湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

靴の詩パート7

2019-10-19 00:48:07 | オリジナル
共通テーマ「靴」でZが書いた詩を投稿します。写真もZの撮影。神武寺のイヌショウマです。



軍隊では あるまいに 
臭く汚れた黒靴に 
不恰好な俺の足を押し入れてずいぶんたった 
さすがに親指は内側に曲がり 
より一層不恰好になった 
忘れてしまうほどの昔黒靴を履いた時の痛みは ボヤケ 
いまや足は ひしゃげた形になった 

ようやく黒靴とおさらばすることができ
長靴が 馴染みになった 
不恰好な俺の足は 生まれた時の形を忘れ 
あの締め付けられた形を記憶したまま 
長靴の中の 隙間を楽しんでいる
コメント
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