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アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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死滅するアマゾン

2018年08月29日 17時23分21秒 | 職場人権レポートVol.3

先日、知人から赤旗記事のコピーを戴きました。この夏、同紙に掲載された「資本主義の病巣 君臨するアマゾン」全11回の連載記事です。ネットではその全てを見れないので、知人にコピーを頼んでいたのです。何故、この記事を入手しようと思ったのか?それは、アマゾンが通販大手の外資でありながら、その実態がウチの会社と余りにも酷似しているからです。

連載記事は神奈川県にあるアマゾン小田原物流センターの労働実態から始まります。関東・東海の数拠点を統合して出来た同センターは5階建てで、東京ドーム4個分を超す広さがあります。そこで起こっている事は次の3点に集約されます。

第1は休憩時間の削減。稼働当初は1時間の昼休みとは別に30分の中休みがありました。ところが、やがて昼休みは45分間、中休みも15分に短縮されます。たった15分の中休みでは、作業場から遠く離れた休憩室に行って戻ってくるだけで休憩時間の大半が失われてしまいます。これでは全然休憩できません。
第2は過酷な労働環境。エアコン経費節減の為に、構内の空調が余り効きません。蒸し風呂状態の中で、重い荷物を運んで構内をひっきりなしに行き来させられるものだがら、熱中症で倒れる労働者が続出します。
第3は低すぎる賃金。世界企業のアマゾンで、過酷な労働を強いられているのに、労働者の時給は神奈川県の最低賃金ギリギリの900円台。おまけに短期バイトの時給の方が長期バイトよりもはるかに高いのです。
この3点の問題点は、それぞれ単独で起こっている問題ではなく、互いに密接に結びついています。その背景にあるのは、アマゾンの非人間的な経営戦略です。

ネット掲示板「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)にはアマゾン小田原センターのスレッド(専用掲示板)があり、そこには次の様な書き込みが。「倉庫で人死んだらしいね」「夜勤の20代前半」「最近休憩も減らされて勤務きつかったからな」「会社の体質が『事件になるまではほったらかし』だからこうなる。熱中症対策もバタバタ倒れてから」「最後にピック(商品採集)してから20分後に発見された」「猛烈暑い。熱中症で1日に何人も倒れるのが普通です。一年通しても夏・夏・夏・春です」「まだ4月にも入ってないのに暑すぎ」「中2階みたいなところ36度まで上がるらしいぞ」

私がかつて働いていた冷蔵品の物流センターも、熱中症こそ無かったものの、短い休憩や過酷な勤務、低賃金という点ではアマゾンと同じでした。午前10時に最初(1便)の積み込みを終わらさなければならないので、7時の始業から10時まで、ひたすら商品の仕分けと搬送に追われていました。その後、10時半の午後作業開始までの30分間で昼飯を掻き込みます。朝10時台にもう昼飯ですよ。昼飯は会社が注文した仕出し弁当でしたが、まるで豚の餌みたいな弁当でした。

10時半から13時半までが2便の商品仕分けと搬送で、13時半から14時まで30分の休憩。当時は1時間の休憩を前後2回に分けて取っていました。その後、14時から3便の商品仕分けに入ります。その後半30分の休憩も、2便の作業が長引けば削られます。どんなに作業が遅れていても、14時から3便の商品が容赦なく納品されて来るのですから。たった時給890円前後の時給で、ここまで酷使されていたのです。もう10年近く前の事なので、詳しい勤務シフトは覚えていませんが、大体そんな感じでした。そこで、私が怒って個人加盟の労働組合に単独加入したのです。

現在勤務している冷蔵の物流センターも、状況は似たようなものです。確かに、低いながらも時給は900円以上になり、食堂でまともに飯が食え、休憩も1時間きっちり取れるようにはなりました。でも、朝7時に出勤しても事務所には誰もいない。下手すれば現場にも社員がいない時がある。人は大勢いても全部、配送部門のドライバーや夜勤者、他社の派遣社員ばかりです。そんな中で、誰か病気や怪我で倒れても、誰が対応できます?「労働者が熱中症で倒れてから20分後にようやく発見された」アマゾン小田原センターの労働実態は、我々にとっても決して他人事ではありません。

 

私の勤務先では、短期バイトの求人でも「涼しい物流センター」と謳っている程ですから、仕事場で熱中症で倒れる事はありません。でも、その代わりに夏場は外気温との差が30度位に広がります。こんな環境で働いていたら確実に風邪ひきます。摂氏0度近い環境で作業しなければならない畜産庫は、もっと悲惨です。外気温との差が40度近くにもなります。畜産庫のバイトは体が冷え切っているので、夏場でも防寒着を着たまま休憩します。これでは、いつ心臓病や脳卒中で倒れても、おかしくありません。

アマゾンの物流センターで働く労働者はピラミッド型の三層構造になっています。最も身分が高いのが日本法人アマゾンジャパンの社員ですが、この人達は現場にはほとんど出て来ません。代わって現場作業を指揮するのが一次請負業者の日本通運や、日通撤退の後を引き継いだ福岡市の人材派遣会社ワールドインテック。その下で実際に現場作業に携わっているのが、二次請負業者のファイズ(大阪市)、エヌエス・ジャパン(兵庫県尼崎市)、エイブル・スタッフ(神戸市)、ワールドスタッフィング(福岡市)等の派遣会社。その請負・派遣会社の中でも正社員と非正規社員の区別があります。

これでは江戸時代の士・農・工・商・エタ・と同じです。あるいは、山谷や釜ヶ崎の日雇い人夫や原発ジプシーと同じです。これらの業種も、何層もの下請け構造に分かれ、下に行く程、上の奴らに賃金をピンハネされた上、より危険な作業に従事させられる羽目になります。それで怪我しても「アマゾンの社員でないから責任持てない」で終わりです。最下層の労働者の時給は最賃ギリギリの900円台。ところが期間限定でかき集められた派遣社員の時給は2千円。何故、素人の時給が2千円なのに、ベテランのバイトは時給900円台なのか?

しかも、アマゾンでは、素人にもベテランにも過酷な作業ノルマが課されます。その日の商品の採集リストや収納場所が携帯端末に表示され、一品当たりの作業時間まで指示されます。集めた商品のバーコードをスキャンすれば次の商品集めです。配属初日の新人にもベテランの75%のノルマが課されます。未達成者はクビです。そんな中では、丁寧な荷扱いなぞ無理です。商品をポイポイ放り投げなければノルマはこなせません。

私が一時期ダブルワークで働いていたヤマト運輸の物流センターもそんな感じでした。ノルマこそ無かったものの、宅急便で出荷するアマゾンの通販商品が土石流みたいに次々と仕分けレーンに押し寄せて来ていました。研修で教わったOTN(音を立てない荷扱い)なぞやっていたら、直ぐに仕分けレーンが商品の山で埋まってしまいます。ここで働いていたベトナム人バイトは、まるで奴隷の様に扱われていました。

 

アマゾン小田原センターと同じ職場の三層構造は私の現勤務先にもあります。まず最上段にスーパーの社員・パートがいて、その下に一次請負業者のA社、その更に下に二次請負業者で私の勤務先のB社、という三層構造になっています。スーパーの社員・パートは食堂や休憩室で見かけるのみで、仕事場にはほとんど出て来ません。その下のA社が物流センターの予算執行権を握っており、備品の管理・発注も彼等が行なっています。B社はその下で構内作業や配送業務に携わり、スーパーからA社を通して作業手数料をもらうという関係になっています。B社にも社員とバイトがいます。私はそこのバイト(契約社員)です。

赤旗記事の内容と違うのは、その更に下に、B社系列や他社の派遣社員、他社の配送業者が控えている事です。派遣社員は構内作業の穴埋めという位置付けですが、一部のレギュラーメンバーはB社の契約社員と同等の作業を担っています。彼等が第4階層を形成しています。彼等には構内作業計画の策定権限や福利厚生(社会保険や交通費支給等)はありませんが、時給は彼等の方が高かったりします。その更に下に、第5階層とも言うべきベトナム人留学生バイトがいます。身分は第4階層と同じ派遣社員ですが、就業可能な業種や時間を制限され、言葉も通じない異国で働かされている彼等は、いわば最下層の労働者であると言えます。

以前、商品仕分け作業で使う看板(背中にラベル入れのポケットが付いた店名表示板)を、私が折角使い勝手の良い形に改良したのに、社員のノブ太(仮名)がまた元の形に戻してしまった事がありました。勝手に備品を改良してA社の機嫌を損ねる事を恐れたからですが、別にA社に迷惑かけた訳ではないのに、何故そこまで上の顔色を伺わなければならないのか疑問でした。今、その理由が分かりました。我が社にはその程度の権限すら無いのです。これでは業務改善も労働条件向上も図れる訳がありません。

アマゾンに搾取されているのは同社の正社員も同じです。アマゾンでは正社員も相対評価でランク分けされ、必ず一定割合の社員が退職勧奨に遭う様に仕向けられます。相対評価なので、どんなに頑張っても蹴落とされる様になっているのです。ダメ社員の烙印を押された社員には、PIP(業務改善計画)に沿った研修が課されます。しかし実際は、研修とは名ばかりの退職勧奨です。嫌がらせみたいな課題を与えられた社員が次々と退職に追い込まれて行きます。

アマゾンでは新卒採用はせず中途採用で社員を募集するのだそうです。中途採用で即戦力の人材を集める事で新卒社員に施す教育コストを省くのだとか。社員を駒としか見ず、人を育てるという発想がないので、ダメ社員をひたすらふるい落とそうとするのでしょう。その社員を採用しながら、まともに教育しなかった会社の責任を棚上げして。

じゃあ、私の職場はどうか?スーパーやA社の事は分からないので、ここでは私の勤めるB社について書きます。B社ではPIPの様なシステムはおそらく無いでしょう。在れば、こんなダラけた職場にはなっていません。もっとギスギスした職場になっています。生き馬の目を抜く様な熾烈な社内競争は無い代わりに、積極的な人材登用や社内教育も無い。端的に言えば放ったらかし。それで使えない社員は飼い殺しにして、窓際族として塩漬けに。但し、社員を駒としか見ない点はアマゾンと何ら変わらない。昼勤の社員の勤務時間は、朝8時から夜19時位までにも及びます。

しかも、1つの事業所に副所長が3人もいながら、その下には主任もチーフもおらず、2人の平社員で昼の現場を回さなければなりません。こんな勤務で自己研鑽なぞ図れる訳ありません。私なら絶対に文句言っています。何故、平社員2人だけで現場を回さなければならないのか?そのくせ何故、副所長が3人もいるのか?同じ5人で回すにしても、普通は現場に4名配置し、副所長は1人にするものです。所長もいるのだから。現場の平社員も平社員です。何故、それ位の事すら言えないのか?飼い殺しにされてしまっているからです。だから、職場の矛盾にも不感症になってしまっているのです。

アマゾンに搾取されているのは労働者だけではありません。ネット通販で店舗を持たず世界中で24時間営業できるアマゾンは、他社や他産業も席巻し、次々と自社の傘下に収めて来ました。アマゾンの買収を拒んだ米国のベビー用品企業クイッドシーに赤字覚悟で紙おむつ3割引の安売り攻勢を仕掛け、同社を強引に傘下に組込み、大手玩具メーカーのトイザラスも破産に追い込みました。

宅配業者にも圧力を掛け、ヤマト運輸に法外な値引きを押し付け、ヤマトの宅配ドライバーを過労運転に追い込んだ末に、ヤマトから値引きを拒否された事がニュースになりました。

書籍販売でも、アマゾンは再販価格を無視した不当な安売り競争を仕掛け、中小の出版社や書店を次々と廃業に追い込んでます。本の定価は出版社と取次(卸売業者)の話し合いで決まります。これが再販価格です。完全な市場価格にせず再販価格を維持する事で、中小出版社でも本が出せる様にしているのです。ところが、アマゾンの様な不当廉売を認めてしまうと、「表現・出版の自由も金次第」という事になってしまいます。

それだけではありません。アマゾンの本社は米国ワシントン州のシアトルにあります。ワシントン州には法人税が無く州税も安いからです。そして、ネット通販で店舗を持たないのを良い事に、物流センターも子会社の所有にして、法人税の支払いを逃れて来たのです。

アマゾンの電子書籍キンドルを製造している中国の工場では、派遣社員は月100時間以上もの残業を強いられ、連続14日間ぶっ通しで働かされ続けているそうです。これは中国の労働法にも違反した明白な人権侵害ですが、中国政府は外国資本と癒着し目をつむっています。表向き人権問題で中国を批判している米国も、資本家の儲けの為には共産党独裁の中国と裏で手を握っているのです。

アマゾン物流センターでの過酷な勤務は、既に国際問題になっています。英国の物流センターにバイトに紛れて潜入取材した記者は、動作を監視カメラで常時監視され、1時間に300個もの商品を仕分けしなければなりませんでした。過密労働で、足は棒の様になり腰もパンパンになります。携帯端末を使って商品の仕分け・補充をするのですが、端末の電源を入れた途端に、まるで自分が端末の指令で動くロボットの様になった様だと、くだんの記者は述懐していました。正に「チャップリンのモダンタイムス」「現代のアウシュビッツ強制収容所」です。

 

この記事を読んで、私は逆に確信しました。これは「君臨するアマゾン」ではなく「死滅するアマゾン」だと。アマゾンの物流センターでは、私物は一切持ち込み禁止です。労働者は出退勤のたびにゲートで金属探知機にかけられ、携帯電話なぞ所持しようものなら、データを抜き取られた上、一週間没収されます。労働者をはなからスパイ扱いして、奴隷のようにこき使う。そんな中では、創意工夫なぞ生まれる訳がありません。これなら、たとえ幾ら低賃金のダラケタ職場でも、我が社の方がはるかにマシです。

しかし、労働者も負けてはいません。そんな地獄のようなアマゾンの職場でも、労働者は続々と闘いに立ち上がりつつあります。ドイツやスペインの労働者は労働協約の締結を求めストライキに入りました。市民の中にも、労働者の闘いに呼応し、アマゾンの税逃れを追及する動きが広がっています。世界を股にかけるアマゾンは、労働者の闘いもまた国際規模に押し広げました。日本も決してその例外ではありません。我々は奴隷ではありません。

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子どもは親の操り人形ではない

2018年08月22日 17時39分26秒 | 映画・文化批評

 

「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」(日本国憲法第13条)

「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」(同25条)

昨夜放送の「ケンカツ(健康で文化的な最低限度の生活)」、観ました?区役所で生活保護を担当する新米ケースワーカーの頑張りを描いた連続テレビドラマですが、昨日の回はいつもの貧困問題に加え、児童虐待の問題も取り上げていて、「毒親」を抱える私にとっても、非常に身につまされる話でした。

島岡光(しまおか・こう)という、うつ病の若者が、区役所に生活保護申請に訪れますが、扶養照会を頑なに拒否します。扶養照会とは、扶養意思や経済力の有無を申請者の家族に問い合わせ、有りと判断されればそちらを優先する手続きの事です。光の父である島岡雷(しまおか・あずま)は総合病院の院長で、光を扶養する意思も示すのですが、光は父親と会う事さえ頑なに拒否し、その理由も言おうとはしません。

しかし、そんな事で生活保護受給を認めていたら、どんどん保護費が膨らみ、不正受給が幅を利かすことになると、業を煮やした生活保護課の係長・京極は、部下の新人ケースワーカー・義経えみるに扶養照会を強行させます。扶養照会で光が保護申請した事を知った雷は、区役所を訪れ、義経達に「今後は自分が息子の面倒を見る。これから息子と会って話をする」と言います。それを受けて、義経が光に、今から父親がそちらに向かう事を知らせますが、光は親父から逃れようと、アパートを逃げ出し駅で投身自殺を図ります。

幸い光は一命を取りとめ、病院に入院して怪我の治療を受ける事になりますが、オムツ交換の際に暴れて手がつけられなくなります。実は光は子供の頃に父親の雷から性的虐待を受けていて、それがトラウマとなってPTSDを発症していたのです。

それを聞いた京極係長は、扶養照会を強行した事を反省し、今後は光の立場に立った自立支援をする事を誓います。しかし、その直後に、父親の雷に息子の入院先を突き止められてしまいます。雷は、自分の名前では面会を許可されないので、区役所訪問で手に入れた京極の名刺を悪用し、京極に成りすまして息子を無理やり連れ帰ろうとします。それを病院の婦長や義経・京極たちが寸での所で食い止め、島岡光を守り、保護受給につなげます。

 

このドラマの中でも、父親の雷が、事ある毎に「私達は親子なのだから」「親が息子に会いたがって何が悪い」と言っているのが目を惹きました。これは典型的な「共依存」の症状です。

「共依存」とは、子どもを親の言う通りにさせる事で、自分自身の不安を紛らわそうとする親と、それを不憫に思う子どもが、互いにもたれ合いの状態に陥り、そこから抜け出せなくなる状態です。こんな状態になれば、親子で共倒れするしかなくなります。

本当の親なら、たとえ子どもが自分と違う道を歩もうが、それで子どもが幸福になるなら、子どもの自立を応援するものです。ところが「共依存」の親は、子どもにも無理やり自分の価値観を押し付け、自分と同じ道を歩ませようとします。この手の親にとっては、子どもは自分の思い通りになる「操り人形」でしかないのです。それをゴマ化すために、「私達は親子なのだから(他人があれこれ口出しするな)」と、しきりに強調するのです。

だから、島岡雷は身分を偽ってまで、無理やり息子の光との面会を迫り、息子という「操り人形」を取り戻そうとしたのです。こんな物は「親子の愛情」なんかじゃない。「愛情を装った支配」だ。

今から思えば、私の父親もそうでした。まだ私が幼い頃は、父親に懐く私を可愛がってくれました。
ところが、反抗期になって私が父親の言いなりにならなくなると、途端に暴力を振るうようになりました。

「勉強を見てやる」と言って、少しでも答えを間違うと物差しで引っ叩かれた。
少しでも権利主張すると、いきなりアカ呼ばわりし、ド突かれた。高校の部活や読んでいる本の内容まで干渉して来て、友達からの電話も取り次ごうとしなかった。
私の生協への就職が決まってからも、自分の口から言わず母親に言わせる形で、執拗に教員採用試験の受験を迫り、勝手に先走って校長との面接を設定し、私にすっぽかされて「よくもワシの面を汚したな」と…。

私は親父の体面を取り繕う為に生きているのではない。私の人生は親父の所有物ではない。私だけの物だ。社会人となり、生協に就職して、ようやく親の干渉も止みました。ところが、兄や妹が結婚を機に実家を出て、私も生協を辞めて非正規雇用となり、数年前に母親も亡くなり、実家には私と親父しか居ないようになってから、再び親父の「干渉癖」がもたげる様になって来ました。

「いつまでも親のスネかじってないで実家を出ろ」と言いながら、いざ一人暮らしを始めようとした途端に「何も今さら実家を出る事はないじゃないか。そんな事する位なら、何故もっと早く実家を出なかったのか」と泣きつく始末。
早かろうが遅かろうが、親父の言う通りしているんだから、それで良いじゃないか。「出ろ」と言ったり「出るな」と言ったり、一体どっちなんだ?

「いつまでもお前の夕食を作れない」と言うから、折角、外で食べて来るようにしたのに、今度は「冷蔵庫の食材が余るから家で食べて欲しい」と。母親が亡くなった後、「今後は各自外で夕食を済ますようにしよう」と私が提案しても、「いやワシが作るから」と頑なに言い張ったくせに。それを問い詰めたら「それが親父と言う物だ」。そんなの只のワガママじゃないか。

その挙句に、「年収200万では嫁の来てが無いから、資産も釣書の収入欄に計上しろ」だの、婚活するのは親父ではなく私で、釣書の書式も縦長の写真を掲載する事になっているのに、「(親父を真ん中に家族が周囲を取り囲んでいる横長の)この写真を載せろ」と、支離滅裂な事を言い出した末に、「そんなにわしの言う事が聞けないのなら、もう勝手にしろ!」と逆切れ…。

しかし、昔から家族は、こんないびつな物だったのだろうか?私が思うに、このゆがみは、明治以降の近代日本の歴史の中で、意図的に作られて来たように思います。

ケンカツの中の島岡雷や私の親父が、二言目には世間体や体面ばかり気にして、子どもの生活保護受給や非正規雇用や未婚を恥じる。この「恥の文化」は、昔の封建社会の中でも、武家社会に特有の価値観です。だから、武士はやたら体面にこだわり、敵討ちや切腹をする人が後を絶ちませんでした。

しかし、武士なんて、当時約3千万だった江戸時代の日本の人口の中で、約1割位しかいませんでした。残り9割の庶民は、士農工商の身分差別に縛られながらも、もっとフランクに生きていました。敵討ちや切腹に走る人なぞいませんでした。「宵越の金は持たねえ」が身上で、今みたいにあくせく働いたりなぞしませんでした。

ところが、明治維新で武家出身の政治家が政治の実権を握り(「西郷どん」も所詮はその片割れ)、日本が「欧米に追いつけ追い越せ」と富国強兵政策をとる中で、家族が国家による国民支配に利用され、隣組(今の町内会や自治会)が支配機構の末端に組み込まれて行きます。回覧板はその名残りです。

これが、今に続く女性差別やLGBT(レズ・ゲイ等の性的少数者)に対する差別の源です。自民党や右翼が、事ある毎に「社会秩序」や「家族の絆」の大切さを説き、家族の扶養義務を社会保障切り捨ての口実にするのも、家族を支配機構の末端に組み込みたいからです。
本当に家族や国民の事を思うなら、その暮らしを破壊する消費税値上げや過労死促進法案(いわゆる「働き方改革」法案)、福祉削減を進めるはずがありません。

とこれが、島岡雷やウチの親父は、自分がなまじっか総合病院の院長や地方公務員上級職に上り詰める事が出来たばっかりに、上から目線でしか物を考える事が出来ないのです。自分が出世できたのも、下積みの人達の苦労や犠牲があり、その上で、たまたま時代の流れに乗れただけなのに。

 

しかし、たとえそんな親父であっても、私はそれを許す事が出来るだろうか?
私はよく真面目で几帳面だと言われます。几帳面過ぎて融通が利かないと言われた事もあります。これも、今から思えば「毒親育ち」のせいかも知れません。
世の中の不正や偽善を許せず、それに過敏に反応してしまうような所があります。一種の完璧主義なのかも知れません。

このドラマでは一方で、家族間のもつれから、離婚や離縁に至った生活保護受給者も登場します。今回の島岡雷と同じ様に自身に問題を抱えた人達が、自分の弱みをまだ克服できない中でも、次第に家族とよりを取り戻しつつある姿も、同時並行で登場します。

それが、元生活保護受給者・阿久沢の娘・真理や、水原悟の母・律子です。水原律子が、担当のケースワーカーに頼んで、悟に子ども時代のホームランボールを届けてもらい、悟から「まだ会いたくないけど」と返事の手紙に書かれながらも、孫の写真が同封されて送られ来た場面には私もホロリと来ました。

映画「万引き家族」が国際的に高く評価されたのも、徒らにハッピーエンドで終わらせなかったからでしょう。万引きで生計を立てている家族が、虐待された子どもを拾い、自分の家族として育てて行く事になった。そこだけを切り取れば、貧乏家族の美談だけで終わってしまいます。

ところが一方では、この「万引き家族」自体が偽装家族で、死んだ肉親の年金に寄生し、亡くなった老婆を地中に埋め、怪我した息子を置いて夜逃げを図るような家族だった。

それがバレて、息子(実はこの息子も幼い頃に父親に誘拐されて育てられて来た)と父親が別れる事になり、息子の乗ったバスを父親が追いかける場面では、たとえ不完全な父親でも、それでも、この子にとっては掛け替えのないお父さんだったのだな、と思いました。

昨年夏に実家を出てから、親父とはほとんど会っていません。今はもう、親父の葬式も出たくはありません。しかし、そんな私でも、「言いなりになるのでも、恨むのでもなく、ごく普通に付き合える日が、親父が亡くなるまでに来るのだろうか?」と、このドラマを観て考えさせられました。

人間を生産性向上や国威発揚の道具としか見ず、「普通である事」や「社会秩序」をやたら強調する、国会議員で極右の杉田水脈(すぎた・みお)と、その対極にある「異常」「無秩序」そのものでありながら、ある意味では普通の家族以上に家族愛に満ちた「万引き家族」。

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釜ヶ崎夏祭りの屋台バイキング

2018年08月17日 00時21分17秒 | なにわB級グルメ探訪

 

大阪・西成の「あいりん地区」(旧称・釜ヶ崎)では、毎年夏のお盆の季節に夏祭りが開催されます。訳あって故郷を出てきた釜ヶ崎の人たちにも故郷を思い出し、盆踊りを楽しんでもらおうと、野宿者支援の団体の方たちが毎年開催してきた夏祭りです。今年で47回目になります。今年も8月12日から15日まで、釜ヶ崎の通称・三角公園(右上地図の赤い三角で囲まれた場所)で開催されました。

夏祭りの出し物の中心は中央ステージでの歌や踊りです。SHINGO★西成をはじめ、川口真由美や「まちゅこけ」、趙博(パギやん)などの錚々たるメンバーによるステージライブが毎年行われます。その隣のグラウンドや近くの施設でも、のど自慢大会やスイカ割り・つなひき大会、すもう大会、盆踊り、映画上映会、今年一年間に釜ヶ崎で亡くなった人を追悼する慰霊祭などが行われます。

夏祭りの詳しい内容については、以前書いた報告記事を参考にして下さい。今回は、その夏祭りの屋台グルメを紹介したいと思います。

 

夏祭り自体は朝10時ぐらいから夜22時ぐらいまで行われますが、その中で、夕方からは公園に屋台が出ます。夏祭り協賛団体の手で、カレーや焼きそばなどがふるまわれます。その屋台がどれもこれも安くて旨いのです。

その中でも特に人気なのが、上の牛すじカレーです。一般参加者は1食100円、ホームレスの人は無料で食べる事が出来ます。屋台が始まる前から長蛇の列で、毎年30分ほどで売り切れます。今年は私も列に並び、ようやく手に入れる事が出来ました。写真には写っていませんが、この後、スタッフの方が福神漬けをパラパラと上にかけてくれました。具も一杯入って、たったの100円!屋台で超絶一番人気の商品です。

牛すじカレーの屋台の上の看板にも注目。「特掃に登録しよう」とありますが、「特掃」とは一体何か?「高齢者特別清掃事業」の略です。釜ヶ崎の失業対策事業として大阪市が始めたものです。事務所で登録すれば、輪番制で地域内の清掃業務に就く事が出来ます。釜ヶ崎では、警備員みたいな服装を来た人が数人で、道端の雑草を刈り取りゴミを拾っている姿を見かける事がありますが、これが特掃です。日当は1日5400円ぐらいだったかな?決して高い日当ではありませんが、地域の人にとっては、かけがえのない現金収入です。現在は高齢者のみを対象にした失業対策事業として行われていますが、これを55歳以下の人も登録できるようにしようと運動が進められています。

 

次いで人気だったのが、上の「泉州の天ぷら」です。南大阪・泉州地域で取れた新鮮な魚や野菜を、その場で天ぷらに揚げてくれます。これも1食たったの100円!揚げる食材の順番によっては、かき揚げばかりになる事もありますが、たった100円なので、また並んで注文すれば、魚やしし唐もゲットする事が出来ます。

こちらも屋台の上の看板に注目!「泉州の天ぷら」と書かれた下に「100えん(カマ)」とあります。「100円」は分かりますが、「カマ」とは一体何でしょう?実は、釜ヶ崎夏祭りの屋台では、アルミ缶も通貨として通用するのです。1キロのアルミ缶を持ち寄れば200円の食べ物を買う事が出来ます。カマ(カマー)とは、そのアルミ缶通貨の呼び名です。1カマ(カマー)=1円なので、100円で100カマ(カマー)です。

 

牛すじカレーや泉州の天ぷらはすぐ売り切れになりますが、焼きそばやフランクフルトは150円と少し割高なせいか、比較的後まで買う事が出来ます。「割高」と言っても、たった150円。それでこのボリュームで、味も旨いのですから、かなりお得です。初詣の屋台では、とてもこんな値段で食べる事は出来ません。

 

他にビールやかき氷、そうめんやたこ焼きの屋台もありました。変わった所では、左のカオマンガイ(タイ風鶏めし)。ご飯の上にナンプラーという東南アジアの調味料や、すりおろし生姜のタレをかけてもらいます。私も、物珍しさに千円札を出して買う事にしたのですが、「お釣りが切れてしまったので、タダであげる」という事で、何と無料でカオマンガイをいただくことが出来ました!しかし、味は「…」でしたw。やっぱり日本の味の方が良いです。

屋台の食べ物は、全部50円、100円、150円の商品ばかりなので、お釣りがなかなか出来ないのです。屋台で買い物をする時は、なるべく小銭を用意して来て下さい。これだけ食べても、まだ500円です。

その中で一番値が張ったのが、右上の「釜ヶ崎解放」Tシャツ2千円。赤と黒の2種類あり、それぞれSからL、LL寸までありました。ちなみに、赤色はコミュニズム(共産主義)、黒色はアナーキズム(無政府主義)の象徴です。私は最初、赤にしようと思いましたが、何か地味っぽい赤色だったので、結局、黒にしました。値段は高めですが、室内のレイアウトにも使えるので、カンパだと思い、思い切って買う事にしました。赤・黒とも、Tシャツの前には「黙って野垂れ死ぬな やられたらやりかえせ」、背中には「釜ヶ崎解放」と書かれています。

冬の大みそかには同じ会場で越冬祭りが行われます。その時も屋台が出ます。釜ヶ崎の祭りの屋台は安くて旨い!

 

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低賃金の背景分析

2018年08月15日 07時51分54秒 | 職場人権レポートVol.3

知人と給与の話をしてしていて、今の私の給与では余りにも低過ぎるという事で、同業他社の給与を調べていたら…何と私の会社が同じ仕事を時給1,500円で求人募集していたのを偶然見つけた!(上記表のナンバー10)

ベテランの私でも時給920円しかもらっていないのに、何故ズブの素人の求人が時給1,500円なのか?

但し、時給1,500円と言っても1日5時間(16~21時)、週4日勤務の短時間雇用なので、社会保険加入も交通費支給も休憩も無しだが。それでも同じ仕事で、相手はド素人の新人なのに、何故相手の時給の方が500円以上も高いのか?
そこまでしなければ誰も応募して来ないから、見かけの高時給で釣ろうとしているのだろうが、そもそも、そんな「誰も応募して来ない」様な会社にしたのは一体誰なのか?今までの事もあるので、今度の契約更改面談では、会社の怠慢を徹底的に追及するつもりだ。

確かに時給1,500円の高時給は「オトリ」に過ぎない。月収ベースでは低時給でもフルタイムの今の方がはるかにマシだ。
下手にこの問題ばかり面談で取り上げて「なら、あなたも時給1,500円×1日5時間×月18日(週4日相当)=月収13万5千円で、社会保険も交通費も休憩も無しの雇用契約に変えましょうか?」となっては薮蛇なので、この話題は面談でサラッと触れるだけにする。

ただ、それでも「今まで安い時給で頑張って来たバイトの気持ちも考えろ」位は言うつもりだ。そりゃあ、そうだろう。「新人が時給1,500円ももらっているのに、その新人に仕事を教えなければならないベテランの俺たちが何故、時給900円台そこらしかもらえないのか?」という気持ちに普通なるだろう。実際、その話をしたバイトの同僚も皆んな怒っていた。

以前は他の会社も同じ様な時給だったので余り目立たなかったが、他社が次々に賃金引き上げる中で、何故我々の時給だけが依然として最低賃金並みの低賃金なのか?そこを面談で徹底追及する。私は下記の3つが低賃金の原因だと思う。

①無駄が多い。惣菜・農産PC部門の二重検品がその良い例だ。入荷時に総数検品(若しくは前検品)さえしておけば、後検品なんか要らないはずだ。最後に全ケース誤積みチェックして出荷するのだから。後検品を廃止すれば、それに伴う個数表出力や事務パートの配置も不要となり、その時間や人材を他のもっと有効な事に回せる。何故それをしないのか?

②従業員教育の遅れ。ミスを連発するバイトをいつまでも放置しているから、何度も検品しなければならないのだ。何故ミスを連発するか?計算が出来ないからだ。自分の頭で考える事が出来ず、仕事の段取りも立てられないからだ。

③会社の怠慢。物流センターの在庫管理業務に従事させながら、何故計算も出来ないバイトに検品なんかさせているのか?「頭数さえ揃えれば良い」と会社が思っているからだ。「下手に目端の利く奴を入れて社内に労働組合なんか作られる位なら、まだバカでも何でも言う事聞く奴隷みたいな奴の方が使い勝手が良い」位にしか考えていないからだ。

第3項の「会社の怠慢」について、もう少し補足する。

同じ無知でも、「高等数学が出来ない」のと「計算が出来ない」のでは、意味合いが全く異なる。別に微分積分や三角関数が分からなくても業務に支障はないが、計算が出来ないと作業の段取りも立てられない。「この仕事量なら何人でやれば何時間で終わる」「今日はスーパーで何割引だから何円お得」という計算が出来ない訳だから。実際にも業務に支障をきたしている。

以前にもこんな事があった。もうだいぶ以前の、別の現場での話だ。トマトを75ケース荷受けしていた。伝票には75ケースと書いてあるが、現物のトマトは3ケース1くくりで、ひもでくくってあった。だから25くくり荷受けすれば良いだけなのに、そいつは75÷3=25の計算が出来ないものだから、いつまでたっても作業が終わらないし、数も数えられなかった。「計算が出来ない」と、こういう事が日常茶飯事となる。

普通の会社なら絶対にそんな状態のまま放置しない。計算ぐらい出来るようにしようと必死になるし、そもそも、そんな人なぞ最初から採用しない。だけど、うちは頭数を揃えるのが優先なので、そんな人でも一桁の数しか扱わない(計算不要)検品業務に投入する。それで、取り敢えず、その日の業務だけを終わらそうとするのだ。「助け合い」と言えば聞こえが良いが、実際は「飼い殺し」にしているだけだ。

緊急の場合なら、それでも良いだろう。しかし、毎日そんな「その場しのぎ」みたいな事ばかりやっていたのでは、改善も進歩も有り得ない。いつまで経っても全体の仕事が楽にならないし、働きやすい職場にはならない。

うちの会社は港湾荷役業者から始まった。港湾荷役なんてガテン系日雇い業務の典型だ。荷主には頭が上がらず、「取り敢えず、その日の荷をさばけばそれで良し」の世界でずっと来たのだろう。「日雇い派遣」や「原発ジプシー」などと同じ社風だ。だから万事が「どんぶり勘定」で「受け身の発想」しか出来ないのだ。「無駄な仕事」「仕事の為の仕事」だらけで、人も育たないのだ。社畜・奴隷根性の社員ばかりになってしまったのだ。そうとでも考えなければ説明が付かない。

うちの会社も、今でこそ、ようやく業務改善に取り組む様になったが、以前はそんな事すらタブーだった。「うちではトヨタのQC(業務改善)サークルみたいな事はやらない。下手に改善要望を業務発注元に出して、業務委託契約を解除されては堪らないから」と、何と総務部長がユニオン(個人加盟の労働組合)の団体交渉の席で、私に言い放った事もあったのだ。もう、ここまで来たら完全にモノ扱いだ。(勿論、QCサークル活動をサービス残業で行なっている天下の大企業トヨタも問題大有りだが、ここではその是非は問わない)

その結果、どんな事が今、現場で起こっているか?

社員が外国人バイトの教育をなおざりにし、何人かの「ベテラン」外国人バイトに現場を任せっ切りにしているので、「ベテラン」が好き勝手に振る舞うようになってしまった。
しかし、「ベテラン」と言っても単に「目立ちたがり」「ええカッコしい」の「ベテランもどき」ばかりなので、一向にミスも減らないし士気も上がらない。
他方で、古くからいるバイトも、「何で、こんな日本語もまともにしゃべれない外国人に偉そうに言われなければならないのか?」と、もうバカらしくて、まともに仕事する気が失せてしまった。そんな状態になりつつある。

その結果、我々がいつまで経っても低賃金から脱却出来ないのだ。それに対する会社の責任について、どう考えているのか?その点を今度の契約更改面談で徹底的に追及するつもりだ。

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いつまでも低賃金でこき使えると思うなよ

2018年08月12日 05時08分15秒 | 職場人権レポートVol.3

 

新しい最低賃金が10月1日からいよいよスタートする。この日より最低賃金は全国平均で時給874円に、大阪でも909円から936円に上がる。厚労省の審議会が正式決定したと先日のニュースで言っていた。

最低賃金 全国平均で時給874円に 26円引き上げ(NHK)
最低賃金、23県「目安」超え 人材確保狙い近隣県を意識(朝日新聞)

※上記画像は当該朝日新聞の記事とツイッターのつぶやきから。左の朝日記事の画像にある「目安」とは、都道府県別の最賃引き上げ目安額Aランク27円、Bランク26円、Cランク25円、Dランク23円)。

これを「アベノミクスのお陰だ」と言うバカが今も少なくないが、実際はむしろ逆だ。上がったのは名目賃金だけで、物価・税金上昇や福祉削減分を差し引いた実質賃金はむしろ下がっている。アベノミクスなんて、日銀にお札刷らせて無理やりインフレ引き起こそうとしているだけじゃないか。そんな粉飾決算まがいの手法で景気が良くなるはずがない。

日本の最低賃金の低さは実際のデータでも裏付けられている。ウィキペディアによる最賃比較(2018年の名目年給・米ドル換算)でも、オーストラリア28,179、スイス27,432、イギリス24,950、アイルランド22,091、ドイツ20,449(2017年)、フランス19,998、カナダ17,872、韓国15,396(2019年発効)、アメリカ15,121(2009年)、日本15,063…と最下位クラス。「最賃引き上げ、毎年連続更新中」の今も、まだこれが現実。本当に景気が良くなっているなら、子どもや若者、女性、老人の貧困がこれだけ話題になるはずがない。もっと余裕のある暮らしができるはずだし、「バイト募集しても外国人しか来ない」なんて事もあり得ない。これでもまだ「アベノミクス万歳!」と言えるのか?

社員リストラで低賃金の非正規雇用ばかり増やして、結婚もできない人間を大勢増やした挙句に、「団塊の世代」が退職した後、今頃になって「少子化で人手が足りない、日本人が来ないので外国人雇うしかない」と。バカじゃないか。
何の事はない。今までの低賃金搾取や悪政のツケが最賃上昇となって跳ね返って来ているだけじゃないか。

しかも、これはあくまで「最低賃金」に過ぎない。
朝早くから、通勤に不便な臨海の埋立地にある職場で、交通費も全額出ないのに、寒い冷蔵庫で、重い荷物を運ばなければならない上に、今や言葉の通じない外国人バイトまで相手にしなければならなくなった。それで最低賃金並みの時給909〜950円しか払えないとは…。うちの会社は我々労働者をバカにしているとしか思えない。我々にはそれ以上の賃金を受け取る権利がある。

小さな町工場ならいざ知らず、物流業界ではそこそこの規模にまで成長した会社に、時給千円程度の給料が払えない訳がない。払えないのではなく、払いたくないだけなのだ。今度の契約更改面談では、ただ単に「時給上がります」「はい、分かりました」で済ますだけでなく、会社の今までの怠慢を徹底的に追及しようと思う。私は話し下手なので上手く話せない。何か決め手になる言い方がないか?

例えば次の様なトークとか。

所長「××さん、今度から大阪府の最低賃金が時給936円に上がるので、××さんの時給も936円に上がります」(渋々言ってる所長の顔が目に浮かぶw)

私「所長、たったそれだけしか上がらないのに、恩着せがましく言わんといて下さい。

小さな町工場ならいざ知らず、既に業界では多少とも名の知れた企業に成長したウチの会社が、何故いつまでも最賃ギリギリの給料しか払えないんですか?」と切り出し、下記のトークを展開する。

①時給千円でも年収では200万。たったこれだけの給料では家賃や光熱費払ったら食べていけない。
②日本の最低賃金は今や韓国・台湾にも追い抜かれ先進国最下位。
③素人の短期・応援バイトには時給千円相当の賃金払いながら、何故ベテランの長期バイトには最賃ギリギリしか払わないのか?
④計算も出来ないバイトや漢字も書けない社員をずっと放置しながら、我々にばかり「赤字経営だから仕方ない」だの「もっと生産性上げろ」だの言うのは本末転倒。
⑤社内報では「我が社は家族経営だ」と言って女性パートに花までプレゼントしながら、肝心の給与は最賃ギリギリしか払わないのは偽善だ。
⑥世間の人は生活保護受給者に対して「自己責任」「自業自得」と罵声を浴びせる。そんな冷酷な論理が通用するなら、我々もダメ経営者に対して同じ事を言う権利がある。

即興でも、これだけ切り返しトークが思い浮かんだ。これを適宜組み合わせて、「納得行く回答があるまで雇用契約書に署名・捺印しない」と迫るのはどうだろうか?

しかし、文章ではこの様にスラスラと書けるのだが、いざ口で言うとなると、なかなかパッパッと切り返しが出来ないのが何とも…。他にどんな決め手トークがあるか?皆んなも是非考えて欲しい。(次の記事に続く)

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翁長知事追悼ー2018年沖縄平和宣言

2018年08月08日 22時26分39秒 | 沖縄の犠牲の上に胡坐をかくな

 
「平和宣言」沖縄全戦没者追悼式典 2018年6月23日

 沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事がすい臓がんで亡くなった。辺野古移設の埋立工事承認撤回を表明した矢先の惜しまれる死だった。知事の死に伴い、今年11月に予定されていた県知事選挙も実施が早まるのが確実になった。これを機に、今年6月23日沖縄慰霊の日に知事が表明した平和宣言の全文を改めて掲載する。これは知事の最後のメッセージであり、今も変わらぬ沖縄県民の魂の叫びである。

 平和宣言

 20数万人余の尊い命を奪い去った地上戦が繰り広げられてから、73年目となる6月23日を迎えました。私たちは、この悲惨な体験から戦争の愚かさ、命の尊さという教訓を学び、平和を希求する「沖縄のこころ」を大事に今日を生きています。

 戦後焼け野が原となった沖縄で、私たちはこの「沖縄のこころ」をよりどころとして、復興と発展の道を力強く歩んできました。しかしながら、戦後実に73年を経た現在においても、日本の国土面積の約0・6%にすぎないこの沖縄に、米軍専用施設面積の約70・3%が存在し続けており、県民は、広大な米軍基地から派生する事件・事故、騒音をはじめとする環境問題等に苦しみ、悩まされ続けています。

 昨今、東アジアをめぐる安全保障環境は、大きく変化しており、先日の米朝首脳会談においても、朝鮮半島の非核化への取り組みや平和体制の構築について共同声明が発表されるなど緊張緩和に向けた動きが始まっています。

 平和を求める大きな流れの中にあっても、20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか。日米両政府は現行計画を見直すべきではないでしょうか。民意を顧みず工事が進められている辺野古新基地建設については、沖縄の基地負担軽減に逆行しているばかりではなく、アジアの緊張緩和の流れにも逆行していると言わざるを得ず、全く容認できるものではありません。「辺野古に新基地を造らせない」という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません。

 これまで、歴代の沖縄県知事が何度も訴えてきた通り、沖縄の米軍基地問題は、日本全体の安全保障の問題であり、国民全体で負担すべきものであります。国民の皆様には、沖縄の基地の現状や日米安全保障体制のあり方について、真摯に考えていただきたいと願っています。

 東アジアでの対話の進展の一方で、依然として世界では、地域紛争やテロなどにより、人権侵害、難民、飢餓、貧困などの多くの問題が山積しています。世界中の人々が、民族や宗教、そして価値観の違いを乗り越えて、強い意志で平和を求め協力して取り組んでいかなければなりません。

 かつて沖縄は「万国津梁」(注)の精神の下、アジアの国々との交易や交流を通し、平和的共存共栄の時代を歩んできた歴史があります。そして、現在の沖縄は、アジアのダイナミズムを取り込むことによって、再び、アジアの国々をつなぐことができる素地ができており、日本とアジアの架け橋としての役割を担うことが期待されております。

 その期待に応えられるよう、私たち沖縄県民は、アジア地域の発展と平和の実現に向け、沖縄が誇るソフトパワーなどの強みを発揮していくとともに、沖縄戦の悲惨な実相や教訓を正しく次世代に伝えていくことで、一層、国際社会に貢献する役割を果たしていかなければなりません。

 本日、慰霊の日に当たり、犠牲になられた全てのみ霊に心から哀悼の誠を捧げるとともに、恒久平和を希求する「沖縄のこころ」を世界に伝え、未来を担う子や孫が心穏やかに笑顔で暮らせる「平和で誇りある豊かな沖縄」を築くため、全力で取り組んでいく決意をここに宣言します。

 平成30年6月23日 沖縄県知事 翁長雄志

(注)万国津梁(ばんこくしんりょう)とは「世界の架け橋」という意味である。かつて首里城正面に掲げられていた釣り鐘の碑文に由来する。

 

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沖縄スパイ戦史の悲劇を再び繰り返すな

2018年08月07日 23時42分58秒 | 映画・文化批評

 

先日、大阪・十三の第七藝術劇場で映画「沖縄スパイ戦史」を観てきた。第二次大戦で沖縄では県民の実に4分の1が亡くなった。その理由は、地上戦の戦場となった上、住民が日本軍の盾として利用された挙句、スパイ容疑で虐殺されたからだが、現実はもっと悲惨なものであった。

戦場の様相は「悪いのは戦争指導者や軍で、住民は犠牲者」という単純なものではなかった。日本軍によって送り込まれたスパイによって、住民がスパイの指揮するゲリラ戦に駆り出され、住民自身も米軍のスパイと見なした人物の処刑に積極的に加担せざるを得なかったのだ

沖縄本島南部のひめゆり部隊や鉄血勤皇隊が表の戦闘組織なら、北部でゲリラ戦を展開した護郷隊は裏の戦闘組織だ。そこでは軍は住民を護郷隊という自衛組織に編成し、山中のジャングルを拠点に少年兵にゲリラ戦の訓練をさせ、海岸部の米軍陣地に奇襲や夜襲をかけさせた

護郷隊を組織したのは陸軍中野学校でスパイ養成訓練を受けた特務兵だ。彼らは、丸刈りの軍人ではなくイケメンの民間人を装い、軍人と悟られない様に秘密裏に、住民を破壊工作のスナイパー(狙撃手)に仕立て上げていった。

しかし、「護郷隊」と言っても決して郷土を守る為に作られた訳ではない。軍隊が守るのはあくまで国家権力だ。住民や郷土は、むしろ戦争の盾として、とことん軍隊に利用され搾り取られた挙句、足手まといになれば使い捨てられる運命にあった。

米軍の侵攻を食い止める為に本島の橋は全て護郷隊によって爆破されたが、米軍の工兵部隊が爆破した尻から仮設の橋を架けた。橋の爆破で逆に日本軍自身の補給路が断たれ、自分で自分の首を絞める事になってしまった

米軍の侵攻により、本島北部の山岳地帯に追いつめられた護郷隊は、食糧難や疫病の流行に悩まされる中で、次第に疑心暗鬼に陥っていった。その中で、軍役に携わる中で軍の機密にたまたま触れた人や、米軍スパイ容疑をかけられた人が、次々と処刑されていった。

戦争の悲劇は、戦場になった沖縄本島や慶良間諸島だけでなく、戦禍を免れた八重山諸島でも起こった。波照間島では山下虎雄という教員を装った軍のスパイによって、マラリア感染地帯の西表島に全島民が強制移住させられた。これが有名な「戦争マラリア」の悲劇だ

熱血教師の山下虎雄として波照間に赴任した男の正体は陸軍中野学校の特務兵、酒井清だった。酒井は戦争が始まるや、いきなり軍刀で島民を脅迫し、家畜の牛や馬を住民の手で処分させ、嫌がる島民を無理やり西表島に移住させ、次々とマラリアに罹患させていった

米軍侵攻に備えて波照間島民を西表島に疎開させるというのが、強制移住の表向きの理由だ。しかし実際は、波照間島民を西表島に駐留する日本軍の監視下に置き、米軍への寝返りを避ける為と、島民の家畜を軍の食糧として没収する為だったと言われる

結果的に波照間島の住民1590人のうち、1587人がマラリアに感染し、477人が死亡。実に島民の3割の命が失われました。島民の方は言います。『私たちは沖縄戦の捨て石にされた』と。こうした過去の体験は、沖縄の方たちの国に対する強い不信につながっているように感じます」波照間島の知られざる「戦争マラリア」の悲劇。沖縄戦で島民絶滅の危機にhttps://www.huffingtonpost.jp/tomoko-nagano/hateruma-malaria_b_5696798.html


八重山平和祈念館のリーフレットに掲載された「戦争マラリア」概要図

また、沖縄本島の今帰仁(なきじん)村では軍の手で「国士隊」という監視組織が作られ、住民同士で互いに監視・密告させる様に仕向けられた。拒否した者は米軍のスパイとして処刑された。単に日本軍に迫害させられただけでなく、住民自身もスパイ冤罪に加担させられたのだ。

悲劇はそれだけに止まらない。護郷隊には第一護郷隊と第二護郷隊の2つがあり、村上治夫が前者、岩波壽(ひさし)が後者の隊長を務めた。特に後者では食糧が公平に分配された。それを恩義に感じる住民も少なくない。しかし、その後者の岩波隊長ですら敗残兵は見捨てざるを得なかった。

同じ事は今帰仁村の国士隊にも言える。国士隊ではスパイリストを基に住民虐殺が行われたが、その下でも「この人には世話になったから」という事で、スパイリストに載った女性が処刑を免れた。代わりに処刑されたのは戦前に住民運動を弾圧した巡査だった

沖縄では、住民自ら住民虐殺に加担しただけでなく、この様に被害者と加害者が交互に入れ替わる「虐殺の連鎖」が繰り返されたのだ。 それに対し、日本本土では空襲で主要都市が焼け野原になったが、沖縄の様な「虐殺の連鎖」は起こらなかった。それでも300万人以上の日本人が亡くなった。その6割は戦死ではなく餓死だった。

もし本土決戦になっていたら犠牲者はもっと膨れ上がっていただろう。長野県の松代では大本営の地下壕が秘密裏に造られ、本土各地にも陸軍中野学校の特務兵が派遣されていたのだから

これは決して過去の話ではない。それが証拠に、戦時中の野戦マニュアルが今も陸上自衛隊の教本に受け継がれ、そこでは住民に軍事協力させる事が謳われている。しかし、自衛隊が守るのはあくまでも国家組織や社会秩序であって住民ではない。住民は足手纏いになると判断されれば簡単に見捨てられる

現在の秘密保護法も戦時中の軍機保護法が原型だ。戦時中は軍機保護の名目で天気予報さえ禁じられた。その為、戦争末期には台風や地震で大きな犠牲が出た。自衛隊が守るのはあくまで国家権力であって住民ではない。災害派遣はそれをカモフラージュしているだけだ。戦争の脅威に騙されてはいけない

安倍政権が中国封じ込め政策を採る中で、沖縄の八重山・先島諸島がその最前線基地として重視されるようになった。今や自衛隊関連施設が続々とこの地に作られようとしている。他方で反基地運動も存在するが沖縄本島ほど強くはない。同じ住民が基地賛成派と反対派に分かれ争う現状は、まるで戦時中の「虐殺の連鎖」を想起させる

今の自衛隊は過去の専守防衛、災害派遣や人命救助だけを主任務とする過去の自衛隊ではない。集団的自衛権行使によって、世界のどこにも米国の先兵として駆け付ける侵略の軍隊に変貌しつつある。このままでは再び護郷隊、国士隊、戦争マラリアの悲劇を繰り返す事になる。果たして本当にそれで良いのか?

戦後、護郷隊の元隊長が隊員慰霊の為に植えようと試みた本土のソメイヨシノは、沖縄の亜熱帯の気候に適応できず、遂に花を咲かす事は無かった。他方で、第二護郷隊の生き残りが同じ目的で植えたカンヒザクラは、沖縄の風土にもなじみ、やがて花を咲かせ実を結ぶようになった。元隊長の送った「同期の桜」が実を結ばず、元隊員が植えた地元種の桜だけが芽吹いたのも、「何があっても絶対に死ぬな。そうなる前に戦争になるのを食い止めろ」というメッセージの現れではないか。

 

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杉田水脈や西川史子の本性はただの社畜キャラ

2018年08月06日 08時45分59秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を

 

以下、杉田水脈、西川史子関連のツイート(ツイッターのつぶやき)を適当に時系列で抜き出しました。他の方のツイートには最初にその方のアカウント(署名)と投稿日を表示しています。表示がないのは全て私(プレカリアート)自身のツイートです。

杉田水脈「LGBTカップルは非生産的」、二階俊博「子ども産まないのは身勝手」。いずれも許されざる差別発言だが、見方を変えればネトウヨ(ネット右翼)のヒステリーでしかない。幾らそんな事言っても何の解決にもならないのに。当事者に八つ当たりするしか能のないネトウヨ哀れ(7月28日)

7月29日
産むのも産まないのも当人の勝手。そりゃもちろん、産みたいと思った人が「健康で文化的」なレベルで産めるような環境をどんどん整備していくのは必要だし手を緩めちゃいかん。しかし、「産みたいと思ってない人」を「産みたいと思わせる」とか「産まないことに罪悪感を持たせる」のは、断じておかしい

7月30日
杉田水脈「子ども産まない人に税金使うとかおかしいから」


安倍昭恵「・・・」
櫻井よしこ「・・・」
三原じゅん子「・・・」
片山さつき「・・・」
高市早苗「・・・」
小池百合子「・・・」

それお仲間の保守系女性にも同じ事言えるのかい。
味方ごと後ろから撃っていくスタイルなんですかね。

7月29日
中学の生徒指導の先生に「ホモキモい」と言われ、高校の生徒指導の先生から「うちの高校に同性愛者がいるとバレたら我が校の評判が下がる」と言われ、カミングアウト出来ないストレスから体調を崩し、カミングアウトする前に親にバレて実家から追い出された、
そんな私の住んでる国は
日本です。

自民・谷川とむ議員「同性婚や夫婦別姓は趣味みたいなもの」 同性婚・選択的夫婦別姓に慎重姿勢示す(AbemaTIMES) - Yahoo!ニュース (8月1日)

杉田水脈から逃げ出す安倍応援団の面々! 百田尚樹は自分のLGBT差別を棚に上げ「知的レベルが低い」 さんから(8月2日)

7月31日
たぶん杉田水脈も処分されずに終わるなこれ。西日本豪雨の宴会と同じようにね。差別や災害時の宴会はOKだけど、その発言や画像を不用意にネットに公開したのがマズかった、泥棒してもいいけど証拠を残すのはダメみたいな。私の目には今の自民党ってそういう集団に映る。ほとんどヤクザみたいなもんだ。

レズビアンの娘をもつ親より さんから(8月3日)

8月4日
女性医師の中に「私たちは差別されても頑張ってきたんだから」と  の女子学生差別をうやむやにしてる人がいる。
自分たちが我慢したんだから、お前たちも我慢しろ、というのは立派な老害。
よくそんなメンタリティで、患者さんに寄り添えますね??

8月4日
医大の入試に関わる不正を「その程度の壁越えるしたたかでしなやかな女性でないと、医者なんてやれません」という女性医師のツイートと、更に「さすが先生!!男前っす!!」と讃えるリプが付いているのを見て、おまえらアホじゃねーのと思いました。

返信先: さん
そのネトウヨ女は、もし自分の時給が、男性従業員より100円も安く不当に買い叩かれ、雇用契約にもないピンハネをされても、会社に抗議一つせず、ひたすら「頑張って壁を乗り越えろ!」(更に奴隷労働に勤しめ!)と、自らに鞭打つのだろうか?w(8月5日)

LGBT“生産性”発言で大炎上 自民党・杉田水脈の“脈々”と続く問題発言まとめ (以下、8月6日)

 

西川史子、東京医大の女子受験生一律減点は「当たり前です」(スポーツ報知) 入学試験を公平にしたら成績の良い女子が増え、女子の希望する歯科医だけになってしまうから差別は当然と。アホか。そんなもの診療科目別に試験すれば済む話だろう

杉田水脈も西川史子も「女は家を守り稼ぎ頭の男にかしずくのが普通」という物言いで、待機児童を抱える妻や長時間労働に苦しむ夫に「それが普通だ、世間の常識だ」と言い放つ。そうやって「普通」という言葉で差別や搾取を肯定し、それを変革するのは非国民と罵る。それを「普通、世間では」社畜と呼ぶ

杉田水脈が本当に愛国者なら、待機児童の問題や長時間労働を是正し国を立て直そうとするだろう。しかし実際はこれらの問題に背を向け、逆に「保育所は旧ソ連の産物」だの「男女平等は道徳に反する」だのと宣う。そうやって国の福祉削減や女性パートの低待遇を横から擁護。道理で安倍が重宝する訳だ

 

幾ら法律で産休や育休が保障されてても実際に使えなければ意味ない。ところが杉田や西川は「女性は産休や育児で仕事よく休むから男女平等なんて無理」と言いながら、他方では「子ども産めない奴は生産性がない、そんな奴に税金投入するな」と。こんな奴らがいる限り少子化も男女差別も絶対に解消しない

杉田水脈は数年前の年末に備品ショートを引き起こし、それを諫めた俺に暴力振るったパワハラ社員と同じ。備品ショートを少子化に、待機児童・長時間労働肯定の杉田を元請けに何も言えない社畜社員に、LGBTへの八つ当たりを俺へのパワハラに置き換えればそのまま通用。https://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/02889871e07f17c65c7a5c47408d76ff

そんな奴がよく国会議員に成れたな。それもこれも安倍のお友達厚遇、縁故政治が原因だ。安倍の無能を諫めた有能な官僚やジャーナリストは次々左遷、代わりに金儲け大学や公文書改ざん役人や御用ジャーナリストばかり優遇され、今や猛暑と高校野球、オリンピックのニュースしか流れない情報統制国家に

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トカゲの尻尾切りに惑わされてはいけない

2018年08月02日 20時15分48秒 | ヘイトもパワハラもない世の中を


【VR】#0727杉田水脈の議員辞職を求める自民党本部前抗議 2018年7月27日

LGBT差別を繰り返す杉田水脈議員は子どもたちを苦しめています。自民党は謝罪会見を開かせてください。(Change.org)

私たちはLGBTの子どもたちを持つ親です。
「LGBTの人たちは生産性がない」とした「新潮45」での杉田水脈議員の発言をみて、非常に怒りを覚えています。
もう自分たちの子どもがこんな風に言われるのは我慢ができません。

ただでさえ、普段から自分の性別や好きになる相手のことで思い悩み、「普通じゃない」といった理解のない言葉を投げかけられ傷ついています。

そんな中、10代の子どもたちはSNSで拡散されている杉田議員のニュースをみて、さらに不安定になっています。
日本の社会をよりよくするのが仕事のはずの政治家から発せられた発言が、子どもだちの心をさらに傷つけ、えぐっています。
今回のニュースがきっかけで「とにかく怖い」「不安で眠れない」「自分が自分でいいのかわからなくなった」という子もいます。そして怒っています。

そもそも、子どもを産めないということは「生産性がない」ということなのでしょうか。
「生産性がない」人間は生きてはいけないのでしょうか。

杉田水脈議員は今回の記事のみならず、何年も前からLGBTの人たちへの差別発言を繰り返してきました。
過去のYouTube動画では、同性愛者の自殺率が他の人たちよりも高いことを、信じられないことに笑いながら話していました。
他人とちがうことに追い詰められ、自らの命を絶とうと思う子どもがいるなんて、こんな痛ましいことがあるでしょうか。
一体何がおかしいのでしょうか。

小学生のトランスジェンダーの子どもが、この動画を見てとても怒っています。
それをみている親の気持ちを想像してください。

小学校に通う子はクラスでカミングアウトをしましたが、同級生の子どもたちは受け止めて、今も仲良く一緒に毎日遊んでいます。
小学生の子どもたちの方が、差別をする政治家たちより賢いのです。

しかし驚くことにこの発言の報道の後、杉田議員は、自民党に所属できてよかったと言いました。
これほどまでに人を傷つける発言をしながら、「自民党では大臣クラスを含め、先輩の議員方が杉田議員の言っていることは間違ってないのだと励ましてくれる」そうです。
事実なんでしょうか?

自民党の中でもLGBTについて真剣に考え、理解促進の法律作りを進めている議員たちがいると聞いています。
本音は、LGBTを傷つけ、同性愛者の自殺でさえおかしく笑うような政治家と同じなのでしょうか。

杉田議員は、LGBTの人たちは不幸だと言いました。
しかし私たちの子どもを不幸にするのは、LGBTであることではなく、LGBTに対してこのような差別をする人たちがいるからです。

親が子どもを受け入れても、社会に差別があれば、親は子どもを守ることができません。

  • 自民党はLGBT差別を繰り返す杉田水脈議員にきちんと向かい、ダメなものはダメと示してください。
  • そのために、自民党は「LGBTは生産性がない」という発言に対して杉田水脈に謝罪会見を開かせてください。
  • 態度を変えないようなら自民党から除名してください。そして、二度とこういうことが起こらないよう、差別を許さない法律を作ってください。

LGBTの人たちも、そうでない人たちも、今回の発言をおかしいと思った人はともに声を届けましょう。(以上引用)

 

 ブログ更新が滞り申し訳ありません。とりあえず最近の動きだけでもお知らせしておきます。

 先日、上記のネットキャンペーンに賛同の署名をしました。「LGBT(性的少数者)の人たちは子供を産まず非生産的で、そんな人たちに税金を使う必要はない」という記事を週刊新潮に投稿した、杉田水脈(すぎた・みお)という衆院議員と、彼女の所属政党である自民党に対し、謝罪会見を求めるキャンペーンです。

 LGBTとは、レズ・ゲイ・バイセクシャル(性同一性障害)・トランスジェンダー(両性愛)の頭文字です。それらを総称して性的少数者と呼びます。人間の赤ん坊は異性愛者の男の子、女の子だけではありません。そのどちらにも属さない性的少数者として生まれてくる赤ん坊もいます。これらの赤ん坊は、別に自分の意志でLGBTとして生まれてきた訳ではありません。たまたまLGBTとして生まれて来たに過ぎません。

 男の子を望んでいたのに、生まれて来た赤ん坊は女の子だった。よくある話です。でも、それは赤ん坊の責任ではないし、親の責任でもありません。LGBTもそれと同じです。しかし、少数であるという理由だけで、長い間、異端扱いされ、他の赤ん坊と差別されて来ました。

 他の人種差別や差別、女性差別、障がい者差別、アイヌ・沖縄差別も、全てそんな少数派に対する差別です。南アフリカや米国南部の黒人差別然り、ハンセン病患者の強制隔離然り。ナチスに至っては、ユダヤ人やロマ(ジプシー)、LGBTの人たちを「劣等人種」と見なし、片っ端からガス室に送り込んで殺しました。その長い歴史、差別との長い闘いの末に、ようやく同和教育やバイアフリー化やパラリンピックが行われるようになりました。

 ところが杉田は、その歴史の針を再び逆に戻し、雑誌に寄稿してまで差別扇動したのです。そして、自分勝手な理屈で、人間を「正常」と「異常」に恣意的に分類し、「異常」とみなした者を公然と差別し憲法の保障する「法の下の平等」や個人の尊厳、人権を踏みにじったのです。それだけでも、杉田水脈には国会議員としての資格はありません。謝罪だけでなく、議員も即刻辞職すべきだと考えます。

 しかし、これは何も杉田水脈一人だけに限った話ではありません。自民党やその他の保守系政治家の中には、杉田以外にも、同じような差別思想の持ち主がゴマンといます。杉田の差別思想を「人それぞれ考え方が違う」と言って矮小化し、火消しに躍起となっている自民党幹事長の二階俊博も、その一人です。そんな事言いだせば、ナチスのユダヤ人虐殺も「考え方の違い」で正当化されてしまいます。

 杉田とは距離を置く石破茂や野田聖子も、現憲法の平和主義、民主主義、基本的人権尊重の考え方を敵視し、「(どんな人間にも自由・平等・幸福になる権利があるという)天賦人権論の考え方は採らない」(片山さつき)、「国民主権、基本的人権、平和主義、これをなくさなければ本当の自主憲法ではない」(第一次安倍政権の時の法務大臣・長勢甚遠)と公言する極右団体「日本会議」に籍を置き、その運動方針に賛同する限り、杉田と同類と見なさなければなりません。

 稲田朋美もその一人です。なるほど、稲田は杉田の発言には批判的だと言われ、署名趣意書の中にある「自民党の中でもLGBTについて真剣に考え、理解促進の法律作りを進めている議員たち」(性的指向・性自認に関する特命委員会)の一員でもあります。しかし、その稲田も「日本会議」の一員であり、別の場ではこんな事を言って物議を醸しだしているのですから、何をかいわんやです。 

「憲法教という新興宗教に毒されず」... 稲田前防衛相、早くもツイッター「炎上」(J-CASTニュース)
 ツイッターで自民党の杉田水脈(みお)衆院議員の立場に賛成しない立場を表明したはずの稲田朋美・前防衛相が早くも「炎上」だ。安倍晋三首相を応援する会合に参加した弁護士について「法曹界にありながら憲法教という新興宗教に毒されず」などと表現。
 これが、憲法が規定している「憲法尊重擁護義務」(第99条)に反していると批判を浴びたのだ。稲田氏はテレビ番組でツイッターを始めたことを報告し、「炎上しないように頑張っていきたいと思います!」と意気込んだばかりだった。(以上引用)

 稲田は、他にも「国民生活が第一なんて政治は間違っている」「(都議選での自民党候補当選に)防衛大臣、自衛隊の長としてもお願いしたい」と言って物議を醸しだした事がありましたよね。彼女にとっては「国民生活よりも国防」「国防に名を借りた自分の保身」が第一なのです。その為には自衛隊の政治利用、私物化にも平気で手を染めます。今回の発言も、その延長線上にあります。

 杉田と石破や稲田との違いは、前者があくまでもゴリゴリの極右イデオロギーにこだわり、LGBTを徹底的に排除するのと比べたら、後者は同じ極右イデオロギーの信奉者である点は同じながらも、「LGBTも使い捨ての駒として、今の外国人労働者のように体よくこき使おう」とするだけに過ぎません。いずれにしろ、五十歩百歩の違いでしかありません。

 LGBT団体の一部には、前述の自民党特命委員会メンバーに期待する向きもある様ですが、そんな物をアテにしている限り、LGBTに対する差別は無くなりません。ここで問われているのはLGBTに対する差別だけではありません。人間を自分勝手な都合で「正常」と「異常」、「即戦力」と「役立たず」、「幹部候補生」と「使い捨ての駒」に分類し、後者には人権保障も税金投入も必要ないとする差別思想そのものの是非が問われているのです。

 安倍は今頃になって杉田を批判してみせていますが、その杉田を自民党の政治家に抜擢したのは他ならぬ安倍晋三です。安倍自身も「日本会議」の一員として、片山さつきや長勢甚遠が前述の問題発言をした場に同席していました。安倍政権が強行成立させた「働き方改革関連法案」も、残業代ゼロ、サービス残業合法化の過労死促進法案であり、「労働者を企業の歯車としか見なさない」「歯車には人権も税金投入も必要ない」という考え方においては、LGBTに対する差別、排除と根は同じです。

 私は上記の署名には賛成しましたが、「天賦人権論の考え方は採らない」(片山さつき)、「国民主権、基本的人権、平和主義、これをなくさなければ本当の自主憲法ではない」(長勢甚遠)―この発言まで含めて謝罪、撤回に追い込まない限り、杉田だけを処分しても、また第二、第三の杉田が出てくるだけであるという事も、ここで併せて指摘しておきます。

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