湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

「勘違い」の詩パート3

2015-06-13 00:00:01 | オリジナル
共通テーマ「勘違い」でAが書いた詩を投稿します。「勘違い」の詩は、7月6日(月)14:00~市民交流センターで行う合評会で取り上げます。

美しいはずだった

親だからって
先生だからって
上司だからって
男性だからって
わたしはあなたたちを
蔑んだことはなかった

子供だからって
生徒だからって
部下だからって
女性だからってだけで
軽くて低くてどうでもいいところに
わたしはずっといた

気がついて怒ったら
余計馬鹿にされた
馬鹿に馬鹿にされた
以来ずっと固く閉じていた瞼をあければ
醜悪な風景がどこまでも続いている
どこにもない平等で美しい世界のこと
忘れられない
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする