんでやって来たのが、実は他にも同じような事を考えている人がいたと知り、大いに励まされました。
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橋下の謀略に打ち勝った街

2015年05月24日 07時09分38秒 | 反ハシズム・弱い者虐め


 前回記事「老害ではない、ブラック市長に対する住民自治の勝利だ」でも取り上げた平野区に、先日、記事の取材も兼て行って来た時の写真をここに紹介しておきます。紙数の関係で前回記事には載せる事ができなかった写真も多数掲載しています。
 堺と同様に中世自由都市の面影を残す平野区では、90年代から、町全体を歴史博物館として保存する取り組みが行われてきました。先の大阪の住民投票で、橋下市長の掲げる都構想に、賛成票を1万以上も上回る反対票が投じられたのも、都構想で大阪市が廃止・分割され、街並み保存の予算が削られる事への懸念があったからでしょう。



 上記写真の左から右へ順に、街並み散策路案内図の標識、街のシンボルとも言える大念仏寺、その境内に掲示されていた全国水平社創立記念イベント案内のポスター。大念仏寺は融通念仏宗の総本山で、幽霊の掛け軸がある事でも有名です。毎年8月第4日曜日には、その掛け軸も公開されます。



 平野には、80年代中頃までチンチン電車(南海平野線)が通じていました。地下鉄谷町線延伸と引き換えに廃止されたチンチン電車の廃線跡が、プロムナード(遊歩道)として整備されています。前述の街並み保存の運動も、このチンチン電車の駅舎保存運動から始まったものです。上記写真の左から右へ順に、チンチン電車廃線跡のプロムナード、商店街の軒先を彩る平野郷(中世自由都市)のネーム入りの提灯、古い民家で今も営業中の喫茶店。



 街の中心にある全興寺境内の地獄堂では、地獄の様子を映像で再現しています。祠の中にある賽銭箱にお金を入れ、箱の下のドラを叩くと、右の閻魔大王の横にある鏡に、「賽の河原」や「釜ゆで地獄」などの様子が映し出されます。結構面白かったです。ペテン師の橋下も安倍も、地獄で閻魔大王に、その舌を引っこ抜かれたら良いのだ!境内には他に「駄菓子屋さん博物館」もあります。私が行った時は、あいにく休館日で観れませんでしたが。



 江戸時代に描かれた「摂州平野大絵図」の複製図。この絵図の図柄は他に商店街の看板などにも使われています。東を流れる平野川から水を引き込んで築かれた堀が周囲を取り囲み、寺院を中心に発展した街の様子が、この複製図からもしのばれます。この複製図は全興寺で1部100円で販売していたものですが、隅に宝暦13年(1763年)作とありますので、原図の古文書は相当貴重な物ではないでしょうか。



 上記写真の左から右へ順に、お店屋さんで売っていた「平野こんにゃく」、「新聞屋さん博物館」(大阪で一番古い新聞屋だったそうで、毎月第4日曜日に当時の新聞が公開される)、呉服屋さんの幟(のぼり)。平野の特産品としては、こんにゃくの他に飴や綿製品もあります。江戸時代には、平野を含む河内平野一帯は木綿の一大集散地でした。



 上記写真の左から右へ順に、街のそこかしこに残る当時の道標、この町には全然似つかない維新のポスター、街のお饅頭屋さん。



 今も一部に残る環濠集落の堀(合鴨が泳いでいた)、杭全(くまた)神社の大木。同神社の夏祭りのポスター。この平野近辺は難読地名が多い事でも有名です。この杭全の他にも、喜連(きれ)とか住道矢田(すんじやた)とか。
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老害なんかではない、ブラック市長に対する住民自治の勝利だ

2015年05月21日 00時11分18秒 | 反ハシズム・弱い者虐め



 5月17日大阪での住民投票で、橋下市長の推進する都構想(大阪市の廃止・分割)案がわずかの差で否決されたが、一部のネトウヨ(ネット右翼)が、その腹いせに、投票当日の出口調査の結果だけを一面的に見て、都構想反対派を「老害」だの「穀潰し」だのと貶める俗論を、ネットにまきちらしている。
 これらのネトウヨは、下町の周辺区で反対票が多数を占めた事や、出口調査で60~70歳代の高齢者から反対票が多く出た事を以て、「老人や生活保護受給者のエゴが橋下市長の改革の邪魔をした」と、しきりに喚き立てている。しかも、困った事に、一部の政治家や識者の中にも、そんなネトウヨの俗論を真に受けて、それに便乗する人間が出て来ているので(下記参照)、この際、この場できっちり反論しておく。

・【謎】大阪都構想の住民投票の世代別の賛成・反対投票率がどうも妙な件。
 http://life-hacking.net/tokoso-touhyou-nazo/
・小泉進次郎氏、大阪都構想での「注目点は、世代別の動き」 シルバー世代の反対多数で「高齢者の意向に左右された」と分析
 http://news.livedoor.com/article/detail/10125105/?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
・シルバーデモクラシーに敗れた大阪都構想に、それでも私は希望の灯を見たい(おときた駿)
 http://www.huffingtonpost.jp/shun-otokita/osaka-metropolis-plan_b_7302884.html?utm_hp_ref=tw
・「高齢者の1票を0.5票にしろ」とほざく「ちきりん」なる「超有名ブロガー」のつぶやき
 https://twitter.com/nozosan28/status/599935014478827520

 もとより、投票日当日に実施されるマスコミによる出口調査には、それ以前の期日前投票の動向は反映されない。それでも、期日前投票者が少数にとどまっていた一昔前なら、そんな従来の出口調査のやり方でも、予測が狂う事はほとんどなかった。しかし、今や期日前投票者が投票者全体の2割前後になろうとしているのに、いまだに昔と相も変わらぬ手法に頼っていたのでは、今後は次第に予測があてにならなくなっていくだろう。
 特に、派遣や契約社員など非正規雇用の労働者を中心に、深夜労働や土日・祝日出勤などの不規則勤務が増えるに従って、今までの様な「日曜日さえ投票日に指定すればそれで事足れり」というやり方では、投票率は今後どんどん下がる事はあっても、上がる事はもう余りないだろう。たまに投票率が上がる事はあっても、それは小泉や橋下、東国原のような、「電波芸者」上がりのタレント政治家が、人気投票まがいの選挙戦、宣伝戦を繰り広げた結果、一時的に回復させたものであるに過ぎない。なぜなら、それらの政治家は、今までの自民党政治の土俵の中で、従来と変わり映えしない安保・外交・経済政策や、復古的な歴史認識や教育政策にしか過ぎない代物を、さも目新しい改革であるかのように、上辺だけ仰々しい言葉で飾り立てているだけだからだ。

 そうなると、いくら期日前投票の制度があっても、一部のミーハーなタレント政治家ファンや熱狂的なネトウヨ以外は、ますます投票に行かなくなる。いくら無理して、休日に早起きして投票しても、当選するのは前述のタレント政治家か、ネトウヨくずれの保守系のボンボンか、ブラック企業の代弁者のようなホリエモンみたいな政治家ばかりだからだ。もう、そうなると、たとえ、身体がボロボロになるまでブラック企業にこき使われていたとしても、住宅や子どもの教育ローンや、家賃や学費の支払いや奨学金返済の為には、「背に腹は替えられない」「もう選挙や住民投票どころではない」としかならないじゃないか。
 たとえ、その中で、前述の「ちきりん」などが言うように、「まだ比較的時間に余裕のある老齢の年金世代しか投票しなくなった」と言うのが真実だったとしても、それは、若者が投票もできないほど貧富の格差を推し進め、若者から政治変革の希望を奪い、若者搾取の上にあぐらをかく「タレント政治家」や「保守系のボンボン」「ホリエモンみたいな輩」のせいであって、「老齢の年金世代」には直接の罪はないはずだ。

 そもそも、それ以前に、一口に「老人」や「若者」と言っても、その中身は千差万別だ。老人の中にも、石原慎太郎のような強欲ジジイもおれば、ほとんど無いに等しい年金しかもらえず、中にはそれすらももらえず、廃屋のような市営住宅や長屋の中で、誰にも看取られずに亡くなり、死後数か月もたってから発見される独居老人もいる。それは若者も同じで、「派遣切り」に遭い寮も追い出されて、ネットカフェ暮らしやホームレスに転落する若者もおれば、ブラック企業の経営者やオレオレ詐欺で財を成す輩もいる。今の橋下市長も、若い時はサラ金の顧問弁護士として、さんざん多重債務者を食い物にした挙句に、その中で身に着けた人心掌握術や錬金術によって、政界に打って出る事が出来たのだろう。
 だったら、「政治を変える事が出来ない」とか「変化や進歩の邪魔をしないでくれ」というような恨みつらみを、同じ弱者であるはずの「独居老人」や「生活保護受給者」に当たり散らすのではなく、もっと強い「強欲ジジイ」や、格差社会をもたらした真犯人たる「タレント政治家」や「保守系のボンボン」、「ブラック企業の代弁者」に直接ぶつけろよ。強い奴には何も言えず、弱い者虐めするしか能のない、ネトウヨや「ちきりん」「おときた駿」みたいな奴こそが、よっぽど「社会のゴミ」「穀潰し」じゃないか。



・大阪都構想を葬ったのは「シルバーデモクラシー」ではない=若い世代の人口は70歳以上の2倍以上多い(井上伸)
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/inoueshin/20150518-00045839/
・「大阪都構想住民投票」で浮き彫りになった大阪の「南北格差問題」(古谷経衡)
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20150518-00045813/
・大阪都構想は住民投票で反対、敗因は平野区にあった!(オークジャーナル)
 http://okiraku-news.net/2015/05/18/osakato-haiboku/

 先の大阪の住民投票で、都構想反対票が賛成票を上回った下町の周辺区の中でも、特に平野区で1万票以上もの差が付いた。平野区での票差が、そのまま投票全体における1万余票の僅差(きんさ)となって、住民投票の帰趨(きすう)を制する結果につながった。ネットの中にも、「なぜ平野区でこれだけの差がついたのか?」とか、果ては平野区民を「反日左翼の巣窟(そうくつ)」とまで貶(おとし)める投稿まで出る始末だ。
 しかし、これは私に言わせると、不思議でも何でもない。平野区には、元々そういう素地があったからだ。

 今の平野区には、昔は平野郷(ひらのごう)という街があった。堺と同様に、貿易や商業で栄えた中世の自由都市だった。環濠集落(かんごうしゅうらく)と言って、周囲に堀を築き、近くを流れる平野川から水を引き込んで、戦国大名の侵入に備えた街を造ったのだ。街の中にある寺も、町衆の集会所として機能した。今で言えば、さしずめ市議会に当るだろう。
 やがて時代は下り、平野郷も豊臣秀吉や徳川家康の支配に屈する事になったが、その後も平野川の水運や大和街道・高野街道の宿場町として街は栄え、明治以降は鉄道やチンチン電車も開通し、大正時代には大阪市に併合される事になる。
 第二次大戦中も空襲にみまわれずに街は発展したが、やがて時代の移り変わりでチンチン電車(南海平野線)が廃止される事になった。その中で、平野駅の駅舎保存運動がきっかけとなって、街並み全体を歴史博物館として再生する街づくりがスタートしたのだ。

 この街づくりの特色は、変に金儲けに走ったり、外国人観光客の誘致にばかり血眼になったりせずに、あくまでも地元の暮らしをそのまま生かした形で始まった所にある。平日は普通の商店として営業しているお店が、休日にはそのまま歴史博物館に早変わりするのだ。今の国内観光地が、ともすれば、大都市圏からの旅客や外国人観光客にばかり顔を向け、地元をないがしろにして、新幹線や新空港など大型公共事業にばかり依存した、他力本願の路線をとろうとしているのとは、正に対極のやり方だ。
 この街づくりは成功し、90年代から21世紀初頭にかけて、ちょっとした平野郷ブームが起こった。しかし、その後、橋下が大阪府知事や大阪市長になるに従い、このような一見地味な街づくりには予算を余り配分せず、カジノやリニアや高速道路網建設などに偏った街づくりを推進した為に、次第に平野区は寂れて行った。それに対する反発が、あのような票差になって現れたのだ。


上記写真の左から右に、「平野郷」散策路案内図、南海平野線廃線跡のプロムナード、商店街を彩(いろど)る平野郷の提灯。


上記写真の左から右に、昔の町衆の集会所でもあった大念仏寺、寺の境内に貼ってあった水平社(今の部落解放同盟の前身)創立記念行事のポスター、町の公民館に貼られていた夜間中学生募集ポスター。平野は中世自由都市であると共に、大陸との交易の拠点でもあった。戦前の平野川改修工事には、数多くの朝鮮人労働者が動員された。



 そうは言っても、住民投票での賛否の票差はわずか1万票差であるのも確かだ。どっちに転ぶか、最後まで分からなかったのだから。
 若者の中にも、維新の支持者だけでなく自民党の支持者や共産党の支持者もいる。また、若者の中にも、貧困層もおれば富裕層もいる。同じように、下町の周辺区にも、都構想反対派もいれば賛成派もいる。決して、老人や周辺区は「反橋下」で、若者や都心は「親橋下」だとか、そんな単純に一色で捉えられるものではないという事も、最初から分かっている。

 そんな事よりも、むしろ、今まで政治変革を諦め、棄権に回っていた無党派層の多くが、今回は大挙して「大阪市を守れ、橋下の街壊しから自分たちの暮らしを守れ」と、投票行動に立ち上がった事にこそ注目したい。
 それは、時系列で捉えてこそ、より一層はっきりする。2011年の府知事選・大阪市長選ダブル選挙の時も、大阪市長選については今と全く同じ構図だった。それまで大阪府知事だった橋下徹が維新単独の市長公認候補として名乗りを上げたのに対し、共産党が従来の「反維新・反自民」の独自路線を改め、橋下独裁阻止の一点で、他の自民党・公明党・民主党と一緒に、当時の平松邦夫市長支持の側に回った。つまり、今と全く同じ構図だ。そこで平松は52万票しか集められなかったのに対し、橋下は75万票も集めた。しかし、この時の市長選も、投票率はたかだか43%余り。過半数の有権者は投票所に足を向けなかった。

 ところが、今回の住民投票では、投票率は66%余りと、何と23ポイント以上も上昇した。しかも、都構想賛成票は2011年の橋下票から5万票も票を減らしたのに対し、反対票は2011年の平松票よりも何と18万票も上乗せする事に成功した。その中で、昔なら自民から共産まで束になっても勝てなかった相手に、今回はたとえ僅差とは言え、見事打ち勝つ事が出来たのだ。
 その票差も、梅田や難波、京橋、十三(じゅうそう)などのターミナルや、大企業のオフィスを多数抱える北区や中央区、西区、淀川区では、反対票の増加も周辺区よりは少なく、賛成票が反対票を3千票以上も上回っている(上の表の青塗り部分参照)。特に北区や福島区では、2011年市長選当時の橋下票をも上回る勢いだ。
 それに引き替え、大正区や西淀川区、生野区、住之江区などでは、逆に反対票が賛成票を3千票以上も引き離している(同じく赤塗り部分参照)。その中でも、前述の平野区では、2011年の平松票よりも更に1万票以上も上乗せし、賛成票に1万票以上もの差をつける事が出来、結局この票差が、住民投票全体の票差となって現れる事になった。ここでは逆に、賛成票は2011年当時の橋下票から5千票以上も減らす結果となっている。
 正に「山が動いた」と言っても良い変化ではないか。だから、橋下のみならず維新の江田代表も、党首退陣表明に追い込まれたのだろう。憲法改正の為には維新の協力が不可欠だと、地元の自民党大阪府連を見捨ててでも、橋下市長の大阪都構想に対し援護射撃を行った安倍政権にも、激震が走ったのだろう。もちろん、この勝利はあくまでも第一歩にしか過ぎず、決して酔いしれてはならないが、でも、決して過小評価すべきではないと思う。
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【速報】遂に橋下から大阪を取り戻したぞ!

2015年05月18日 21時49分25秒 | 反ハシズム・弱い者虐め






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橋下の大阪市乗っ取りを許すな! 

2015年05月15日 22時49分52秒 | 反ハシズム・弱い者虐め


 住民投票のビラに言及するのもこれが最後です。最後は賛成派のビラで締めようと思います。
 都構想推進の維新のビラも住民投票運動最終盤の5月13日に入手しました。特大サイズで8ページ建ての、上質紙にきらびやかなカラーで印刷されたビラです。表紙には「大阪都構想まるわかりブック(保存版)」とあり、「チェンジ・大阪」「住民投票で賛成を」と呼びかけています。今まで見た反対派のビラとは段違いに見栄えは良いです。しかし、その中身たるや、まるでお粗末な代物です。これでは、もはや詐欺だと言われても仕方ないでしょう。そこまでメチャクチャな内容なのです。

 まず、最初の出だしからしてメチャクチャです。表紙をめくった2ページ目の最初に、「大阪都構想のはじまり」として、次のようにあります。
 
 ―昭和18年 東京 東京府と東京市が都区制度に移行し東京都が誕生。成長戦略を一本化し、都市機能を充実。
 ―昭和28年 大阪 大阪でも二重行政を解消し成長戦略の一本化を進めることが大阪府議会で確認されました。



 昭和28年当時のいきさつなんて今まで全然聞いた事がなかったし、わざわざ調べる気にもなりませんでした。だって、戦時中の昭和18年(1943年)に、国民を戦争に総動員する為に、それまであった東京市を廃止して、強引に現在の東京都に一本化した、いわば「戦争の負の遺産」を、よりによって「成長戦略を一本化し、都市機能を充実」と、まるで逆さに描いているのですから。そうして、かろうじて残っていた地方自治の仕組みを更に弱め、戦争反対の声を抑えつけた結果、どうなったか。その後の昭和20年の東京大空襲で、何十万もの人間が、一夜にして焼き殺されたのでしょうが!
 こんな事は、別に歴史に詳しくなくても、少し考えればすぐ分かる事です。それを大の政治家が、まるで戦争犠牲者を冒涜(ぼうとく)するような事を、最初から平然と書いているのです。これは、もはや単なる無知では済まされない、政治家の資質にも関わる大問題ではないでしょうか。
 こんなビラ、わざわざ読んでブログで議論するだけの価値があるとは到底思えません。それでも、こんなビラにすら騙される人が今も後を絶たないから、わざわざ、ここでこうして取り上げなければならないのです。

 そして、「ところが…同じ自民党内部でも賛成派と反対派に分かれるなど、意見はまとまらず。」として、次の「大阪の現状」として、ビラには次のように書かれています。

 ―いろんなものが二重に開発されムダになってきた大阪のまち
 ―府と市で一本化されるべき広域インフラは未整備のまま



 ところが実際は、前段の「二重行政のムダ」については、これまで何度も書いてきたように、バブル景気の時に、府も市も国の口車の乗せられて、「りんくうタウン」や「WTC」などの箱物に税金をつぎ込んでしまったのが、過剰投資の原因です。もちろん、その失政の責任は追求されなければなりません。しかし、追求されるべきは当時の誤った政策を推進した政治家であって、二重行政と言う制度のせいでそうなった訳ではありません。仮に二重行政でなかったとしても、政治家が政策を誤ればまた同じ失敗を繰り返します。ただ、それだけの事です。
 ましてや、図書館や病院なんて、二つあっても三つあっても構わないではないですか。いずれも、文化の発展や住民の命と暮らしを守る為には不可欠な施設なのですから。それでなくても、救急患者のたらい回しが今、あちこちで問題になっているのに。

 後段の「広域インフラの未整備」についても、これもとんでもないデマです。(注:インフラ=道路とか鉄道の類)
 ここで維新のビラは、「大阪では地下鉄と私鉄の相互乗り入れがほとんどない」「高速道路もどれ一つとして環状につながっていない」として、「二重行政のせいで東京に遅れを取った」という意味の事を書いています。

 しかし、実際は、大阪は東京とは違い、昔から「私鉄王国」と呼ばれるほど、私鉄や民間会社の方が官僚の力よりも強かったのです。それが証拠に、東京の私鉄ターミナルはいずれも山手線の線上か外側にしかないのに比べ(品川・渋谷・新宿・池袋・浅草)、大阪の場合は全て環状線の線上ないしは内側にあるでしょう(梅田・天満橋・上六・阿倍野・難波)。大阪の私鉄は、その民間の力を背景に、沿線の住宅開発を推し進め、利用客をターミナルの百貨店や繁華街に呼び寄せて来たのです。その中で、わざわざ、民間同士で連携して国に対抗したり、相互乗り入れなどでお役所の力を借りる必要なぞありませんでした。だから、東京では既に大正時代に山手線が全線開通していたのに対し、大阪では今のJR環状線ですら、戦後の昭和30年代にならなければ全線開通しなかったのです。
 よく、維新寄りの学者などが、「”市営モンロー主義”と呼ばれる市営交通の縄張り意識が私鉄の発展を阻害した」というような事を口にしますが、この「市営モンロー主義」も、「強大な官僚が民間を抑えつけた」というよりも、むしろ「強大な民間に対抗する為に官僚が自衛策に転じた」側面が強いのです。

 高速道路の未整備についても、「大阪の高速道路のここが繋がっていない」と維新が盛んに書き立てていますが、そのビラに載っている東京と大阪の比較地図をよく見比べて下さい。大阪の地図が大阪市とその周辺だけに限った物であるのに対し、東京の地図は千葉・茨城・埼玉・神奈川まで含む広大なものである事がお分かりいただけるでしょう。大阪市(人口約270万)と東京都(区部だけでも人口約840万)、大阪平野と関東平野。そもそも規模が全然違う二つの地域を、あたかも同じ大きさであるかのように表示して、「東京には環状高速道路が3本も計画されているのに、大阪には1本しかないのはなぜか?」なんて書かれても、「規模が違うから」としか言えないではないですか。
 しかも、未整備区間は大阪だけでなく東京にもあり、その原因は、高尾山の乱開発など自然破壊への懸念であり、それを背景に広がる建設反対の住民運動である事も、維新のビラには全く書かれていません。これを「誇大広告」「詐欺」と言わずして一体何と言うのでしょうか。

 その挙句に、

 ―府と市がバラバラの方針をとることで、大阪全体の成長戦略を一本化できず…
 ―企業が逃げていく大阪



 として、あれこれの指標を挙げています。ここでは、もう面倒なので、その指標について一々論証したりはしません。もっと本質的な事を指摘しておきます。
 それは、「そもそも、大阪の不景気は、二重行政のせいなのか?」という事です。もっと言えば、「大阪市長や大阪府知事が、日銀の公定歩合を決めたり消費税を上げたりしているのか?」という事です。違うでしょう。日銀の公定歩合を決めたり消費税率を決めたりしているのは国でしょう。その為に、しょせんは株価操作などのバブル演出劇でしかないアベノミクスのせいで、庶民は不景気と物価高のバブルパンチを食らっているのでしょうが。一部の富裕層だけがますます肥え太り、残りの99%の庶民はますます貧困に追いやられているのでしょうが。
 その中で、大阪市や大阪府の企業売上高や事業所数が全国平均以上に減少しているのも、中小企業や繊維(泉州)・鉄鋼(堺泉北コンビナート)・家電(パナソニックやシャープ)などの構造不況業種が、大阪に特に集中しているからでしょう。
 それを、何の論証もせずに、自分にとって都合の良いデータだけをつまみ出してきて、あたかもそれが全て二重行政のせいであるかのように言うのは、もはやデマ以外の何物でもないです。
 ただ、制度をいじくるだけで景気が良くなるのなら、とうの昔に日本は不景気から抜け出せているはずです。橋下・維新の言っている事は、いわば「議院内閣制だから不景気になるのだ、大統領制にすれば不景気なんて、たちどころに解決する」と言っているのと、同じなのですから。

 維新のビラと言うのは、一事が万事この調子です。それは、次の「都構想で新しくなった未来の大阪」(下記写真参照:まるで子供だましみたいなテーマパークの図です!)や、その次の「大阪都構想の制度解説」のページで、より一層明らかとなります。



 ―1つの市役所・1人の市長から、5つの特別区・5人の区長となり、住民サービスが向上します!
 ―二重行政のムダの解消で生まれるお金は4000億以上!
 ―選挙で選ばれた区長により もっと身近な行政を実現!
 ―役所が増えてもっと身近に!
 ―今までの区役所は全て残り、これまで通りご利用いただけます。
 ―今の地名も大切に生かされます!
 ―新しい住所は、町名の前に現在の区名が入る形になります。
 ―にぎわいをつくる都市整備 うめきた2期開発、御堂筋シャンゼリゼ計画など
 ―交通インフラの整備 リニアの大阪~名古屋同時開通、地下鉄の大阪市域外への延伸、阪神高速道路のミッシングリング(寸断)解消
 ―観光誘致戦略 IR(統合型リゾート開発)、光のルネサンスなど

 このビラの内容に対して、都構想(大阪市の廃止・分割)に反対する人たちは、

●わざわざ5つの特別区に分割する事で、新しい庁舎や教育委員会・区議会なども作らなければならなくなる。
●いくら区長を選挙で選べるようになっても、権限も財源もない区長に一体何ができるのか。
●4000億の金が浮くと言っていたのに、実際に調べたら1億円程度しかなかったではないか。
●今までの区役所は残ってもせいぜい出張所となり、受けられるサービスも住民票や印鑑証明の交付ぐらいしかなくなる。それも、財源が無い下では、ほとぼりが冷めたら、どんどん統廃合されていく。
●それまで大阪市がやっていた水道や国保は、特別区だけではまかなえないから、新たに200もの一部事務組合(「プチ市役所」)を作らなければならなくなる。その「プチ市役所」には議会のチェックも及ばなくなる。
●なぜ、新しい町名にわざわざ現在の区名を入れなければならないのか。それは、取りも直さず、新しい区名(北区・中央区・東区・南区・湾岸区)が、それまでの地域のつながりや歴史も全く無視した、単なる「数合わせ」の産物でしかない為に、住所としてすら使えない代物だからではないか。
●「交通インフラの整備」と言うが、地下鉄・私鉄の相互乗り入れ一つとっても、大阪と東京とでは、それまでの発展のいきさつも違うのに、なぜ無理やり東京のサルマネをしなければならないのか。例えば、地下鉄は一部を除き第三軌条(ニュートラムのような集電方式で、電車にはパンタグラフが無い)で、線路の幅も、地下鉄や阪急・近鉄は標準軌なのに南海・京阪は狭軌と、それぞれ異なる。それを今から相互乗り入れするとなると、線路やトンネルの幅も集電方式も全て一から変えなければならなくなる。そのコストは一体誰が負担するのか。
●「二重行政のムダ」とか何とか言って、本当は、大阪市の金を全部取り上げて、その金を「うめきた2期開発」や「リニア」「カジノ」などの箱物行政につぎ込みたいだけではないか。それこそ、過去の「りんくうタウン」「WTC」と同じ失敗を繰り返す事になるのではないか。
●それを誤魔化す為に、「カジノ」とはっきり言わずに、「IR(統合型リゾート開発)」という曖昧(あいまい)な表現でお茶を濁したり、「御堂筋シャンゼリゼ計画」や失敗に終わった「道頓堀プール計画」で、矛先をそらそうとしているのではないか。
●本当は、「高齢者医療・福祉の充実」や「子育て・教育環境の充実」などに取り組む気なぞサラサラなくて、ただ「カジノ」や「リニア」にお金をつぎ込み、関西財界と利益を山分けしたいだけだろう。

…と、単なる「反対の為の反対」ではなく、具体的に事実を上げて、「住民サービス向上」や「ムダ解消」の根拠を問い質してきたのです。

 ところが、このビラは、その根拠に一切答える事無く、反対の人たちを一方的に「デマ」呼ばわりするばかりで、5月初めにまいたビラと全く同じ物を、投票数日前の終盤戦になっても全然その内容を更新せずに、物量作戦に物を言わせて、市内全域にばらまいているのです。そして、まるでパチンコメーカー・マルハンの宣伝カーみたいな住民投票の広報車を、市内全域に走らせているのです。一部の印刷業者に何百万部ものビラの発注を丸投げし、都構想解説のパンフレットまで作り、橋下の思い付きで始めた「住民投票」と言う「自分の個人的道楽」に、市民の税金をつぎ込んでいるのです。その一部の印刷業者とは、落札を巡って談合のうわさすら出ています。
 橋下市長は、都構想に反対する人たちを、二言目には「抵抗勢力」「既得権益にしがみつく人たち」と攻撃します。しかし、維新の元代表(事実上の黒幕)や大阪の現職市長などの地位を利用して、国からの政党助成金や、財界からの政治献金、市民の税金を私物化し、豊富な資金源を背景に、権力と金に物を言わせて物量作戦を展開し、「反対派をメディアに出すな!」とテレビ局に圧力をかけている橋下市長こそが、正に「既得権益にしがみつく」その人ではないでしょうか。
 こんな「オレオレ詐欺」みたいなビラに騙されてたまるか!市民の暮らしを橋下の食い物にされたくない人は、一人残らず住民投票で「大阪市の廃止・分割にNO!」の投票をお願いします。
 
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官房長官閣下が自民党大阪府連の態度にお怒りのようですw

2015年05月13日 07時59分51秒 | 反ハシズム・弱い者虐め
総統閣下が都構想の失敗でお怒りのようです




 くだんの上記動画は、映画「ヒトラー~最期の12日間」の映像に、橋下の大阪都構想を風刺する字幕を勝手に挿入(そうにゅう)したものですが、「上西」区長が行方不明、「湾岸区」が財政破たん・・・と、のっけから皮肉たっぷりのパロディーに、おもわずニヤリ。
 第2次大戦末期のナチスの秘密地下壕で、ヒトラー側近に「役所を5つに増やして行政コストが減るなんてファンタジーだ」と言わせるくだりでは、実際に映画の中にある「ファンタジ―」の台詞(せりふ)に、前述の風刺をそのままかぶせている所なぞ、正に秀逸です。
 「北区議会が反乱しました。西成に金を回したくないと」とのパロディーで、映画でのベルリン陥落直前のヒトラー指導部の狼狽(ろうばい)ぶりを、そのまま、大阪市を5つの特別区にバラバラにした後に起こるであろう、特別区同士の足の引っ張り合いに当てはめている所も、非常に良く出来ています。
 その他にも、「庁舎新設など初期費用など680億で府の財政もパンク」の部分の「パンク」や、ヒトラーが怒り狂って「アンポンタン」「(大阪)市民はサヨクだ、大嫌いだ」「ちくしょうめ~!」と叫ぶ場面も、映画の中の、それらの発音によく似たドイツ語の台詞にうまくかぶせています。
 その中で、敢えて欲を言うなら、安倍が腹痛で辞任し、その後に谷垣が首相となって都構想実現の邪魔をするという設定については、少しパロディーを利かせ過ぎの感も。確かに、安倍が腹痛で第一次政権を投げ出したのは事実ですが、その後に出てきた谷垣は、あくまで「党総裁」止まりで、「首相」にはなれなかったはずですから。
 それでも、なかなか良く出来た動画である事は間違いありません。特に「5分割してワン大阪なんて わしにも意味わかんねえよ」とヒトラーに言わせるくだりなぞ、今の橋下の心中もさぞやと思わせる出来栄えに、私も思わず唸(うな)りました。動画の閲覧数も既に9万ビューを突破。正にお薦めの動画です。

 ところで、今日流れてきた下記のニュースによれば、菅官房長官が、都構想反対で共産党とも共闘している自民党大阪府連の態度について、苦言を呈したとか。
 大阪府連は、あくまでも「住民生活を守る」という政治家の原点に立って行動したまで。その立場に立つ限り、「たとえ、中央政界では憲法改正との関係で維新とは協調関係にある自民党の地方議員であっても、あんなデタラメな都構想には反対せざるを得ない」というだけの事。
 もちろん、それだけでなく、後々の選挙を考えての打算も当然あると思いますが。でも、それも、都構想がまともな代物なら、少々反対が多くても賛成に回るはず。それが、たとえ官房長官の逆鱗(げきりん)に触れてでも、反対せざるを得ない所にも、都構想が、大阪市民にとっては「百害あって一利なし」でしかない事がはっきり現れています。
 それを、菅官房長官は「共闘相手が共産党だからケシカラン」、谷垣幹事長や石破茂・地方創生相は「自民党にとっては反対した方が良い」と、どちらも「政権や党にとっての損得勘定」だけで発言しています。正に「党利党略」以外の何物でもありません。いくら、これらの政治家が、「愛国」だの何だのと口にした所で、ハナから国民の事なぞ眼中にない事が、今回の一件でも、はからずも明るみに出たと言う事でしょうか。まるで、この動画に出てくるヒトラーみたいに。

自民大阪府連を菅氏が批判 都構想反対で共産と共闘(朝日新聞)

 菅義偉官房長官は11日の記者会見で、橋下徹・大阪市長が進める大阪都構想をめぐり、反対の立場から共産党との共闘を打ち出した自民党大阪府連に対し、「個人的には全く理解できない」と厳しく批判した。政権のスポークスマンである官房長官が、党の地方組織の方針を正面から批判するのは異例だ。
 菅氏は橋下市長や松井一郎・大阪府知事と親交がある。大阪都構想にも理解があるとされ、維新に配慮を示した。菅氏は記者会見で「私は総務副大臣の時から大阪問題を党内で取り上げてきた」とも発言。自身の地元である横浜市について、大阪市よりも人口が多くて面積が広いにもかかわらず、市職員が少ないと指摘して、都構想実現による行政の効率化に期待感をにじませた。
 一方、自民党の谷垣禎一幹事長は11日の会見で、「大阪維新の会が出来て以来、党大阪府連は選挙で苦労が続いている。同志が必死の戦いをしているのに、党本部は『知らん』と言ってていいのか。(府連に)大きなシンパシーを持っている」と述べ、党大阪府連の活動に理解を示した。
 谷垣氏は、都構想が実現すれば、大阪市が廃止され、新たに特別区に再編されることにも言及。「大阪市がなくなるというのは、どういうことなんだろうなと、京都選出の議員としては感じる」とも語った。

http://digital.asahi.com/articles/ASH5C62G6H5CUTFK00Y.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH5C62G6H5CUTFK00Y

石破氏「谷垣幹事長の発言は当然」 大阪都構想めぐり(同上)

石破茂・地方創生相
 (「大阪都構想」に反対する共産党との共闘を打ち出す自民党大阪府連を、菅義偉官房長官が批判した一方、自民党の谷垣禎一幹事長が理解を示したことについて)私が自民党政調会長、幹事長の時に、維新という与党ではない党が大阪で勢力を伸ばし、我が党が第一党から転落した。府議会のみならず、大阪市議会をはじめ、あちこちでイニシアチブを失った。大阪での勢力回復は、党の責任ある立場としてやっていかなければならない。谷垣幹事長の発言は、大阪府連が苦しい立場にあり、一つひとつの議席回復で協調関係を大事にする幹事長として当然だ。自分が幹事長であってもそう思う。
 菅官房長官の発言は、維新よりも政府に否定的な方と一緒に組むのはどうなんだろうねと、政権に対する距離に基づく発言だ。官房長官、幹事長の立場の違いによるものだ。評論家風で恐縮だが、そう思っている。(記者会見で)

http://www.asahi.com/articles/ASH5D3SXCH5DUTFK008.html
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5.10大阪市をなくすな市民大集会&デモ速報

2015年05月10日 22時33分41秒 | 反ハシズム・弱い者虐め


 以下、まずは取り急ぎ第一報として。大阪市をなくすな5.10市民大集会(扇町公園)スナップより。
 自民党から共産党まで、維新を除く多くの政党・労働組合・市民団体が結集。特に上記左端の写真に注意。中核派系労組と自民党の幟(のぼり)コラボ!多分ここでしか見られない貴重な光景!



 平松邦夫・前大阪市長と山中智子・共産党大阪市議団幹事長のツーショット。



 13時半より集会開始。最初の登壇者の後、松嶋三夫・住之江医師会長が発言。橋下市長が住吉市民病院の急性期医療センター(旧府立病院)への統廃合を強行。それに対し、約7万筆もの反対署名が集まる。反対世論におののいた橋下は、住吉市民病院に代わる民間病院の誘致を約束するも、入札が成功せず破綻。それでも統廃合を強行。病院なんて、二つあっても三つあっても構わないんだよ。現に今でも救急患者の受け入れ先がなかなか見つからなくて、患者のたらい回しが問題になっているのに。安倍と橋下の「ファシスト二重行政」こそ、真っ先に打倒されるべき。

 この後、竹山修身・堺市長が「維新の都構想サギに騙されるな!」、柳本顕・自民党市議団幹事長「維新が勝手に決めた区割りなんかで市民自治なんか育つ訳がない。私はあくまで大阪市民だ、特別区民なんかにはなりたくない!」、福田賢治・OSAKA未来(民主党系)市議団幹事長も「二重行政と言うが、病院が二つあるからと言ってそれが無駄なのか?府立体育会館と市立体育館があるのが無駄なのか?大相撲の季節には府立体育会館は使えない。その代替として市立体育館も要るじゃないか」と、次々登壇して挨拶(あいさつ)。

 山中智子・共産党市議団幹事長も、市議会での橋下の度重なる横暴ぶりに、「大阪の府知事と市長の両方を経験したのは俺様だけだと橋下市長は言うが、大阪を潰す為だけにやって来た奴が何を偉そうに言うか。市議会の議決も無視して、自分が気に入らないからという理由だけで、他党派の議員を強引に法定協議会から締め出しておいて、日本は法治国家ですからとか、よくも平気で言えたものだ」と、今までの思いの丈をぶちまける。

 その他にも多くの方々が挨拶された後、最後に、集会実行委員長の池田裕子さんが「小異を捨てて大同を求めて、皆ここに集まる事が出来た。この自信を基に、最後まで頑張ろう!」と決意表明。

 会場では同じ生協で働いていた仲間とも10数年ぶりに遭遇。写真掲載は見合わせてほしいという事で、ブログには載せられないが、久しぶりに旧交を温める事が出来た。







 15時から梅田方面に向けて、いよいよデモが出発。先頭が歩き始めても、長蛇の列ゆえに、なかなか私の所まで出発の合図が来ず。私の後もずっと後ろまでデモの隊列が続いていた。この様なデモは反原発デモ以来だ。
 米軍基地支配と闘う沖縄・辺野古の住民。民営化による水道料金の大幅値上げに怒ったインディオ先住民による闘いで、軍事独裁政権を打倒した南米ボリビアの人々。同じく、食い詰めた失業青年の自殺に端を発して、それまで盤石と思えた独裁政権を次々倒した中東「アラブの春」の市民革命。国の経済を散々食い物にした挙句に、国民にだけ借金を押し付けようとする大銀行やハゲタカ・ファンドと闘うギリシャの人々。数百年に渡る英国(イングランド)の支配から、国の独立を勝ち取ろうとするスコットランドの人々・・・。
 やがて大阪でも、このような人々とも肩を並べるような勇敢な闘いが始まるだろう。大阪市政を散々食い物にした挙句に、最後には市政そのものを無くしてしまおうとする、橋下と言うカジノ利権の「ハゲタカ・ファンド」から、住民の暮らし・人権・民主主義・自治を守る壮大な闘いが。



 扇町公園を出た所で合唱隊が懐かしい歌を。「お早う、お早う、大阪の街~♪」。どこかで聞いたことがあるメロディーだと思ったら、かつて1970年代に、公害反対の市民運動の力によって、当時の自民党府政を倒して黒田革新府政が誕生した時に、運動の中で歌い継がれてきた曲だった。70年代と言えば、私が小学校卒業から大学時代まで過ごした時期だ。
 その頃と比べたら、今の日本はすっかり右傾化してしまったが、その一方で、橋下・維新の横暴に対して、今や大阪では自民党までが共産党と一緒になって橋下打倒に立ち上がろうとしている。これも当時には考えられなかった時代の変化だ。



 梅田の高層ビル街を行く「大阪市無くすな!」のデモ隊。「都構想反対!大阪市を潰すな!都構想はサギだ!住民投票に行こう!大阪市の解体反対!棄権は危ないぞ!大阪市を守ろう!民主主義を守ろう!」・・・シュプレヒコールは続く。
 デモコースの梅田は、昔は「埋め田」と言って低湿地だった。今でも海抜1メートルの高さしかない。こんな所に津波が押し寄せて来たらひとたまりもないじゃないか。それを、大阪市を潰してバラバラにしてしまったら、一体誰が防災に責任を持つと言うのか!



 やがてデモは西梅田・出入橋交差点のゴールに。そこで流れ解散となる。解散地点で、長身で元・松竹芸能所属のお笑い芸人でもあった清水ただし・共産党衆院議員がデモ隊を見送ってくれていた。

 それにしても、今回もデモ警備の警官や私服刑事の姿が目についたが、さすがに自民党もデモに加わっているとなると、簡単に手を出せないのだろう。ほとんど何も言ってこなかった。普段は何も考えずに、ただ国家権力の言いなりになってりゃあ良かったのだろうが、今回は都構想推進の橋下市長・松井知事と、一応「反対」の安倍政権とに、権力側が分かれてしまっている。さて、どっちの命令に従えば良いのだろうかと、さぞかし悩んでいるのではないだろうか。ただ単に権力の言いなりになるのではなく、住民の生命・人権・暮らしを守るには、自分はどうすれば良いのか。その点さえ明確であれば、別に悩む事もないはずだが。

※この後、この集会・デモ(パレード)を報じた新聞記事を付け加えようと考えていたが、まともに取り上げたのは、下記以外には一部の独立系メディアだけだった。当日は、在阪マスコミ各社も、会場の演壇の前に陣取って取材していたはずだ。それが、どこもかしこも沈黙か、申し訳程度の囲み記事だけとは。「民主主義」も「言論の自由」も、この国では、もはや単なる「飾り」にしか過ぎないのか。

住民投票で「反対」を 大阪市なくすな 党派超え 市民・団体・政党が集会・パレード(5月11日付「しんぶん赤旗」)

 「愛する大阪市をなくしたらあかん」「『オール大阪』の共同の力で橋下・維新の野望を打ち砕こう」―大阪市廃止・解体の是非を問う住民投票(17日投票)が迫る中、大阪市内で10日、党派や立場の違いを超えた合同演説や市民大集会が開かれました。
 「大阪市も24区もなくすな! 特別区設置の住民投票で『反対』を」と、大阪市北区の扇町公園で10日、市民大集会が開かれ5000人が西梅田公園までパレードしました。
 「民意の声」と「大阪市がなくなるで! えらいこっちゃの会」などが参加する実行委員会が開催しました。
 パレードではカラフルな宣伝物や各団体・労組の旗やのぼりに交じり、自民、民主、共産など各党ののぼりが順番にはためき、党派や信条を超えて「大阪市をなくすな」とアピールしました。
 集会では、大阪市商店会総連盟の角正基理事長、大阪市地域振興会の北尾一会長、竹山修身堺市長、日本商工連盟大阪地区の小池俊二代表世話人、市議会の自民、民主系、共産の各幹事長、公明元府議らがあいさつ。日本共産党の山下芳生書記局長、穀田恵二、宮本岳志、清水忠史各衆院議員ら各党の衆参国会議員がかけつけました。日本共産党の山中智子幹事長が「中小企業・商店の営業、庶民のくらし、福祉向上のために、政令市として力を使って新しい大阪をつくりだす5・17にいたしましょう」と決意を述べました。
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今度は自民党の都構想反対集会にも行って来た。

2015年05月10日 08時04分26秒 | 反ハシズム・弱い者虐め

「大阪都構想反対」一色の自民党大阪市議団HP

 今度は自民党系の都構想反対集会に行って来ました。
 その前に、そもそも、共産党支持の私が、なぜ自民党の集会にも参加する気になったのか?それをまず説明します。
 確かに、都構想には自民党も共産党も反対しています。但し、その他の憲法改正や原発問題、沖縄の基地問題、「残業代ゼロ法案」の問題については、両党の主張は正反対です。橋下市長への評価についても、彼を最初に大阪府知事にしたのは自民党でした。
 だから私は、自民党が橋下と袂(たもと)を分かった時も、最初は世論の手前、「渋々、不支持に回るようになったのだろう」ぐらいにしか思っていませんでした。
 しかし、この間、反橋下・都構想反対の立場から各党のHPを観ているうちに、少なくとも大阪の自民党は、本気で橋下のやり方に怒っている事が徐々に分かってきました。何しろ、共産党系の集会にも出席して「橋下打倒で共に頑張ろう」と言ったり、最近では共産党系や一般市民団体のデモ行進にも、自民党の幟(のぼり)を立てて大挙参加するまでになっているのですから。

 なぜ、大阪の自民党の中で、そのような変化が生まれてきたのか?それは、4月28日の共産党系の集会の中で、自民党参院議員の柳本卓治氏が述べた「共産党の先生方が人間愛の上に立って政治をし、家庭の幸せを照準に日常活動を続けておられることに敬意を表しています」という挨拶(あいさつ)の中に、その鍵があるのではないかと思います(参考記事)。
 つまり、「格差社会」や「ブラック企業」を批判する際に、共産党は労働者の立場で批判するのに対して、こういう柳本さんのような自民党の政治家や保守的な人たちは、それを「家族」という立場で観ているのです。「家族」という立場で政治・社会を観ると、どうしても考え方が保守的になって来ますよね。「家族を守る為には、会社や上司の言う事も聞かなければならない。たとえ、それが少々、理不尽な命令であっても」と言うように。共産党の政治家や私のように、「労働環境を良くする為に、いざとなれば会社とも闘う」という考え方とは、相容れない部分も出てきます。
 しかし、その一方で、過労死が蔓延(まんえん)するほど、ブラック企業の搾取が労働者の人権・生命だけでなく家族の安定までも奪うようになると、今まで「会社あっての物種」と言っていて、組合運動にはむしろ背を向けていたような人たちも、家族を守る為には闘いに立ち上がるざるを得なくなる。
 都構想の問題もそれと同じではないでしょうか。最初は「大阪を改革してくれる、公務員や組合の横暴を規制してくれる」と思って支持した橋下が、次第に自分たちの言う事も聞かなくなり、組合の横暴だけでなく議会のルールや住民福祉まで壊し始めた。もうこのままでは、市民の暮らしや家族の幸福すらも、橋下に踏みにじられてしまう。そういう思いで、共産党系の集会やデモにも参加するようになったのではないでしょうか。

 「それを一度、自分の目でも確かめてみよう」と。そういう気持ちで、自民党系の集会にも参加してみる気になりました。実は今までも、仕事帰りなどで、自民党の街頭演説などに遭遇して、そのような変化を肌で感じてはいました。しかし、いずれも、たまたま遭遇しただけだったので、最後の15分間の演説ぐらいしか聞く事が出来ませんでした。だったら一度ぐらいは、最初から最後まで通しで聞いてみない事には、集会の良し悪しなんて分からないのではないか、と。
 もちろん不安はありました。私が自民党の集会なんて参加するのは、生まれて初めてです。こと都構想に関しては自民党も反対ですが、その他の憲法改正などの問題では、自民党は共産党とは、ことごとく対立しています。まさかとは思うけど、日の丸が林立し軍歌が流れ、「在日朝鮮人を海へ叩き込め~!」みたいな右翼的でアナクロな集会wだったら、会場でもらったビラをその場で叩きつけて帰ってやろう。そんな「期待半分、怖い物見たさ半分w」ぐらいの気持ちで参加しました。


右端に3人並んでいるのが自民・共産の市議や元市議、その左の、自民党や民主党の宣伝カーの前で立っているのが、自民党・民主党・公明党の現・元市議や府議。演説はこちらの現・元議員が中心でした。


会場で配られたビラの一部。右が自民党市議団機関紙「自由市民」、左が民主党機関紙「プレス民主」の号外。

 私が行ったのは、昨日5月9日土曜日の夕方17時から約1時間、南港ポートタウン西の駅前広場で行われた集会でした。開始時間の17時には、既に数え切れない程のオッちゃん、オバちゃんが集まっていました。優に100人はいたのではないでしょうか。そのほとんどが初老の人たちでした。応援弁士の議員の人たちともなごやかに会話をかわしたりしていたので、多分、議員の後援会つながりで集まったのだろうと思います。幸い、「日の丸」や「軍歌」はどこにもありませんでしたw。
 それどころか、自民党系の「大阪市の廃止・分割を考える会」が主催した集会であるにもかかわらず、自民党だけでなく、民主党・公明党・共産党の議員さんたちも、応援弁士や来賓(らいひん)として加わっていました。応援弁士の議員・元議員の後ろに止まっている宣伝カーも、右端の、頭上に赤枠で「自民党」と大書された車は自民党のものですが、その左横の、「We Say NO!」の手の平の絵が入ったポスターが張られた車は民主党の宣伝カーです。そして、写真には写っていませんが、その左には、公明党の宣伝カーも横付けされていました。公明党の宣伝カーにも「We Say NO!」のポスターが張られていました。
 会場でもらった政党機関紙号外のビラも、自民党大阪市議団の「自民市民」だけでなく、民主党機関紙「プレス民主」もありました。そのいずれにも、「大阪都構想は百害あって一利なし!」「大阪市が廃止・分割されて、財源は全部、大阪府に吸い上げられて、大阪が寂れ、住民サービスが悪くなるだけ」と書かれていました。

 もう後は、これ以上ダラダラ書いても仕方がないので、演説をされた議員さんの発言要旨を、下に箇条書きにしておきます。

●住之江区の元区長さん(氏名失念)

 WTCなどのバブル時代の「負の遺産」はもう過去の話。その失敗を教訓に、大阪市では平成17年から、関淳一や平松邦夫などの歴代市長が市政改革に取り組んで来て、今や財政赤字も大幅に減少している。
 水道料金も府下の自治体で2番目に安い。阪南市のほぼ半額だ。だから、市外から市内に越してきた方が、皆一様に水道料金の安さに驚かれる。水道の品質も大幅に向上し、せっかく「ほんまや」のブランドで販売できるまでになったのに、それを橋下市長がねたんで潰してしまった。地下鉄も黒字だ。なぜ、その黒字の地下鉄を民間に叩き売られなければならないのか。
 「実質公債費比率」という指標がある。自治体財政に占める借金の割合を示したもので、いわば家計で言えば住宅や自動車のローンに当るものだ。そのローン代の割合も大阪市はわずか9%台に抑えている。他の京都市(13%台)や神戸市(10%台)よりもはるかに健全だ。(ここの説明については、よく分からなかったので、数値については、後で家へ帰ってから自分で調べてみました)

●半田実さん(民主党府議)

 いくら「住民サービスは切り捨てない」なんて言われても、無くなる大阪市の市長の言う事なぞ誰が信用できるか。橋下市長は「市営交通の敬老パスも無くさない」と未だに言っているが、大阪市を無くしてしまって、その予算を一体誰が組むのか。バラバラにされた特別区には、もちろん組めない。
 橋下市長は何かにつけて東京を例に挙げるが、大阪は東京とは全然違う。東京都は23区に都の人口の7割が集中しているので、たとえ東京都になっても区部の意見が都議会に反映されるが、大阪市内の人口は府全体の3割しかない。たった3割の意見を大阪府が今まで通り聞くと思うか。
 平成24年度の大阪市の決算を、大阪市廃止後に出来る特別区ごとに集計した表を作ってきたので見て欲しい。それによると、ここの湾岸区が一番予算額が少ない(下表の赤枠部分参照)。しかし、津波などの防災には湾岸区が一番金がかかるのだ。橋下市長は「財政のバラツキについては、不足額を府から補填(ほてん)したり特別区同士で調整するなどして解消する」と言うが、そうなると、防災などの必要な予算を獲得するのにも、いちいち大阪府に頼まなければならなくなる。自主財源がほとんど無くなるのだから。他方で、比較的「豊か」な北区や中央区にとっても、「なぜ湾岸区にばかり金を回さなければならないか」となる(同上、青枠部分参照)。これでは、財源を大阪府に吸い上げられて貧しくなった特別区同士が、大阪府からの金を巡って、分捕り合戦に明け暮れる事にしかならない。



●石原信幸(のぶひさ)さん(公明党市議)

 日本には、大阪以外にも19の政令市(政令指定都市)があるが、どこも政令市になって初めて、それに見合う予算や権限が付いた事によって、今まで小学生だけが対象だった医療費無料化も、中学生まで対象に出来るようになったのだ。
 それが、大阪市が廃止されて5つの特別区にバラバラにされると、特別区には固定資産税や法人市民税も入らなくなる。市町村の「村」でもそれらを徴収する事が出来るのに。特別区は「村」以下だ。財源は今までの4分の1に減らされ、残りは大阪府に全部吸い上げられる。これでは、いくら選挙で特別区の区長や区議会を選べるようになっても、「無用の長物」にしかならない。後で財源調整すると言っても、その財源も示されていないではないか。これでは、保育料や市営住宅の家賃も、早晩、大幅に値上げされる事は確実だ。

●岸本栄さん(公明党市議)
 
 財源が削られる中で、何とか今までの住民サービスを維持しようとすると、他のサービスを削るしかなくなる。子どもの医療費無料化を維持する為には、老人の市営交通敬老パスを廃止する以外になくなる。そんな事ばかりしていると、住民同士のいがみ合いが増々激しくなるだけだ。実際、橋下が府知事や市長になってから、こんな事ばかりになってしまった。今度の住民投票で特別区設置(大阪市の廃止・分割)案が否決されたら、橋下は市長を辞めると言っている。是非とも辞めていただこうではないか。

●高野伸生(たかの・のぶお)さん(自民党市議)

 事務所にいたら橋下市長から直接電話がかかって来た。最初は何事かと思って電話を取ったが、よく聞けば自動音声で都構想の宣伝を流しているだけだった。橋下・維新はこんな事にお金をかけている。維新の広報紙が市内全域に配布されているが、そこにはディズニーランドみたいな夢物語が描かれているだけだ。実際には大阪市がバラバラにされ財源が削られるだけなのに。
 橋下市長は「反対派は不安を煽るだけだ」と言うが、我々は「おかしい事はおかしい」と、一つ一つ事実を挙げて説明しているだけだ。その疑問に何ら答えず、ありもしない夢物語で有権者を煙に巻こうとしている橋下の方こそ、よっぽど詐欺師ではないか。こんな詐欺師の催眠術に騙されてはいけない。


西成区民ホール・区役所前の維新の宣伝隊

 以上、自民党や民主党、公明党の議員さんの言っておられる事は至極尤(しごくもっと)もなのですが、そこで気になったのが、冒頭でも書いたように、参加者が50歳代以上の初老の人たちが大半だった事です。会場が高齢化が進む南港ポートタウンで、しかも議員後援会つながりの集会だったので、余計そう感じたのかも知れませんが。
 これは共産党系の決起集会にも言える事ですが、聴衆が中高年の人ばかりで、若者や30~40歳代の中高年の人はほとんど見かけられません。それでも、共産党系のイベントには、以前ブログでも取り上げた「ロフトプラスワン・ウエスト」や「若者憲法集会」の取り組みでも紹介したように、若者の参加もちらほら見かけられるようになったのに、自民党系の集会にはその兆しすらありません。
 ポートタウンの集会が終わって、家路を急ぐ中で、途中、西成区民センターの前で、維新のタウンミーティング(住民説明会)宣伝隊と遭遇しましたが、維新の運動員には、若者も大勢混じっていました。あちらは、むしろ若者や30~40歳代の壮年層が中心で、初老の人たちはほとんどいなかったように思います。

 これは一体何を意味するか。橋下の言う「反対派はただ既得権益を守りたいだけだ」という宣伝が、若者や壮年層を中心に、一定浸透しているからではないか。もちろん、これらの若者や壮年層の全てが橋下・維新になびいている訳ではありません。私の勤めているようなワーキングプアの「ド底辺企業」には、橋下の事を「物言いが偉そうだ」「しょせんは富裕層や金持ちの事しか考えていない」と、嫌っている人間も決して少なくはありません。でも、それらのワーキングプアの人たちは、日々の生活を維持するだけで精一杯で、とても投票に行ったり運動に参加したりするような余裕はありません。日曜日も仕事だし、普段投票に行かないので、期日前投票の制度がある事も知らないし、たとえ知ったとしても、遠くの投票会場まで行く時間や金もない。
 その中で、ワーキングプアよりも少し恵まれた中流下層の人たち、投票にも行けて運動にも参加出来る余裕のある人たちが、「橋下さんなら何とかしてくれるだろう」と、橋下や維新のような政治家になびいて行っているのではないか。
 私に言わせれば、橋下・維新なんて、「お役所利権がカジノ利権にすり替わっただけ」「今までの田中角栄や小沢一郎みたいなゼネコン族議員に代わって、ホリエモンやワタミみたいな民営化・競争至上主義の成り金出身の政治家が猛威を振るうようになっただけ」でしかないのですが。
 確かに、自民党の都構想批判ビラの出来栄えは素晴らしいし、共産党だけでなく自民党も橋下や維新のデタラメさに気が付く様になったのは良い事ですが、そこにばかりあぐらをかいて油断していたら、足元をすくわれる結果になるのではないでしょうか。今度の住民投票は、今まで選挙や投票には行かなかった若者や壮年層の票を、いかに多く獲得できるかが、勝敗の分かれ道になると思います。
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自民党の都構想批判ビラが凄い!

2015年05月08日 06時40分41秒 | 反ハシズム・弱い者虐め


 自民党の都構想批判ビラ(自民党市議団機関紙「自民市民」緊急号外)が、非常に分かりやすいし、読みやすいです。共産党など他党のビラも含め、私の知っているビラの中で、これが一番すぐれています。

 なぜなら、何よりも文字数が少ない。都構想みたいな政治的な事を説明しようとすると、いくら短い文章で分かりやすく説明しようとしても、どうしても長くなってしまいます。私のブログ記事なぞもそうで、書いた後で、「そんな記事で、果たしてウチの職場のバイトが読んでくれるかなあ?」と、後悔する事も一度や二度ではありません。実際に、「お前のブログの文章は長すぎる」と指摘された事も、過去に何度かありました。

 それと比べると、このビラの読みやすい事。まず「自民市民」のタイトルが上部にある表(おもて)面(上記参照)では、まず都構想に反対しなければならない理由を3つ掲げているのですが、いずれも「大損!」「大うそ!」「大混乱!」と、一言で言い切ってしまっています。小泉構造改革や今回の都構想住民投票に見られる「ワンフレーズ・ポリティクス」や「劇場政治」の手法に対して、最近は批判的に取り上げられる事が多いし、その批判の内容も尤(もっと)もなのですが、それでも、分かりにくいよりは、分かりやすい方がはるかに良い。特に大阪なんて、それでなくとも「せっかち」で「がめつい」人間が多いのですから、共産党のビラみたいに、「くらし切り捨てカジノなどムダな大型開発に」とか、「一人の「指揮官」でやりたい放題」なんて、ダラダラ書くよりも、このように小見出しは「大損!」「大うそ!」「大混乱!」と一言で済ませ、詳しい事は本文で書くようにした方が、はるかに目立つし、忙しい中でも「立ち止まって少し読んでみようか」という気になります。



 そして、裏面(同じく上記参照)には、表面には書ききれなかった事がもう少し詳しく書かれています。こちらはさすがに、表面よりは文章の字数が多くなっていますが、それでも、箇条書きや地図も使って、極力、文字数を少なくして、画像を中心にして訴求効果を狙っている事が分かります。特に右上の、特別区の区割りのいい加減さの説明なぞ、私が前回の記事の中で、湾岸区における津波避難の困難さも例にあげて、クドクドと説明した事を、わずかこれだけのスペースと字数で言い切ってしまっているところなぞ、正に「凄い!」と思います。

 このビラは、昨日、仕事帰りにたまたま遭遇した自民党の街頭演説会でもらった物です。その時の街頭演説の様子や、それに対する私の感想などは、また次のブログ更新で書いていきたいと思います。まずは、この分かりやすい都構想批判ビラについてのお知らせでした。しかし、私が自民党のビラを褒めるなんて、我ながら思ってもみませんでした。最近では、安倍晋三の顔を見ただけでムカつく事が多くなりましたが、それでも、たとえ相手が何党であろうと、良い物は良いです。
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素人でもすぐに分かる都構想のウソ

2015年05月06日 17時43分44秒 | 反ハシズム・弱い者虐め
 今、大阪市内では、5月17日の特別区設置住民投票に向けて、投票公報が全世帯に配布されています。「投票公報」とは聞きなれない言葉ですが、選挙における選挙公報に相当するものです。大阪市民でない人も大阪市選挙管理委員会のHPで観る事ができます。都構想(特別区設置=大阪市の廃止・分割)賛成派、反対派の双方の意見が掲載されているので、大阪市民もそうでない方も、是非観て下さい。
 ここでは、その大阪都構想(特別区設置=大阪市の廃止・分割)賛成派自身が作った投票公報や特別区設置協定書を基に、そのデタラメやウソを暴いていく事にします。今や、これらの投票公報や協定書そのものが「ネタの宝庫」「突っ込みどころ満載」と言っても良いくらいです。何せ、行政にはまったく素人の私が少し観ただけでも、おかしな点が一杯目につくのですから。



 まず、上記の都構想賛成派の投票公報から。
 相変わらず「二重行政のムダ」とか「役所による税金のムダ遣い」を言い募り、「特別区の設置で仕事の役割分担」で全てが解消するかのように宣伝しています。
 でも、そこに書かれている「りんくうタワーゲートビルとWTC」「りんくうとコスモスクエア」などの「二重行政のムダ」が、実は二重行政でも何でもなく、国がそれぞれバブルの時期に府や市に押し付けた政策の誤りである事は、反対派が同じ投票公報の中でも述べている通りです。つまり、これは二重行政という「制度」に原因があるのではなく、国の「政策」が誤っていたからこそ起こったムダなのです。仮に、都構想実施で制度が変わったとしても、政策の誤りが改まらない限り、また何度でも同じ過ちを繰り返す事になります。(上記のA参照)
 そして、「進まない改革」の例として、「地下鉄、市バス、ゴミ収集の民営化」の行き詰まりを挙げています。しかし、それらもすべて、「政策」が稚拙だったから起こったことで、二重行政とは何の関係もありません。仮に二重行政がなくなったとしても、政策がまずければ何度でも行き詰まります。それだけの事です。(上記のB参照)

 また、「住民の声が届かない役所」として、「人口約270万人の大阪市に選挙で選ばれるのはたった一人」「同じような人口規模の京都府では、26人の市町村長が選挙で選ばれています」と、自分の市長としての無能を棚に上げて、それをさも「自治体の規模が大きすぎるからだ」と言わんばかりの居直り発言に終始しています。しかし、これも、「では、大阪市よりも人口の多い横浜市の市長は一体どうなるのか?」と考えれば、賛成派の言い分がいかにデタラメかすぐに分かります。
 それでも、まだしも大阪や東京の場合は、都道府県とその都道府県庁所在地の名前が同じなので、市の名前が地図上から消えてなくなっても大した事がないように感じるかも知れません。しかし、これを神戸や名古屋に置き換えて考えて見れば、「神戸がある為に兵庫県知事としての仕事が出来ない、神戸なんて邪魔だから地図上から抹消してしまえ!」という理屈が、いかに自分勝手な物であるかが、よく分かるでしょう。
 そうして、「大阪市を無くして特別区に置き換える」「区長は選挙で選ばれるから住民の声が役所に届くようになる」と、賛成派は言います。しかし、いくら選挙で区長を選んだところで、権限も財源もない「府や都の下請け」区長に一体何が出来ると言うのでしょう。これがいかにデタラメな話か、落ち着いて少し考えれば誰でも分かります(上図のC参照)。

 それでも、賛成派はまだシラを切り通そうとします。今までのウソに更に付け加え、「都構想で4000億円以上ものお金が浮く」、しかもそれを「大阪市大都市局から発表された」と、行政機関まで動員して有権者を欺こうとしています。市民の税金によって支えられ、政治的には公正・中立であるべき行政の長が、一方的に賛成派に肩入れしているのです。もはや、ここまで来れば、もうフィリピンやミャンマーあたりの独裁国家の選挙と変わらないではないですか。
 実際に浮くお金は4000億円どころか1億円にしか過ぎず、逆に新区庁舎建設などで600億円以上も余分なお金がかかる事も、既に当の橋下市長自身が過去に法定協議会の中で白状し、反対派が何度も批判しているにも関わらず。(上図のD参照)
 しかも、ご丁寧にも、試算根拠の一切ない財政収支見通しグラフまで載せて、「大阪市が発表している公の数字です」と強調までして。本当にそう思うなら、こんな「大阪市」や「大都市局」がどうたらこうたら何て書いて、自分の都合の良い時だけ「お上=役所の権威」で煙に巻こうなんてせず、きちんと試算根拠を載せるべきです。(上図のE参照)



 そのくせ、特別区設置協定書の方では、ものすごく及び腰な書き方をしています。
 「よくある質問」のページで、「特別区になっても住民サービスは維持されるの?」という問いに対して、「現在の大阪市の住民サービスは維持されることとしています」なぞと、持って回った書き方をしているのですから。本当に住民サービスが維持されるなら、ちゃんと「維持される」と書けば良いのに。なぜ、こんな奥歯の物のはさまったような、持って回った書き方しか出来ないのか(上記参照)。投票公報には、「お上の権威」をカサに来たような、断定的な表現が随所に出てくるのに。
 これでは、投票公報なんて住民投票が終わったらみんな読まなくなるが、協定書の方は後々まで証拠として残るから、もし、行政サービスが維持されなくなって、税金や保険料が大幅値上げされ保育所が大幅に減らされても、「あの時は維持しようとしたが、やはり出来なくなった」「しかし、これも時代の流れだ」「住民投票で賛成したお前ら市民にも責任がある」と、今から逃げを打っているのではないかと、勘繰られても仕方ないでしょう。

 そもそも、都構想の区割りからして、デタラメそのものじゃないですか。
 前回のブログ記事でも述べたように、住民投票の賛成多数で協定書が可決されてしまえば、2017年の大阪市廃止後は、それまでの大阪市域は、中央区、北区、東区、南区、湾岸区の5つの特別区に分割されます。
 その中で、たとえば津波対策で言えば、防潮堤建設などの土木事業は大阪都(正式に認可されるまでは大阪府)が、防災教育や避難計画の策定などの、住民生活にとって身近な仕事は特別区が担う事になります。
 ところが、ここで湾岸区を例にとると、区域の全域が海抜ゼロメートル地帯で、津波避難地域に指定されているような現状の中で、今の西淀川区の住民は、同じ湾岸区の区役所(今の港区役所の場所に新たに造られるそうです)に行くのでさえも、一旦区域外に出なければならなくなります。今の大正区に至っては、周囲の河川を船舶が航行する関係で、川には高架橋しかかける事ができず、橋の数も制限されています。今でも渡し船がバスと並んで市民の重要な足となっているのです。そんな状況の中で、一体どんな防災教育や避難対策に取り組めると言うのでしょう。これでは逃げる事さえ無理です。(協定書に記載の下記地図参照)



 同じ事は他の特別区でも言えます。東区は区域を南北に縦断する交通路は今までバスが一本あるだけでした。最近になってようやく地下鉄今里筋線が開通しましたが、ご他聞にもれず赤字路線です。地下鉄路線が、通勤・通学などの実際の人の流れと全然一致していませんから、それも当然です。南区に至っては、住之江公園から平野区の出戸に向かうバス路線一本しか、区域内を東西に移動する手段がありません。
 それもこれも、地域のつながりや実情を無視して、人口や財政状況などの数合わせだけ、いわば橋下市長や行政サイドの都合だけで、一方的に特別区の区割りを決めたからではないですか。そんな中で、「今までの区役所も特別区の支所として残す」と言われても、果たしてどこまで信用できるものやら。恐らく、住民投票のほとぼりが冷めた何年か後には、何だかんだ理屈をつけて、今の銀行のATM出張所みたいに、府(都)知事の一存で支所も廃止されてしまうでしょう。



 特別区の区割りがいかに現状からかけ離れているか。それが協定書の上記の「よくある質問」にも現れています。
 今の「大阪市淀川区十三本町」が、大阪市廃止のあかつきには「大阪府北区淀川十三本町」になるのだそうです。うちの職場読者のアルバイトの例で言うと、今の「大阪市西成区旭×丁目」は、「大阪府中央区西成旭×丁目」になります。「大阪市」が消えても、住所表記の長ったらしさは変わらない上に、現に今もある大阪市中央区とごっちゃになって、余計にゴチャゴチャになってしまうようなw。なぜ、ここまでして、それまでの区名を残さないといけないのでしょうか。それは取りも直さず、新しい特別区の区割りが、現状の住民生活とまったくかけ離れていて、到底、住所表記としては使えない代物だからではないですか。

 少なくとも、今までも何度か行われた住所変更の際には、こんな事は起こりませんでした。それは、たとえば、今も阪堺線の電停名に名ごりを留める西成区の旧町名「今船」が地図上から消えても、それに代わる現町名「天下茶屋北」で、「自分は一体どこに住んでいるか?」「一体どこの住民か?」という「地域の一体感」を保つ事ができたからです。
 ところが、今度の特別区はどうでしょう。今度の住民投票で、賛成が反対票を1票でも上回るような事になれば、2017年4月1日からは、自分はもはや大阪市民ですらなくなり、橋下市長の思い付きから生まれた「湾岸っ子」でしかなくなるのです。住之江区民が「湾岸っ子」と「南っ子」に勝手に分断されるのです。津波が来ても、頼りない特別区長の下で、どこに逃げたら良いかも分からず、溺(おぼ)れ死ぬ事になるのです。

 あの東日本大震災の時も、それまで陸前高田市や大船渡市として立派に自治体として機能していた所でさえも、津波の後は跡形もなくなり、いまだに復興が進まないのが現状です。福島原発周辺に至っては、いまだに放射能に汚染され、帰るに帰れない状態が続いています。今まで地域のつながりがあった所でさえ、このように、なかなか復興が進まないのに、橋下みたいな事をしてしまったら、もう取り返しがつかない事になります。こんなデタラメな都構想は、一刻も早く葬ってしまう他ありません。そして、橋下市長のような詐欺師も、一刻も早く退陣させなければなりません。

 最後にもう一つ。デタラメなのは橋下だけでなく、その支持者の一部にいる狂信的な人々もです。
 前回のブログ記事でも述べた、都構想のデタラメ反対では自民党も共産党と共同歩調を取っている事を、ツイッターでつぶやいたら、早速、その狂信的なシンパたちが、「自民党は既得権益を奪われるのを嫌さに、共産党と野合しているのに過ぎない」と、過去の自民党政治献金パーティーの例をリツイート(返信)してきました。そのくせ、そのシンパたちは、また別の所では、「大阪の自民党は共産党とも野合している、自民党本部はそんな事を許して良いのか」と、自民党を叱咤(しった)激励しているのですから、お里が知れます。
 ダーティーなのは自民党だけでなく、橋下や「維新の会」もそうでしょうが。パーティー券あっせん疑惑や、思想調査の強要や、セクハラ公募区長にパワハラ教育長から、上西小百合や「巻き舌秘書」の不祥事まで含め。そもそも、橋下や「維新の会」自体が、元は自民党でした。それが、余りに夜郎自大の勝手放題を繰り返した為に、かつては橋下を支持した大阪の自民党からもすっかり愛想を尽かされて、今や憲法改正で安倍政権に直接すり寄る事で、大阪都構想を実現するしか、橋下には生き残る術がなくなってしまったのでしょうが。全ては自業自得。ざまあみろ。
 結局、これらの人たちは、本当は政治献金の事なぞどうでも良くて、「橋下NO!」の協同を恐れているだけなのです。こんな離間策に絡み取られてしまっては、橋下の思う壺です。少なくとも今の私にとっては、安倍や橋下なんかと比べたら、たとえ過去に多少ダーティーな事があったとしても、橋下のウソやファシズムと闘う人は全て仲間だと思っています。
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