湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

開の詩パート5

2018-07-27 00:16:25 | オリジナル
昨日の六代御前供養祭で。

では、共通テーマ「開」でSが書いた詩を投稿します。
季節の谷間でⅥ

サヨナラの形なんだね
光陰矢のごとき無名の鯵のひらき
そのとなりに横たわる 人間(わたし)のひらき まだ
息のある死体の形の

連いてきてはいけない
音楽など聴こえるが

おお きのうの未来の形
きょうの現実は
あすには錯覚であったことが
定められていて――
生水をのみあっけなく死にたいが
むりだろう ぶざまな
足付きの人間のひらきよ
ねがえりを千回うって
あこがれの海を眼のまえに ああ
からだだけは静かだと
コメント
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